34.袋の鼠


 もうじき日が暮れるという時刻。祐樹はエリスたちと別れ、単独で西にある幾つもの舟が滞留している波止場へ訪れていた。町の門から出てすぐの場所に波止場へと降りる階段があり、そこから少し歩いた先にあるこの波止場は、川の流れが比較的穏やかな場所に作られているため、海岸と同じように舟をロープで固定しておけば流されないで済むようになっている。岸には幾つか小屋が建てられており、そこが倉庫となっていたり、獲った魚を一時的に保管するための場所となっているようだった。ここでは漁師の男たちが、舟の点検や道具の整備、今後の漁について話し合っている光景を目にすることができ、祐樹はその中にいる数人に声を掛けて行った。


 しかし、思いのほか収集は芳しくなく、大体の漁師は柄が悪く、「仕事の邪魔だ」と一蹴されてばかり。話を聞いてくれる人間もいたが、有益な情報は結局得られず仕舞い。警察官の肩書も役には立たず、聞き出すことが容易ではなかった。よもやここまで荒くれ者揃いだったとは思わず、祐樹は予想以上の高い壁に辟易したが、それでも諦めず、根気よく聞き出そうと奮闘した。


 そしてようやく、漁師の中でも気さくな人間から話を聞くことができた。彼が語ってくれた内容は、祐樹がもしやと思っていた通りの物だった。


 より確実に近づけるため、あと数人から話を聞きたいところであったが、情報収集に時間をかけすぎたせいで、もうじき日が暮れようとしていた。エリスたちも心配していることだろうし、暗くなる前に宿へ戻り、情報を共有しようと判断した。


「……で、この状況は何なんや?」


「……」


「……」


 波止場から離れるため、町へ向かうための道を歩いていた祐樹に、草むらの影から行く手を塞ぐように現れた二人の男。やがて背後からも同じ草を掻き分ける音が聞こえ、振り返ると三人の男が立っていた。


 祐樹の前後を塞ぐ形で立つ男たち。その手には先端が細く湾曲した独特な刃物、或いは節くれだった木を荒く削り出したかのような形をした棍棒が握られている。


 暗くて顔は見えないが、二人はタンクトップ、後の三人は一般人と同じ普通の恰好をしていたが、身軽な服であることは共通している。


 しかし、手に持っている得物と、祐樹を殺気だった目で見つめるその姿は、気軽に道を尋ねようとしているとは到底思えなかった。


(……こいつら)


 町までは徒歩で凡そ15分。近いと言えば近いのだが、衛兵が駆け付けるには距離がある。叫んで助けを呼ぶ前に、連中に襲われることは確実。


 待ち伏せしていたのを見るに、最初から祐樹を狙っていたことがはっきりわかる。何らかの理由で、彼らの怨みを買ったのか、或いはもう一つ。


「お前ら何者や」


 知られたくないことを知ろうとしている祐樹を消すために現れたか。


 一見すると棒立ちで男たちを見据えつつ、男たちに問いかける。太陽が、一日の役目を終えようと沈む中、沈黙を続ける男たちと祐樹を、最後の名残とばかりの光が照らし、影を作る。


 その光が、時間が経つにつれて徐々に、徐々に消えていく。やがて太陽は山の向こうへと姿を消していく。


「っらぁ!!」


 その瞬間、祐樹の背後を陣取っていた男の一人が動いた。目の前に立つ異国の風貌の男を処刑にかけるための合図とばかりに声を上げ、振りかざした棍棒を後頭部へと振るう。


 吸い込まれるように、ズシリと重い棍棒の重量を乗せた一撃が祐樹に迫る。祐樹は気付いていないのか、避ける素振りがなかった。そして、


 ガヅンッ!


 鈍い音が、群青色に染まりゆく空の下に響き渡った。







 スピライトの弱々しい明かりによって照らされている夜の町。日が沈み、夜の帳が降りてきたことによって、リバーバンクの町はその顔を変貌させた。多くの人々が賑わい、明るい表情を見せていた町は、夜へと変わりゆく時間帯にその性格を裏表の激しい人間のように一変させ、人通りのほとんどない、建物から時折聞こえる人々の声以外の音が消えた静寂に包まれた世界になっていた。その中を警戒して歩くマットから離れた位置、積み上げられた樽や木箱、建物の壁といった死角を利用して追跡を続けるエリスは、昼間の明るい町を知っている分、そのあまりの変わり様に恐怖を覚えていた。


 幼い頃、森に囲まれた小屋の中から、エリスの周りの森をすっぽりと覆いつくす光一つない暗闇を見ては、ハンスのベッドに泣きながら潜り込んでいた。暗闇から何かが飛び出して来ないか、夜な夜な不安で仕方が無かった。今のエリスにとっても、暗闇は魔物に等しく、一度入ったら最後、底無し沼のようにズブズブと飲み込まれてしまいそうな錯覚を覚える。


