第1180話、わたくし、『転生病』にかかってしまいましたの⁉【解説編】

ちょい悪令嬢「──と言うわけで、完全新作の『試作版プロトタイプ』を前回と前々回にわたって、【現代日本編】と【異世界編】との二本連続してご覧いただきましたが、読者の皆様におかれましては、いかがでしたでしょうか?」




メリーさん太「…………完全、新作?」




ちょい悪令嬢「な、何ですか、メリーさん? 多少は過去の自作の焼き直し的な部分も有りましたが、一応オリジナル新作であるのは間違い無いでしょうが?」


メリーさん太「ふうん、そうなの?……………………だったら、【現代日本編】のほうだけどさあ」


ちょい悪令嬢「はい?」




メリーさん太「あの『処分屋』の二人コンビってモロに、『艦○れ』の登場人物キャラクターそのまんまだったような気がしたんだが?」




ちょい悪令嬢「──うっ⁉」


メリーさん太「……あんたまさか、この秋の【新アニメ版】放映を前にして、露骨な『ステマ』活動に乗り出したんじゃ無いだろうな?」


ちょい悪令嬢「いやいやいやいや、違います! 違いますってば!」


メリーさん太「違う? 何が違うって言うんだよ? あんな『天龍』とか『龍田』とか、そのものズバリの『軽巡コンビ』を出したりして」


ちょい悪令嬢「あれは『わざと』なんです! そういう『必要性』が有ったのです!」


メリーさん太「はあ? わざとだとお」


ちょい悪令嬢「確かに二人共『どこか』で聞いたような口調になったりして、ちょっとばかし『悪ノリ』してしまいましたが、あの二人が『艦○れっぽい』かどうかは、それ程重要では無いのですよ!」


メリーさん太「……あれが『ちょっとばかし』だってえ? 『悪ノリ』とかでごまかせるレベルかよ? それに『必要性』って、何のことだ?」


ちょい悪令嬢「そう、『必要』だったのです! あくまでも『艦○れ』は、カムフラージュでしか無かったのです!」


メリーさん太「カムフラージュ、って……」




ちょい悪令嬢「あれってむしろ、かの超問題作アニメ『PSYCH○ーPASS サイコ○ス』による、多大なる影響のもとに作成されているのですよ!」




メリーさん太「へ?………………………サイコ、○ス?」




ちょい悪令嬢「──何いかにも意外そうな顔をしているのですか⁉ 以前ちゃんと、『サイコ○ス』の『世界観の注目点』に基づいて新作を作成するって、予告していたではありませんか⁉」


メリーさん太「それが、あの【二連作】なわけか? いやいや、そんなに『サイコ○ス』だったっけ? 特に前回のなんて、似ても似つかぬ『異世界転生』モノだったじゃ無いか?」


ちょい悪令嬢「──そう、『異世界転生』であることこそが、『注目点ミソ』なのです!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「前回の『サイコ○ス』の徹底考証回においては、何よりも原案&メイン脚本の虚○玄氏にとっての、『虚飾を排したむき出しの「ま○マギ」のようなもの』と言うのが結論でしたが、それと同じくらい注目すべきポイントとして、『ミイラ取りがミイラになる』と言うのが有るのです!」




メリーさん太「ああ、そういやそう言うことも言っていたっけ?」




ちょい悪令嬢「実は『サイコ○ス』って、世界観やストーリーの大筋自体は結構『ありきたり』でしか無いのですが、一つだけ注目すべき点として、『犯罪者』とそれを取り締まる『執○官』の双方が、『犯罪者予備軍』という意味での『潜○犯』であると言う、共通点が有るのですよ!」




メリーさん太「──おおっ、確かにあれって、むちゃくちゃグッドアイディアだったよな⁉ 『執○官』がいつでも(機械的な判定による)『犯罪者』になりかねないと言う、スリリングな緊張感が常に作中に漂っているところなんて、スパイスが効いていて刺激的だったな!」


