第75話 俺のよりかっこいい名前やん

 今現在、

 俺は騒乱に包まれていた玄関(故)から無事に帰還しコタツに入っている。


 尚、お亡くなりになった玄関は現在、掃除組のクロネとさゆりが修復中です。


 掃除中なのに散らかしてすんません。


成り行きとはいえネムトとハスカさんの喧嘩を止められなかったのは俺だしな。



 でもって喧嘩していた2柱はどうしているかというと…


 コタツで向かい合って座る俺とジャージの信長さん。


 そしてコタツの横では件の2柱がコタツに入るかわりに深々と土下座をしていた。


「「 誠に申し訳ございませんでした!!! 」」


 額をカーペットに擦り付け平謝りするネムトとハスカさんは必死に謝罪を繰り返している。


 どうして喧嘩が始まったのかを聞いてみると、

 どうやら2柱は昔から関係が険悪だったらしく会うたびに宇宙規模の喧嘩を繰り返していたそうです。


 …良かった…犠牲が玄関だけで済んで…。


「まぁまぁ…玄関が野ざらしになっただけで済んだので気にしないでください。

 ネムトも気にしないでいいよ。怪我がなくてよかったよかった」


「旦那様、優しいお言葉感謝します」


「申し訳ございません」


「すまんなナユタ。普段は誰とでもお淑やかに接する妻なのだが…まさかいきなりお前の嫁と斬り結ぶとは思わなんだ」


「…も、申し訳ございません!」


 申し訳なさそうに頭を下げる信長さんに「あわわっ!」

 慌てて謝罪をするハスカさん。


 彼女の言ってた魔王様って「第六天魔王」の魔王か。

 そしてさっき本人から聞いたけど信長さんとハスカさんで夫婦なのだそうだ。


 ご結婚おめでとうございます。


「本当に申し訳ございません…昔から寝ることしか能のないとは気が合わず、つい殺したくなってしまうんです…」


「申し訳ございません旦那様、とは昔から犬猿の仲でしてお見苦しいところをお見せして申し訳ございません」


「「 ……はっ? 」」


 互いにしれっと悪口を言い同時に睨み合う双方。

 ほんっと仲悪いな。


 しかしこのまま放っておいたらまた喧嘩が始まってしまうなぁ。

 さすがに我が家を灰燼に帰されるのは勘弁願いたいのでちょっと止めよう。


「ネムト、ストップ。ちょっとこっち来て」


「…はい?なんでしょうか?」


 何故呼ばれたかわからずちょっぴり首を傾げながらこちらに寄ってくるネムト。

いつも大人びているが時々こういうところがあるのがとても可愛い自慢の妻です。


 そして俺は近くに来たネムトを引っ張って頭を俺の膝の上に乗せる。

 そう…膝まくらだ。


 起き上がれないように優しくネムトの頭を撫でたりポスポスしたりしながら鎮静化を図る俺はネムトに言う。


「ネムト、仲が悪いのは分かるが落ち着いてくれ…な?

 落ち着くように撫でててやるから」


「ひゃ!?だ、旦那様…は…はい…」


 俺の作戦の前に赤面しながら小さくなるネムト。

 うむうむ、こうすれば喧嘩もできまいて……それはそうと可愛いなぁ。


 当初の目的を忘れかけて俺が照れているネムトをナデナデしていたそのとき、

 そんな俺の向かいに座っていた信長さんがこちらを見て閃いたように呟く。


「なるほど、名案よな……ハスカ、近う寄れ」


「はい、魔王様」


 悪い顔でハスカさんを呼び寄せた信長さんはグイとハスカさんを引っ張り俺と同じように!膝まくらの体制に無理やり持っていく。

 そしてその状態に盛大に狼狽えるハスカさん。


「ま、ま、魔王様ぁ!?」


「放っておけばまた喧嘩するであろう?

 しばらく俺の膝の上で反省するがよい」


「ひゃ、ひゃい!」


 こちらと同じように膝の上でプルプル震えながら赤面するハスカさんを撫でながら俺に向かって開いた手で親指を「ぐっ!」と立てる信長さん。


 どうやらお互いうまくいったようだ。


 こうして喧嘩は何とか収まり、

 互いの奥さんは膝の上で幸せそうにしているのだった。



 ◆◆◆◆◆



 でもってようやく信長さんとの会話に移れるようになった俺は、

 まぁとりあえず挨拶することにしよう。


「…んじゃあ改めて…久しぶりだな信長さん」


「かっかっか!で、あるな!

