第1767話、わたくし、『覇権』とか関係なしに、見ないと損するアニメは存在すると思いますの【その1】
ちょい悪令嬢「──うおおおおおおおおおおおっ! やっぱ今期春アニメは、『大豊作』だぜ!」
メリーさん太「な、何だ、冒頭いきなり、一体どうした⁉」
ちょい悪令嬢「どうしたって、感極まったあまり、雄叫びを上げているのですわ!!!」
メリーさん太「……『Web小説界』広しといえど、作品開始早々雄叫びを上げる悪役令嬢なんて、こいつだけだろうな」
ちょい悪令嬢「そりゃあ雄叫びも上げますわよ! 何せ『イチ推しの期待作』が、ついに無料配信をスタートしたのですから!」
メリーさん太「………へ? 『イチ推しの期待作』? 『大本命』の『響け!ユーフ○ニアム』最終章に、『ダークホース』枠の『夜のク○ゲは泳げない』以外に、そんなものも有ったのか?」
ちょい悪令嬢「ええ、前から注目していた、『怪異と乙女と神○し』と言う作品なのです!」
メリーさん太「『怪異と乙女と神○し』?…………聞いたこと無いな? やっぱ『アニオリ』か?」
ちょい悪令嬢「『前から注目していた』と言っているだろうが⁉ 既にカルト的人気を誇っている、漫画作品が原作だよ!」
メリーさん太「ほう、と言うことは、うちの作者はその漫画の愛読者だったわけか?」
ちょい悪令嬢「え? いいえ」
メリーさん太「──『いいえ』⁉」
ちょい悪令嬢「まだ各動画サイトで配信される前に、まとめサイトの幾つかで取り上げられていたのですが、それを見てすっかり惚れ込んでしまいまして」
メリーさん太「つまりまだ内容もほとんど知らないのに、アニメ版の事前情報だけで惚れ込んだわけか⁉ 何がそんなに、うちの作者の琴線に触れたんだ⁉」
ちょい悪令嬢「主人公の化野レ○君の妹さんの、化野オ○ちゃんですわ! 本作の作者の好みのど真ん中の、黒髪ストレートで無表情なロリ美少女さんですの! しかもそんな彼女が開幕一発目から、『サービスシーン』全開と言う♡」
メリーさん太「──結局、それか⁉ あの『ロリコン』めが!(byバックベア○ド様)」
ちょい悪令嬢「いやあやはり、『ホラー』作品は、こうでなくっちゃね♫」
メリーさん太「……ま、まあ、『ホラー』と『エロ』が食い合わせがいいのは、認めないでもないけどよお」
ちょい悪令嬢「単なる『エロ』ではありません! 『耽美なエロ』ですわ!」
メリーさん太「はあ?」
ちょい悪令嬢「非現実的な『怪異』を扱っている『ホラー』作品だからこそ、直截的なエロ描写が無くとも、全編的に退廃的な『エロス』を感じさせる世界観に統一されるべきなのです!」
メリーさん太「……直接的な描写無しに、エロスを感じさせるだと?」
ちょい悪令嬢「例えば、『MARS R○D』や『地○少女』みたいな
メリーさん太「な、なるほど、『怪異』を扱ったホラーでありながら、別に直接的な描写が無くとも、退廃的であり、エロでもあるわな」
ちょい悪令嬢「もちろん、オ○ちゃんの冒頭いきなりの『お着替えシーン』のような、直截的描写も大歓迎ですわ♡」
メリーさん太「──おいッ⁉」
ちょい悪令嬢「──とまあこんな具合に、久々に登場した『耽美なエロス』を正面からフィーチャーしたホラーアニメ『怪異と乙女と神○し』は、非常に貴重な作品ですので、これからも大いに注目して参りたいかと存じます♫」
メリーさん太「──いやいやいや、ちょっと待った!」
ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん、話は既に終わったと言うのに、今更大声を上げたりして?」
メリーさん太「『何ですか』は、こっちの台詞だよ⁉ 何をしれっと終わっているんだ、このままじゃ『ダブスタ』そのまんまじゃんか⁉」
