困った!国が図らずも囲われている

立て続けにご苦労さまです! ちょっと四角號碼の説明に飽きてきました、たかぱしです。

よし、この調子だ……!



前回ははじめての四角號碼してみたわけだけど、もちろんあの1回じゃあ、免許皆注1とはいえないよね。

これをどっかで読んでる四角號碼マスターな師匠も「まだまだ真髄を極めておらん」と仰ってることでしょう。


だったら師匠が説明してくれよ! とは思うものの、そもそもそんな師匠は存在してない架空の人注2なんで、もうちょっと自分でがんばろうか。うん。



なに、基本ルールだとか例外ルールだとか言っても、ややこしいことは全然ないんだから。大丈夫、大丈夫。

というわけで、さっそくこいつを四角號碼しちゃおう。



本日の漢字 「言」


先生! 突然よこぼうがいっぱいあります! とか思ったやつ。ちょっと待て。

それはフォントが悪注3んだ。「言」の一画目は横棒じゃないだろ、本来。


というわけで。ちょっと手書きの「言注4を思い浮かべてもらっていいですかね?


じゃあ基本ルールその1に則って、左上から見てみよう!

……え。文字が真ん中にありますけど……左上って……空白ですか? それとも2画目のよこぼうですか……?


そう。前回の「翔」の字は画数もパーツもいっぱいあって、左上だの右下だのばっちり合ったんだけど、「言」はいかんせんパーツが少ない。ちょっと中央よりにいらっしゃる。


というわけで基本ルールその5

パーツが真ん中にあるときは、左パーツとして読み、右は空注5とする。


つまり「言」でいうと。

上は真ん中になべぶたがあるんで。左上はなべぶたの0。右上は空白で0。

下は真ん中に四角があるんで。左下は6。右下は0。

そして補足は……たぶん4画目のよこぼう……かなぁ……なしの0かなぁ……(自信ない)。


「言」の四角號碼は0060-1! もう違ってても気にしない……ロストテクノロジ注6だもん。



四角號碼の基本的なルールには、四隅をどう捉える注7とかも決められてんだけど。実はたかぱし自身が理解しきれてないんで。ちょっと説明省かせてもらいます。はい。すんません。

四角號碼マスターの降臨を願うのみ。誰かいないかー!? いないか(笑)




さてさて。次の漢字は、これとかどうでしょ。


本日2個目の漢字は「困」

なんか今回のエピタイ変だなって思ってなかった? これが本日の本題です。


「困」の左上をご覧ください~。おおっと、これは四角! 四角ですね! 6!

で。右上、左下、右下って見ていくけど。全部さっきの四角じゃん? 


基本ルールその6

一回数えたバーツは数えられない。0にする。


ってのが実はあるので、「困」の四角號碼は6000-1かな。


じゃあ、「国」は? さっきと同じ要領で、6000-1。


よっし、じゃあ、「図」は? 同じく6000ー4か?


そして「囲」は……6000ー5……。


そう。くにがまえみたいな漢字がかぶりまくる! いや、これはさすがに……まずいでしょ?


そんなわけで。例外ルール!

くにがまえとかもんがまえとか、一部かぶりまくる部首の漢注8については、左下・右下に限ってなかのつくりを見て良し!


つまり。「困」の場合、左上と右上は60だけど、左下と右下は中の「木」で考えるので真ん中に小がばーんといるね、90になるね。

「困」の四角號碼改は6090ー4!


「国」は左下と右下を「玉」で見るから……6010-3。

「図」は6040-3。


こんな感じで、同じくにがまえの漢字もばらけさせられるんである。



ちょっとマスターしてきた感じする?



ではここで問題!

「譜」の字を四角號碼しなさい。答えは0866-1だよ! 分かったかな?


え? 答え言うのが早すぎる? どんまい。




さて。細かいルールというか、凡例はあるけれど。基本の四角號碼の説明はこれで完了。

次からは実践編だ(現時点での予定です。内容は予告なく変わる場合があります)。



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注1 免許皆伝:正直に言いますと、たかぱしも無免許です。

注2 架空の人物:いや、うちの中文の先生は実在&健在だけどね。たぶんネットとか見てないから。

注3 フォントが悪い:四角號碼が滅びる原因のひとつがまさにこれ。字体や書き癖に弱い。

注4 手書き:手書きが滅びるとき、四角號碼も滅びる。嗚呼!

注5 右は空白:これは基本ルールその6「一回数えたパーツは二度数えられない」ためである。

注6 ロストテクノロジー:ネット上には四角號碼で引ける漢字辞典も存在する。すげぇ。なんでもあるな。一応それで答え合わせしながら執筆してる。

注7 四隅をどう捉えるか:ほんとはすごい重要。たとえば、「心」が3300とか「必」も3300とかになるのは、このルールに則るから。でも説明できない。大漢和読んで。

注8 かぶりまくる部首:くにがまえ、もんがまえの他には、ぎょうがまえ(「衝」とか)がある。

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