第1週まとめ(10月14日~10月20日)
10月14日
生き方を見失ってしまった脳幹 まこと(27) は、脳内で作った架空のキャラクター「先生」との脳内会議の中で「何でも良いから一ヶ月続けてみる」ことを決意する。
作業として「小説を書く」ことを選択したまことに対して先生は、毎日の義務として「小説を書きたい」の文字を100回書くように指示、加えて部屋中に意気込みを込めた紙を張り付けさせた。
かくして狂気との戦いが始まった。
10月15日
先生との会議の中で、早速「小説」を書くように提案された。まことは何度も上手くいかないだろうことを念押しした上で了承する。
「小説を書きたい」の羅列作業は、社会的に支障をきたすリスクを抱えていたが、なんとか攻略。書き終えた後の手帳は心なしか狂気を帯びていた。
以前は暇さえあればネット漁りであったが、羅列作業が功を奏したのか小説を書くことに意識が向くようになった。
10月16日
作品の投稿のために深夜まで起床した影響か、まことが作成した連載小説の第一回は酷い出来であった。先生に指摘し尽くされたあげく、作り直しを命じられてしまう。その上、日次更新をモットーにしている都合上、本来書かれるべき第二回の分まで完成させろとまで言われてしまう。
まことは半分涙目になりながら、秋の夜長にタイプをし続ける。
10月17日
前3日間の無理がたたり、ついに体に影響が出るようになった。
精神面でも肉体面でも平日には中々酷のあるフルコースが振る舞われ、挨拶した
後輩を危うく殴りそうになった。
何とか仕事を終わらせ、先生に相談してみると「仕事を早く切り上げればよい」と身も蓋もない回答をされた。
まことは今後のことを心配した。
10月18日
病状は更に悪化し、鍵をかけたことを忘れる、ゴミ捨ても忘れる。スマホや小銭はポケットに入れ損ねるなど、ガタが来ていることをはっきり示している。
鍛練の成果が出てきたのか、意識せずとも「小説を書きたい」と口が動くようになった。
多忙になることに備え、文章を減らすか、書き溜めるかを考えるようになる。先生はそれに対して反論しなかったが「企画に出よう(意訳)」と仕事を増やしてきたので、無理ですと一蹴。
10月19日
身体の火照り、冷や汗が出る。
腹痛に襲われるが、小説パワーではね除けようとして、あわや満員電車で糞を漏らすところであった。
社内では他人の存在を知覚できず、眼の焦点も合わなかった。
帰りの電車で先生と会話。当初の理念をおさらいした上で、自分の取説作りを推奨される。
10月20日
土曜日。今後の展望について考えていると、自分の中にある悪魔の人格「ハイド」がちょっかいを出しにくる。
目的はただひとつ。今やっている気狂いエッセイ執筆をやめろというものであった。断るまことであったが、ハイドに執拗な精神攻撃をうけてしまい、心が折れかけてしまう。
この週で得られたこと・分かったこと
・寝不足が重なると、色々な面で問題が発生すること
・やればある程度のことは出来ること
・よく考えると(よく考えなくとも)今やっていることがヤバそうな気がすること
反省点・改善したいこと
・来週の平日は日が変わる前に眠りたい
・効率の良い執筆の方法を考えること
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