第六章 妹が好きなのは兄であって兄である
TUTA屋に向かっていた俺たちに降りかかった害共。
そいつらは黙る俺達に対し容赦なく罵詈雑言を吐き続ける。
「ちょっといいか?」
「あ?」
「お前ら誰だ?なんで俺の名前を知っている?」
「は?ぎゃははははは!お前マジで言ってんの?」
「やめたげなって、学校来ないからクラスメートの事知らないんだよ(笑)」
「あぁ、所謂引きこもりってやつな(笑)」
学校はほぼ行ってないし、クラスメートの名前も知らないのも事実だ。
だが事実であっても語尾についてる(笑)のせいで無性に腹が立つ。
だからと言ってここで手を出せば、相手の思うツボだ。(奴らにそんな思惑があるかは知らないが)
我慢だ。ここはひたすら耐えろ。耐えろ、俺。
「萌香、行こう」
「え?…うん」
萌香の手を握りその場から離れる。
これは敗北ではなく戦略的撤退。つまり戦術的勝利。アルファベットで表すとしたらB勝利だな。
俺達の後を追って優津葉もついてきた。
すると奴らは…
「おいおい、逃げんの?」
見るからに苛立っていた。
こうなったらこっちのもんだ。言いたい放題言った報いを与えようではないか。
「逃げるも何も俺らは、これから用事がある。だから、お前らに構ってる時間はない。もういいか?急いでるだけど」
「なにそれ。ウチらが害悪みたいじゃん」
「分かってるじゃないか。その通り害悪だ。今後はそれを自覚して生活するんだな。それじゃあ」
言いたいことだけ言って立ち去る。
うん。これが正義だ。
萌香の手を引いて奴らの横を通り過ぎる。
ここで失敗してしまった。萌香の手を引くことだけを考えていたため、優鈴葉が奴らに捕まってることに気がつかなかった。
いやいや~俺アホすぎない?大丈夫?
「久高の妹けっこう可愛いじゃん。俺けっこう好みだわー」
「いいじゃん、好きにしちゃえば?(笑)」
「お前ら…いい加減にしろ」
「おいおい怒ってるぞ。シスコンとかキモ過ぎわー」
「引きこもりのシスコンとかキモ過ぎなんだけど」
優津葉の手を掴み、髪を手で触っていいた。こいつら…もう我慢の限界だ。
萌香のことを好き勝手言い、優鈴葉を視姦している。もう許せない。
こいつ等は俺の逆鱗に触れた。
力づくでもこいつらを後悔させてやる。
優鈴葉は「放して!」とか「やめてください!」と抵抗の意思を強く示していた。暴力で相手を痛めつけるのもアリだが、俺は喧嘩が弱い。
というか、喧嘩をしたことがない。
べ、別に友達がいないわけじゃないぞ!