 昔、会った時と変わりなきようでなによりぞ」


「こっちからしたらジャージ姿でライフルとか背負ってる信長さんはどうかと思うけどな」


「これはただの趣味だ。最近は銃の収集がマイブームぞ。

 ……これが昔あったら戦も楽だったろうなぁ」


「何その地獄絵図」


 ライフルを持った奴らが戦国にいたらひどいことになるだろ。


「ていうかさぁ…何となくもう察しはついてるんだけどさぁ…

 …なんで信長さん生きてるの?」


「それは勿論、俺も魔術師になったからぞ」


「やっぱりかー」


 そもそも寿命でまだ生きてるとかありえないし、


 ていうか出会った時よりどう見ても若返ってるし、


 奥さん神だし。


 どう考えても人外サイドの人間ですよねぇ。


 俺も同じ側だからわかるわ。


「やることやって満足した俺はなんか…こう…スリルを求めてだな。

 あの鍵を使ってテキトーな空間に転移したのだ。

で…そこでハスカに出会ってな」


「なるほど、そこで運命的に結婚したと」


「んにゃ、そううまくいくものではない。

 そもまともな人間が神を直接見て正気を保てるわけもなかろう。

 出会った瞬間SAN値直葬からの発狂だ」


「……oh」


「だが、正気を失っていた俺をハスカが看病してくれてな。

 それをきっかけに交際を始めて長い時を経て結婚に至ったというわけだ」


「ほへーなるほど」


「うむ、それでその過程でな…妻に守られる夫というのは男として情けなかろう?だから妻とともに魔術の勉学に励み、魔術を習得し老いた体を若返らせたのだ。

 努力の賜物ぞ」


「なるほど」


 腕を組み胸を張ってそう鼻高々に告げる信長さん。


 凄いなぁ、俺なんてニャルからもらったベルに教えてもらっただけだからなぁ。


 しかしその後に信長さんは少し遠くを見る目で悲しそうに呟いた。


「……まぁそのせいでいつの間にか『第六波旬天魔王神マーラ・パーピヤス・NOBUNAGA』とかいう改悪された名が宇宙に轟いたのだがな」


 ……NOBUNAGA…おまえもか……。


 自分と同じように周りから適当なニックネームをつけられた者同士シンパシーを感じるわ…でもちょっぴり俺のよりかっこいいのが少し恨めしい。


 こっちなんてアブラカタブラの親戚みたいな名前だぞ!!!


「俺も似たようなもんだし…まぁ忘れよう…うん」


「そうだなぁ」


「そういえば信長さん」


「なんぞ?」


「なんでジャージ?」


 ずっと気になっていた格好について俺は質問する。

 どう見ても学生の休日的服装である。


 するとジャージをちょいちょいひっぱりながら信長さんが説明してくれた。


「うむ、これな。いやな…昔よりだいぶ服装が進歩し今では丈夫さも、

 汎用性も、そして何より着やすさが良くなった。

 昔の服はそれはそれは面倒だったのでな…。

 だが時代の進歩で今では…パンツ!シャツ!ジャージ!

 まさかの1分足らずよ!」


「ええ…それでももう少し別の服装でもいいんじゃないか?」


「どうせ空間転移とかするし滅多に人前に出ぬのに気を使う必要もあるまいて」


「理にはかなってるけどなぁ」


 やはり胸を張って万年ジャージ宣言する信長さん。

 それでいいのか第六天魔王。


 そう思い、やや呆れ顔で信長さんを見ていたそのとき、

 何かを思い出した素振りをした信長さんが胸元に手を突っ込む。


「おお!そうだった!忘れておったぞ!」


「…ふぇ?何を?」


「うむ、ちょい待つが良いぞ。

 ……あれ?こっちだったかな?

……ここでもない……うん?…こっちだったか?」


 ガサゴソとジャージの中をあさる信長さん。

 ジャージって内側にポケットあったっけ?


 必死に何かを探す信長さんだが一向に見つからず頭上に「?」を出し始めたそのとき、頭を膝に乗せているハスカさんがちょっぴり頭を持ち上げて進言する。


「あの…魔王様、ズボン側に少し硬いものがあるのでそれではないかと」


「……ああ!そうであった!そちらであったな。

 さすが俺の伴侶よな。うむうむ、褒美ぞ」


 探し物を見つけたらしい信長さんは膝の上の頭を両腕で包むようにしながら頬をさする。


「——————(プルプル)」


 さっきの膝まくらの状態でも赤かった顔をさらに赤くしたハスカさんはもはや言葉にならない悲鳴を出しながら悶絶していた。


 が、恥ずかしそうにしていながらもなんやかんやで表情的には嬉しそうなのであのまま止めないでおこう。


 仲睦まじい織田家を眺めていて、ふと俺の膝におわす妻を見る。


 そこには少し羨ましそうな表情であちらを見ているネムトがいた。

 ……えっ?「間にコタツがあるから見えないだろ」って?

