笑ってみよ、一度だけさ
この世界にいる自分の存在証明なんて
出来っこないって笑ってた
自分自身が分からなくって
でっかい壁にぶつかっちゃって
空いた傷口がちっぽけさを吐き出した
何もかもが分からなくって
課題すらも人の気持ちも
「分からない」気持ちをビンに
窮屈に押し込めて
後悔はない、とフタをした
それだけじゃまだ、まだ
足りないかもしれないけど
履き潰したスニーカーが
「大丈夫」だと背中を押した
壁を避けて通るなかれ
「臆病者なんかじゃない」と胸を張れる
自分を肯定していたい
壁をどう乗り越えるかは君次第さ
飛び上がった体がどうなっても、
壁を破ることに変わりはない
傷ついたり、傷つけたり
感傷は少なくないけれど
僕は「分からない」ままの
僕を肯定してあげたい
決して出来ない気持ちは笑わないさ
きっとカサブタが君の歩んできた証拠さ
絆創膏はもういらないよ
肯定できる自分がいるから
だから僕は笑わないよ
どんな世界であろうとも
「分からない」自分のままでも
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます