第1128話、わたくし、『セカイ系ブイチューバー』誕生で『ナイスボート』ですの⁉

ちょい悪令嬢「──と言うわけで、ただ今日付が変わって、7月4日の午前0時となりました!」




メリーさん太「………………………へ?」




ちょい悪令嬢「どうしたのです、メリーさん、ノリが悪いですよ? さあ、ご一緒にはっちゃけましょう!」


メリーさん太「いやいや、真夜中と言うのなら、はっちゃけたりしては近所迷惑だろうが⁉ ──つうか、現在このエピソードを公開している時点では、7月4日でも真夜中でも無いよ!」




ちょい悪令嬢「……だって、仕方ないでしょう。前回も申しましたけど、うちの作者ってば、父親の4度目のワクチン接種の付き添いから帰ってきた途端、(いろいろなことが重なって)力尽きて寝込んでしまったのですから」




メリーさん太「え、本当にあのまま眠っちゃったの? ──それで、こんな真夜中に起きて、どうするんだよ?」


ちょい悪令嬢「実は重大な発表が、二件ほど行われるのですよ」


メリーさん太「重大な発表って、こんな時間にか⁉」


ちょい悪令嬢「うちの『業界』では、普通のことですが?」


メリーさん太「うちの業界って………………ああ、『オタク業界』か」


ちょい悪令嬢「アニメとかゲームとかの重大発表って、今や日付の変更とともに行われるのが恒例となっておりますからね」


メリーさん太「ネットの発展とともに、時差なんかに左右されずに世界中の誰もが、いつでもどんな情報でも得ることができるようになったからな」


ちょい悪令嬢「──特に今回のは、絶対に無視できるものでは無く、疲労困憊であった作者としても、是非とも確認せざるを得なかったのです」


メリーさん太「一体何なんだよ、本作の作者がそれ程までに重要視する情報って?」




ちょい悪令嬢「一つは、かの『魔法少女ま○か☆マギカ』の新劇場版『ワルプルギス○廻天』についての、続報とです!」




メリーさん太「──ガチでむちゃくちゃ、重要な情報じゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「『本来』なら、ですけどね……」


メリーさん太「本来、って?」


ちょい悪令嬢「実はこれって、『アニプレ○クス』様のY○uTube専用チャンネルにおける告知でして、いかにも『魔法文字』っぽいフォントを使って、あたかも『ま○マギ』関係の発表があるものと思わせておいて、実際に蓋を開けてみたら、他の漫画作品のアニメ化の発表だったんですよ!」


メリーさん太「……何だよ、単なる早とちりだったのかよ?」


ちょい悪令嬢「──て言うか、紛らわし過ぎるんです! この時期どうしても、『ま○マギ』の情報を期待してしまうじゃないですか⁉」


メリーさん太「そういや、『ワルプルギス○廻天』て、最初の告知からかれこれ一年以上も、続報がまったく無いからなあ」


ちょい悪令嬢「それなのに、なんかわけのわからない漫画の、アニメ化発表だったなんて!」


メリーさん太「わけのわからない漫画のアニメ化って、もしかしたら、『俺だけ何度生まれ変わってもピ○コマ半島民』とか言うやつか?」


ちょい悪令嬢「……何ですか、それ? そんな露骨な『反日ヘイト漫画』をアニメ化したりしたら、ま○んちゃん大激怒で、最新の異世界製の印刷製本機を使って、その作品を漫画配信サイトもろともぶっ潰してしまいかねませんよ?」


メリーさん太「そのま○んちゃんて、異世界製の印刷製本機に関係無いほうのま○ん先生でしょ⁉ ──て言うか、印刷製本機で、どうやって漫画配信サイトを潰すつもりだよ⁉ デジタルコミックには印刷製本機は必要ないだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「わかりませんよお、何せ『異世界製』ですからねえw ま○んちゃんは、やる気ですよ!」


メリーさん太「おいッ、いい加減他人様をダシに使うんじゃないよ⁉ いろいろな方面に迷惑がかかるだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「まあとにかく、今回アニメ化されるのはそんな有名な作品では無く、『マッスル』とか何とか言うタイトルの、おそらく筋肉ダルマばかり登場する、暑苦しい少年漫画あたりでしょうよ」


メリーさん太「──それってもしかして、『マッスル』じゃ無くて『マッシ○ル』じゃないのか⁉ かの超人気少年漫画誌『ジ○ンプ』で連載中の、大ヒット作品だろうが⁉ どこかのパクリ半島の『なろう系』パクリ漫画なんかよりも、よほど有名じゃん!」


ちょい悪令嬢「へえ、そうなんですかあ? わたくし読んだことも聞いたことも無いのですけど?」


メリーさん太「……いや、『ま○マギ』の新情報じゃ無かった失望感には同情するけど、だからといって『マッシ○ル』には罪は無いんだから、あまり悪し様におっしゃられないほうがいいのでは? 当作品のファンの皆様も不快に思われるだろうし」