「いい加減にしとけよ。警察沙汰にしたくはないが、そうなれば不利なのはお前らだろ」
「は?なにこいつマジになってんの?冗談だって、そんなことも分かんねぇの?これだからひきこもりはダメなんだよ」
さらに男の行為はエスカレートし、優鈴葉にさらに屈辱を与えている。
俺の中で何かが壊れた。
おもむろにスマホを取り出し、流れる様に電話アプリを開く。
110をタップしようとしたその時、一通のラインが来た。
『拓哉君、なんか揉めてる?』
香澄からだった。普段は呼び捨てのくせに「君」付けされていた。
可愛いじゃないか。
そんなことはどうでもよくて…。
メッセージの内容から察するに、近くにいてこちらを見ているのだろう。
好都合だ。香澄が近くにいるなら鬼に金棒、火に油。
すぐさま電話を掛けると、ワンコールで出た。
だから俺のこと好きすぎるだろう。
「すぐ来てくれるか?助けてほしい。着いたら状況はすぐに分かるから」
『りょーかい』
これで解決だ。あとは見ているだけでいい。
「た、たくちゃん…」
「大丈夫だ。あいつらも可哀想にな」
「え?どういう…」
萌香が口に出し終える前に目の前に結果がでた。
優鈴葉の手を握る男の後ろから香澄が現れ、右手で男の手を引きはずし、そのまま技をかける。
少林寺拳法
相手の手の甲に親指を当て、手首を固定した状態で手の甲を押し入れる技。
力を必要としないため、女性である香澄でも男を倒せる。
男は悲鳴をあげて、一緒にいた女に助けを求めた。
情けない…。
想像を絶する痛みが男を襲い、男は地面に崩れ落ちた。
実際にかけられている最中はかなり痛いのだが、手を離されると痛みはほとんど感じない。
少林寺拳法が戦闘向きではないと言われる所以はここにある。
解放された優鈴葉を自分の後ろに促し「まだ続ける?」と言った。
この機を逃してはいけないと思い、俺もすかさず会話に参加する。
「悪いが学校にこのことを報告する」
「お前らだって俺を痛めつけてきたじゃねぇか!慰謝料払え!」
「正当防衛って知ってるか?」
「それは成り立たないでしょ。うちらは武器使ってないけど、そこの女は空手かなんかの有段者でしょ?」
「残念だったな。香澄は有段者じゃない。まぁなんにせよ、お前らの悪事は学校に伝わる。分かったら懺悔室にでも行ってこい」
女は興味なさそうにスマホをいじりながら「ふーん。栗原、覚えときなよ」と呟き、男を引き連れて帰っていった。
色々あったが無事に解決して—
いなかった。
「ねぇたくちゃん。この女の人は誰なの?」
「拓哉君って妹二人いたんだっけ?」
俺の彼女と幼馴染が修羅場過ぎる。
◇◆◇
一旦落ち着くために場所を移動し、ここは
俺の横に香澄、その前に萌香、その横に優鈴葉が座っている。
なんと言うか…とっても気まずい。
隣には彼女がいて、目の前には実妹と俺に好意を抱いている幼馴染の女の子がいる。なんと会話を切り出せばいいのか全く分からない。
「えーと、それじゃあ自己紹介から始める?」
「そうね。目の前にいる女がどこの誰か全く分からないんですもの」
「それって私の事?」
「それ以外にいるとでも?」
「二人ともやめてぇぇぇ!」
名前すら知らない相手に敵意をむき出しまくる二人は、さながら獲物を奪われて獣のようだった。
女の争いはネチネチしていると言うがどうやら事実らしい。
お互いに煽っては煽られ、苛つかせては苛ついている。
男の俺にやめさせることは出来ぬと判断し、お兄ちゃんの味方である妹を頼ることにした。
だが、「流石に今回のはたく兄が悪いよ…いくら私でも擁護できない」と言われてしまった。
俺、ピーーンチ!!
とにかく何が何でも香澄が彼女であることをバレてはいけない。もしものために妹と出会ってしまった時の対応マニュアルは用意していたが、萌香と会った時のマニュアルは準備していなかった。
正直なところ妹以外と外出することないと思ってたし。実際の所、萌香と出かけることは週2くらいだし。
あれ?意外と多くね?なんなら妹よりも出かけてる説ある。
「二人とも取り敢えず落ち着こう。何か注文しないと…店員さんも気まずそうにこっちを見てるし」
女性店員二人がひそひそと何かを話していた。
おそらく俺が三股がバレたクソなチャラ男に見えていることだろう。
違うんですよ…俺は一途なので。
なんとか注文をさせようとしたその時、ポケットに入れたスマホが震えた。
「悪い、電話だ。ちょっと出てくる」
「いってらっしゃーい」
無駄に明るい声で見送ってきた香澄。
あいつ絶対この状況を楽しんでやがるな。覚えてろよ。
一旦店の外に出て電話に出る。
「もしもし」
『あ、先生?いま大丈夫ですか?』
「外に出ていますけど、長くならなければ大丈夫です」
相手は甘利さんで、要件を聞くと忘年会の詳細についてと、新シリーズの予定についての話だった。
現在、刊行中のシリーズがあるのだが、もう一本書いてみないかと言われ、乗せられている。
まだプロット段階なのだが、来年の7月に発売が決定したらしい。
ありがたき事この上なしだ。
10分ほどで電話を切り、店内へ戻ると異様な光景が広がっていた。
ひたすらスケッチブックにペンを走らせる香澄、出来上がった絵を息を荒くしながら眺める妹と幼馴染の構図。
仕切られた空間から溢れてやまない謎のオーラがあった。
ていうか、香澄さん?!絵、描いちゃってんじゃん!!