ちょい悪令嬢「しかもあれって、『現実の反映』でもあるのですよ?」


メリーさん太「え、あの近未来ディストピアの超管理社会の『弊害の象徴』が、この現代の現実世界の反映だって?」


ちょい悪令嬢「まあ、あくまでもフィクション上の、『犯罪心理学』に基づいた話なんですけどね」


メリーさん太「犯罪心理学? それも、フィクション上って……」




ちょい悪令嬢「(この作品のタイトルとは違って)むしろ本来の意味での『サイコ犯罪』に関われば関わるほど、警察官等の捜査側のほうもどんどんと影響を受けていき、ついには『犯罪者的思考』に完全に汚染されてしまうってやつですよ」




メリーさん太「あー、確かにアメリカあたりの、それこそ『サイコ犯罪を扱った警察モノ』の映画なんかに、良く有るパターンだよな」


ちょい悪令嬢「その上何と、本作のメインヒロインであり主役の一人でもある『監○官』においては、もう一人の主役である『執○官』の汚染濃度が許容値を超えた場合は、特殊な銃で排除する決まりになっているところなんて、最高ですよね⁉」


メリーさん太「……そんな『鬼畜設定』に対して、さも嬉しそうに顔を輝かせる公爵令嬢なんて、あんたくらいのものだよ⁉」




ちょい悪令嬢「これはもう何としても新作づくりに取り入れねばと思い立ったのですが、そのままでは下手したら『パ○リ』になりかねないので、『異世界転生』をフィーチャーすることにしたのです!」




メリーさん太「……いや、何でそこで『異世界転生』なんだよ? 『サイコ○ス』は別に『なろう系』では無いだろうが?」




ちょい悪令嬢「ほら、本作の作者の過去作に、『小説家になろう』様においては『本当は怖い異世界転生』、『カクヨム』様においては『ヴァルプルギスの心臓』と言う、同じ世界観の作品が有るでは無いですか、今回の【試作版プロトタイプ】はこの二作がベースになっているのです」




メリーさん太「──それって、異世界人が現代日本人を精神的に『侵略』してくるやつか⁉ ああ、それで舞台が『銀座』だったのか」




ちょい悪令嬢「基本設定としては、現代日本人がある日突然、身も心も『異世界人』となってしまうと言う、奇病が流行っているわけですよ」


メリーさん太「……身も心もと言うことは、ただ単に精神的に『自分は異世界人の生まれ変わりである』などと言った妄想に取り憑かれてしまうだけでは無く、本当に『オーク』の肉体になったり、物理的に魔法が使えるようになったりするわけか?」


ちょい悪令嬢「しかも原因不明の流行病なので、警察官等の鎮圧側も『異世界人化』する可能性が有ると言う」


メリーさん太「文字通りに、『ミイラ取りがミイラ』になりかねないんだ……」


ちょい悪令嬢「更にこれは異世界を舞台にすることによって、現代日本からの転生者を、同じ転生者が狩るというパターンにもできるわけです」


メリーさん太「……それが前回の【試作版プロトタイプ】か」


ちょい悪令嬢「ねえ、『異世界転生』をフィーチャーするだけで、『艦○れ』はもちろん、『サイコ○ス』の影響を受けていることがわからなくなるほど、オリジナリティを発揮できるでしょう?」


メリーさん太「た、確かに」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、この秋の某『ホラー小説大賞』のエントリー作品としては、既存作をベースにしつつも、『サイコ○ス』を視聴することによって思いついた『新アイディア』を加味した【完全新作】となる予定ですので、ご興味のお有りの方は是非ともご一読してくださいませ♡」













メリーさん太「……『ご一読してください』って、某『ホラー小説大賞』にエントリーするつもりなら、『カクヨム』様限定公開になるんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「応募規程次第ですが、そうなる可能性は高いですね」




メリーさん太「おいおい、『小説になろう』様の読者の皆様は、どうすればいいんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「大丈夫です、今回得たアイディアは、当然次回の『なろうコン』応募エントリー作品においても、何らかの形で活用する予定ですので」


メリーさん太「ちなみに某『ホラー小説大賞』のエントリー作品のほうは、『タイトル』は決まっているのか?」




ちょい悪令嬢「一応仮タイトルとして、『転生病』や『本当は怖い異世界転生』あたりを考えております☆」




メリーさん太「──そのまんまじゃねえか⁉ もう少しひねろよ!」

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