第2話可愛さ
次の日、私の目覚ましが鳴って私は朝の5時半に起きて朝ご飯の支度をする。朝ご飯は白米と昨日の味噌汁と豚のしょうが焼きと野菜(キャベツの千切り、コーン、ハム)とエビフライを机の上に置いてからお母さんと妹の春風とお父さんを起こしに行く。それから私はカーテンとシャッターを開けてから椅子に先に座ってお母さんと妹の春風とお父さんを待つ。少ししてお父さんとお母さんが起きて来てすぐ後に妹の春風が起きて来る。朝ご飯は毎朝6時〜6時半に食べると言うルールで、それから自分達の支度をして7時〜7時半にはお母さん以外は出かける。私は高校、お父さんは仕事、妹の春風は小学校に行く。でも今日は日曜日なので私以外は出かけなかった。私はお父さんとお母さんに挨拶してから出かける。
「お父さん、お母さんおはよう。行ってきます。」
笑顔で言う私にお父さんとお母さんは私の方を見て笑う。
「行ってらっしゃい、気をつけてね。」
私は靴を履いてから麦わら帽子をかぶって手を振って出かける。私は電車に乗って花咲高校の裏の方にある街に向かう。
「孝夫君と正夫君はどこかな?」
「神風さんはどこにいるんだろう。」
私は孝夫と正夫を探している頃、孝夫と正夫も私の事を探していた。私は近くにあったベンチで周りを見渡して孝夫と正夫を探す。孝夫と正夫は近くの人に聞こうとした時、私の方に歩いて来て声をかけて来る。
「あの、腰まで髪がある女の子を見ませんでしたか?」
「孝夫君と正夫君⁉︎」
私は目の前にいる孝夫と正夫の名前を呼ぶ。
「……。」
「……。」
何も言わずに三分間が経った時、孝夫と正夫が大きな声で叫んだ。
「か、神風さんじゃないですか⁉︎」
私も少し驚いた表情で孝夫と正夫を見る。孝夫が右手を出して私の方を見る。
「さぁ行こうか神風さん。」
顔を赤くしながらも言う孝夫をすごいと思う私。一番最初に孝夫と正夫を連れてショッピングセンターで買い物をして孝夫と正夫が私を連れてゲームセンターに入って行く。ゲームセンターの中に入るとゲームの音がすごい中、孝夫と正夫が音楽ゲームを始める。私は後ろのある椅子に座って終わるのを待つ。少しして音楽ゲームをやりにきた男達が私に声をかけて来る。
「なぁ、次やるの?」
「いいえ、今やってる孝夫君と正夫君を待ってるだけなんで先にやっていいですよ。」
麦わら帽子を取って後ろを振り返って見た時後ろにいた男子達は顔を赤くして私を見る。
「し、失礼しました。」
なぜ謝ったかは分からないが私はゆっくり椅子から立ち上がって男達の頭を撫でて私はポケットから百円を一枚出して
「これあげますからここに座ってた事を許してください。」
「い、いいえこっちがいけないんです。この百円は返しますよ。」
私が百円を一人の男に渡すと男は慌てて私の手に百円玉を握らせる。私は笑顔で男達を見て自分の手に握っている百円玉を財布に入れてから孝夫と正夫が音楽ゲームを終えて私の方に歩いて来る。
「何かあったのか神風さん。」
私の方を見て言う孝夫と正夫。私は男達を見て笑顔で話す。
「中学生ですよね。来年、花咲高校に入ってください。私もいますから。」
「絶対に行きます。」
私の言葉に顔を赤くしながらも言う男達、私は手を振って孝夫と正夫を連れて外に出る。
「次どこに行こうか。」
「昼ご飯でも食べましょうか。」
正夫の言葉にお腹が空いた私は孝夫と正夫について行って近くにある店に入る。
「いらっしゃいませ。」
店員さんが私達を席に案内する。私と孝夫と正夫は店員さんの後を歩いて席まで行く。席に座った私達はメニューを開いて見る。
「う〜ん」
孝夫と正夫が深く考えている時、私はすぐに決めて孝夫と正夫が頼む物を決めるまで待つ。
「これにしよう。神風さんは何にするんですか?」
「ざるそばにしようと思います。」
私はにこやかに言うと孝夫が左手でボタンを押して店員さんを呼ぶ。
「ご注文は…。」
「ざるそば三つお願いします。」
いち早く孝夫と正夫も私と同じ事を聞いてから店員さんに頼む。
「かしこまりました。」
店員さんがいなくなった時、正夫が私の方をじっと見る。私は首を傾げて正夫の方を見る。
「どうかしましたか?」
「神風さんは可愛いなって…。」
正夫の言葉に私と孝夫は小さく笑う。
「ごめんなさい、ちょっと面白くて。」
「神風さん、気にしなくて良いんですよ。正夫はこう言う奴ですから。」
私は席から立ち上がって水を取りに行こうとすると孝夫が私の右手を掴んで
「お、俺が行くから座ってて。」
顔をかしながらも私に言う孝夫が少し面白かった。
「孝夫君に任せます。私は正夫君と話して待ってますね。」