ちょい悪令嬢「『ダブスタ』って、一体何のことで?」
メリーさん太「あんた例の某『ガールズバンドアニメ』に対しては、現代のJKが自分の音楽を全世界に発信したい場合、別に東京くんだりに行く必要は無く、熊本の自宅でスマホ等を使って、Y○uTubeに自作の曲を上げるだけで事足りるとかって、言ったよなあ?」
ちょい悪令嬢「ええ」
メリーさん太「だったら、まさにこの『怪異と乙女と神○し』の語り手の女性キャラのように、諸事情によって商業誌で書けなくなった『元大ヒット小説家』も、それこそうちの作者が実践しているように、Web上の『小説投稿サイト』において、自分が真に書きたい『理想の作品』を、好きなだけ書けばいいじゃ無いか?」
ちょい悪令嬢「あ」
メリーさん太「この点こそを最大のネックとして、某『ガールズバンドアニメ』のことを散々ディスったんだから、『怪異と乙女と神○し』のことも当然全力でディスって、場合によっては視聴を切るんだよなあ?」
ちょい悪令嬢「うっ⁉………………あ、いや、某『ガールズバンドアニメ』については、切ったと言っても不可抗力だし、それにそれとこれとは、『話が違う』ことですし」
メリーさん太「『話が違う』って、どう違うんだよ?」
ちょい悪令嬢「『ユーフ○』の考察の際にも述べましたが、この作品のようないわゆる『マリ○て』系統の、時代を超越した『古風な作風』においては、ある程度『時代性』を無視したストーリー運びが許されるのですよ」
メリーさん太「……ああ、なるほど。仮に『マリ○て』が令和の時代にリメイクされたとしても、『山○合会』のメンバーがスマホをバリバリ使いこなして、Y○uTubeに動画を上げたりしていたら、むしろ長年のファンから非難囂々になりかねないよな」
ちょい悪令嬢「『ユーフ○』や『怪異と乙女と神○し』も、そこまで極端では無いとしても、その傾向が有りますよね」
メリーさん太「同様に、某『ガールズバンドアニメ』のほうも、『おのぼりさん』をメインヒロインにしたかったら、最先端の東京を舞台にするのでは無く、時代性をボカすべきだったと言うわけか?」
ちょい悪令嬢「──それに対して、令和の最先端のトレンドを、作品として最大に生かしているのが、現在本作の作者が熱中している、『僕らの雨いろプロト○ル』なのですよ!」
メリーさん太「は? 『僕らの雨いろプロト○ル』だと? それって、今期の春アニメでは無く、昨年のアニメじゃないか?」
ちょい悪令嬢「実はまさに本日(厳密には明日の早朝)までの期間限定で、毎度お馴染み『ア○マTV』様にて、全話無料配信が行われているのです!」
メリーさん太「……へえ、そいつは良かったじゃん? うちの作者って『僕らの雨いろプロト○ル』を、最初から最後まで通して見るのが夢だったしな。──それで、
ちょい悪令嬢「そりゃもう、サイコーですよ! 現役人気アイドル美少女と幼馴染みのお姉さんが、主人公を巡って争奪戦を水面下で激しく展開すると言う、お約束の展開でいて、何と言ってもその『中の人』が、本作の作者イチ押しの雨○天さんと、現在最も話題の水○いのりさんですしね!」
メリーさん太「──だ・か・ら、その話題にむやみに触れるなって、言っているだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「『──の○姉、やめて! アイドルのユ○が匿名でeスポーツチームに参加しているのを、ネットで暴露するのはやめてえ!』『うるさいですね………カタカタカタ(キーボードをたたく音)』」
メリーさん太「──やめるのはおまえだ、いい加減にしろ!」
(※次回に続きます)
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