第1127話、わたくし、作者の父親の4回目のワクチン接種で酷い目に遭いましたの⁉

ちょい悪令嬢「──本日(7月3日)は、本作の作者の父親の4回目の、新型コロナウイルス用ワクチンの接種ですので、いつもよりも『巻き』で行きますよ!」




メリーさん太「……え、もう4回目を打つの? 後期高齢者とはいえ、随分早いな?」




ちょい悪令嬢「何せ『用意周到』をモットーにしているうちの作者ですから、『接種券』が郵送されてくると同時に即Web予約したので、『市役所からのお知らせ』では『7月9日から予約開始』とのことであったところ、入力画面では7月2日から受け付けていたので、最寄りの集団接種会場で最速の7月3日の予約をGETできたのですよ」


メリーさん太「……あいつの、父親に対するワクチン接種への情熱は、一体何なんだ? 最近の世評じゃ、『ワクチン接種』にはそれ程効果が無いとまで言われていると言うのに」




ちょい悪令嬢「別に、『ワクチン接種』単体を問題にしているわけじゃございませんけど? 作者親子は二人揃って、うがい、手洗い、マスク着用、十分な休養と栄養補給等々、あらゆる面においてウイルス対策を徹底しており、ワクチン接種もその一環でしか無く、たとえ不可抗力的にウイルスに感染した場合においても、『重症化』しないことこそを最大の目標としております」




メリーさん太「……おい、ちょっと待て、まさか、『マスゴミ』のやつらって──⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、得意の『偏向報道』によって、完全なる『デマ』を蔓延らせて、日本を不要な混乱に陥らせようとしているだけなのですよ」




メリーさん太「……そうか、そうだよな。たとえワクチンをきちんと何度も接種していようと、そのせいで油断して、うがいやマスク装着を怠ったりしたら、むしろ『ワクチン接種者の感染率が増加』してもおかしくは無いよな」




ちょい悪令嬢「更に、これについては政府等公共機関が何度も何度もPRしておりますが、いくらワクチンを接種してもウイルス感染を完璧に防止できるわけでは無く、むしろ『重症化の防止』こそに重きを置いているのであり、結局はうがいやマスクの着用と同様に、本人の心構えこそが重要なのですよ」




メリーさん太「つまり、『ワクチンの接種率』と『ウイルスの新規感染率』との間には、必ずしも『相互関連性』を見いだすことはできないってことか?」


ちょい悪令嬢「何せ『条件』が複雑に絡み合ってますからね、『ワクチン接種者』と『未接種者』の感染率を単純に比較しても、ワクチン単体の効果を計り知ることなぞ不可能なのです」


メリーさん太「じゃあ、ワクチンを接種するかしないかの、どちらがいいかと言うと──」




ちょい悪令嬢「そりゃあ、したほうがいいに決まっているでは無いですか? 何度も言うように、マスクの装着やうがいの励行と同じですよ。マスクやうがいやワクチン接種それぞれ単体では、実はそれ程効果が無いかも知れません。──しかし! それらをすべて複合的に行うことで…………て言うか、すべての予防対策を行おうとするほどに『心構えができている』からこそ、ワクチン接種をしない者はもちろん、ワクチン接種をしても他を疎かにしている者に対して、格段に感染そのものや重症化の可能性が低くなるわけなのでございます!」




メリーさん太「──すげえ、『反ワク派完全封殺』じゃん⁉ もううちの作者が『ワクチン担当大臣』になったほうがいいんじゃ無いのか?」




ちょい悪令嬢「ただし、ワクチン接種において『副反応』なるものが、まったく無いわけではありませんからね。重篤な場合は予断を許さないので、『接種』自体はあくまでも、自己判断で行うべきかと存じます」




メリーさん太「……そ、そうか、あくまでもうちの作者親子が、『ワクチンをできるだけ打つ派』なだけであって、『反ワク派』を一方的に否定するつもりなんて無いんだ」


ちょい悪令嬢「役所等からのお知らせなんかでも、ちゃんと『ワクチンの問題点』について詳細に記載されておりますからね。それをしっかりと熟読してから、最終的にご自分の意志で決めるべきかと思います」


