第1034話、わたくしUSBメモリこそが、最もWeb小説作成に適していると思いますの♡

ちょい悪令嬢「さて、今回も前回に引き続いて、Web小説作成における『お役立ち情報』として、『効率的なデータ保存』の仕方について述べていきたいかと存じます☆」




メリーさん太「──いやだから、本作はあくまでも『悪役令嬢系Web小説』であって、『エッセイ』とかじゃ無いって言っているだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「でも、パソコンでのWeb小説作成においては、データの保存こそ、最大の重要事かと思いますけど?」


メリーさん太「──うっ⁉」


ちょい悪令嬢「それなのに、結構おざなりにされていて、ここで一度『注意喚起』を行って意識改革をはかることは、けして間違ってはいないと思うのです」


メリーさん太「そ、それは確かに、そうだろうけど……」


ちょい悪令嬢「特に本作の作者はかつてCGを少々かじっておりましたから、『データ保存』の大切さは誰よりも承知しており、様々な保存テクニックを編み出しておりますので、十分お役に立てるかと思うのですが?」


メリーさん太「CGならではの、データ保存テクニックだと?」


ちょい悪令嬢「作画と言うものは、たとえ自分が創った作品であっても、一度何らかの不手際で失ってしまえば、同じ絵を同じタッチの同じ線で復元することなぞ不可能ですからね」


メリーさん太「特に現行のどんな機種よりもCGに最適だったと謳われている、M○cOS9時代は、OSそのものがしょっちゅう『クラッシュ』していたから、こまめのデータ保存は必須だったよな」


ちょい悪令嬢「それに比べて小説なら、ある程度短い文章であれば、後から修復できないでも無いですからね」


メリーさん太「……あー、Web小説書きって、結構データ保存を怠りがちだから、結果的に自己修復の腕が上がってしまうんだよなあw」


ちょい悪令嬢「うちの作者を含めてねw」


メリーさん太「──あいつもかよ、駄目じゃん⁉」


ちょい悪令嬢「ま、まあ、Web小説の場合は、サイト様のほうで文章を保存してくださっていることでもありますしね」


メリーさん太「それって、パソコン自体が故障した時は意味無いし、万一サイト様から『垢バン』されたら、二度と自分で作成したデータにアクセスできなくなるじゃんか⁉」


ちょい悪令嬢「──おいッ! 不吉なことを言うな! 『垢バン』て春先に多いんだぞ⁉」


メリーさん太「ジョークジョーク、ちょっとした『エイプリルフール』ではございませんか♫」


ちょい悪令嬢「──やかましい! エイプリルフールはもう終わったろうが⁉」


メリーさん太「まあこのように、たとえデータ量が大したことない小説作成においても、いろいろとアクシデントが起こる可能性は否定できないので、常日頃の『データ保存』こそが大切だってことなんだよな?」


ちょい悪令嬢「それはまあ、そうでございますけど……」


メリーさん太「それで、うちの作者のご推奨の『データ保存方法』って、具体的にはどんなのなんだ? 例えば保存先の『外部ストレージ』には、いろいろと種類が有るけど、お薦めは何になるんだよ?」




ちょい悪令嬢「それは何と言っても、『HDD』──すなわち、『ハードディスク』ですね。大容量で書き込みが早く比較的安価で、何と言ってもパソコンと親和性が高く、日常的使用にも長期保存にも適しているという、いいところばかり。確かに熱や振動に弱く消費電力が多く動作音もうるさくて、かつては耐用性に問題が有るとも言われていたけど、パソコンと共に歩いてきた長い年月の間に改良に改良を重ねていくうちに、どんどんと弱点を克服していき、今ではもはや『欠点無し』と言っていいほど、『最高最強の外部ストレージ』と申しても過言では無いでしょう」




メリーさん太「──おいおい、それってもう、『答え』が出てしまったようなものじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、わたくし自身も『総合評価的』には、HDDこそが『百点満点』だと思っております」


メリーさん太「……え、本当に今回の話は、ここで終わりなわけなの?」


ちょい悪令嬢「おっと、『外部ストレージ』としての評価と、『Web小説の文書データの保存のためのストレージ』としての評価とが、絶対に『等しいイコール』とは限りませんよ?」


メリーさん太「へ? 同じ『データ保存媒体』なのに、どうして評価に違いが生じるんだよ?」


ちょい悪令嬢「忘れてもらっちゃ困りますねえ、Web小説家にとって最も大事なのは、何かとサボリがちな文書データのバックアップを、できるだけ手間暇かけずに簡単にできることなのであり、HDDみたいに『すべてにおいて満点』である必要は無いのです!」


メリーさん太「──ああ、そうか! そうすると、例えばHDDみたいに、大容量だったりコストパフォーマンスが最高であったり、とにかく手っ取り早くデータを保存できればいいのか⁉」


ちょい悪令嬢「そうそう、どんなに外付けHDDが高性能であっても、今時パソコン本体に常時接続している人なんてほとんどいないだろうし、毎日毎日作業が一段落するごとに、HDDをどこかから取り出してパソコンにケーブルで繋いでバックアップを始めるなんて、不精者揃いのWeb作家においては、『三日坊主』が続出することでしょう」