孝夫は頷いて水を取りに行く。私は正夫と話そうと思ったのだが正夫は顔を赤くしながら固まってしまった。
「正夫君大丈夫ですか?」
「は、はい。」
私は正夫の答えに本当に大丈夫かなと思いながらも何も言わなかった。
「お待たせ。」
孝夫が水を三つ持って来る。私は孝夫が持ってきた水を一つ持って水を少し飲む。
「お待たせしましたざるそばになります。」
「じゃ、じゃぁ神風さんの方に。」
自分の事よりも私の事を考える孝夫と正夫がすごいと思う私。私は孝夫と正夫のざるそばが来るまで食べないで待っている。
「お待たせしましたざるそば二つになります。ご注文はこれで全部ですか?」
「はい。」
意外にも正夫が店員さんの言葉に答える。私はそばを食べる。すると孝夫と正夫が私の方を見ている事に気づいた。
「食べないんですか?」
「神風さんが食べてるところ写真で撮っても良いかな?待ち受け画面にしたいんだけど。」
孝夫と正夫の言葉に少しびっくりはしたが私は頷いてそばを食べる。写真を撮る音がしながらも食べる私、そばを先に食べ終わった私は孝夫と正夫が食べ終わるのを待つ。少しして孝夫と正夫がそばを食べ終えて水を飲む。
「じゃぁ行こうか神風さん。」
私は席から立ち上がってレジに行く。
「私が払いますね。」
「えっ、いや俺が払うから孝夫と先に行っててくれ。」
正夫が自分から言うとは思わなかった。今の時間はちょうど十二時。私は孝夫と外で待っていると正夫が会計を済ませて私と孝夫の方に走って来る。私は笑顔で二人を見る。
「孝夫君も正夫君もあまり無理はしないでください。私もお金持ってきたので。」
「無理はしてないよ。」
孝夫と正夫が言うと私は笑いながら孝夫と正夫を見る。
「無理してましたよ。お金がヤバイって顔してますもの。」
孝夫と正夫は私の方を見ている。多分、図星だったのだろう。私はにこやかに孝夫と正夫を見て先に歩いて行く。その後に孝夫と正夫が歩いて来る。私は近くにある百円ショップで手紙用の紙を買いに行く。その時、孝夫が私をじっと見る。
「神風さんは好きな人いるんですか?」
「それがね、まだいないんですよ。」
孝夫と正夫が心の中で思う。
(よっしゃー。)
私は孝夫と正夫が何を思っているかは分からなかったけど私は孝夫と正夫の表情を見て何となく分かった気がした。
「ちょっと百円ショップで買いたい物があるので少し待っててください。」
「俺達も一緒に行きますよ。」
孝夫と正夫が言うと私はニコッと笑って孝夫と正夫を見る。
「一緒に行きましょうか。」
私の言葉に顔を赤くする孝夫と正夫。私は百円ショップのドアを開けて中に入る。手紙用の紙と赤ペンを持って買う物が終わって孝夫と正夫に声をかけようとした時、私は思わず笑ってしまう。孝夫と正夫が持っているものが子供すぎるからである。孝夫と正夫はおもちゃを持っている。私はカゴの中に自分の買う物を入れて孝夫と正夫の方に歩いて行く。
「買うものあるんでしょこのカゴに入れて私が一緒に買いますから。」
「今度は僕が買いますよ。」
孝夫が私の言葉を聞いて慌てて言う。私はカゴを孝夫に渡してお願いする。私は正夫と外で孝夫を待っている。孝夫が私と正夫がいるところに歩いて来る。
「神風さんには悪いんだけどもう一度ゲームセンターに行っても良いかな?」
「良いですよ。私も今度は音楽ゲームをやってみたいので。」
孝夫の言葉に私はにこやかに言う。私達はゲームセンターに向かう。ゲームセンターに着いた私達は音楽ゲームのところに行く。孝夫が私と正夫の方を見る。
「神風さんと正夫、賭けをしよう。負けた方が三百円払うと言う事で。」
「楽しそうです。」
私の言葉に孝夫と正夫はビックリ、まず、孝夫と私で最初に音楽ゲームをやる。ルールは勝負ポイントが高い方の勝ち、私と孝夫は用意をする。鍵盤に手を乗せる。曲が始まって私と孝夫は静かに鍵盤に手を当てながらやって行く。孝夫のポイントは89.259で私はフルコンボ100.000で私の勝ち。次は私と正夫で違う曲で勝負曲が始まって私と正夫は鍵盤に手を当てながらやって行く。正夫のポイントは79.486で私のポイントは96.958で私の勝ち。最後の勝負は孝夫と正夫で曲は君の知らない物語。曲が始まって鍵盤に手を当てながらやって行く。孝夫のポイントは97.879で正夫のポイントを見ると97.876で孝夫の勝ち。正夫が私と孝夫に三百円を払って財布の中を見る。
「両替しないと金がやばい。」
「じゃぁ私が両替して来ますよ。」