メリーさん太「そういや本作の作者も、この前の3回目は初めて『モデ○ナ製』のワクチンを接種したところ、副反応がキツくて往生したそうだしな」


ちょい悪令嬢「今回父親のほうも、初めて『モデ○ナ製』のワクチンを接種する予定ですので、心配しているようです」


メリーさん太「……うわあ、後期高齢者が40度以上の熱なんか出したら、洒落にならないぜ」


ちょい悪令嬢「特に最近では、全国的に猛暑(と言うか酷暑?)が続いておりますしね」


メリーさん太「──マジで心配じゃん⁉」


ちょい悪令嬢「だから、そう申しておるではないですか?………………って、おっと、ただ今朝の8時となりましたので、そろそろ父親を起こして会場に行く用意をさせたいかと存じます」


メリーさん太「え、そんなに早くから接種させるわけ?」


ちょい悪令嬢「この季節、早朝のほうが幾分過ごしやすいし、夕方あたりでは雷雨になるかも知れませんからね」


メリーさん太「……ていうか、今回のエピソードって、こんなに短くて大丈夫なの?」


ちょい悪令嬢「……残念ながら、何よりも父親の健康優先ですので、読者の皆様にはどうかご理解のほどよろしくお願いいたします。──ただし、接種の時間が早い分、下手すれば午前中にも帰宅可能ですので、何も問題が無ければ、続きを書くかも知れません」


メリーさん太「ああまあ、確かに歳も歳だから、副反応がどうなるかわかったものじゃ無いしな。──それでは、余裕があったら続きを期待しているぞ?」




ちょい悪令嬢「もろちん♡」




メリーさん太「──だからそのネタは、いい加減やめろよ⁉」












ちょい悪令嬢「…………はい、読者の皆様、大変お待たせいたしました。ただ今7月3日の正午ジャストです」




メリーさん太「おっ、一応午前ギリギリに帰ってきたか? ──それで、今から続きを書くわけか?」




ちょい悪令嬢「……いえ、現在作者においては完全にグロッキー状態ですので、無理です」




メリーさん太「──何でだよ⁉ ワクチンを打ったのは作者の父親なんだろ⁉」




ちょい悪令嬢「それがですねえ、今回のモデ○ナ製のワクチンは副反応がキツいから、付き添いの作者共々、行きも帰りもタクシーを使うことにしていたんですよ」


メリーさん太「……まあ、この暑さだし、父親自身も後期高齢者なんだから、当然の配慮だよな」




ちょい悪令嬢「それが接種後になっていきなり、特に副反応らしき症状が現れなかった父親が、結構な距離も有るのに歩いて帰宅すると言い出したのです!」




メリーさん太「ヘ?……………………いやいやいやいや、副反応と言うのはけして接種してからすぐに出るものでは無く、一両日くらいは様子を見る必要が有るのでは⁉」




ちょい悪令嬢「作者のほうもそのように説得したのですが、昭和生まれの頑固親父なもので聞く耳をまったく持たず、しかもあろうことか帰り道で『行方不明』になってしまったのです!」




メリーさん太「──行方不明って、どうしてだよ⁉ 市役所が用意した集団接種会場から、ただ単に自宅に戻るだけなんだろ⁉ まさかその程度のことでも迷いかねないほど、作者の実家は『秘境』にあるのか⁉」




ちょい悪令嬢「失礼な、ほとんど一本道でたどり着けますよ」


メリーさん太「いや、そもそも何で父親だけがいなくなるんだ? 老人と言えば『痴呆』と『徘徊』が付き物なんだから、目を離しては駄目だし、そのためにこそ同行したんだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「──あのじじいが自ら、『昼ご飯のおかずを買ってくれ』と作者に頼んだんですよ! それでちょっとスーパーで食料を買い込んでいる隙に、なぜか姿形も無くなって、最初はスーパーの中にいるのかと店員さんに頼んで探してもらったのですけど、結局見つからなくて、その後作者が必死に周辺を探し回っても捕まらなくて、仕方ないので家に帰ってみると、先に一人だけで勝手に帰宅しているのを見つけたものの、肝心の家の鍵は作者が持っていたので、炎天下の中結構な時間外で待ち続けていたという」




メリーさん太「──一体何がしたかったんだよ、親父さんてば⁉」




ちょい悪令嬢「むしろ堪ったものじゃ無いのは、作者のほうですよ。帰路の道すがら散々探し回った疲労と心労とによって、帰宅と同時に倒れるようにして寝込んでしまいました」




メリーさん太「……もうそれ、どっちがワクチンを接種したのかわからないな」




ちょい悪令嬢「と言うわけで、今回はこれまでにしたいかと思います。




 ──なお、前回の『中国内戦』について、更に驚くべき新事実が発覚したのですが、これについては次回以降に詳しく述べたいかと存じます★」







メリーさん太「──何それ、むちゃくちゃ気になるんですけど⁉」

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