メリーさん太「──どれだけ面倒くさがり屋ばかりなんだ、Web作家って⁉」


ちょい悪令嬢「となると、どのような記録媒体が、考えられるでしょうか?」


メリーさん太「それはまあ、M○cユーザーなら、『iCl○ud』のような『クラウドサービス』とかが、候補に挙がるのでは?」


ちょい悪令嬢「最悪ネットに接続できなくなる場合も考慮に入れて、できるだけ手元にデータを残したいと思いますので、『クラウドサービス』は無しということで」


メリーさん太「だったら、それこそHDD等を無線LAN接続状態にする、『NAS』とか?」


ちょい悪令嬢「──おっと、本作の作者自身も今になって気がついたのですが、どう考えてもそれがベストですよね⁉」


メリーさん太「こ、こいつ、予想外にも、このタイミングで認めやがった⁉ 本当に、こんな中途半端なところで話を終わらせるつもりか⁉」


ちょい悪令嬢「いやいや、確かに理想的ではあるのですが、Web作家の皆様って、どう考えても『パソコン音痴』ってイメージじゃ無いですか? 『NAS』とか言っても、何のことだかわからないかもw」


メリーさん太「──すごい偏見に満ちたイメージも、有ったものだな⁉」


ちょい悪令嬢「最初に設定を済ませば、後は『クラウドサービス』同様にお手軽にデータ保存ができるでしょうが、その最初の設定でつまずくものと思われるのですよw」


メリーさん太「……う、うん、そこはさすがに、難しそうだな?」


ちょい悪令嬢「例えばインターネット自体を最初に契約する時なんかだったら、業者の人がやってくれるでしょうが、『NAS』レベルでは、有料の特別サービスを必要とするでしょう」


メリーさん太「機械自体も無料ただでは無いし、HDD本体も含めて電気料も食うしね」


ちょい悪令嬢「それに対して、本作の作者イチオシの外部記録媒体なら、電気料どころか場所も取らないし、使用方法もむちゃくちゃお手軽で簡単なのですよ!」


メリーさん太「ほう、それでその、外部記録媒体とは?」




ちょい悪令嬢「──『USBメモリ』で、ございます!」




メリーさん太「……ああ、そういえば、まさに前回新しいのを購入して、非常に満足しているって言っていたっけ?」




ちょい悪令嬢「小さく軽量でありながら結構大容量で比較的安価なUSBメモリなら、パソコンデスクの引き出しにでも入れておけば、いつでも好きな時にパソコン本体のUSB端子に挿すだけで使えるし、電力も食わないし、うるさい動作音も無いしで、HDDの欠点をほぼすべて解消しているのはもちろんのこと、何よりも超絶お手軽さゆえに、さすがに面倒がる人はいないでしょう」




メリーさん太「まあ、『お手軽』と言えば、何と言ってもUSBメモリだよな」


ちょい悪令嬢「とはいえ、少々問題もございますの。まず何と言っても長期保存には向かないので、本当に大切なデータは他の媒体に任せるほうが良く、USBメモリ自体は、毎日の定期的なバックアップ専用に使用すべきかと存じます」


メリーさん太「『他の媒体』、って?」


ちょい悪令嬢「先ほど挙げたHDDなんかもそうだし、本作の作者が最も理想とするところでは、DVDーR等の書き換え不可能な光ディスクを推奨いたします」


メリーさん太「ああ、DVDーRやCDーRだったら、半永久的に保存できるからな」




ちょい悪令嬢「よって、できるだけ毎日行う習慣的バックアップにはUSBメモリを、一ヶ月に一度とか一年に一度とかいった『節目』にはDVDーRを──といったふうに、二種類の媒体を併用するのがよりベターかと思われます」




メリーさん太「うん、可能な限りバックアップを確実なものにするためには、そのような『二段構え』で行うのも『定石セオリー』だよな」




ちょい悪令嬢「──でも、実はもっと理想的な、『バックアップ方法』が有ったりしてね☆」




メリーさん太「──何ソノ、今更になっての『ちゃぶ台返し』は⁉」




ちょい悪令嬢「それこそ言うまでも無く、もう一台パソコンを用意して、常にそっちにも同じデータを保存しておくのですよ。そうすればメインに使っているマシンに何かしらの不具合が起こっても、まったく問題無く作業を続行できるではありませんか?」




メリーさん太「……た、確かに」




ちょい悪令嬢「とはいえ、誰もがパソコンを複数所有しているとは限らず、持っていたとしても、それぞれの購入時期のズレから、OSそのものはもちろん、文書作成ソフトのヴァージョンが違ったりして、作業を完全にスムーズに移行できるとは限らないんですよねえ……」


メリーさん太「──ああ、まさしく『パソコン有る有る』だよなw」




ちょい悪令嬢「よって、この路線の最も理想的な形態は、パソコンと同一メーカーの携帯端末──ア○プル社で申せば、M○cとiP○dを両方所有するというのが、結構いいんじゃないかと思うのです」




メリーさん太「な、なるほど、最近はOS純正の仕様として、『サ○ドカー』や『ユニバーサルコント○ール』とかが新たに設定されて、M○cとiP○dの親和性がむちゃくちゃ向上しているしな」


ちょい悪令嬢「Web小説等の簡単な文書作成なら、iP○dでも十分やりこなすことができるでしょうし」




メリーさん太「つまり今回の結論としては、一番お手軽で手っ取り早い文書データのバックアップには、USBメモリを推奨するけど、年に数回程度の節目ではDVDーRも併用すべきであり、もしも金銭等に余裕があるのなら、もう一台パソコンやタブレットPCを用意するのがモアベターってことか?」




ちょい悪令嬢「あくまでもこれは、本作の作者の個人的意見ですけどね。ご本人さえ面倒がらずに毎日バックアップできるとおっしゃるのなら、本文内で性能に太鼓判を押したHDDでも、より高速で故障にも強いSSDでも、お好きな媒体をお選びくださいませ♡」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る