第90話 白石 百合

 確かに、夏休みなので部外者が侵入し犯行を行った可能性も無くはない。

 だが、白石百合が閉ざしていた口を開いた。


「メールが来たンです……

 阿玖真アイツから……」

 かすかに声が震えていた。


「ン…、なるほど……メールが、ねぇ…! どのような……」

 笑顔で冨田が促した。


「それは……あの時の画像をバラまれたくなければ、一年の男子トイレに来いって……」

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