「ちょまままちょままままちょっと待ってちょっと!!何してるんだ香澄!!」
「絵を描いてるけど?」
「ちょっと可愛く小首を傾げてんじゃねぇよ!」
「たくちゃん、ここはお店なんだから静かにしてて」
「うっ…」
正論だったので言い返すことも出来ず、黙って声の音量を下げた。
「それで、香澄はなんで絵を描いてるんだ?」
「君との関係を聞かれたからね。こうするのが手っ取り早いかなぁと」
「嘘、だろ…バレたのか!?」
「さぁ分かんない。私がイラストレーターなのはバレちゃったみたいだけど、私たちの関係と君が小説家って事はバレていなと思うよ。多分」
「多分なのかよ」
「不確かな事は多分を付けとけば大抵なんとかなるよね」
香澄との一連の会話は、絵に夢中になっている二人には聞こえない音量で行った。
たまたま公園でスケッチしているところを俺が目撃し、絵の特徴からK.k先生だと分かったって事で納得しているらしい。
それで納得しちゃうあたりこの萌香はチョロインだな。
M・M・T。萌香たんマジチョロイン。
しかし優鈴葉は騙せていないようだ。さっきから俺と香澄の会話を聴こうとしているがの如く耳を澄ましている。
カントリー・ロード。
我が妹は俺に似て割と用心深い。
何というか人の疑い方がメンヘラなのだ。例えるなら、見た目は子供で中身は大人の眼鏡坊主みたいな感じ。1000円札でジュースを買おうものなら不振がってニセ札を疑うレベル。
サイコパスだな。思わず犯罪係数を測っちまうぞ。
まぁ何はともあれ、香澄は萌香と仲良くなれそうでよかった。
「たくちゃんも人が悪いよねぇ。テンビリとか妹バチのイラストレーターと知り合いなら紹介してくれてもよかったのに!」
「あぁ悪いな。あんまり言いふらすのも可哀想かなって思って。形はどうであれ生原画を見れたんだ。お前からしたら垂涎の的だろ?」
「うん!私いま本当に幸せだよ」
「そりゃよかった。香澄もありがとな」
「気にしなくてもいいよ。絵を描くのは趣味みたいなものだし、こんなに喜んでもらえるなら絵描き冥利に尽きることだしね」
「感謝の気持ちとして代金は俺が持つ」
「本当!?今月使いすぎて困ってたんだよね~ほらアキバも控えてるしさ」
「お前ほどの儲けがありながら使いすぎたって…何を買ったんだ?」
「家だよ」
「ほーん、家か…家?家!⁉?」
「賃貸は好きな事できなくてさぁ。犬とか飼いたいし」
「お前に生き物の世話は無理だと思うぞっていう冷静なツッコミは置いておくとして。家って高校生が買うもんじゃねぇよ!!」
香澄は「そうかな~」と呟いていた。
そうだよ!!使いすぎたっていうか使い方間違えただからね、それ!
