第965話、【進○の巨人】わたくし、フ○ルコとイ○レナは、『もう一人のエ○ン』だと思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──さて、今回は満を持して、ほんの先日最終章の【The Final Season Part2】の放映&配信が開始されたばかりの、『進○の巨人』の第77話『騙○討ち』について、本作独自の視点による徹底考証を行いたいかと思います!」




メリーさん太「……え、何で77話なの? 今期の『冬アニメ』としては第1話に当たる、第76話の『断○』はやらないわけ?」




ちょい悪令嬢「第76話はほとんど原作通りだったし、あまり語ることが無くて、代わりにOPとEDについて検証することで、お茶を濁したわけですよ」


メリーさん太「──ひどっ⁉ 原作とほとんど同じと言うなら、77話だって同じようなものだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「77話はむしろ、原作を忠実に再現しているからこそ、語る価値が有るのです!」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「……やれやれ、ネット上でも話題騒然だったではないですか? ──『イ○レナさんの顔芸』ですよ」




メリーさん太「──それが、有ったかあああああああああああああ!!!」




ちょい悪令嬢「もうね、当該シーンにおける、アニメ制作スタッフの皆様の熱の入れようは言うまでも無く、N○K様サイドにおかれましても、あえて『エンドカード』に指定フィーチャーするという念の入りよう。──一体何が彼らを駆り立てているのでしょうかw」


メリーさん太「……いや、そもそもさあ、イ○レナさんたら、どうして突然あんな『ガンギメ顔』して、アル○ン君を睨みつけたの?」


ちょい悪令嬢「それが諸説紛々しておりまして、決まった定説が無いのですよ」


メリーさん太「うん、あたしもなぜなのか、ちっとも見当がつかないよ」


ちょい悪令嬢「一番有力な説が、すでにアル○ン君が実は『ゲスミン』君であることを見抜いていて、『そんな調子のいいこと言ってて、裏切ったらただではおかんぞ⁉』と言う表情であるとのことです」


メリーさん太「確かに有りそうなパターンだけど、アル○ン君が『ゲスミン』君でもあることが、バレるようなイベントなんて有ったっけ?」


ちょい悪令嬢「そうなんですよねえ、例の『僕は(w)イ○レナさんの崇高なる(www)お志に、大感動いたしましたあ(wwwwww)』のシーンにおいては、イ○レナさんのほうもまんまと真に受けていましたしねえ」


メリーさん太「……あとになってから、『本性ゲスミン』に気がついたとか?」


ちょい悪令嬢「その『あと』に該当するシーンが、思いつかないのですよ」


メリーさん太「う〜ん、だったら、それ以外の説って、どういうのが有るんだよ?」


ちょい悪令嬢「これは本作の作者の意見なのですが、むしろイ○レナさんはアル○ン君の『本性ゲスミン』にいまだ気がついていないからこそ、彼のことが許せなかったのではないでしょうか?」


メリーさん太「……本性に気づいていないってことは、イ○レナさんの言動を肯定していると思い込んでいるんだろ? それがどうして許せないんだ?」


ちょい悪令嬢「イ○レナさんて、ジ○クさんの最大の崇拝者でしょ?」


メリーさん太「あ、うん」


ちょい悪令嬢「その延長として、ジ○クさんの弟であるエ○ン君に対しても、自称『最大の理解者』を気取っているでしょ?」


メリーさん太「う、うん」




ちょい悪令嬢「──でも、自他共に認める『エ○ン君の真の理解者』と言えば、幼なじみのアル○ン君やミ○サちゃんじゃ無いですか?」




メリーさん太「あ」




ちょい悪令嬢「つまり、少なくともエ○ン君に対する理解度に関しては、イ○レナさんにとってアル○ン君は、存在自体がアイデンティティを揺るがしかねないのですが、これまでのところ(自分たちの暗躍もあり)エ○ン君と仲違いした状況にあったので、それほど問題は無かったものの、いきなり態度を変えてエ○ン君への協力を申し出てきたものだから、自分の立場が危うくなりだしたと、『警戒』し始めたのでは無いでしょうか?」




メリーさん太「──ううっ⁉ あ、あり得そう……」




ちょい悪令嬢「そもそもですねえ、マ○レ国の軍部や治安当局を始めとして、パラデ○島のピク○ス指令やハ○ジ調査兵団団長やフロ○クさんたちのような、『曲者』を相手に回して、常に『腹芸』に努め、何と崇拝の対象たるジ○クさんに対してすらも、本心──自分自身が実は生粋のマ○レ人であることを、隠し通してきた彼女が、己がアル○ン君の本心を見抜いていることを、あのような『わかりやすい表情』をして、バラすと思われますか?」




