色彩
「ずいぶんと仲良くなったんですね」
俺と透矢が握手を交わしていると、どことなく嬉しそうな表情を浮かべた白鳥彩羽が歩み寄ってきた。
その後ろでは美空さんが尊敬の目で白鳥彩羽を見つめている。
「もしかして終わったのか?」
透矢の手を離しながら、白鳥彩羽に尋ねた。
「ええ。この天見山を中心にして、半日ほどかけて世界は色を取り戻していきます」
白鳥彩羽の説明を聞いて、そわそわとあたりを見渡す。
さすがに今すぐにとはいかないのだろう、周りの景色にあまり変化は見られなかった。
「外を見てみますか? この辺りはあと二十分ほどで色が見えるようになるはずなので」
「もう見えるようになるのか? ずいぶん早いな」
「太陽光エネルギーを貯めなければいけなかったモノクロ化の時と違い、今回は貯蓄されたエネルギーを抜くという作業ですからね。エネルギーの貯蓄がなくとも活動できる日中とは違い、今の時間帯では十分なエネルギーを得られず、ナノマシンは停止していきます」
つまり、半日というのはエネルギーを抜くのにかかる時間ではなく、世界中の日没までにかかる時間といったところか。
今現在で夜のところもあるだろうし、時差を考えるとヨーロッパ辺りの時間がかかるのか?
あれ、でも日中なら動き続けるということは……。
「もしかして、エネルギー吸収機能は生きてるのか?」
「まあ、壊したわけではありませんからね。けれど、紫外線エネルギーを吸収するにも、微量のエネルギーを使いますので、エネルギー残量が零になれば動きませんので安心してください」
「動かなくなったナノマシンが問題になることは?」
「ありません。その辺りは計算して創りましたから」
それなら安心か。
「さすがは彩羽様ね」
美空さんが横で白鳥彩羽を褒め称えているが、誰も反応はしなかった。
この光景も日常になりつつあるということなのだろう。
そんなことを思いながら、特にやることがないことに気づく。
「あとは……待つだけなのか」
「そうですね。ですが折角ですから、外に行きませんか?」
白鳥彩羽の提案に、なるほどと思わされる。
室内でも色が戻ったかの確認は出来るが、屋外の方が景色を楽しむことができる。
良い案だ。
「なら、屋上に行くか?」
「屋上なんてあるんですか?」
俺の提案に質問で返された。
そういえば、屋上に関しての説明はしていなかったような。
そのことに思い当たり、簡単に説明をすることにする。
「まあ、屋上なんて大層なものじゃないけど、実はここに階段がついていてな」
そう言いながら窓に近寄り、縁に手をかける。
透矢はこのことを知っていたのか特になんの反応も返さなかったが、白鳥彩羽と美空さんは気になったようで、こちらに歩いてきて窓の外を覗き込む。
窓の外には緊急脱出用の滑り台があるのだが、その反対方向には屋上へ向かうための階段が備え付けられているのだ。
「これが非常用の滑り台ですか……」
「そしてこっちが屋上へ向う階段ね」
白鳥彩羽と美空さんは窓の外を確認しながら、感嘆の声を漏らしている。
この階段は本来、下へ逃げられなくなったときにヘリからの救助など、屋上から逃げるために設置されたものだが、一度も使われず、整備だけはされて放置されていた代物だ。
「何やってんだ?」
三人して窓の近くによっているのが気になったのだろう、陽介達がこちらにやってきた。
俺は陽介達に先程までの会話を説明する。
「なるほど。良いじゃないか屋上。面白そうだ」
「よく覚えてたものだ。私なんてすっかり忘れていたよ」
「ほう、そんなのがあったのか」
俺の説明を聞いた陽介、色波博士、黄賀は三者三様の答えを返してきた。
程度の差はあれど、三人とも興味を示している。
だったらと、屋上に行くか誘ってみた。
「色波博士達も行きますか?」
「いや、遠慮しておこう」
「俺もいいや」
「俺は決着がついたことを他の皆に伝えてくるから無理だ」
三人から断られたことに、肩を落として落ち込んでしまう。
断った理由がちゃんとしていたのは黄賀だけだし、陽介なんて面白そうと言っていたにもかかわらず断ってきた。
俺の心情が伝わったのか、色波博士が慌てて顔の前で手を振った。
「いやいや、私は少し透矢に用事があるのでね」
そう言って、透矢の方に視線を向ける色波博士。
「すまないね、明人君。僕も屋上にはいけない」
透矢は正面から色波博士を見つめ返した。
久々の親子の時間を奪うのも悪いかということで納得し、陽介の方に視線を向けた。
陽介にも何か理由があるんじゃないかと思ったからである。
俺の視線に気づいた陽介は、あからさまにため息をついて耳元に口を近づけてきた。
「俺が気を使ってやってるのに何をやってんだよ。告白するなら今だろ」
そんなことを囁かれ、顔を赤くしてしまう。
そうか。既に決闘は終了し、俺達のやるべきことは終わった。
しかも屋上に出れば夕日が俺達を照らすわけで、ムードも悪くないだろう。
なら今は、なんの気兼ねもなく告白ができるシュチュエーションなのか。
