8日目 【悲報】仮免試験落ちました。
仮免試験、落ちました。
ということで二日間の延泊が決定し、水曜日が仮免試験アゲインと相成りました。原因は確認不足とのことで自覚している部分もあれば「やったけどなぁ」という部分もあり納得しきっているわけではないですが、もう仕方ない。私の前に受けた方が脱輪をかましたことでキョドっていたことも事実ですので、もう過ぎてしまったことは受け入れることとします。
さて、そんなこんなで試験により日程が延びまして、最短でも十一月一日に帰宅となってしまいました。正直、決まったときには呆然となると同時に悔し涙浮かべましたけどね。でも、仮免試験を一回落ちるというのもナギ先生からの免許合宿レポの伝統ということで引き継いでいきたい。私は技能でナギ先生は学科の方なんですけれども。それにそんな伝統なんて誰かが壊してしまえ。というか、免許合宿レポなんて私が最後でいいですからね。無理して免許合宿をぼっちで行く理由はない。え? 後輩がいるじゃんって? まぁ、いますけどあいつはカウントしてないっていうか……。
それはさておき、明日が急遽一日フリーとなりまして、市街地に繰り出すことを決めました。アニメイトとか大きな書店に行くことでどうにか英気を養いたいと思います。もちろん学科試験の勉強はしますけど、そんなのよりも漫画新刊や同人誌漁りはしたいものです。数日振りに私のメンタルがよわよわ状態ですから、それくらい許して欲しい。
ただ、あと一週間ちょっとで帰れる(二日延びたけどさ)というマインドが出来ましたので、そろそろ「帰りたい」以外のボヤキは終息してきたようにも思います。ただ大浴場で一人になる、あれはダメだ。死にたい以外の気持ちが湧かない。家が恋しいとしか思わなくなるから大浴場ぼっちはダメ。そもそも知り合いもいない寮ですからどうなってもぼっちだけどね。イコールぼっち免許合宿イズ悪。
昨日はニコ生を見たりしていてメンタルを回復させましたが、体力は回復していなかったのでもらい物だと思って明日はメンタルと体力を回復させるつもりです。そうでもしないと明後日も……とは思いたくないですが、次こそ受かると思ってなんとか明日は娯楽日和を満喫します。
今私がいる某県某市は人生で初めて降り立った地なのですが、現状悪印象しかついていないので(主に自動車学校のせいで)、明日くらい繁華街に繰り出すことでちょっとはいい気分したいなと思います。アニメイトあるみたいだし。あとらしんばん。それ以外のアニメショップは皆無。書店巡りさえできれば、癒やしとなる「まんがタイムきらら」の単行本を何か買うこともできるはず……ここでいつか自分の癒し用にとストックしていた『ブレンド・S』を解放するか。それとも気になるシリーズを開拓するか。または積んでいる『ステラのまほう』……いや、あれも結構クリエイター的には胃に来るお話ですのでまた次の機会に買うことにします。
そんな感じでメンタルは一気に落ち込んでいますが自業自得ですし、ちょっと友人たちに愚痴ることに留めておいて(既にこのカクヨム更新分が愚痴じみてますが)、明日でリフレッシュ。明後日には仮免試験通過を目指していきたいなと思います。
いや、同じ寮に同日受験がいなくてよかったなと今日は思いましたね……友人とかに抜かされてたらと思うともういたたまれない。
本当は二年前にも友人と免許合宿で高知か広島辺りに行こうという話はあったんです。ただ、友人が彼女と云々とかで破談に。私もその時期に同人誌の〆切を設定してもう免許合宿行けないぞという形にしたんですけど。あのときはあのときで修羅しつつ楽しかったので、後悔はしていないんですが。
ちなみに高知とか広島っていうチョイスは単に観光がしたかったからです。今置かれている状況を思えば観光する余裕はまったくないけどな! 明日がようやくでたぶん唯一の一日オフだ! お前にとっての娯楽は寮に夜帰ってからVTuberの生配信観るだけなんだよ……!
いやいや、それ以外の娯楽もありますからといいたいところですが、率直にいえばVTuber以外だとニコ動かラノベという形に限られてしまう。バイノーラル音声が今ではただのノイズにしか聞こえないくらいにメンタルが荒んでいるのです。ラノベといえばガガガ文庫の新刊、『NGな彼女。は推せますか?』が自分の中で大ヒットです。略して『ダメカノ』。あれ、NGをダメって呼ぶ某美少女ゲームのライターさんと○○ない彼女の~とかっていうタイトルのラノベの著者って一緒だったような。それの話は昨日したでしょ。まぁ、遠くはないものの面白いストーリー展開で、アイドルに興味のない読者も是非読んで頂きたいサクセスストーリーです。アイドルラノベに外れはない。みんなも読もう『アイドライジング!』。え、違う?
とはいえ、土曜日の書店物色は諸事情で五分もいれなかったものですから、ちょっとのリフレッシュにしかなっていないのも事実。試験に落ちたというちょっとアレな理由になりますが、ここで一日オフが出来たのもまぁまぁ幸運なことなのかなとも思っています。パフェとか食いたいしね。ここくらい羽を伸ばさないと……もうゴールしていいよね、とか仕舞いには言い始めるぞ。
そんなこんなで、明日は急遽フリータイムです。
絶対、楽しんでやるんだからねっ!
※ ※ ※ ※ ※
「センパイ、泣いてもいいんすよ」
あたしはセンパイが呆然と立ち尽くしている姿を見て、咄嗟に優しく手を差し伸べた。こういうときにセンパイを支えるのは、誰でもなく、あたしなのだから。弱みにつけ込むという言い方も出来るが、今にも涙を流しそうなセンパイを抱擁できる立場にいて、メンタルを回復することができるのはあたしだけなのだ。
センパイに領海侵犯してからもう二年ちょっと。ようやくあたしはこの立場を手に入れた。
「ほら、あたしの胸で泣いてください。涙と一緒に辛さも出しちゃいましょうね……胸が小さいとかそういうクレームはナシですよ」
誰の助けも借りず一人で二百ページの本を二冊編集してコミケに出していた彼。アニメ評論というジャンルの中で誰にも理解されず、親しいと思っていた相互フォロワーからいきなりブロックされて、傷ついていた彼。
そんな彼のサポートとして参加した同人誌から二年が経って、あたしという存在は心の中でどのくらいに成長しているだろうか。
こんな場末の免許合宿にまで連れてきているのがその答えにもなるだろう。同人誌も仕事もすべて私がサポートについているし、あたしがメインの仕事もセンパイが手伝ってくれている。つまりもう一心同体のようなものだ。あたしがいなければセンパイはすぐに崩壊する。
「大丈夫ですよ。明後日は必ず合格しましょうね。うんうん、センパイならできますよ」
共依存だとか束縛だとかそういう陳腐な言葉で片付けられたくはない。あたしはセンパイが頑張っている姿が可哀相だなと思った。そして、この人とならあたしもできるかもと思った。
「そうですよ、明日は休みになったんです。一緒にパフェとか食べにいきませんか? あたしは大好きなデザートが食べられる。センパイは大好きな後輩の笑顔が見れる。これってウィンウィンじゃないですか?」
センパイの頭を撫でると心の中に幸福感が広がる。そうだ。あたしの前でだけ泣いてくれ。その顔を他の人に見せるなんてことはするんじゃない。
センパイの隣に立つのはあたしだけでいい。
そのために、センパイがあたしの方を向くまで、センパイが好意を抱いた女の子全員から。
「はい、決定です! 明日はあたしとデートしてもらいますからね、センパイっ!」
失恋してもらうんだから。
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