第1761話、わたくし、大企業等における『婿養子』の促進こそが、日本を発展させ得ると断言しますの【その3】

メリーさん太「──おおっ、確かに! 自身の父親や祖父である創業者やその婿養子等の、優秀なる『成功因子』を受け継いでいる一族の御令嬢と、実際に成功をして見せた優秀なる婿殿とを妻合めあわせるんだから、ス○キ様においては未来永劫、『成功のスパイラル』が繰り返されるってわけか⁉」




ちょい悪令嬢「更には、『夫婦別姓』や『同性婚』への全否定の観点から申しますと、何度も何度も述べているように、本来単体では不完全なる男女が結婚してこそ、初めて『一人前』の存在となり、すべてが『始まる』のであって、『名字を変えた』とか、『男なのに婿養子』になったとか、もはや問題視する必要なぞ微塵も無く、その『新婚夫婦』と言う存在そのものこそが、『新たなる始まり』に過ぎないのです!」




メリーさん太「『新たなる始まり』、だと?」




ちょい悪令嬢「結婚すれば、親とか、これまでの一族の歴史とか、まったく関係無くなるって話ですよ」




メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「現在のス○キ様の会長であられる、オ○ム氏がいい例ですよ。彼は確かに婿養子であり、本来鈴○一族では無かったかも知れませんが、今まさに彼こそが、『鈴○家』の代表者であり、国際的自動車メーカーたる『ス○キ』の顔とも言えるでしょう!」




メリーさん太「なっ、かつて婿入りしただけの他家の男性が、今では『鈴○家=ス○キそのもの』だと⁉」




ちょい悪令嬢「だって、現社長であられる俊○氏からすれば、オ○ム氏は実の父親なのですよ。言うまでも無く俊○氏は、ス○キの創業家一族の『直系男子』であり、その実の父親が現在における『鈴○一族にとっての最重要親族』で無いとしたら、一体何だと言うのですか?」




メリーさん太「うん、そうだな! 仮に、社長を鈴○家の『現当主』と見なすとしたら、その前の社長で実の父親は、たとえそれがかつて婿入りした他家の人間だとしても、ス○キの親族と言ってもおかしくは無いな⁉」




ちょい悪令嬢「更には、オ○ム氏こそは、現在におけるス○キの最大の海外市場である、インドへの販路を切り拓いた最大の功労者であり、『ス○キの中興の祖』とまで呼ばれているのですからね」


メリーさん太「むしろ彼無しには、現在のス○キの繁栄は無かったわけか? なるほど、『婿養子システム』こそが、『成功のスパイラル』を実現すると言うのも、あながち間違いじゃ無いようだな⁉」




ちょい悪令嬢「つまり、ス○キのような大企業であろうと、そこらの一般庶民であろうと、男女が結婚して初めて、『新たなる歴史』が始まるわけなのですよ。それまでの先代たちによる成功なんて関係無く、新たなる繁栄は新たなる夫婦で築いていくのです。よって、『姓をどっちに統一するか?』なんて、みみっちい話はする必要も無いのです。男女のどちらの姓を選ぼうが、夫婦のどちらともが『新たなる一歩』を歩んでいくのだから、これから使っていく姓は、夫(の親)のものでも無く、妻(の親)のものでも無く、両方にとって『新たなる姓』と捉えて、それから『新たなる一歩ジンセイ』を共に切り拓いていくだけの話なのです!」




メリーさん太「言うなれば、これぞ文字通りの、『心機一転』と言うわけか?」




ちょい悪令嬢「いやそもそも、結婚を始めとする社会生活において、『夫婦の姓』なんて、現在においてこれほど社会問題にするほど大それた話かあ? 世の中には、『何としても女性側の姓になりたい!』と、必死に働いて国際的自動車メーカーの社長になろうとしている男性も大勢いるんだから、そんなに『夫婦別姓』がいいと思うのなら、結婚をせずに、いつまでも『不完全』なままでいればいいじゃない? ──おっと、断っておきますが、『男女差別』という観点においては、うちの作者は『婿養子システム』推進派ですので、批判の対象になり得ませんので、悪しからずwww」




メリーさん太「……『同性婚』については?」




ちょい悪令嬢「何度も言うように、男女は一緒になって初めて『完全体』になれるのであって、同性愛者は何人集まろうが、『不完全』なままなんだよ! それは『特殊な性行為をしたくて同棲している』だけと言っても過言では無く、別に法的に結婚制度を適用する必要は無く、むしろ永遠に『夫婦別姓』でいられるんだから、『夫婦別姓派』の皆様には超お勧めですよ★」