私は孝夫と正夫が何か言う前に両替機の方に歩いて行く。私が両替機に正夫から渡された千円札を入れて下から出た百円玉十枚を持って正夫の方に行こうとした時、ゲームセンターの係りの人が私の前に立つ。
「ちゃんと千円札を入れて百円十枚持ったんですけど…。」
「五百円おまけしてあげる。」
ゲームセンターの係りの人がポケットから百円玉五枚を私の手の上に置く。
「ありがとうございます。貰っても良いんですか?」
「髪も綺麗だし顔も可愛いからおまけだよ。」
私はゲームセンターの係りの人に言われて私は右手でしっかり握って正夫のところに行く。
「お待たせしました。」
「神風さん俺が渡したのは千円札なのにどうして千五百円なの?」
私はさっきあった出来事を話すと正夫は百円玉五枚を私に渡す。
「これは神風さんの物です。」
「正夫君ありがとうございます。」
私はにこやかに正夫にお礼を言う。今の時間は二時半デート終了まで残り三時間くらい。私は正夫から渡された百円玉五枚を財布の中に入れる。正夫と孝夫が他の場所に移動して私もその後を歩く。メダルゲームをやるらしい。私は正夫と孝夫がメダルを買った後にメダルを買う。するとまたゲームセンターの係りの人が私の前まで歩いて来る。するとメダルが出る機会を開けて千円札を出す。私は首を傾げてゲームセンターの係りの人に聞く。
「あのどうかしたんですか?」
「特別に百円で五十枚ね。」
ゲームセンターの係りの人が言うには普通千円でメダルが二十枚だが私の場合は百円玉一枚でメダルが五十枚貰えるらしい。私は百円玉を一枚ゲームセンターの係りの人に渡して五十枚のメダルをもらう。孝夫と正夫は先にメダルゲームで遊んでいて私が五十枚貰ったことは知らない。私はメダル五十枚をメダル用の入れ物に入れて孝夫と正夫のところに行く。
「神風さんそんなに買ったんですか?」
「いいえ、特別に百円で五十枚とゲームセンターの係りの人に言われて。」
私の言葉に孝夫と正夫は羨ましそうにこっちを見る。私は席に座ってメダルを一枚入れて始めるといきなりメダル五枚をゲット。私はメダルを少しずつ入れて真ん中にあるメダルの塔を倒す。その頃、孝夫と正夫はメダルを使い切って私の方を見に来る。百枚以上のメダルが出て来る。
「神風さんすごいじゃないですか。」
私はメダルゲームを続けてゲームセンターの係りの人を呼ぶ。
「メダルが余ってしまったんですけどどうしたらいいですか?」
「欲しければ貰ってください。それとメダル十枚で金のメダルに変えられます。」
私はメダルを持ってゲーム
センターの係りの人にメダル十枚を渡して金のメダルにしてもらう。私の金のメダルは千四百五十枚で普通のメダルは五枚、その光景にゲームセンターにいた人が私の前に歩いて来る。
「お姉ちゃん、僕達に取り方教えてよ。」
小さい子からお年寄りまでが私の周りに集まって聞いてくる。私は人前でやり方を教えてゲームセンターの係りの人に次にメダルゲームをやるまで取っておいてもらう。ゲームセンターを出た私達は歩いて家に帰った。
「ただいまお母さん。」
「お帰り神風。なにその袋の量。」
私の持っている袋の多さにお母さんは驚いた。私は買った物が全て半額以下になった事お金が全然減っていない事を話す。次の日から学校で私はお風呂掃除と夜ご飯を作ってから明日の支度をする。夜ご飯は煮込みうどん(ネギ、油揚げ、しいたけ、豚肉)と野菜(キャベツの千切り、ミニトマト)で私はお父さんとお母さんと妹の春風を読んで私は席に座る。お父さんとお母さんと妹の春風が席に座った時私は手を合わせて。
「いただきます。」
「いただきます。」
夜ご飯を食べ始めて私はうどんと野菜を食べてからお父さんとお母さんの方を見る。
「私、お風呂入って来るね。」
「気をつけてね。」
私は一人でお風呂に入る。
「ん〜〜。気持ちいい〜。」
私は伸びをした後に体を洗う。それからもう一度湯船に入ってあったまる。私はお風呂から出てタオルで体を拭いてからタオルを体に巻いてドライヤーで腰まである髪を乾かす。すると昨日と同じで妹の春風がドアを開けて私の方を見る。
「ごめんね春風もう少しだけ待っててね。」
私は急いで髪を乾かして服に着替えてからお皿を洗いに行く。お皿洗いを終えた私は階段を上って自分の部屋に入ってバッグの中からスマホを出す。LINEを見ると友達から六十五件来ていた。同じクラスの男子だけでは無く女子からもLINEが来ている。私は九時まで一つ一つ通知を見て送り返して九時になったらベッドの上で布団をかけて寝る。
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