第964話、わたくし、『夫婦別姓』や『同性婚』は、いくらでも悪用できると思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──と言うことで、今回は前回の後半部にてお送りした、【寸劇】についてご説明したいかと思います!」




メリーさん太「……あれって、一体何なんだ? 『選択的夫婦別姓』が実現された後において、何と女性のほうが『同姓』になるのを希望していると言うのに、男性のほうが頑なに『別姓』を主張して、しかも最終的に女性のほうが著しく不利益を被ってしまうなんて、『夫婦別姓制度』の主旨からすれば、真逆の結果になっているじゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「むしろ、それこそが『当然の結果』でしょうが?」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「そもそも憲法によってすべての人々に『基本的人権』が与えられていて、公序良俗に反しない限りは、どのような思想や信条も──特に何よりも、いかなる『(性的)嗜好』を持っていようとも、差別することは許されないのであり、この時点で『話が終わって』おり、これ以上『何もする必要は無い』と言うのに、『少数弱者の救済』などと言ったお題目を『錦の御旗』にして、別に救済する必要も無い『特殊性癖』の輩に『特権』を与えようとして、『選択的夫婦別姓』とか『強制的男女平等』とか『LGBT』とか『同性婚』とかいった、本来『どうでもいいこと』をごり押しすることによって、むしろ問題を複雑にしてしまい、結局『弱者救済』どころか、『権力を持ち声の大きい強者が弱者を虐げる』ことになってしまうのですよ!」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「これについては、それぞれのジャンルごとに『具体例』を挙げながら、詳しく述べて参りましょう! まずは当然、前回ご紹介した『選択的夫婦別姓』についてです!」


メリーさん太「……いや、ホント何なんだよ、あの結論は? 『夫婦別姓』が実現したら、『男女不平等』が是正されるんじゃ無かったのかよ?」


ちょい悪令嬢「え? メリーさんは、『夫婦同姓』のままなら、『男性の姓』ばかり優先されて、『夫婦別姓』になれば、女性が『女性の姓』を自由に名乗れるようになるとでも、思ってらっしゃるのですか⁉」


メリーさん太「もちろん」




ちょい悪令嬢「でもその理論だと、これまでの『夫婦同姓制度』のもとで生まれた時に与えられた『女性自身の姓』も、男性──具体的には、『父親の姓』なのであって、たとえ今更『夫婦別姓』が実現しようとも、ほとんどすべての日本人女性は、未来永劫『男性の姓』を使い続けることになるのでは?」




メリーさん太「え? 女性が『男女平等実現の象徴』としてごり押ししようとしている、『自分自身の旧姓』とは、むしろ彼女たちの言うところの『男尊女卑の象徴』たる『強制的に与えられた男性側の姓』──具体的には、自分の『父親の姓』だって?………………………ああーっ! 言われてみれば、まったくその通りじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「はい、『夫婦別姓推進主義者』どもの矛盾点を、完全『論破』! ……そうだよなあ? 生粋の日本人では無く、毒亜ドクーア三国系の在日外国人女性なら、代々『女性ならではの姓』を使い続けてこれたというのに、日本に寄生し続ける限り、意に反して『男性の姓』を──しかも、にっくき日本人の姓を強制されかねず、どうしても我慢できなくて、もっともらしい御託を並べ立てて、本国と同じく『夫婦別姓制度』をごり押ししたいよなあ? ──でも残念でした! おまえらの『化けの皮』はとっくに剥がれているんだよ⁉ もうてめえらザコは、日本国の戸籍制度に対する破壊工作なんかあきらめて、とっとと『本国』に帰還しろよ?」




メリーさん太「……考えてみれば、『女性が別姓を選ぶのは、自分のアイデンティティを守るため!』などと、もっともらしいことを言っているけど、そもそも自分の実の親を始めとする大勢の親族と同一の『姓』に、個人的なアイデンティティを主張したりできるかあ? こいつら外国人工作員どもって、日本に『鈴木さん』が一体何人いると思っているんだ? 普通自分自身のアイデンティティを『氏名』に求めるとしたら、上の『氏=姓』のほうでは無く、下の『名』のほうであるべきだろうが?」




