戦場とは

「そっち、いったぞー」

騎士団長や騎士団の軍人が必死に戦っていたその中。

「グギャーーーーーー」

ティナ達が前線へ行こうとすると最前線から魔物の泣き声が聞こえた。

「なんだいまの?」

シンリーが走りながらみんなに聞いた。

「分かりません、しかし、リウィス君のいる方から聞こえました」

セシルが心配そうに言った。

その瞬間、目の前にリウィスがいた。

「ふぅー、ここは大体終わってきたな」

何十匹かの魔物の死骸の真ん中にリウィスは冷めた目で立っていた。

「・・・」

ティナ達はリウィスのその冷たい目を見て1度怖くなった。

「これが、戦場・・・」

リウィスの周りには、魔物だけではなく倒れている軍人の姿もあった。

マルスが怯えた声で言った。

「どうした、お前らなぜここにいる?」

リウィスがティナ達に気付き不思議そうに聞いてきた。

「いや、リウィス君の加勢に来たんだよ」

少し動揺しながらティナが答えた。

「そうか、だがここはお前達が来る所じゃない」

リウィスが、冷めたい目で言った。

それもそのはず、戦場は学園の生徒が来ていいものじゃなから、リウィスが言うのも当然だった。

「でもーー」

ティナ達が動揺していると。

「うわぁーー、助けてくれーー」

東の方向から軍人の声が聞こえた。

「またか」

リウィスが少しイラつきながら向かった。

「私達も行こう!」

ティナがみんなを励ました。

「そうだな、行こう!」

シンリーが少し怯えながらも言った。

「行こう!」

5人はリウィスの向かった方向に走った。

「間に合うか」

リウィスが全速力で走った。

「助けてく・・・」

東の方向から聞こえた声が途切れた。

その瞬間、目の前にいたのは。

「グルルルルルルルル・・・」

リウィスの目の前にはデカい竜がいた。

「マジか」

リウィスは、驚いた。

「どうしたの、リウィス君」

走って追いかけてきたティナ達が来た。

そして、竜がティナ達の方を見た。

「いま、こっちに来るな」

その瞬間、竜が炎のブレスを放った。

「危なかった」

間一髪でティナ達は避けた。

「リウィス君、この竜はなに?」

ルリが聞いてきた。

「こいつは、炎王竜バルガムートだ」

リウィスが答えた。

「えっ、炎王竜バルガムート!」

マルスが驚いた表情で言った。

「知ってるのか、この竜を」

シンリーがマルスに聞いた。

「まぁー、この竜は世界に7匹しかいない国滅ぼしの竜の1匹で太古の竜とも呼ばれている竜です」

マルスがすごく驚いた表情で言った。

「さて、こいつはどうするか」

リウィスが少し悩みながら言った。




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