 透視くらいならだれでもできるっしょ。


 話を戻すが…とても羨ましそうである。

 要するにあれでしょう?ネムトもあれ…やってほしいんでしょう?


 分かりいやすいなぁ。

 いつもなら涼しい顔してるから、いまいち感情が読みにくかったりするのだが

 たぶん嫉妬の相手がハスカさんだから顔に出やすくなってるのかもな。


 にやにやしながらネムトの観察をしている俺はゆっくりとそしてばれないようにネムトに不意打ちを仕掛ける。


「…ネ~ムト」


「ひゃっ!?だ、旦那さま!い、いきなり何を…!?」


「いや羨ましそうだったから」


 膝の上にあった頭を少しだけ持ち上げて左腕に乗せる形、

 言うなれば母親が赤子をあやすような感じのフォームです。


 そして俺の腕から蒼くて綺麗な髪を垂らして照れているネムトの頬をさすったりむにむにしたりする。


「はっはっはー愛いやつめ~愛いやつめ~」


「——————(ボシュー)」


 硬直して顔を赤くし頭から湯気を出すネムトがすごく可愛い。

 たまにはこんな彼女を見るのもいいな。



 ――この後、互いに妻をいじるのが楽しくなってしまったため何をしていたのか忘れてしまった俺と信長さんはしばらくこの状態を続けました。


 何故かコタツに入っているのを熱いと感じてしまったのは気のせいでしょうか?




 ◆◆◆◆◆



 ―――それから30分後。


 逸れに逸れたがようやく妻を愛でるのにひと段落付いた俺と信長さんは改めてさっきの状態に復帰しようとする。


 ちなみにネムトとハスカさんはあの状態に耐えきれなくなったのか起き上がり隣でおとなしく座っている。


2柱とも顔から朱色が抜けてないところを見るとまだ喧嘩をする元気はないようだ。


もしくは喧嘩したらまたあの状態になりそうだからおとなしくしているのだろう。


「それで…えっと俺たち何の話してたんだっけ?」


「…あーえっとだな…そうそう!これだこれ!」


 30分前に自分たちが何をしていたのか思い出した信長さんが自身のジャージのズボンのポケットから何かを取り出しこちらに差し出してくる。


 そこにあったのは古く汚れた銀色の鍵だった。


「未来から来たと言っていたし長生きしていたらまた会えるだろうとな、

 ならまた会った時にこれを返そうと思っていたのだ」


「律儀だなぁ。別にあげたんだから気にしないでいいのに」


「魔術師になった俺今の俺なら分かるがこれ結構なアーティファクトだろう?

 どうせ今なら自力で空間転移くらいできるし」


「うちの魔導書が実験がてら作ったもんだけどな。

 まぁ…ニャル特製の魔導書だしなぁ」


 話していると胸元にネックレスになっていたベルがコタツのテーブルの上に人型で現れて「えっへん」した後にまたネックレスに戻る。


 …コタツのテーブルの上に登っちゃいけません。


 若干マナー違反をしたベルには後でお叱りをくれてやろう、と心に誓いつつ信長さんの差し出している鍵を回収し………そして代わりに新しく俺の家の鍵を渡しておく。


「うん?この鍵は?」


「うちの鍵。今後遊びにくるときはこれ使って入ってきていいよ」


「おお!マジか!では、有難く頂いておくとしよう!」


 嬉しそうに懐に鍵をしまう信長さん。

 なんやかんやでこうして友人と会えるのは俺も嬉しいからな。

 ぜひまた来てほしいところだ。


 とか考えているとまだ顔の赤いハスカさんがこちらに話しかけてくる。


「噂以上の器ですね。外宇宙統一神」


「すいません、そのクソネームで呼ぶのやめてください。

 ナユタでいいので…」


「人を超越しても人よりも善く、神を超えても神より謙虚とは…

 …生まれる種族を間違えたのでは?」


「それは褒めてるんですか?貶してるんですか?」


 誰が人外やねん。

 ちょっと肉片が残ってれば生き残れるくらいしか特技はありません!


「も、もちろん褒めてます!さすがは魔王様の友人だと思いまして」


「当然です!我らが旦那様は宇宙一かっこよくてお優しいんですから!」


胸を張ってそう自信満々に宣言するネムトさんですが…やめてもらえませんかね?

 恥ずかしくて死にそうです。


 顔を覆う俺とその横で嬉しそうなネムトをジト目で見ているハスカさんと笑う信長さん何故か俺の横に人型で改めて胸を張るベル…もはや収拾がつきません。


「……まぁ…そこの蒼いのが寝ることよりも優先するような方ですから、よっぽどの方だとは思ってしました。……出会ってみればなお恐ろしいですね」


「ハスカさん俺のこと嫌いなの!?