ちょい悪令嬢「まあ、そうですね。重要情報はもう一つ残っておりますので、そろそろそっちの話に移ることにいたしましょう」


メリーさん太「そういやそうだったな。『ま○マギ』に匹敵する重要情報って、一体何なんだよ」




ちょい悪令嬢「VTub○rです」




メリーさん太「………はい?」




ちょい悪令嬢「ですから、VTub○rですってっば」




メリーさん太「──はああああああああああああああああ⁉ 何ソレ!」




ちょい悪令嬢「おや、そんなに驚くことでしょうか? それこそVTub○rなんて、毎日のようにデビューしていてもおかしくは無いでしょう?」


メリーさん太「それはそうかも知れないけど、『VTub○r嫌い』で鳴らしているうちの作者が、新人VTub○rのデビューを、『ま○マギ新劇場版』同等の重要情報扱いしていることに、驚いているんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「そりゃあ、元々本作の作者のお気に入りの『キャラ』の一人ですからね」


メリーさん太「……たった今し方デビュー仕立てのVTub○rが、お気に入りだと?」




ちょい悪令嬢「以前のコト○ハ様に引き続いて、『スクールデ○ズキャラVTub○r化プロジェクト』第2弾として、西園寺セ○イちゃんが堂々デビューなされたのですよ!」




メリーさん太「またそのパターンかよ⁉ 『オーバーフ○ー』様ってば、性懲りもねえな⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、ちゃんと『企業努力』をなされているようで、VTub○rとしての作画や動きは、コト○ハ様の時から格段の進歩が見受けられるのです!」


メリーさん太「ほ、ほう、そうか? それは良かった…………って言うか、それってどちらかと言うと、コト○ハ様の時のレベルに問題が、」


ちょい悪令嬢「──それ以上は、言っちゃ駄目です!」


メリーさん太「そ、そうだな。ちゃんと企業努力の成果が見られるんだから、そこは評価しないとねッ!」


ちょい悪令嬢「とはいえ、指摘しなければならないことは、指摘すべきですけどね」


メリーさん太「……何だと?」


ちょい悪令嬢「──まったくもう、『スク○ズキャラ』のVTub○r化自体はいいアイディアなのですが、相変わらず詰めが甘くて、『オーバーフ○ー』様ってばダメダメですわね」


メリーさん太「だからその、『上げて落とす』芸風は、やめろって言っているだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「せっかくのVTub○rだと言うのに、コト○ハ様とセ○イちゃんと言うチョイスは、どうなんでしょうねえ?」


メリーさん太「……いや、『スク○ズ』のメインヒロインと言えば、その二人じゃ無いか? 一体何の不満が有るっているんだよ?」


ちょい悪令嬢「百歩譲って、トップバッターがコト○ハ様であるのはよしとしましょう。──でしたら『二番目』は、他によりふさわしい方がおられるではありませんか?」


メリーさん太「コト○ハ様の二番手として、セ○イちゃんよりもふさわしいキャラ、って……………………もしかして、マ○ト君とか?」


ちょい悪令嬢「──ああっ、またマ○ト君が死んだ⁉(バッドエンド)」


メリーさん太「──この人でなし!(お約束)」


ちょい悪令嬢「いやいやいや、人でなしはむしろ、マ○ト君自身でしょうが⁉ あのお方をVTub○rなんかにしたら、それこそ非難囂々ですわ!」


メリーさん太「……あえてそうしたほうが『炎上効果』抜群で、話題騒然となったりしてw」


ちょい悪令嬢「──うっ、それはそれでおいしいかも知れませんが、もっと正攻法で、ガッチリと『スク○ズ紳士』の皆様のハートをつかめる、超注目キャラがおられるではありませんか!」


メリーさん太「スク○ズ……紳士、って?」




ちょい悪令嬢「ある意味メインヒロインの桂コト○ハ様や西園寺セ○イちゃんよりも、大人気キャラとも呼び得る『最終兵器幼女』──そう、桂コ○ロちゃんでございます!」




メリーさん太「──その子がいたかああああああああああああああ!!!」




ちょい悪令嬢「いやどう考えても、コ○ロちゃんをVTub○rにしたほうが、話題性たっぷりだし、インパクトが有るし、『大きなお友だち』も大喜びでしょうが?」




メリーさん太「た、確かに……」




ちょい悪令嬢「まあ、『スク○ズ』キャラをVTub○r化するなんて、ほぼ『暴挙』レベルの『奇抜』なアイディアは注目に値するとは思いますが、それをただ単純に何度も続けていたら、インパクトが薄れるばかりであり、より視聴者の興味を惹く『タマ』を用意すべきなのですよ!」


メリーさん太「……それが、コ○ロちゃんだと?」


ちょい悪令嬢「コ○ロちゃんがVTub○rになったら、彼女から『お兄ちゃん♡』呼びされた視聴者の皆様が、実際には妹も弟もいないくせになぜか持っている『お兄ちゃん魂』を刺激されて、スパチャを無限大に投げ込もうとするのは、想像に難くないと思われますが?」


メリーさん太「な、なるほど、さすがは(すでに『ライスシ○ワー』ちゃんで実証済みの)『妹萌え路線』、破壊力抜群だなッ⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、『オーバーフ○ー』様におかれましては、次のVTub○rは何卒コ○ロちゃんを抜擢なされますように、伏してお願い申し上げますわ♡」
















メリーさん太「……おい、このエピソードを書き上げた後でWeb上で確認したところ、今回『オーバーフ○ー』様はあくまでも作画等で協力しただけで、セ○イちゃんのVTub○r化は『中の人』主導の企画らしいぞ?」




ちょい悪令嬢「──え、そうなの? ヤベッ」







???「……大丈夫です、中の人なんて(すでに)誰もいませんからw」







ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──ひいッ⁉」」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る