第二話~PPPゴコクへ

~キョウシュウエリアみずべ地方平地~


ヘリコプターが着陸した。


しかし乗っているのはフレンズでもセルリアンでも無い。


ボウシ、そう言われる人物だった


「キョウシュウエリア…建物等の劣化が激しいな…」


そう言いつつ、時計を見つめる。


実際の所ジャパリパークからヒトが消えてから我々が測った限り8.9年程度しか経ってない。


さて、何故俺たちはここから出ないのか…それはジャパリパークと本州の距離がかなり有り、今乗ってきたヘリコプター以外の航空機は全て避難に使ってしまい。


このヘリも一度墜落したのを修理した物で、パワーはあるのだがエネルギータンクが小さく、とても本州まではたどり着けないのだ。


それはさておきキュウシュウエリアの水辺のコンサート会場付近の平らな土地に着陸した。


「よいしょと」とヘリから降りたボウシが何かに気付いた用だ


「そこに隠れているのは誰だ?!」


大声で聞いた


「!?どうしたの!?返事しなさいよ!」

「無理だろ!プリンセス!怖いぞ!」

「ロックに行きたいが、怖いぜ!」

「そこは威張ってもしょうがないですよ

イワビーさん」

「って!フルル寝るなー!」

「えっ!今日はおふ?じゃないんですか~??」


ボウシ隊長はPPP達の居る茂みに近づいて

よく見てから茂みの中に話し掛けた。


「おい…まさか…話題のアイドルグループの

PPPか?」


「…知ってるのね!あー良かった…お客さんですって皆!」


PPP達は警戒を解いた。


その後話をした


かくかくしかじか…


「で、このエリアを出たいのか?」

「はい!」

「ああ!」

「そうだぜ!」

「ジャパリまんどこー?」 

「そうです!」

ボウシは頷き


「解った……地下鉄を使おう。俺もそこに用がある」 


『ちかてつ?』


そう言うとPPP達をヘリに乗せて遊園地まで連れて行った。


«地下鉄駅前»


「うへぇ…これは酷い」


ボウシは地下鉄の入り口の前に倒れている

ジャパリバスを見ながらそう言った。


「これはずいぶんおっきいですねボウシさん」


とプリンセスが悔しそうに言った。


「問題ない…少し離れて」


そう言うとボウシはファイティングポーズをとった、「野生解放!」

そう言うと共にボウシの目が耀き、次の瞬間ジャパリバスにキックをした、ジャパリバスは少し地下鉄の入り口の階段側に動きスペースが空いた。


「よし、これで進める、」


ボウシは真顔を言ったがPPP一行はまた、あまりの強引さに驚きの余り声が出なかった。


«地下鉄ホーム»


「よし!これは動くぞ!」


ボウシは運転席から声を上げた


「やったわよ!皆!」

「やったぜ!これで憧れの違う島だぜ!」

「かばんさんに会えるかも知れませんね!」

「モグモグやったー!」

「やっとこれで動くのか!」


PPP一行が嬉しそうに電車に乗り込んだ。


ボウシは運転席付近に転がっているラッキービーストを見つけた、「動くのか?」

そう言うとボウシはラッキービーストを少し振った、しかしうんともすんとも言わなかった。

「お前はよく頑張ったよ、ラッキー」


「発車しまーす」そうボウシがアナウンスすると共にガタンゴトンという音が聞こえ電車がゆっくり動き出した。


«数分後» 


ボウシは運転席のドアを叩く音が聞こえドアを開けた、「どうした、トイレは無いぞ」


「違います!セルリアンが!」プリンセスが顔を真っ青にしながら言ったボウシはプリンセスに運転を任せて連結ドアへ向かった。


「PPPの皆は操縦席へ鍵を念の為閉めて」


ボウシは短くジェーンに伝えるとドアを開けた。


そこには巨大な電車型のセルリアンが線路の上を走っていた、「石が見当たらない…仕方が無い行くか」


そう言うとボウシは腰へ手を当てサンドスターのように輝くナイフを抜き、電車型セルリアンに飛んだ、ボウシはかろうじて屋根の縁にしがみつきセルリアンの石を探した。


「クソっ全然無い!それに5両も繋がってるのか!」ボウシは落ち着いて電車型セルリアンの内部に侵入した、そこには操縦席があり、更にマスターコントローラーの上に石があった


「見つけたぞ!!」


ボウシは一両目の後ろまで下がり助走を付けながらナイフをセルリアン石に刺したそのままPPP達が乗っている電車のドアに飛び移った、そしてセルリアンは「パッカーン」と音を立ててサンドスターに戻った。


しかし、ナイフは虚しくも地下鉄の暗闇に消えていく。


「これは又メガネに怒られるな…まあ替えはあと1本あるし、今は問題ないだろう…」


またもやPPPは言葉を失っていた。


«ゴコク地方地下鉄ホーム»


「さて、俺のガイドはここまでだ後はラッキービーストとかフレンズとかに聞く事だな」


そこでPPPはとあることに気付いた


『マーゲイが!いない!(です)(よ~)』

「え?マーゲイ?」


かくかくしかじか


ボウシはため息をして


「OK俺もヘリコプターを取りに行かなくちゃならない、その時に一緒に回収する…」


ボウシは地下鉄に乗り、途中電車を止めて ナイフを回収し、キョウシュウ地方に辿り着いた。


~ゴコクサンドスターハイ研究所~


メガネ達は荷物をまとめ、ジャパリバスに 乗り込もうとしていた。


「よし…バスの電池は新型のモデルにしたから今までの電池よりかは持つと思うよ」


メガネはバスの電池のスロット部分に

新しい電池を入れながら言った


「でも…本当に良いんですか?ここ研究所を留守にして…」


かばんが心配そうに聞いた


「大丈夫、大丈夫ボウシは空を飛べる道具を

持ってるから会えばすぐに帰れるし、丁度 僕もボウシに用があったからね」


そうメガネはニッコリしながら言った


「それじゃーしゅぱつしんこー!」

「おー」

「新天地への旅の始まりなのだ!」


ジャパリバスはゆっくりと加速を始めた


PPP予告ぅ~

「今日はこうそくどうろについて予習するわ!」

「こうそくって事は…早いって意味か~?」

「早いって事は、リズムの事でしょうか?」

「リズムの早い曲って…ロック?」

「ロック!?それなら俺の腕が鳴るぜ!」

「次回 じゃあんぐるすかいうぇい、お楽しみに!」

パッパッピッピペッペポパッポーパッパペパプ♪

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