11話 冒険者登録

 そういえば、ファンタジー系小説を読んだことあるけど、偽のステータスを見せかけて油断させる方法ってのがあったな。

 ここにも、通用できるかな?

 ──よし、ステータスオープン!

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種族 人間 LV15/100


名前 イツキ:タキシマ 魔導士見習い


HP:500

MP:15000

攻撃:400

防御:350

魔力:15000

精神:15000


スキル所持:言語理解、念話、女神の加護、鑑定、隠蔽、叡智、次元収納、魔力感知、魔力操作、下級魔法、中級魔法


スキルポイント:1485


称号:異世界からの来訪者、叡智を司る者

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 今のステータスを【隠蔽】スキルを発動してみた。

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種族 人間 LV15/100


名前 イツキ:タキシマ 魔導士見習い


HP:500

MP:600

攻撃:400

防御:350

魔力:600

精神:600


スキル所持:言語理解、念話、鑑定、魔力感知、魔力操作、下級魔法、中級魔法


称号:なし

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 ちょうどいい、ステータスになったかな。

 最初から、そうすればよかった。世間知らずだった自分を責めたい気分だ。


 シリウスと受付さんの方へ振り向くと、お互いまだうなっていた。

 このままでは、らちが明かないので【念話】で言った。


『シリウスさん、提案があります』

『おお、イツキ殿。何か良い提案、思い浮かびましたかな?』

『はい、ステータスを10000越えないようにすればよいですよね?』

『そうだな。それなら、我々としては助かるよ』

『では、ステータスオープン!』


 ステータスプレートが出現し、それをシリウスへ見せた。


『どうでしょうか?』


 シリウスは驚いてポカンとした後、眉をひそめ、探るような目で俺を見つめた。


『なんと……パラメーターを虚偽できるとは……。お前はいったい、何者なのだ』

『はは……鑑定石に手を乗せても?』

『あ、ああ、よし頼むぞ!』


 鑑定石に手を乗せた後、プレートに文字が浮かんできた。


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種族 人間 LV15/100


名前 イツキ:タキシマ 魔導士見習い


HP:500

MP:600

攻撃:400

防御:350

魔力:600

精神:600


スキル所持:言語理解、念話、鑑定、魔力感知、魔力操作、下級魔法、中級魔法


称号:なし

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 シリウスは目を見張っていた。


『おお、すごいな。ちゃんと通ったぞ。これで晴れて、冒険者として活躍できるぞ。だがな──』

 語気を強め、言葉を区切る、

『ここであったことは、黙秘してほしい』と真剣な眼差しで言った。


 俺は表情を引き締め、

『はい。誰にも言いません』と誓った。


「では、このプレートから冒険者カードを発行しますので、一刻お待ちくださいませ」


 受付さんがプレートを持って、この場から離れた。

 ここでも、ユアが通訳してくれた。


『冒険者カードを発行するので、一刻お待ちくださいだそうです』

『あ、ありがとう』


 ユアに【念話】でお礼伝えた後、何やら視線を感じられた。

 感じた先に振り向くと、シリウスが何か企んでいそうな笑みを浮かべていた。

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