第1771話、わたくし、『響け!ユーフ◯ニアム』は、是非とも原作も読むべきと断言しますの☆(その8)

ちょい悪令嬢「──『捨てる神あれば、拾う神あり』、ですの!!!」







メリーさん太「……………………おい、それって」







ちょい悪令嬢「あ、あれ? 何ですの、その反応は? いつものように、『──な、何だ、冒頭いきなり、どうした⁉』てな感じで、慌てふためかないのですか?」


メリーさん太「……何だ、『素』でやっていたのか? まあ確かに、『天然大ボケキャラ』としては、似たようなものだからな」


ちょい悪令嬢「──何でわたくし、開幕早々にディスられているのです⁉」




メリーさん太「それはね、生徒会ラノベの『バイブル』である、『生○会の一存』と言う金字塔的名作における毎回の出だしが、今あんたが言ったような、『格言的な台詞』で始まっていたからだよ」




ちょい悪令嬢「──それって、現在の若い読者の方にも通じるネタですの⁉」


メリーさん太「何を言う! 『生○会の一存』は、世代なぞ超越した文字通り『歴史的超傑作』であり、今はときめく赤○アカ先生を始めとして、数多あまたの一流クリエーターの先生方が、自作のお手本にされているのだぞ⁉」


ちょい悪令嬢「……それって、前にも言っていたけど、『ドヤコ○ガ』ネタ同様に、いまだ『確証』も無いのに、勝手なことばかり言っていると、そのうち訴えられますよ?」


メリーさん太「まあそれはともかくとして、『捨てる神あれば、拾う神あり』って、一体どういうことだ?」


ちょい悪令嬢「ほら、前回わたくし、『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の円盤に対して、散々愚痴をこぼしたでは無いですか?」


メリーさん太「……その話、まだ続けるの? あんまりしつこいと、今はまだ同情的な読者の皆様も、いい加減あきれ果てるぞ?」


ちょい悪令嬢「そうなんですよ、それこそ円盤自体に不具合が有るかどうか『確証』も無いのに、一方的に非難ばかりして、少々やり過ぎだったのでは無いかと言うのは、わたくし自身も自覚しているのです! それでもですねえ──」


メリーさん太「『それでも』?」




ちょい悪令嬢「本作において何度も何度も申し上げているように、現在実家で年老いた父親の介護に終日忙殺されている作者としては、『アニメ鑑賞』だけが唯一の『救い』であり、今回のようにそのアニメにまで『裏切られて』しまえば、もう後が無いのですよ」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「しかも『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』については、昨年の『私的年間覇権作』として、自ら『殿堂入り』を宣言するくらいですからね。この作品が放映されていた昨年夏は、親子共々入院生活を余儀なくされると言う、まさしく『絶望のどん底』にあったのであり、そんな中で『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の配信を見ることだけが、唯一の『生きる希望』だったのです」




メリーさん太「……だからこそ、その『感謝』の意も込めて、大枚はたいてBD上下巻セットを一気買いしたと言うのに、(確かに作者側のBD機器の不具合等の可能性が皆無とは言えないにしろ)画質音質共に『不満足』な内容であったとしたら、その『失意』の程は計り知れないよなあ」


ちょい悪令嬢「下手したら一週間ほど寝込んで、この作品の更新をお休みしかねないほどでした」


メリーさん太「──そんなにかよ⁉」




ちょい悪令嬢「そこで、『捨てる神あれば、拾う神あり』、と言うわけなのですよ!」




メリーさん太「……ああ、ここに繋げてくるわけか? ──それで、『捨てる神』が『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』だとして、『拾う神』ってのは、何のことなんだ?」


ちょい悪令嬢「言うまでも無く、音楽アニメとして『殿堂入り』を果たした作品に対抗できるのは、同じく『殿堂入り』を果たした音楽アニメだけでしょうが?」


メリーさん太「そ、それって──」




ちょい悪令嬢「ええ、現在春アニメの『大本命』として絶賛放映&配信中の、『響け!ユーフ○ニアム』──の、特に【原作小説版】ですわ☆」




メリーさん太「……やはり、『ユーフ○』か? ──でも、【原作版】て?」


ちょい悪令嬢「昨日放映されたばかりの、『ユーフ○』最終章の第3話、むちゃくちゃ良かったじゃないですか?」


メリーさん太「うん、普通『勝負の第3話』とも言われる非常に重要なエピソードなのに、ほとんど演奏シーンが無く、あえて地味な『人間ドラマ』に徹していたものの、むちゃくちゃ見応えが有ったのは、さすが『ユーフ○』と言うほかは無いよな」


ちょい悪令嬢「いえいえ、重要と言えば重要でしたわよ? 何せ黄○ちゃんの『新部長としての真価』が、初めて遺憾なく発揮された『記念回』でしたからね」


メリーさん太「おお、そうとも言えるかもな。彼女自身部長としての自信も自覚もまだまだ足りていないけど、むしろだからこそ、自分なりの心からの『真摯な対応』に徹することで、あんなに頑なだった新入部員の心を開いたんだから、大したものだよな」