 さっきから台詞が心臓に深々刺さってるんだけど!?」


「いえ!そうではなくてですね!?

 …オホン!神を従えるというのは並大抵のことではないですし、

 ましてや力ある5柱を従えて家の掃除をさせるなんて普通の人間ではなし得ない偉業ですから素直に尊敬の念を抱きます……もちろん魔王様には及びませんが…」


 これは多分褒められているんだろう…多分。

 何となく遠回しに「お前化け物」宣言されている気がするが。


 俺は髪をがじがじと掻きながらため息をつく。


「はぁ…ここに来る神とかみんなそんな感じのこと言ってるけどなぁ…。

 俺は流れでここに辿り着いて神のみんなに愛されてるだけで大したことは一切してないっての。今みんなが家の掃除をしてるのだって俺感謝の日的なイベントなだけだし…従えるとかそんなじゃないってば」


 正直なことを正直にいつも通り言う。

 そして結果はいつも通り。


「神たちに愛されるだけで神話レベルで十分すごいのですが…」


「かっかっかっか!さすが俺の友よな!」


「さすが旦那様です!」


 だーれも俺の話を聞いてくれません。

 もういいや…諦めよう。


 諦めとともに茶菓子を取ろうとキッチンに向かう。

 確か〇ッキーとかあっただろ確か。

 こんなときは口に食べ物を詰めて黙らせるに限る。


 そう思い一歩踏み出して俺はよくわからない浮遊感に包まれる。


 浮遊感与えちゃったかな?………あああああああああああ!?


「…なんでぇぇぇえぇぇ!?」


 何故か消えている床板。


 そこに代わりに敷き詰められている綺麗な宇宙そら


 必死に端に残った床板に捕まる俺。


 やばいよ!やばいよ!ていうか何で床がないの!?


 混乱しながら必死に床板にしがみつく俺の少し横で雑巾代わりの掃除用の古いタオルでちょっぴり顔を隠したアサトとネムト姉妹がいた。


「……ん…ごめん…床…掃除消滅しちゃった…」


「頑張ってたら…床消しちゃったごめんね、あ・な・た♡」


 おちゃめにてへぺろしている我が妻2柱……可愛いぜ…。


 ……いや!じゃなくて!


 心の中で突っ込んでいたそのとき手が滑る。


 まさかの年末外宇宙漂流日記が始まるかと思われたが…

 …落ちる俺の手をわが友の信長さんがつかむ。


 NOBUNAGA……MY FRIEND!


 助けてくれたであろう友人に期待し引き上げてくれるのを待つ俺。

 持つべきものは第六波旬天魔王神大先生だよなぁ。


 満面の笑みの信長さん。


 そして俺の手を掴んだまま宇宙空間に飛び降りる信長さん。


「よし!ナユタ!俺はスマホが欲しい!これから行くぞ!」


「おのれ!図ったなぁぁぁぁ第六天魔王ぅぅぅぅ!!!」


 そのまま俺は外宇宙スマホ購入ツアーへと連行されてしまいましたとさ。

 感謝の日……。




 今日の我が家は平和でした。……我が家はなっ!










 ―――巻き込まれなかった者達側。



 ナユタとノブナガが外宇宙へと消えその場には、


 床の下に向かって「いってらっしゃーい」と言っている幼女姉妹神、


そして床を惨状を目撃し「にゃあぁぁぁ!?」と悲鳴を上げているクロネと、


それが移って一緒に猫的悲鳴を上げているさゆりなのだった。





 そんな中、固まっていた犬猿の仲の2柱はお互いに見合い、

 そして…


「ぷっ…くくっ…あはははは!」


「ふふっ…ふふふふっ!」


 静かに小さく淑女らしく笑い合っていた。


「あはは、さすがは魔王様の友人ですね。

 万年寝ていたあなたが惹かれるのも納得というものです」


「ふふっ、そうですね。あなたの旦那様もなかなかの自由人のようで…。

 宗教ばかりにかまけていたあなたが魅了された理由が何となくわかりました」


「お互いに大切な方ができた以上、

 これからは互いの夫の前では殺し合いはよしましょう。

 あの方々に醜態を見せるわけにはいきませんから」


「ええ、いいでしょう。

 お互い妻として振る舞わなければいけませんからね。

 これからは旦那様たちに見られないように静かに殺すとしましょう」


 お互い大切な理由ができたために今は笑い合うことはできる。

 ただしそれはどこまでも美しい、満面で深淵の笑みなのだそうな。


騒がしいナユタ家で静かに黒く笑う妻たちの交流はまだ始まったばかりらしい。

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