「ふ、二人はどうする?」
告白を意識したせいか、声が上ずってしまった。
「私は行きます」
白鳥彩羽が行くということで、心臓が高鳴る。
続いて、美空さんの方に視線を向けた。
俺達の視線が集まる中、美空さんは。
「私も行こうかしら」
そんな、空気の読めないことを一欠片の悪意なく言い放った。
「……………………」
絶句。
この場の殆どの人が何かを言おうとしても言えなかっただろう。
それほどまでに重たい空気が流れていた。
「彩羽様に黒沢、行きましょう。あと少しでエネルギーの放出が終わるのでしょう?」
そんな重たい空気をものともせず、美空さんは窓から外に出て階段を上がっていく。
陽介は何も言わず、ただ手振りだけで謝ってきた。
すまん、これは予想外だと。
結局、色波親子は話があるということでその場に残ったが、陽介がついてくることになり、屋上に四人の人物が集まった。
あたりはモノクロのままだが、僅かに風が吹いていて気持ちがいい。
「すごいですね! 天見市が一望できます! あ、でもあの小さいのは源光市でしょうか?」
「こんな見晴らしの良いところがあったのね」
「おおー! これはいい景色だな」
「やっぱり、ここからの眺めは良いな」
白鳥彩羽、美空さん、陽介、俺の順に思ったことを口に出していく。
言い方は様々だが、総じていい景色だという意見は一致していた。
「時間はあとどれくらいだ?」
「そうですね。あと十分もないですね」
「そうか」
俺は景色の方に目を向けながら、その時を待つ。
他の三人も黙って景色を見る……ことはなく、仲良くおしゃべりに興じていた。
「そういえば赤木さんっていつもあっくんと一緒のイメージですけど、いつ新しく友達を作ってるんですか?」
「ああ、それは私も気になるわね」
「いつと聞かれてもな。いつでも友達作ってるぞ」
陽介の答えに、白鳥彩羽と美空さんが目を白黒させている。
どういうことなのか、まだ彼女達の中で答えを消化できていないのだろう。
「どうやってですか? そんな時間はほとんどないように思えるのですが」
「いや、そんな難しいことはねえよ? 単純に友達の友達を紹介してもらって、仲良くなったらまた別の人を紹介してもらうって形でどんどん交友関係を広げていったんだよ。それに白鳥達には意外かもしれないが、明人と一緒の時間も少ないしな」
「またまた、そんな嘘をつかなくてもいいんですよ?」
「黒沢との時間が少ないなんて、何かの冗談かしら?」
二人揃って俺と陽介がいつも一緒にいると思っているらしい。
だが、現実問題として普段は俺がバイトをしていたり陽介が生徒会の仕事で各部活を回っていたりと、別々で行動することは多いのだ。
休日は一緒に遊ぶこともあるが、その頻度は月一程度であり、頻繁に会っているわけではない。
「明人ぉ〜。俺達の会話聞こえてただろ。お前からもなんか言ってやれよ」
陽介がこちらに話を振ってきたことにため息をつく。
確かに聞こえていたが、こちらに飛び火させるのはやめてほしい。
とはいえ、三人の視線がこちらに集まっている以上、答えないわけにもいかないだろう。
「あー、陽介の言ってることは事実だ。俺の場合、普段はずっとバイトしてるからな」
「ほら見ろ。俺の言ってることは正しい!」
陽介のどうだと言わんばかりの高らかな声に、白鳥彩羽と美空さんはわかったわかったと、めんどくさそうな表情で納得していた。
もう話は終わっただろうと思い、改めて市街地の方へ視線を向けるが、隣に白鳥彩羽がやってくる。
「嫌そうな顔をしてた割には、赤木さんを助けてあげるんですね」
白鳥彩羽の言葉に若干棘があるような気がした。
本気の怒りを見せているわけではないが、どことなく不満そうなのが見て取れる。
けれど、その理由がわからない。
「なんだかんだ言って、やっぱり赤木さんのことを一番信頼しているんですね」
そう言って、白鳥彩羽はジトーっとこちらを睨んでくる。
美空さんは白鳥彩羽の言葉に同意するように、確かにと頷いた。
「呼び方にも表れてますよね」
「そうなんですよ」
呼び方に表れているとは言われても……。
確かに名前の呼び捨てなんて一定の信頼がないと出来ないことだろうけど、そもそも名前の呼び捨てなんてありふれているわけで。
特に陽介なんて多くの友人から名前の呼び捨てで呼ばれているんだぞ。
「そういうことじゃないんだよな……」
俺の思考をあっさりと読み取ったらしい陽介が、呆れすら通り越して諦観を滲ませた表情でそう言った。
陽介には美空さんの言葉に込められた意味が理解できているらしい。
この場で理解していないのは俺一人だけだ。
悔しさは感じるけれど、言葉の意味を理解できていないのも事実で、何も言い返せないでいると。
「まあ、明人には難しいことだったな。俺は下に戻ってるよ」
と、そんなことを言いながら、陽介が下へ向かおうとする。
おいおいおい。場をかき乱すだけかき乱して女性陣を置いていくのか!?
陽介にそう視線で訴えかけたが、こちらを見向きもせずに降りていった。
「…………」
俺は恐る恐る二人の方に視線を向ける。
美空さんは特になんの変化もなかったが、白鳥彩羽は少し寂しそうな笑顔を浮かべていた。
その笑顔が胸に突き刺さり、同時に自分が許せなくなってくる。
とはいえ、自分を責めたところで美空さんの言葉の意味が理解できるわけではない。
窮地に追い込まれた俺は、最後の手段を使うことを決める。
そう――
「そういえば美空さん。話は変わるんだけと、いーちゃんと二人揃ってここにいても大丈夫なのか? 今からでも学校に戻ったほうが良いんじゃないか?」
後日に後回しという、成功するかも怪しい時間稼ぎの策を。
もはや苦し紛れにひねり出した策だったが、思いの外効いたようで、美空さんの顔色が見る見る悪くなっていく。
「そうでした。私が色波博士からの連絡を受けたことは報告して外出許可は得てきましたが、その後学校に戻るように言われてたのを忘れてました!」
「けれど、許可をとって学校から出てきたのなら、問題ないのではないですか?」
「それがそうもいかないのです。外出許可を理由にその日のうちに学校に戻ってくることがなかった者がいたらしく、必ず報告に来るようにと」
「それでは急いで戻らないといけないのでは?」
「色波博士の用事次第では遅くなると伝えているので急ぐ必要はありませんが、下校時刻の八時までには戻らないといけません」
「余裕はありませんが今から向かえば間に合いそうですね」
「はい。……けど、こんなにもあっさりと外出許可が出たのか不思議で。普段はめんどくさい手続きをしなくてはならないと聞いていたのに。彩羽様は何かご存知ないですか?」
「推測で良ければですけど、恐らくですが、このモノクロ化のことがあったからでしょう。多くの人がモノクロ化をなんとか出来るのは色波博士だけだと思っていたでしょうから」
それって……。
思わず二人の会話に割り込むように発言してしまう。
「色波博士に協力すれば色を取り戻すのに一枚噛んだってことになるって目論見だったってことか?」
イメージ的には有名な大企業に就職した先輩がパンフレットに起用されるようなものだろう。
自分達の学校にこれだけ凄い生徒がいたんですよと宣伝するつもりなのだと思う。
「はい。ですのでこれから先、美空さんには迷惑をかけるかもしれません」
俺は白鳥彩羽の言葉が痛いほどに理解できた。
何故なら有名企業に就職した時と明確に違う点があるからだ。
それはやったことの大きさである。
世界を救うというのは言いすぎかもしれないが、世界規模の問題に対処したという功績を持っているということで、大々的に注目が集まることが予想される。
来年には白銀女学院は美空さんが卒業生だということを全面に押し出すだろうし、記者からインタビューされることもあるだろう。
こんな注目のされ方をして、美空さんは大丈夫なのだろうか?
俺がハイホを落とさなければこんなことにならなかったわけで、申し訳なさと罪悪感が押し寄せてくる。
だが、美空さんは白鳥彩羽の言葉に不敵に笑ってみせた。
「別に注目されることに抵抗はありません。むしろ、これで彩羽様の隣に立つにふさわしい実績が出来ました。だから迷惑だなんて絶対に思いません」
美空さんの姿がひどく眩しい。
今の言葉で、なんだか救われた気持ちになる。
だから美空さんには謝罪ではなく、この言葉を贈ろう。
「ありがとう」
突然のお礼に目を白黒させる美空さん。
「べ、別に黒沢にお礼を言われることなんてないわ。私は本心からそう言ってるの。あなたを気遣ったわけではないわ」
少しばかり照れた様子で、早口でまくしたてられた。
俺はそれ以上は何も言わず、ただそうかと頷いたのだった。
すると居心地が悪かったのか、美空さんは話題転換を図ってくる。
「そ、それで彩羽様の方は大丈夫なのですか? 学校の方には私から連絡しておきましたが、ご自宅には黙って来たのですよね?」
「ええ、ですが恐らく大丈夫だと……」
とそこまで言って、言葉を止めた。
そして震える声で、白鳥彩羽が零す。
「マズイです。警察沙汰になるかもしれません」
『何故!?』
俺と美空さんの声がハモる。
あれだけ警察沙汰にならないよう、最新の注意を払ってきたはずなのに。
「実は両親は過保護なところがありまして、普段と違うことがあればすぐに問題にしたがるんですよ……」
そう語る白鳥彩羽の目は若干死んでいるように見えた。
「モノクロ化を達成した日なんて、少し連絡がつかなかっただけで警察を呼んだんです。しかも完全にモノクロ化が定着する前にですよ!?」
「そう言えば始業式の日に陽介が色がおかしいって言ってたな……あれが定着前ってやつか」
「ええ。まだエネルギーが集まり切らなくて不安定な状態です。ほとんどの人は幻覚だと思う程度のことなんですけど、両親はそうは思わなかったようで……バイトが終わって帰ってみると、ですよ」
その時の光景を想像してみると、中々きついものがある。
親が早とちりで警察に迷惑をかけているのは、子供として恥ずかしくていたたまれない気持ちになることだろう。
「今回はモノクロ化が終わっただけのことですが、それを知らない両親がまた警察を呼ぶかもしれないと思うと帰りたくなくなってきます」
「けど、帰らないとさらに大騒ぎなんてことに……」
「そうなんですよ。だから申し訳ありませんが私も帰らせていただきます」
「ああ、それは別に大丈夫」
モノクロ化が終わるのなんてどこでも見ることができる。
ここにいるのは単純に良い景色が見たいという気分的なものが大きい。
なにか用事があるのなら、そっちを優先するべきだろう。
それにさっきの話を蒸し返されても困るしな。
「それじゃあ、またな」
「ええ、また会いましょう」
「会える暇があったらね」
別れの言葉を掛け合い、白鳥彩羽と美空さんが下に降りていく。
結局、この場に残ったのは俺一人だ。
けれど、寂しさのようなものは感じなかった。
そこからほんの三分程待ち、ついにその時が訪れる。
まず目に入ったのは夕日だった。太陽が沈んでいる様子が目に入る。
次に目に入ったのが橙から青、藍とグラデーションに染まった空だ。空の半分ほどを雲が埋め尽くしているが、白い雲が太陽の光に当てられ、淡い橙色になっている。
対象的に影の部分は若干紫がかって見えた。
そこから視線を降ろしていき、天見山が目に入る。
段々と暗くなってきたことでライトアップが開始され、周辺の山々が照らし出される。
白色の光が当たった赤と黄と緑が埋め尽くす森は美しく、とても鮮やかだ。さすがは紅葉シーズン真っ只中の光景だ。
太陽が沈みきれば、また違った美しさが出てくるだろう。
奥の方に視線を向けると透明な空気の層の向こう側に天見市が見える。
さらにその奥には豆粒みたいな小さな建物群が見えた。あれは源光市だろう。
その景色の上から、モノクロのフィルターがかかったように見える。
普段なら気にもならないことだが、今日だけはフィルターが邪魔だと感じ、右目を閉じる。
義眼だけで見ることによって僅かに視界は狭まるが、色の彩度が上がった。
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、探せばもっとあるだろう。
虹の七色を余裕で超える大量の色に、俺はただただ感動するばかりだった。
「…………」
みんなもこの景色を見ているだろうか。
陽介、いーちゃん、美空さん、りんちゃん、紫垣さん、色波博士、透矢さん、黄賀、母さん、クラスメイト達。
俺の大切な人、一人一人の顔と名前を思い浮かべながら、同じ景色を見てますようにと祈る。
そして踵を返して、部屋に戻ろうとしたその時。
『呼び方にも表れてますよね』
美空さんの言葉がフラッシュバックし。
「あっ……そういうことか……」
その言葉に込められた意味に気がついた。
俺が仲良くさせてもらっている面々にあえて順位をつけるのだとしたら、やはり陽介が一位となるだろう。
そしてその陽介だけが、俺が唯一名前の呼び捨てで呼んでいる人物なのだ。
つまり俺にとって名前の呼び捨てが最も信頼している証になる。
透矢さんや黄賀の呼び方も名前の呼び捨てだったが、それは色波博士との区別をつけるという意味や敵対していたからであり、仲良くしていたとは言えないので除外しているが。
そのことを他のみんなは気付いていたのだろう。
もちろん、白鳥彩羽も。
そう思うとあの告白は失礼だった。有耶無耶になって良かったくらいだ。
だから次に告白するときは――
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