詳しく聞くと立派な一軒家ではなく、小さな平屋らしい。近くにはため池があるらしく、夏には部屋から花火が見えるそうだ。
是非とも二人で見たいもんですね。
えぇ。お菓子と取ろうとして手があたって…あ、俺ら普通に手、繋げたわ。
初々しくない自分たちに若干モヤモヤしたが、考える事を止めた。
その後は四人で好きなアニメを語りあったり、おすすめのラノベを語ったりした。俺の作品が出たときのコメントには迷ったが「頑張ってるんじゃないか?」とだけ答えておいた。
その時、香澄はずっと笑いを堪えて死にそうだった。
マジで後で覚えてろよ。
◇◆◇
その日の夜。
香澄は自宅に帰り、萌香も今日は両親が帰って来るからと言って帰宅した。
久しぶりに妹と二人きりになった気がする。
風呂に入りなんとも言えない気怠さに襲われていると、誰かが部屋の扉をノックした。
誰かと言ってもこの家には俺と優鈴葉以外いないので、優鈴葉じゃなければB級ホラー映画になってしまう。
そんな考えは杞憂に終わり、入ってきたのは優鈴葉だった。
「どうした?怖い夢でも見たか?お兄ちゃんが一緒に寝てあげるぞ」
「馬鹿…にぃにぃの大馬鹿…」
「どうした…?」
パジャマ姿の妹が寝室に入って来たと思った矢先、ベッドで読書をしていた俺の上に跨って来た。
重すぎず軽すぎず、中学生の女子としては普通の重みだった。
まぁ他のJCの体重とか知らんけど。
いくら思春期真っ只中の俺とはいえ、実の妹に欲情などしない。
そのままの体制で優鈴葉は俺の胸ぐらを掴んで、上下に動かした。
揺れるる度に嗚咽が漏れる。
「にぃにぃは馬鹿だよ…私はこんなにもにぃにぃの事が好きなのに!なんであんなに可愛い女の人と仲良くしてるの…!萌香ちゃんだって私だってにぃにぃの事大好きなのに! うっ…うぅ…」
「な、泣くな…よ。な、なんか誤解してるから」
「誤解?そんなのしてない!だってにぃにぃは…にぃにぃは、あの人と付き合ってるんでしょ…?萌香ちゃんが分からなくても、私には分かるもん…。生まれてこの方15年一緒にいるんだよ。にぃにぃの変化くらい…すぐ分かるんだよ…!」
優鈴葉の言葉の一つ一つが胸に深く鋭利に刺さる。刺さった言葉のナイフは、俺の自尊心を容赦なく抉った。
それと同時に返す言葉を失った。
「………」
「黙るってことは事実なんだよね。どうしてもっと近くの人を…私を見てくれないの!!誰よりもにぃにぃの事を好きなのに!誰よりも近くにいるのに…」
次第に胸ぐらを掴む力は弱くなり、やがて手を放した。優鈴葉の手に体を任せていた俺は、重力に引かれてベッドに倒れ込む。
優鈴葉は俺の体を弱々しく叩きながら、大粒の涙を零している。
もう嘘は突き通せないだろうと思った俺は全てを話すことに決めた。
「優鈴葉…俺の話、聞いてくれるか?」
「……聞いてあげる」
「ありがとう。少し長くなるから、リビングに行こう」
優鈴葉は黙って頷き、涙を拭くと俺の上から退いた。そのまま部屋のドアを開け下に降りていった。
後に続きリビングに降り、台所でお湯を沸かす。室内とは言えかなり冷える。長話をするのだから、温かい飲み物の一つ必要だろう。
優鈴葉の好きなココアと俺用の紅茶を淹れて運ぶ。
「ん」
「ん。…あんがと」
言葉にならない言葉でココアを差し出すと、優鈴葉は同じような言葉で受け取った。
兄妹ってやつは言葉なんか無くても分かり合える。そう思っていた。
俺と優鈴葉はそうだった。いいや、そうだと思っていた。
だけど違った。だから話すんだ。
分かり合うために。
全てを優鈴葉に話した。作家であること、香澄と付き合っていることを全て。
優鈴葉は怒るでも呆れるでもなく話を聞いてくれた。
「にぃにぃが…夕凪、風見先生なの?」
「あぁそうだ。俺が夕凪風見だ」
なんか既視感。どこかでこんな会話を見た気がする。会話を見るとかいうパワーワードが爆誕してしまった。
思い出した!工□漫画先生だ!