ちょい悪令嬢「……それが、違うんですよ」


メリーさん太「『違う』って、何が?」




ちょい悪令嬢「【アニメ版】は、確かにメリーさんがおっしゃったような感じでしたが、【原作小説版】のほうは、まさしく『北○治吹奏楽部の部長』にふさわしい、『策士っぷり』をご披露なされているのです!」




メリーさん太「はあ? あのいかにも『いっぱいいっぱい』の黄○ちゃんが、『策士』だと⁉」


ちょい悪令嬢「その『いっぱいいっぱい』に見えるのも、相手を油断させるための『カムフラージュ』だったりしてねw」


メリーさん太「え」


ちょい悪令嬢「言ったでしょ、『黒く』なければ、北○治の部長なんてやってられない──って」


メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「【アニメ版】と【小説版】とで、具体的な描写や台詞に違いが有るわけではありません。──問題は、主観キャラである黄○ちゃんの、『内面描写』なのです」




メリーさん太「『主人公の内面描写』…………つまりは、黄○ちゃんの『本音』が、【小説版】ならわかるわけか? ──それで、彼女は(心の中で)何と言っていたんだ?」




ちょい悪令嬢「いかにも真摯に説得を続けているように見えて、頑ななだった相手が、自分の言葉に心動かされ始めたと見るや、『──刺さった!』と(心の中で)ガッツポーズをして、そこから一気呵成にまくし立てて、見事に陥落してしまうと言う☆」




メリーさん太「──何かいかにも無我夢中でやっているように見えて、その実はあたかも『将棋』かなんかを指しているみたいに、相手の出方を注意深く見極めていたってわけか⁉ 確かに『策士』だな! しかも『人畜無害』を装っている分、『黒い』よな⁉」




ちょい悪令嬢「あの『唯我独尊』で『実力以外何も認めない』と言う、下手すると『サークルクラッシャー』以外の何者でも無い、『高坂麗○』の手綱を締め続けてきた女だ、『面構え』が違いますよ!」


メリーさん太「……なるほど、あの個性的過ぎる北○治高校吹奏楽部の面々を、部長としてまとめ上げるには、ちょっとばかし演奏が上手くて人柄がいいだけでは駄目で、いかにも『善人』であるかのように装った、この上ない『悪女ワル』じゃ無いと務められないわけか」


ちょい悪令嬢「まさしくにその麗○ちゃんにしても、【アニメ版】ですら結構きつかったですけど、【原作版】はもっと辛辣ですからねえw」


メリーさん太「──あれよりも、きついのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「きついきついw 下級生に対して情け容赦なく名指しでどぎつい指摘をするのはもちろん、しかもそれが【原作版】では『関西弁』ですからねえwww」


メリーさん太「あ、そうか! 【原作版】には、それが有ったか⁉」


ちょい悪令嬢「本作の作者が京都在住の折にも、電車の中でJKが友だちを説教しているシーンに出くわしたのですが、JKといえども『関西弁でのガチの説教』は、聞いているだけでもビビってしまいましたわw」


メリーさん太「……そのネタ、前にも聞いたよ」




ちょい悪令嬢「そのように、『ユーフ○』に関しては【原作小説版】もまた、【アニメ版】に無い魅力に満ちあふれており、【アニメ版】のみをご覧の方には、是非ともお薦めですよ♡ ──実際本作の作者も、これによって救われましたからね☆」




メリーさん太「……『救われた』、って?」




ちょい悪令嬢「実は例の『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の円盤を受け取った日には、『ユーフ○』の【原作版】の短編集の『北○治高校吹奏楽部のヒミツの話』と『北○治高校吹奏楽部のホントの話』の二冊も買って帰ったのであり、肝心の円盤が『ド外れ』で失意のどん底に堕とされたものの、この短編集があまりにも素晴らしかったので、たちまち気分が再浮上できたのですよ♫」




メリーさん太「そんなに良かったのか? 一体どんな内容だったんだ?」




ちょい悪令嬢「それが主に本編では書かれなかった、バイプレイヤーたちを中心にしたネタが多く、前にも触れた『香○先輩のあ○か先輩との同棲生活』や、『デカリボン先輩が部長になった理由』や、『タ○先生たちの大学生時代の話』等々、むちゃくちゃ興味を惹かれるエピソードばかりとなっているのです!」




メリーさん太「うおっ、そんなの【アニメ版】オンリーのファンの皆様、必見じゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「そう言うわけですので、『ユーフ○』を【アニメ版】でファンになった方、他の作品のファンだったけど、せっかく買った円盤が『カス』で失望された方には、超お薦めですので、一度手に取ってくださいませ♡」







メリーさん太「──いやだから、いつまでも『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の円盤にこだわるのは、やめておけよ⁉」

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