 今いるこの町は、所々に設置されたスピライトの光によって、頼りないながらも光が先を照らしてくれている。しかし、その光が射さない場所はぽっかりと穴が開いたかのように暗い。それはまるで光から見捨てられたかのようで、一度その闇に足を踏み入れてしまえば、哀れな獲物を二度と光の下へ戻さないように、深い闇へ引きずり込まれてしまうのではないだろうかと、エリスは大きな不安と恐怖を覚えた。


(だ、大丈夫、全部錯覚……錯覚……)


 まるで闇がエリスの思考を食いつくしていくかのように、どうして一人で出てきてしまったのか、今すぐにでも戻った方がいいのではないだろうか、自分一人で何ができるのだろうか……といった、不安と後悔が覆っていく。その度に、エリスは自らに暗示をかけるように言い聞かせ、思考を暗闇に捕らわれないようにしていった。


 目の前を歩くマットとエリス以外、誰も人が通らない。まるで世界から、彼とエリス以外が消えたかのようだった。それもまた、エリスの恐怖心を煽る材料となる。


 しかし、マットは北へ向かっているかと思っていたが、中央通りは通らず……ちょうど建物と建物の間を縫うようにして、進路を東へと変更した。エリスもマットが通った道を、物音を極力たてないように歩き、追跡を続ける。


 何故、表通りを歩かないのか。それは、路地からチラと見えた中央広場を見て、その理由が何となくわかった。


 この町は、衛兵が町を巡回している。夜になればスピライトよりも明るい松明を手に、怪しい人間がいないかどうか、警戒して歩いているのだ。


 それも最近、住民からは見慣れない男たちが夜中によく見かけられるという情報も入っているためか、その警戒心は高いようで、遠くにいるエリスにも感じられる程にピリピリしている様子だった。下手に動けば、腰に差した剣を引き抜いて捕縛されるやもしれない。


 マットは、衛兵が通らないような道を歩いていく。その様子から、衛兵に気付かれてはまずいことをマットはしているのだと、エリスは気付いた。そして、スピライトの明かりが届かない路地裏を、腰が引けた状態ではあるものの、慎重に進んでいく。


 何をしようとしているのか……その真相は、彼が目指している場所を突き止められばわかると、エリスは確信した。


 しばらく歩き続け……マットにも気付かれている様子はなく、やがてエリスは東の広場の近くへと辿り着く。


 この東の広場にも、衛兵が三人いる。ちょうど広場の端と端、そして中央広場へ続く通りにそれぞれ一人ずつ。さらには、壁の上に設けられた歩道にも一人、松明を手にして夜番に精を出していた。


 この広場に、マットは何をしに来たのだろうか? そう思っていたエリスだったが、マットは裏路地から広場へは行かず、家と家の間の、より狭い路地へと入って行った。エリスも見失わないように、慌てて後をつける。そして壁越しから顔だけ覗き込むような形で、マットが入って行った路地を覗き込んだ。


 暗がりの中に、マットはいた。エリスから4m程離れた場所で、木箱が置かれた横にある扉の前で、しきりに周囲を見回していた。エリスがいる方へ顔を向けようとし、咄嗟にエリスは壁に身を隠した。心臓が早鐘のように鳴り、自分でも激しく緊張しているのがわかる。手で胸を抑え、少しでも鼓動を落ち着かせようとする。少し落ち着いてから再び顔を壁から僅かに出し、マットを見る。


 周囲を警戒し、誰もいないことがわかったためか、マットは扉をノックする。エリスの耳に、鍵を開ける金属質の音が聞こえ、その直後に扉が開いた。エリスの場所からでは、扉の中までは見えない。かろうじてマットの声と、扉の中にいる人物……声からして男性とわかる者の話し声が聞こえてくる。声を潜めているため、内容までは聞き取れないものの、二言三言話すと、マットは扉の中に吸い込まれるように消えて行った。その直後に扉は閉まり、再び鍵をかける音がした。


 エリスは、音をたてないように素早くマットが入って行った扉の前まで行った。木製の扉で、他の建物と何ら変わりのない扉。さすがにノックをするわけにはいかないが、これでは中の様子がわからない。


 周りを見てみると、木箱のすぐ上に窓がある。が、中から窓際に何か大きな物を置いているせいか、それが邪魔で中の様子は伺い知れない。壁も石で出来ているためか、中の声は聞こえない。しかし、ここまで来て何の収穫もないまま戻る訳にはいかない程、後には引けない所まで来ていた。


