第2週まとめ(10月21日~10月27日)


 10月21日

 自分自身の弱さに負けたまことは、先生との約束をも反故ほごにしようとする。

 縋るべき拠り所せんせいを呼び出し、思いの丈を全て明らかにした。

 自分の劣等感、行動の無為さ、他者への憧れと諦め。

 先生は話の一切を聞いた上で、それでも「前へ進め」と背中を押した。

 

 10月22日

 小説を書く為に「自分が何者なのか」を素直に振り返ってみることにした。

 自分の願望、向き不向きを見つめることで、方向性を決めることが出来るのではないかと考えたためだ。

 結果、脳幹 まことは「陰気なナルシスト」ということが判明した。 


 10月23日

 朝型生活になれば小説が書けるのではと思ったが、そんなことはなかった。

 普段より混み合う電車の中で先生と語り合った内容は「書いている小説が一向に前に進まない件」であった。

 色々な案を出していくまことを素直に賞賛する先生であったが、当の本人にとっては「必要になったからやっただけ」と切り捨てる。


 10月24日

 まことは黒い夢を見た。自分が何も出来ないまま老いていく夢を。

 正論で押し通してくる心の弱さ、怪人「ハイド」。

 その無責任さに苛立ち、改めて実験の必要性を認識する。 


 10月25日

 まことは規約違反をする。

 小説のことしか考えてはいけないはずの実験で、ゲームをやっていたのだ。

 今週末に友人と対戦をするから。


 10月26日

 逆に考えてみると、アイデアが出てくる。

 常識の逆、規則の逆、事実の逆。

 アイデアを出すこと自体は難しくない。

 ただ、小説に落とし込むのであれば、そのアイデア――嘘を真実と思わせるだけの力が必要になる。


 10月27日 

 約束通りに友人と対戦を行った。

 圧勝するかと思ったのに、危うく負け越しするところだった。

 完全に虚を突かれて恐慌するまことと、冷静に分析を行う友人との対比が印象的であった。


 この週で得られたこと・分かったこと

・(先週に引き続き)睡眠は良く取っておいた方がいいこと

・小説のことを考える時には、敢えて小説以外のことに触れてみると新しいアイデアが出てくること

・自分は捻くれた男であり、そんな男の心の弱さもやっぱり禄でもなかったこと


 反省点・改善したいこと

・「Round And Round」の方がちっとも進んでいない

・この小説の落としどころを決めておきたい

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