第7話 作業開始

放課後、ルナの歓迎会が開かれた。

でも、割愛する。


帰宅した。

年頃の女の子には門限を、親は普通作る。

ルナの実家(となっている)の門限は、7時(ということになっている)


まあ、女子高生なら妥当だろう。


父はもう、帰宅していた。

「おじさん、おばさん、ただいま」

「お帰り、ルナちゃん。どうだった?」

「はい。みんな優しかったです。雅彦くんもたすけてくれました」

「うちの愚息が?」

「いえ、もうナイトでした。」

ルナなりに、気を使っているのか?


歓迎会で食べてきたので、食事はいいと連絡をいれておいた。

そして、先に風呂に入った。


父は、テレビでナイターを見ている。

母も一緒だ。


そして、自室に行き、机に向かう。

「パパ、早速始めようね」

「ああ」

「私も、ついてるからね」

「頼もしいな」

まずは、ノートを出してきた。


表紙には、「青春レモン」と書いてある。

小説を書く前に、設定を書いたものだ。


作家の中には、こういったプロットを書かずに、いきなり書きはじめる人もいる。

でも、僕はプロットをしっかり書く。

なのに、これまで途中で投げ出したのはどうしたものか・・・


「子供は親の思うようには育たない」

そういうことなのか・・・


「まずは、キャラクターの整理だな」

「うん」

「ルナは、このままでいいな?」

「いいよ」

ルナは現状のままと・・・


次に草食系男子だが・・・

「中本幸一と・・・」

「某タレントさんのもじりだね」

「ああ」

こいつは、大人しい性格だが、明るくなってしまった。

そのため、本来の目的からずれてしまった。


「もう少し、極端にしよう」

「彼、幸一くんは、もっと素直にさせて・・・」

「えっ?」

「私と幸一くんと、もっとお話ししたい・・・」

「了解」

素直にと・・・


次にクラスメイトだが・・・

ルナの友達の、三原琴美だが・・・・

「声優さんの、組み合わせだね」

「ああ」

こいつは、キーポイントだから・・・


「もう少し、気を強くさせて」

「えっ?」

「幸一くんと、対照的に・・・でも、意地悪にはしないでね、パパ」

「へいへい」

これでは、どっちが作者かわからんな・・・


で、設定のプロットは完了した。

今度は、このプロットのように進行させよう。


難しいと思うけど・・・

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