(どうしよう……)


 ノックをして、中の人が出てきた所を注意を逸らしてからこっそり侵入しようか、とも考えた。正直、これはかなりリスクが高く、中の建物の構造がわからない以上、悪手とも言えた。もし中に入った時点でマットがいたら、侵入しても隠れようがない。万が一うまく隠れても、その後どう脱出すればいいのか……そう考えて、この方法は断念することにした。


 とは言っても、肝心の窓が使えない以上、中の様子を探ることは難しい。何かないか、エリスは注意深く建物の周りを探った。


「……あ」


 エリスは、壁の一部が崩れ、穴になっている箇所を見つけた。穴の大きさは、エリスの人差し指一本が通り程の小ささ。高い位置にあるが、すぐ横にあるエリスの肩ほどある木箱を使って足場にすれば、十分届く距離だ。


 あそこから、中の様子が見えるかもしれない。穴が貫通していますように、とエリスは祈る気持ちで、木箱を移動させる。その際、ズズズと擦れる音がして驚くも、周囲に誰もいないのを確認してから再び、今度は音を極力出さないように慎重に押していく。


 穴の下まで来て、エリスは木箱に飛び乗った。そしてそっと、穴の中を覗き込む。


 最初に見えたのは、ランプの火の明かり。穴は部屋の中まで貫通していて、エリスは内心ホッとした。改めて中を確認すると、光源はそれだけで、中の内装まではよくわからなかった。かろうじて見えたのは、部屋の真ん中にランプが置かれたテーブルと、そのテーブルを囲うようにして立つ4人の男の姿。そこには、エリスのいる場所からでは背中だけしか見えなかったが、マットらしき男の姿も含まれていた。


(何の話をしてるんだろう?)


 マット以外の男も、エリスは注意深く見てみる。


 服装は一般人と変わらないが、服がよれているのが暗くてもわかる。あまり清潔とは言えないような身なりだった。そして人相だが、顔に傷があったり、目つきが鋭かったり。ガタイがいい男、エリスよりか少し高いが男性にしては背の低い男、マットと対面の位置に立つ中肉中背。体格こそ不揃いではあるが、雰囲気からして善良な町人とは思えない。


 エリスは、祐樹という例から見た目だけで判断してはいけない、と自身を戒めている。しかし、それを抜きにしても、彼らは見た目だけでなく、中身も善人とは程遠いと思わせるような空気を、エリスは感じ取っていた。


「で? 約束の期日はとうに過ぎたんだが?」


 マットとテーブルを挟んで真向かいに立つ、一際人相の悪い男が、ドスを効かせた声をマットに放つ。覗き見ると同時に聞き耳をたてていた耐性を持たないエリスは、それだけで足が震えそうになった。


 エリスですらそうなるだけに、その圧を直接向けられたマットは、大きな体を震わせた。


「ちょ、ちょっと待ってくれ! もう少しなんだ、もう少しで見つかるから、だからあとほんの少しだけ……」


 マットはその先を言えなかった。


 マットの右側に立つ背丈の高い男が、マットの頭を掴んでテーブルに叩きつけた。衝撃でランプが跳ね、危うく転倒するところだった。


 叩きつけられたマットは小さな悲鳴を上げ、そのまま男に頭から抑えつけられ、呻く。


「お前さぁ、何言ってんの? 金は用意できねぇ、その代わり代替案を出しておいて、それすらも差し出さねえ。俺らのことを舐めてんのか? あ?」


「そ、そんなこと……!」


「せっかくお前を俺らの仲間に入れてやったのに……恩を仇で返されちゃあ、下の連中に面目立たねえんだわ。わかる? え?」


 より一層、強い力でテーブルに押し付けられるマット。苦悶の表情を浮かべ、「すいません、すいません」としきりに謝罪するしかなかった。


「で? ホントに目処はついたのか? お前さんの代替案とやらの」


「は、はいぃ……じ、実は……」


 そこから、マットは男たちに向けて説明を始めた。その代替案について、エリスはしっかり耳にし、記憶していく。


 ……が、聞いているうちに、徐々に顔から血の気が失せていくのを感じた。


「へぇ、なるほど」


「で、ですから! もう少しだけ! もう少しだけ時間をください! かならず見つけ出しますから!!」


 マットの弁明に、男は顎に手を添えて考え込んでいる。しかし、その先をエリスは聞く余裕がなかった。


(なんて……なんてこと……!)


 恐ろしい話であると同時、エリスは内心で憤りを感じていた。どうしてそんな真似ができるのか。どうしてそんなことを考え付くことができるのか。人の純粋な悪意を、悪事を悪事と思わない人の欲望を、エリスは目の当たりにし、様々な感情がない交ぜとなって、体を震わせた。


(知らせないと……ユウキさんたちに知らせなきゃ!)


