第92話 白石百合

「血塗れで……!?」

 リオが聞き返した。


「は、はい…、それで……

 私は怖くなって、トイレを飛び出し……

 悲鳴を上げ逃げ出したンです!!」



「ふゥ…む、なるほど……」

 冨田も納得した様子でリオと目配せをした。



「ほ、本当です……

 私が行った時は、もう阿玖真アイツは殺されていたンです!!」

 白石百合は、その場に泣き崩れた。







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