わたくし、悪役令嬢ですの！

第1772話、わたくし、声優の『ドル売り』も『特典商法』も必要有りませんの★

ちょい悪令嬢「──前回前々回と、『ＢａｎＧ　Ｄｒｅ○ｍ！　ＩＴＳ　ＭｙＧ○！！！！！』の発売されたばかりの円盤について、あれこれ愚痴をこぼしてしまいましたが、『嫌なこと』は綺麗さっぱり忘れて、今回から心機一転前向きに参りましょう！」

メリーさん太「──うおいっ⁉　何だよ、『嫌なこと』って⁉」

ちょい悪令嬢「……何かもう、『可愛さ余って憎さ百倍』って感じで、今や『ＢａｎＧ　Ｄｒｅ○ｍ！　ＩＴＳ　ＭｙＧ○！！！！！』については、『もういいかな』って思っていたりして」

メリーさん太「へ？　『もういい』、って……」

ちょい悪令嬢「『ＢａｎＧ　Ｄｒｅ○ｍ！　ＩＴＳ　ＭｙＧ○！！！！！』ってあくまでも、『昨年の覇権アニメ』として本作の作者の『私的殿堂入り』を果たしたのであり、つまり年度的には『終わった話』であって、今年は今年で新たなる『覇権作品』を探せばいいのです！」

メリーさん太「ええっ⁉　あれ程『ＭｙＧ○！！！！！』に熱中していたと言うのに、嘘だろ⁉」

ちょい悪令嬢「むしろ『熱中し過ぎていた』ことこそが、間違いだったのですよ」

メリーさん太「へ？」

ちょい悪令嬢「この連載をお読みの方は、既にご承知のことでしょうが、うちの作者ときたら、一度惚れたらとことん入れ込んで、他のことが見えなくなるくらい、熱中する癖が有るでしょう？」

メリーさん太「……ああ、まあな。今回はたまたま『バン○リ！』の新作が『大当たり』だったもので、『ＢａｎＧ　Ｄｒｅ○ｍ！　ＩＴＳ　ＭｙＧ○！！！！！』に熱中してしまったけど、以前『ゾンビラ○ドサガ』に入れ込んでいた時は、『バン○リ！』シリーズなんて『眼中に無い』って感じだったからな」

ちょい悪令嬢「だからこそ今回のようなことが有ると、『反動』が大きくて、画質音質共に『難有り』なＢＤはもちろん、一昨日まで行われていた『ア○マＴＶ』様での全話無料配信すらも、見る気を無くしてしまったと言う」

メリーさん太「ええっ、それって重症じゃん⁉」

ちょい悪令嬢「──おっと、ここでリアルタイムで最新ニュースです！　このたび『ＢａｎＧ　Ｄｒｅ○ｍ！　ＩＴＳ　ＭｙＧ○！！！！！』が、ロ○テ様の『コアラのマ○チ』とコラボすることになり、バンドメンバーがそれぞれ『コアラ化』した特別パッケージを１５００セット限定で、オンライン発売されるそうです！」

メリーさん太「うわっ、何この『黒いコアラ鼻』だけをつけた、『雑コラ』そのものの新規イラストは⁉　ト○リちゃんや愛○ちゃんやラ○ナちゃんとかの『ボケキャラ』はともかく、リ○キーやそ○さんのような『シリアス勢』はダメだろ⁉」

ちょい悪令嬢「もうこんなのを見るだけで、『……てめえ、そんなふざけた「副業」にかまけている暇が有るんだったら、ＢＤ制作等の「本業」に精を出せよ？』とか言った悪態が、つい出てしまうようになってしまったんですよねえ……」

メリーさん太「……ああ、うん、これは仕方ないと思うよ？　現在も相変わらず大ファンだったとしても、さすがにこれはどうかな？」

ちょい悪令嬢「もちろん、『ＢａｎＧ　Ｄｒｅ○ｍ！　ＩＴＳ　ＭｙＧ○！！！！！』から、完全に離れるわけではありませんよ？　そりゃあ以前同様に率先して、今年公開の【劇場版総集編】前後編を無条件で観に行ったり、その円盤が発売されたとしても、今回のように飛びつくように購入したりはしませんが、ネット上の情報をしっかり吟味して、映画を観たり円盤を買ったほうがいいと判断したら、ちゃんと楽しむつもりでいますので」

メリーさん太「ほう、少なくともアニメ版に関しては、『ＢａｎＧ　Ｄｒｅ○ｍ！　ＩＴＳ　ＭｙＧ○！！！！！』のことを、完全に嫌いになったわけじゃ無いんだ？」

ちょい悪令嬢「作品自体に、罪は有りませんから。悪いのは『金儲け主義』に染まって、アニメ版を『特典商法』のダシとしか捉えてない、運営陣のやつらですので。──それに、いつまでも『ＢａｎＧ　Ｄｒｅ○ｍ！　ＩＴＳ　ＭｙＧ○！！！！！』にこだわらずとも、かつて無き素晴らしい新作も、どんどんと登場していますしね♫」

メリーさん太「『素晴らしい新作』って、今期春アニメで言えば、『夜のク○ゲは泳げない』とかか？」

ちょい悪令嬢「それは当然押さえておくとして、最近うちの作者がハマっているのは、『声優ラ○オのウラオモテ』だったりします」

メリーさん太「何で？　それって『ラノベ』原作の、いかにもありきたりな『僕らの学校になぜか通っている美少女声優☆』モノで、あいつの好みから一番遠いやつだったのでは？」

