5日目 寮のWi-Fiルーターが落ちたのでスマホで更新してますがつらい。
延泊の危機である。
無論、試験を受けて落ちたというわけではない。仮免試験は翌週月曜日のはずである。つまり、まだ落ちたから延泊確定というわけではないが、その危機に瀕しているのだ。
その理由と対策を今日はまず記したいと思う。
一昨日、昨日と後輩によってカクヨムの更新分が記されたはずだが、その間私はメンタルを徐々に回復させていた。初日に相性の悪い教官に当たったことで尾を引いていたものがどんどん落ちていき、運転に慣れてきたことも相まってなんとか実車教習の単元をこなせるようになってきたのだ。
しかし、その代償は大きかった。
まず、仕事が手に付かない。仕事をやっていると、本当にこの文章が読みやすいのかと疑心暗鬼になってしまう。ライターとして私が心がけているのは同人誌時代から変わらず、「その作品に触れたことがない人でも興味を持ってもらえる/その作品のファンには更に楽しんでもらえる情報を記していく」ということなのだが、どちらにも寄りすぎていないかという疑問符が頭の上に浮かんでしまうのである。もちろん、作品のファンが主に購入するであろうグッズ類などでは話が異なり、ファンサービスに特化することも必要だ。何の興味も無いのにいきなりBlu-rayを買う層がどれだけいるのかという話でもあり。いや、私は観ていないアニメのBlu-rayとか買うけども。けれど、高価なものになっていくにつれて基本的には層が異なってくるのだから、ウェブや雑誌、グッズ、パンフレット、ムック、書籍と媒体ごとによって書き分けはやはり必要なのである。
私は正直、同人誌出身であることにもメリットとデメリットを感じている。メリットとしては、他の新卒ライターに比べてインタビューや構成・文字起こしの経験があり、なんとか読めるものくらいは作れること。その反面、デメリットとして我流で培ってきたノウハウはやはりプロとして活動する中で、邪魔にもなり得る。
その狭間に苛まれることで、はっきり言えば今受けている仕事の進捗は悪い。ただ、〆切までにはその決着を見せて、綺麗な文章に仕上げられる自信はある。その辺りは、プロライターとしての気概というか意地であるし、〆切を頻繁に破り低レベルなものを量産していては私という存在はいらないものとなってしまう。なんとか、この業界に食らいつくためにもコンテンツたり得るものを生み出していきたいと考えているので、この仕事もきちんと納品したい。
そして、代償の二つ目が延泊の危機へダイレクトに結びつく。初日に負ったダメージを取り戻すために二コマ分教習が遅れているため、それをこなさなければ試験が受けられないのである。 そう。ここが最大の問題だ。月曜日が試験で、今日は金曜日。残り教習は土曜日分の二回で、難なくこなしたとしても二回分をどこかで追加履修しなければならない。
幸い日曜日がフリーとして空いているため、そこでわざわざ寮から自動車学校にバスで運ばれ、二コマ分空いている教官から履修することで取り戻すことは可能だ。しかし、教官が空いていなければ履修することはできず、試験が受けられないため自動的に延泊となるのである。
延泊。
現在のところ最短で帰宅した場合よりも二日この地獄が継続するのである。どうにかそれは避けたい。しかし、娯楽も確保しなければ私のメンタルは再度崩壊してしまう。
そこで私が考えついたのは以下の通りである。
土曜日に帰寮後、自転車を使い急いで書店へ。そして新刊を漁り、エンタメ成分を確保。そして再度帰寮しそれらを読むことでメンタルを保湿。加えて寮内のカラオケスペースで一時間ほど熱唱することでイライラを鎮める。
日曜日には追加履修を申し込み、休み時間で仕事を二件こなす。そして翌日月曜日に受けられるであろう試験の勉強を平行する。
これでなんとか最短で自宅に帰ることはできまいか。
寮で「寝られないんだよぉ」と某深夜バラエティ番組の出演者みたいな状態になることは今のところ無いが、早く本とパソコンとアニメとタペストリーに囲まれたオタク部屋=自室に戻りたい。早く家で寝ながらYouTubeを観て、惰眠を貪りたいのである。だめだなこいつ。早くなんとかしないと。
というわけで、ネタ不足からも若干嫌な方法で解消され、日曜日の追加履修がんばります編がこれから始まるわけである。皆々様、いつもコメントやリプライで応援いただいているものを読んでは励みになっていますので、どうにか応援頂ければ幸いです。
で、以下駄文。
「メンタル弱った果てに追加履修確定ってどんだけっすか。失望しました。センパイ、あたし帰りますね」
いやいや、仕方ないでしょ。初日に相性の悪いマンと当たったのが運悪かったんだから。初日の何も覚えていない時期から見て覚えろって普通無理でしょ?
「そっすねー。ていうかほんと延泊とかやめてくださいね。あたし、早く帰って『SSSS.GRIDMAN』観たいんですから。可愛い女の子が出たらしいじゃないですか。第二話もまだ観れてないんですからね、あたし」
俺も観たいから早く帰りたいね~。連ドラも溜まっていくし、ハードディスクの容量大丈夫かなぁ……。
「その前にハードディスク内に溜まっていた映画とかBlu-rayに焼いておけば良かったじゃないですか。この前のジャンプ編集部ドキュメントとか、WOWOWでやってた映画いっぱいも。それに、まだ『ユーリ!!! on ICE』残してるのもどうなんですか、早く焼いてハードディスクの空き容量増やしましょうよ」
いや、たまに観て癒やされる枠だからさ、『ユーリ』。あと、『冴えない彼女の育てかた』と『ゆるキャン△』はその枠。あれがないと作業も滞るから。
「仕方ないですね……あ、ところであたしが観たかった『フェイクニュース』はちゃんと録画予約してくれました? 野木脚本で牛尾劇伴とあっては観なきゃいけないんですけど、前後編でどっちも合宿中なんですよね……」
あぁ、ちゃんと録画予約してるよ。
「ありがとうございま……はっ! そうやってあたしを甘やかして惚れさせようっていう魂胆ですかごめんn」
もう、それ聞き飽きたから。そろそろ読者も飽きてるから。
……ということで、月曜日に試験受けられるよう、明日も明後日も一日がんばるぞい!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます