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2024年12月7日 23:20
ご無沙汰しております。島流しにされた男爵イモです。ふと思い立って、先日から御作を追わせていただいています。『イデアの海』に関してはかなり前に企画で冒頭のみ触れましたが、あれから幸運にも他作品や創作秘話を伺う機会にも恵まれました。おかげさまで、ようやくkinomi様の創る世界の一端に触れる準備が整ったと思いまして。続きを読まない手はないと。作品はそれぞれ個としても機能しているのでしょうが、下地となる作品や考えを知っているとさらに楽しめますね。静止するモノや空間認知の描写は『MeteoriteBox』の一幕を彷彿とさせ、ナツとハルカの軽妙なやり取りは、仮想箱の面々とのそれと重なります。それでいて既視感だけでは終わらないのも素敵です。丁寧に書き起こされた特異な空間、どこか寂寥感の漂う雰囲気もいいですね。エピソードごとの冒頭に挿入されるフレーバーテキストのような一節も結構好みだったりします。ゆったりとした微笑ましい物語だと思っていたら不穏な要素や展開もあるので、まだまだ先が読めずワクワクしています。これからの内容も楽しませていただこうと思います。長文失礼しました。
作者からの返信
ご無沙汰しております。お読みいただきありがとうございます。イモ様に『イデアの海』を依頼した時の自分のコメントを見返して、「猫かぶり」度合いに微笑ましくなっておりました。結果としてではあるのですが、種明かしした部分も含めて仮想箱からこちらへお越しいただいたことは確かに、イデアの海を読み解く上である種のアドバンテージになろうかと思います。下地は私の書き方の癖ですし、ハルカがどのような自分なのかもご存知の通りです。そうですね、2点ほどお伝えした方がよいと思う事柄を書かせていただきます。まず見ての通り本作は未完で、その点が仮想箱とは大きく意味合いが異なります。もちろん完結させるつもりはあり、今年度中に2章を書き終えたいなと思ってはおりますが、完成の難易度というのはやはり中々の壁です。(私は「長編の完結経験が少ないのでは」と指摘をいただいたことも……。)この点はご了承ください。それから、本作はもしかすると仮想箱以上に難解かもしれません。存在しないものを描く点と、仮想箱でも用いた(お得意の)階層構造の様相は仮想箱のそれを超えているような気もします。もし多少のリード文と言いますか、ともすれば種明かしの一部な内容をお求めでしたら、一年ほど前に書いたものにはなりますが近況ノート『イデアの海の物語』をご一読いただければと思います。それでは改めまして……※批評をお願いする意図はございません➂参加作品のアピール等私の描ける精一杯の空想世界の構築をし、その中でとある登場人物の再定義を成そうとしています。カッコつけて言うなれば、「その世界は解釈なしでは歩けぬ空。他者のIFが幾重にも交わる場所。」です。私の解釈が正しいとは限りません。読み手様の解釈も同様です。世界そのものの破綻が無いとも言えません、作るのはちっぽけな書き手の一人です。それでもこの物語は、純度を得つつあります。
ご無沙汰しております。
島流しにされた男爵イモです。
ふと思い立って、先日から御作を追わせていただいています。『イデアの海』に関してはかなり前に企画で冒頭のみ触れましたが、あれから幸運にも他作品や創作秘話を伺う機会にも恵まれました。おかげさまで、ようやくkinomi様の創る世界の一端に触れる準備が整ったと思いまして。続きを読まない手はないと。
作品はそれぞれ個としても機能しているのでしょうが、下地となる作品や考えを知っているとさらに楽しめますね。静止するモノや空間認知の描写は『MeteoriteBox』の一幕を彷彿とさせ、ナツとハルカの軽妙なやり取りは、仮想箱の面々とのそれと重なります。それでいて既視感だけでは終わらないのも素敵です。
丁寧に書き起こされた特異な空間、どこか寂寥感の漂う雰囲気もいいですね。エピソードごとの冒頭に挿入されるフレーバーテキストのような一節も結構好みだったりします。ゆったりとした微笑ましい物語だと思っていたら不穏な要素や展開もあるので、まだまだ先が読めずワクワクしています。これからの内容も楽しませていただこうと思います。
長文失礼しました。
作者からの返信
ご無沙汰しております。お読みいただきありがとうございます。
イモ様に『イデアの海』を依頼した時の自分のコメントを見返して、「猫かぶり」度合いに微笑ましくなっておりました。
結果としてではあるのですが、種明かしした部分も含めて仮想箱からこちらへお越しいただいたことは確かに、イデアの海を読み解く上である種のアドバンテージになろうかと思います。下地は私の書き方の癖ですし、ハルカがどのような自分なのかもご存知の通りです。
そうですね、2点ほどお伝えした方がよいと思う事柄を書かせていただきます。
まず見ての通り本作は未完で、その点が仮想箱とは大きく意味合いが異なります。もちろん完結させるつもりはあり、今年度中に2章を書き終えたいなと思ってはおりますが、完成の難易度というのはやはり中々の壁です。(私は「長編の完結経験が少ないのでは」と指摘をいただいたことも……。)この点はご了承ください。
それから、本作はもしかすると仮想箱以上に難解かもしれません。存在しないものを描く点と、仮想箱でも用いた(お得意の)階層構造の様相は仮想箱のそれを超えているような気もします。もし多少のリード文と言いますか、ともすれば種明かしの一部な内容をお求めでしたら、一年ほど前に書いたものにはなりますが近況ノート『イデアの海の物語』をご一読いただければと思います。
それでは改めまして……
※批評をお願いする意図はございません
➂参加作品のアピール等
私の描ける精一杯の空想世界の構築をし、その中でとある登場人物の再定義を成そうとしています。
カッコつけて言うなれば、「その世界は解釈なしでは歩けぬ空。他者のIFが幾重にも交わる場所。」です。
私の解釈が正しいとは限りません。読み手様の解釈も同様です。世界そのものの破綻が無いとも言えません、作るのはちっぽけな書き手の一人です。それでもこの物語は、純度を得つつあります。