第491話 拳銃……

 小島ゆう子は無言で左の手首をグッと握った。

「……」


「やはり…… この手首のリストカットは、阿久津兄弟によるモノなのですね……」

 九鬼神が優しく訊いた。


「う……!!」

「しかし…… 貴女あなたのような方が拳銃を所持した経緯いきさつが理解できない……」

 九鬼神も疑問のようだ。

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