 この話を、ユウキたちに知らせなければいけない。エリスは急ぎ、宿へ戻ろうと立ち上がった。


 人は物事に集中すると、周りが見えなくなる……この時、まさにエリスはそれを体感することとなった。


 立ち上がり、足を一歩踏み出そうとした。が、エリスはすっかり忘れていた。


「え、わ」


 自身が、“上に乗っていた”ということを。


 一歩踏み出した先は地面がない。当然だった。何せ彼女は、木箱の上という地面から離れた場所に立っていたのだから。


 結果として、足を踏み外す形となったエリスの体は宙に投げ出されてしまう。体勢を直そうとする間もなく、エリスは地面に体を投げ出されてしまう。


「ふぎゅっ!」


 思わず出た声と、体が地面に落ちる音、そして蹴り飛ばされることとなった木箱の音とが重なり合い、一瞬だけ暗い路地は騒然となった。


「誰だ!!」


 ほんの一瞬。しかし、それは建物の中にいる人物たちの耳に入るには十分すぎた。


「あ、あ、あ……!」


 エリスはパニックとなった。手を着いた際にできた擦り傷の痛みも忘れるほど、バレてしまったことによる衝撃が強かった。それでも、混乱する頭でもはっきりと『逃げなければ』と判断できた。


 エリスは走り出した。その直後に、背後から扉が開く音、そして男たちの怒号が響いてきた。


 捕まると、殺されてしまう。その恐怖を燃料にし、エリスは運動慣れしていない足に活を入れて走る。


 足音と声は聞こえてこない。振り返って確認したいが、エリスにその余裕は無かった。必死に走るあまり、エリスは今自分がどこを走っているのかわからない。東の広場へ行けば、そこで見回りしている衛兵に保護してもらえたというのに、無我夢中だったせいでより細い路地の方へ駆けこんでいってしまった。己を責め立てたい気持ちに駆られるも、今はただただ、途中で物に当たって躓きかけたりしたのも気に掛けることなく、自身を探しているであろう追手を振り切るのに必死だった。


 どれだけ走ったか、少なくとも長時間なはずがないが、エリスからすれば長い間逃げ回っていたように思える。パニックに陥っていた頭が、尽きた体力を元に戻そうと立ち止まって荒い呼吸を何度か繰り返していくことで落ち着きを取り戻していった。


「はぁ……はぁ……!」


 息を整え、周りを見回す余裕ができた。周りは建物で、先ほどの路地裏よりは建物の間隔は広い。男たちの声も足音も聞こえない。


 ただ、そのことに安堵を覚える暇もなかった。


「こ、ここどこ……?」


 エリスは、道に迷っていた。


 この町の隅々まで散策した訳でもない、土地勘もないエリスからすれば、周りの建物はどれも同じにしか見えない。どっちへ行けば表通りに出られるのか、それすらもわからない。まるで迷宮に迷い込んだかのよう。


 エリスは、改めて己の迂闊さを呪った。無我夢中で走った挙句、道に迷ってしまうなど、何のためにマットを尾行していたのか。


 しかし、こうしている間にも、男たちはエリスを探し回っている。一刻も早く表通りに出て、衛兵に見つけてもらうか、或いは宿屋へ戻らなければいけない。衛兵に見つかれば叱責を受けるだろうが、最早そんなことを気にしている場合ではないことは、エリスにはわかっていた。


(と、とにかく行かないと……)


 この場から離れようと、焦燥感に駆られたエリスは走り出そうとした……結局、すぐに立ち止まる結果となった。


「あ、兄貴! 見つけた!」

「あ……っ」


 建物の影からぬぅっと出てきたのは、大柄の男。エリスが先ほどまで覗き見ていた時にマットを抑えつけていた男だった。


 すぐさまその場でUターン、逃げ出そうとした。


「おぉっと!」


 しかし、それも止められてしまう。男たちの仲間の一人、一番背の低い男が、両腕を広げてエリスの前に踊り出てきた。


 急ブレーキをかけざるをえなくなったエリスは、後退ることしかできなかった。前後を挟まれ、左右は建物。逃げ道はない。


 そして、エリスと男たち以外の足音が耳に入って来た。


「おいおい、盗み聞きした挙句に逃げるたぁ、随分とご挨拶だなぁ」


 ドスの効いた声。これもまた、エリスには聞き覚えがある。大柄の男の方を見れば、彼の隣には中肉中背の男、そして依頼人であるはずのマットの姿。


 前方に男三人、後方に男一人……エリスは悟った。


 自分は、袋の鼠なのだと。

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