第91話

「それで……」リオが先を訊いた。


「もちろん……男子トイレになんて、入った事もなかったので、恐る恐る入り口の方から中を覗くと誰も居ませんでした……」

「フゥ…ン、誰も……?」


「はい……なので、男子トイレに入り、思い切って一番奥の個室のドアを開けてみると……」

 ゴクッと咽喉のどが鳴った。

「ア…、阿玖真アイツ血塗ちまみれで倒れていたンです!!」

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