メリーさん太「──それって、すげえ説得力が有るな⁉」




ちょい悪令嬢「──とまあ、『余談』についてケリがついたことですし、そろそろ『本題』に入ることにいたしましょう!」




メリーさん太「へ?………………………はあああああああああああああ⁉」




ちょい悪令嬢「……何ですかメリーさん、今更になって、奇声を上げられたりして?」


メリーさん太「今までのが、今回の『本題』じゃ無かったのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「第76話はスルーしてしまったというのに、わざわざ第77話を取り上げた理由が、『イ○レナさんの変顔』じゃ、あんまりではありませんか? ちゃんと『それなりの理由』が有るのですよ」


メリーさん太「理由、って……」




ちょい悪令嬢「わたくし、ファ○コ君て実は、『もう一人のエ○ン』君だと思うのですよ」




メリーさん太「──な、何だってえっ⁉」




ちょい悪令嬢「おや、そんなに意外でしたか?」


メリーさん太「いやいやいや、ファ○コ君とエ○ン君とでは、ほとんど類似点が無いどころか、下手するとキャラ的には、まったく『真逆』とも言えるだろう⁉」




ちょい悪令嬢「──むしろ『真逆』だからこそ、『もう一人の』エ○ン君たり得るのです!」




メリーさん太「……真逆だからこそ、『分身』みたいなものと言えるって?(なんかこのやり取り、前にもやった覚えが?)」




ちょい悪令嬢「つまり、『主人公の責務』として、物語にきっちりとケリをつけなければならず、悲惨な結末をあえて甘受したエ○ン君の代わりに、まさにファ○コ君こそが、真に理想的なハッピーエンドを達成してくれたってわけなのですよ」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「それを象徴しているのが、第77話における『いきなりの告白』のシーンでありまして、自分が今にでも巨人になってしまうかも知れないという状況の中で、ついに腹をくくって、何かと鈍感なガ○ちゃんに自分の思いの丈のぶつけて、ようやく思いを遂げたのですが、これこそエ○ン君がミ○サちゃんにやりたくてもやれなかったことを、代わりに成し遂げたわけなのです」




メリーさん太「……な、なるほど、確かに話の筋は通っているよな」




ちょい悪令嬢「元々【The Final Season】の最初の第60話『海○向こう側』において、戦場で意識が朦朧となったファ○コ君が、まるでさっきまで自分自身が『調査兵団』の一員であったかのような、『記憶の混濁』を感じさせるシーンがありますが、これって【Season3】のラストのエ○ン君のシーンを絡めて考察すれば、まるで彼ら二人の間で『主役交代』がはかられたようにも見なせるんですよね」




メリーさん太「あっ、そういえば、そういった描写もあったような……」




ちょい悪令嬢「それに何と言っても、まだアニメでは放映されていませんが、クライマックスにおける大活躍ぶりなんて、まさに『主人公』って感じですからね」


メリーさん太「──言われてみれば、思い当たることが多々有るじゃんか⁉ その考察、結構当たっているかも?」


ちょい悪令嬢「それだけではございません!」


メリーさん太「え、まだ他にも有るの?」


ちょい悪令嬢「ええ、今度はイ○レナさんについてです」


メリーさん太「あれっ? 彼女については、『導入部の余談』に過ぎなかったんじゃ無かったの?」


ちょい悪令嬢「──実は何と、彼女も『もう一人のエ○ン』だったのです!」


メリーさん太「は?」


ちょい悪令嬢「これについては、まさしく『名はていを表す』そのものとなっております」


メリーさん太「名前って、『イ○レナ』のことか?」


ちょい悪令嬢「『イ○レナ』って、『エ○ン』の女性名である『エレナ』を、ちょっとばかり発音の仕方を変えただけとは思われません?」


メリーさん太「あーっ⁉」


ちょい悪令嬢「しかも、頭の『イェ』自体も、『イェーガー』を彷彿とさせたりして☆」


メリーさん太「ああーっ⁉」


ちょい悪令嬢「……まあこれは、『半分冗談』みたいなものですけどね」


メリーさん太「──うおいっ⁉」


ちょい悪令嬢「ただし、あと半分は『本気マジ』です」


メリーさん太「うおっ?」




ちょい悪令嬢「考えてみると、イ○レナさんて、絶対必要なキャラでは無く、例えばヒ○ズル国のキ○ミさんあたりでも十分代替できるんですよね。最終的にどうなったかも、明確にされていませんしね。──つまり彼女は、最終局面においてストーリーを円滑に運ぶためだけに投入されたキャラであり、エ○ン君が最後まで『主人公』であり得たのは、彼女が存在していたお陰とも言えるのです」




メリーさん太「……なるほど、エ○ン君やジ○クさんという『神』を、盲目的に信奉する『信者』を配置することによって、下手するとパラデ○島を始めとする全世界を崩壊へと導きかねないエ○ン君の行動に、ある種の『正当性』を与え続けていたわけか?」




ちょい悪令嬢「──このように、すでに語り尽くされているようでいて、まだまだ掘り下げる余地の十分ある『進○の巨人』【The Final Season Part2】ですので、すでに原作をお読みも方におかれましても、是非ともご視聴なされるのを心よりお勧めいたしますわ♡」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る