メリーさん太「──相変わらず、言いたい放題だな⁉」


ちょい悪令嬢「と言うわけで、(メリーさんがおっしゃる通り)語りたいことは語り尽くしたので、とっとと【本題】に入ることにいたしましょう!」


メリーさん太「へ? 【本題】、って?」




ちょい悪令嬢「ですから、前回冒頭であなた自身が申された、『日本独自の不戦を誓った平和憲法を軍事的に利用してこそ、真に理想的な大東亜共栄圏を実現できる』と言う、本作の作者による今どき非常に危険満ちた極論的持論が、何と今回実現の運びとなったことですよ☆」




メリーさん太「あ」




ちょい悪令嬢「いやそもそも事の起こりは、前々回提起した、『勇気爆発バーンブ○イバーンの最終回は、絶対こっちのほうがいいだろ?』と言うアイディアを、今更になって思いついたことなんですけどねw」




メリーさん太「あ」




ちょい悪令嬢「字数も押してきましたので、ここからは巻きで参りますわよ!  まず『日本独自の不戦を誓った平和憲法を軍事面に利用してこそ、真に理想的な大東亜共栄圏を実現できる』ことについてですが、実は日本の自衛隊がフィリピンと相互安保協定(フィリピン側呼称『相互接近協定』)を結んで、フィリピン国内に部隊を常時駐屯することが、このたび正式に決まる可能性が高まったとのことです!」




メリーさん太「──自衛隊が外国に常時駐屯だと⁉ そんなこと平和憲法的に可能なのか⁉」




ちょい悪令嬢「できるも何も、今回の岸○総理の国賓としての訪米での、事前に組まれたスケジュール的にも、本日4月12日に開催予定の日米比三カ国首脳会談において、前向きに議論された後に締結する運びだそうですよ?」


メリーさん太「いやそれって、自衛隊が海外で軍事行動をすることを前提していて、日本国憲法に完全に違反しているじゃ無いか⁉」


ちょい悪令嬢「何でも、一つの部隊をずっと彼の地に留まらせるのでは無く、『循環配置』と言って、一定期間で部隊の入れ替えを行うそうでして、いわゆる『フィリピンで一時的に合同訓練をしたり、指導員や技術者を派遣する』と言った名目でごまかして、憲法論議をスルーする気満々だったりしてw」


メリーさん太「──そんな方便では、かなり無理が有るんじゃ無いの⁉ 国内の革新勢力はもちろん、現在フィリピンと重大なる領土問題を抱えている、『かの国』も黙っちゃいないだろ⁉ もしもフィリピンと『かの国』が戦端を開いたら、どうするつもりなんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「──そこでこそ、本作の作者のスローガンである、『平和憲法の軍事的利用によってこそ、真に理想的な大東亜共栄圏を実現する』の、出番と言うわけなんですよ☆」




メリーさん太「……へ?(※いやむしろ、『大東亜共栄圏』なんて言っている時点で、最新のトピックス的にヤバいだろ⁉)」




ちょい悪令嬢「いくら、東アジア大陸において覇を唱える某国であっても、日本とフィリピンがタイトに相互安保体制を確立したら、実際に戦端を開くことはもとより、現在のように他国の領土に対して強硬に領有権を主張して、実力行使まがいなことはできなくなるでしょう」




メリーさん太「それって、尖閣諸島や南沙諸島のことか?」




ちょい悪令嬢「どうして平和憲法下の日本が、他国と軍事同盟まがいの取り決めをしてまで、某国を牽制しなければならないかと言うと、某国の身の程知らずの『戦狼外交(w)』とやらが問題なのですよ。当然どの国だって、他国との間に『領土問題』を抱えているのであり、それをまったく聞く耳を持たず、『それはうちの領土だ!』と言い張って、武力行為まがいのことばかりやっていたのでは、文字通り『話にならない』ではありませんか? 特にフィリピンのような軍事的に弱小国家にとっては、『死活問題』そのものであり、これからも某国の強権的行為を許していれば、『じり貧』以外の何物でも無く、日本やアメリカに助けを求めるのも当然の仕儀なのですよ」




メリーさん太「……なるほど、相互安保体制を強固なものにすると言っても、別に某国に喧嘩を売っているわけでは無く、むしろ好戦的な某国に対して、『テーブルについて平和に話し合おうじゃ無いか?』と勧めているだけの話か? ──ホント、それを邪魔しようとしている、国内の革新勢力ときたら、一体どこが『平和主義者』なんだよ? 単なる某国の『利益代弁者』じゃん★」







(※次回に続きます)

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