あ、じゃあ会話を見たって文章で合ってるわ。
「悪かったな、黙ってて」
「ううん。ちゃんと話してくれてありがとう。一つ一つお願いしてもいい?」
「出来ることならいいぞ。別れろってのは無しだからな」
「そんなことは言わないよ。お願いっていうのはね、サインが欲しいの」
「sin?今時の中学生って難しいこと勉強してるんだな」
陣内○則の芸でしか聞いたことがない学生が多発しているアレだろ?
マジでいつ使うんだろうなアレ。
因みにだが俺はcos90°が一番好きだ。何故かって?0だからだよ。
「たく兄勘違いしてるよ…」
「呼び方、固定してくれないかなぁ。個人的ににぃにぃはマジ好み」
「い、嫌だよぉ。子供っぽいし…」
「なに言ってんだよ。妹は子供っぽい方が可愛いに決まってんだろ?」
「…っ!バカバカ!」
ポカポカと叩いてくる優鈴葉だが、その手に力は籠もっていない。
俺の周りにはポカポカ叩いてくる奴が多過ぎて困る。可愛いから俺は得してるんだけどな。
二年前までは俺のことをにぃにぃと呼んでいた。それなのに急に、たく兄に変わった。萌香に相談してみると「そういうお年頃なのよ」と言われた。
「怒るなって!強制はしないけど、俺はにぃにぃの方が嬉しいかな」
「じゃあにぃにぃに戻す」
「お、おぉ。それでサインって?」
「私ね、風見先生の大ファンなの。だからサイン欲しくて」
「字が汚いけどそれでよければ」
「うん!ありがとう!」
夜は更け、時刻は深夜2時。
そろそろ眠くなってきたので寝ようと提案する。
「一緒にさ、寝てもいい?昔は一緒に寝てたしいいよね?」
「まぁ実妹だし、香澄も浮気とかいわないだろ。いいよ」
「うん!じゃあにぃにぃの部屋で寝よ」
「コップを洗って片づけてから行くよ。先に布団入っててくれ」
「分かった~」
コップを水につけ、汚れを大まかに取ってから部屋に戻った。
既に電機は消えており、優鈴葉は布団に潜って「hshs」していた。
つまり布団の匂いを嗅いでいた。
「匂い嗅ぐのやめてくれないか?恥ずかしいから」
「いいじゃん、減るもんじゃないんだし」
「はぁ…もういいや。布団、入るぞ」
「ま、待って!冷静に考えると恥ずかしなってきた…」
「じゃあ俺は床で寝ようか?」
「そんなことしたら風邪引いちゃうよ…うぅぅぅぅ。ちょっと待って…」
優鈴葉は布団を口元まで上げ、頬をから紅に染めていた。
しかし俺は寒さに耐えきれず、「入るからな」と言って優鈴葉の制止を聞かずに布団に潜りこんだ。
「ちょっと!待ってって言ったじゃん…」
「知るか。もう寒すぎて耐えれん」
口では嫌がりつつも腰に手を回してきた優鈴葉は胸に顔を埋めてきた。
可愛いじゃねぇか…。
特に意味はないのだが頭を撫でてやると、気持ちよさそうな声を出し、そのまま規則正しい寝息を経てて眠りに落ちた。
結構強く抱きつかれているせいで、優鈴葉の女性の象徴が当たって眠れない。
優鈴葉ってこんなに大きかったのか。身長とかそれ以外とか諸々。
無我の境地に立つべく意識を消そうと努力しているうちに意識は落ちた。
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