ちょい悪令嬢「ホント、『発想が貧困』と言うか、『想像力皆無』と言うか。──当然のごとく、『弱者=女性救済』を謳っている『夫婦別姓制度』が施行されたとしても、当の女性自身が『夫婦別姓』こそを望むことだってあり得るのを、なぜ思いつかないんでしょうかねえ……」


メリーさん太「いやだから、そういったケースこそ、『選択的』夫婦別姓にすれば、問題が無くなるんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「むしろ『選択制』だからこそ、駄目なのですよ」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「前回の【寸劇】において描いていたように、男性パートナーのほうが強硬に『別姓』にすることを主張してきたらどうするのです? 『選択的夫婦別姓』施行後の話なんだから、法的に問題は無くなり、結局『弱者救済』どころか、『男性=強者優遇措置』以外の何物でも無いではありませんの?」




メリーさん太「──!」




ちょい悪令嬢「実はこれについては、『同性婚』においても、同様なことに──否、更に悲惨なことになります」


メリーさん太「ひ、悲惨、って……」




ちょい悪令嬢「そもそもですね、『同性婚』というシステム自体、のですよ」




メリーさん太「──ちょおおおおおおおおおおとおおおおおおおおおおお⁉」




ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん? 今更になって、毎度お馴染みの奇声を上げられたりして」


メリーさん太「おまっ、それは絶対言ってはならないことだろうが⁉ もはや議論以前の問題だろ!」


ちょい悪令嬢「──それでは、質問です。もしも街中において、小さな子供を連れた仲睦まじい男女の組み合わせを目にした場合、彼らのことを『何』だと思いますか?」


メリーさん太「……そりゃあもちろん、『夫婦』だろうなあ」


ちょい悪令嬢「では、男性同士か女性同士の二人組が、仲睦まじく歩いていた場合、彼らのことを『何』だと思いますか?」


メリーさん太「……そりゃあおそらく、『友人』同士か、今回の【座談会】の趣旨からして、『恋人』同士だろうなあ」


ちょい悪令嬢「おや、同じく仲睦まじい二人組なのに、男女の場合同様に、『夫婦』とは見なさないわけで?」


メリーさん太「……いや、夫婦のほうだって子供と思われる小さな子が一緒にいるからわかったのであって、同性愛カップルが恋人同士なのか、正式に『婚姻関係』を結んでいるのかなんて、外見上判断できないだろうが?」


ちょい悪令嬢「それでは、男女のカップル同様に、小さなお子さん(もちろん養子)を連れていた場合は?」


メリーさん太「……う〜ん、その場合『夫婦』と見なす余地は確かにあるかも知れないけど、それってどっちかが自分の子供を連れてきた友人同士とも、とれるしなあ」


ちょい悪令嬢「──ね、同性カップルの場合、法的な婚姻関係の有無を問わず、外見上においては『夫婦』とは判断しづらいんですよ」


メリーさん太「だからって、『同性愛者の結婚制度』を否定する理由にはならないだろう? むしろそのような見方自体が、『偏見』とも言えるのだし」


ちょい悪令嬢「いえいえ、当の同性愛者ご自身にとっても、ほとんどのカップルにおいては『恋人関係』で満足なされており、わざわざ『法的な婚姻関係』なぞ結ぶ必要は無く、むしろ『同性愛者』であるからこそ、不利益を被る場合すらも有り得るのですよ」


メリーさん太「──いや何であんたが、『同性愛者』について、自信満々に断言できるの⁉」




ちょい悪令嬢「あら、お忘れですの? わたくしにはちゃんと、『同性愛者属性』が設定されていますのよ」




メリーさん太「──そうでしたああああああああああああああああ!!!」




ちょい悪令嬢「いち同性愛者の個人的意見として言わせてもらえば、一番大切なのは『愛する人と一緒にいること』なのであって、別に法的に結婚する必要なんて原則的に無いのですよ」