ちょい悪令嬢「既にお伝えしたように、第１話の第一（ファーストイン）印象（プレッション）として、『まずまず』だったので、視聴継続を決定したところ──」

メリーさん太「『したところ』？」

ちょい悪令嬢「第２話でいきなり、本作の作者とのシンクロ率『200％』を達成したのです！」

メリーさん太「──はあ⁉　文字通りいきなりの、『ダークホース枠』昇格じゃん⁉」

ちょい悪令嬢「まず何と言っても、『肉屋のコロッケ問題』ですわね」

メリーさん太「……はい？」

ちょい悪令嬢「私（わたくし）も以前から疑問に思っていたのですよねえ、『どうして肉屋でコロッケを売っているのか？』って。とんかつとかの『惣菜』を売っている所があるから、『揚げ物』である点は問題無いのですが、コロッケの原料って『肉』と言うよりは、ほとんど『野菜』主体でしょうが？　『牛肉コロッケ』とか言ったところで、『……どこに牛肉が入っているんだ？』って感じの、下手したら『詐欺商品』まがいのレベルだし。肉屋とコロッケの関連性なんて、『論理的に皆無』でしょうが？」

メリーさん太「──『コロッケ問題』に『論理性』を持ち込んできたやつ、初めて見たよ⁉」

ちょい悪令嬢「よって常々『何で誰もツッコまないんだよ⁉』と疑問を募らせていたところ、やってくださいました！　『声優ラ○オのウラオモテ』の陰キャクーデレのほうの渡辺千○ちゃんが！　天然ながらも『……肉屋でコロッケなんか売っているわけ無いでしょ？』などとカマして、まさしく本作の作者の『心の声』を見事に代弁してくださったのです！」

メリーさん太「……え、それって、極度の『世間知らず』なだけじゃないの？」

ちょい悪令嬢「──だったら、メリーさんは、『どうして肉屋にコロッケが有るのか？』を、論理的に説明できるとおっしゃるのですか⁉」

メリーさん太「──うえっ⁉　い、いや、その、『都市伝説』のあたしに、そんなことを聞かれても……」

ちょい悪令嬢「あら、『肉屋のコロッケ』って、半ば『都市伝説』のようなものと思っていたのですけど？」

メリーさん太「あたしとコロッケって、同格だったの⁉　──いやいや、コロッケは『都市伝説』なんかでは無く、肉屋で普通に売っているから！」

ちょい悪令嬢「ネット上でいろいろと調べたところ、一応それなりの『由来』が有るんですけどね」

メリーさん太「あ、そうなの？」

ちょい悪令嬢「現在既に『定説』となっているのは、元々大正時代の帝都東京の洋食屋で、コロッケ作りをしていたコックが、関東大震災で店が潰れたので、小規模な肉屋を立ち上げることにした際に、コロッケを商品として売り出したところ、大人気商品となったゆえに、他の肉屋も真似して伝播していき、肉屋でコロッケを売るのが常態になってしまったとのことです」

メリーさん太「ほう、そんな『由来』が有ったのか？」

ちょい悪令嬢「そもそも肉屋さんにおいては、精肉作業の過程で、大量の牛や豚の脂肪が生じて、普通なら廃棄するところ、それをコロッケやとんかつを揚げるのに利用すれば『元手』はただですからね。しかも（とんかつや唐揚げ等の肉を使った揚げ物よりも）非常に安価なコロッケは、とにかくよく売れたので、日本全国の肉屋さんとしても、採用しない理由なんて有りはしなかったのですよ」

メリーさん太「作れば売れるし、原料費はただ同然なら、作らないはずは無いわな」

ちょい悪令嬢「だからって、『肉屋でコロッケを売ること』を、当然だと思ってはダメなのです！　むしろ千○ちゃんのように、たとえ周りのみんなから笑われようと、常に『疑問を持つ』姿勢こそ大切なのです！」

メリーさん太「──ッ」

ちょい悪令嬢「そしてこれは、今回の某『ブシ○』の、本作の作者のような生粋のアニメファンを馬鹿にした、『特典商法』にも言えることなのですよ！」

メリーさん太「──やっぱりそこに繋がるのかよ⁉　綺麗さっぱり忘れるんじゃ無かったの⁉」

ちょい悪令嬢「千○ちゃんは、倒れるまで『アイドル営業』していた超人気先輩声優（の大ファンを自認する、同期で学校の同級生でもある声優）を前にして言うのですよ、『声優が、アイドルそのままに、歌って踊って営業活動するなんて、間違っている！　声優は、アニメの「アフレコ」だけで勝負すべきだ！』と」

メリーさん太「──確かに『ド正論』だけど、それって言っちゃ駄目なやつなのでは⁉」

ちょい悪令嬢「ええ、周りの『ドル売り声優』たちによってたかって遣り込められて、最後には『洗脳まがい』なことまでされて、ついには自分の考えを変えて、アイドルそのままに『歌って踊って』しまいました」

メリーさん太「……ああ、別に現在の（歪みに歪みきった）声優業界に一石を投じる、意識高い系の『問題作』ってわけじゃ無かったのか？」

ちょい悪令嬢「それでも、自分と言うものにプライドを持ち、けして他のやつらの意見ごときに流されること無く、常に自分の仕事に疑問を持ち続けることこそ、プロフェッショナルとして最も大切なことであり、将来大成するのは、こう言った人のほうじゃ無いでしょうか？」

メリーさん太「──うっ⁉」

ちょい悪令嬢「そう言う意味では、千○ちゃんに対しては非常にシンパシーを感じるので、『声優ラ○オのウラオモテ』と言う作品自体に関しても、これまで以上に注目していこうと思いますわ♡」