第3話 青春レモン
「青春レモン?」
「うんお願い」
それは無理だ・・・
あの作品は、肉食系女子であるルナと、草食系男子の恋物語。
だが、草食系であるはずの男子キャラが、たくましくなりかけたので、
当初のテーマと、それたので、止めた。
キャラは動くと言うが、変わり過ぎた・・・
なので、止めた。
「あの作品は・・・」
「パパの言いたい事はわかるよ。でも、私も彼も望んでるよ」
彼と言うのは、草食系男子の事だ。
「パパ、私ね」
「ああ」
「あの世界がとても好きなの・・・すごく居心地がいい。
パパの人柄なんだね」
「褒めてるのか?」
「うん」
あれ?こんな設定をしたか?
それとも、ルナも変わったのか?
「悪いが、あれは封印したんだ・・・だから・・・」
「パパ!」
怒鳴られる。
「いつまでも、そんなんだと、ダメなままだよ!
パパはやる気になれば出来るんだから、重い腰をあげて」
「そうは、言っても・・・」
「娘を悲しませて、それでも親なの?」
親は子供のためなら、何でもできるとはいう。
でも・・・
「わかったわ、パパ」
「わかってくれたか、ルナ」
「パパが、書き上げるまで、私はここにいる」
「ちょっと待て、それは・・・」
「迷惑?」
迷惑だ。でも、娘仁それは言えない。
いや、娘と言うべきかわからないが・・・
「わかった、わかった、書きます。完結させます。」
「本当、ありがとう。パパ」
ルナは抱きついてくる。
「そのかわり、気に食わない所から書き直すから、時間かかるぞ」
「うん、待ってる」
ルナは、微笑んだ。
「でも、お前の事はどう説明するんだ?」
「それなら大丈夫だよ。パパ」
すると、親が入ってきた。
母とルナはアイコンタクトをする。
「おばさん。お世話になります。雅彦くんもOKしてくれました」
「雅彦、ルナちゃん懐かしいでしょ?仲良くしなさいね」
従妹という事になっていた。
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