メリーさん太「……なるほど、『同性愛者は恋人関係ですでに完結している』と言うのは、あながち『差別的暴論』なんかでは無く、ある意味『真理』を突いているのかもな」




ちょい悪令嬢「そのように、原則的に必要も無いものを、あれこれと理由をでっち上げてごり押し的に法制化しようとしているから、むしろ問題を複雑にして、結局は救うべき『弱者』にこそ不利益を被らせることになるのです」




メリーさん太「……『同性婚』が、弱者に不利益をもたらすって?」




ちょい悪令嬢「『進○の巨人』風に申せば、『エ○ン、オカマは自由だ!』でございます」


メリーさん太「──まるでエ○ン君が、『オカマの代表者』みたいに言うんじゃない! ていうか、いちいち『進○の巨人』を引き合いに出そうとするなよ、このステマ野郎が⁉」


ちょい悪令嬢「むしろ『進○の巨人』にとっては、『風評被害』も同然だったりしてw」


メリーさん太「わかっているのなら、やるなよ⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、冗談はともかくとして、少々穿った見方であることを承知で申せば、元々社会規範から逸脱した恋愛形態である『同性愛』は、『フリーセックス』の傾向が強く、『一対一で夫婦関係を築く』婚姻制度とは、相容れないものがあるのですよ」




メリーさん太「──また、すごい『偏見』きたな⁉ 大問題になるぞ!」


ちょい悪令嬢「いえ、実はこれは『男女カップル』にも言えることであって、日本国を始めとする現代世界において、『離婚率』が増加しつつあるのは、それこそ女性の社会的かつ経済的な『地位向上』に伴って、すでに『愛を失った相手』といつまでも我慢して共に暮らす必要が無くなっただけの話で、もはや『結婚制度』は男女間においてすらも、『足枷』のようなものに過ぎなくなっているのです」


メリーさん太「……なるほど、本来結婚制度に囚われること無く、原則的に『恋人関係』であり続ける同性愛者が、愛が完全に冷めてしまった後まで無理に一緒に居続ける必要も無く、何の法的手続きも未練も無しに、次の相手を探すことができるわけか」


ちょい悪令嬢「それなのに、わざわざ『同性婚』なんて法制化して、一体誰が得すると言うのです? ──もしも自ら同性愛者を騙りながら、強引に押し進めようとしている手合いがいるとしたら、何かしら『個人的目的』があると見て間違いないでしょう」


メリーさん太「個人的目的、って?」


ちょい悪令嬢「先程から申しましておりますように、『同性愛』はフリーセックスであっても何ら問題は無かったので、『同性婚』が正式に法制化されたからといって、生涯一人の相手と添い遂げることなんて、男女のカップルほど定着するとは思えず、結構頻繁に結婚と離婚を繰り返すことになるのでは無いでしょうか?」


メリーさん太「……それってやっぱり、偏見じゃないかなあ?」


ちょい悪令嬢「これが本作の作者の偏見──否、『思い違い』なら構わないのですが、これを悪用しようと思えば、いくらでも悪用できるのですよ!」


メリーさん太「何だと? せっかくの『同性婚』制度を、同性愛者が悪用するって?」




ちょい悪令嬢「例えば、わざと『浮気性』の同性愛者と正式に結婚をしておいて、相手がついいつもの調子で別の同性愛者と浮気をしたら、それを理由に離婚を迫り、莫大な『慰謝料』をふんだくったりしてねw」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「どうです、希代の鬼謀家である本作の作者がちょっと考えるだけでも、『選択的夫婦別姓』や『同性婚』なんて、いくらでも悪用できて、結局は『弱者弾圧』にしかならないことを証明できるのだから、このような『悪のシステム』を強硬に制度化しようとしている輩は、すべて『善良なる日本人ヒノモトノタミの敵』と見なして、一匹残らず駆逐しても構わないでしょう♡」













メリーさん太「……いやだから、何が何でも『進○の巨人』と絡めようとするなよ?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る