第948話、わたくし、実は『地ならし』は、真の平和の象徴だと思いますの⁉(後編)

ちょい悪令嬢「……まったくもう、『屁理屈』を言わせて、うちの作者に敵うとでも思っているのでしょうか? ネット上の自称『論客』(w)のザコどもめが!」




メリーさん太「いやあ、どう考えても、一説には数千万体にのぼるとも言われている『壁の巨人』を、いちいち硬質化能力で創り出すなんて、そもそもあり無いよな?」


ちょい悪令嬢「あと、いまだに『ハ○ジさんが「地ならし」を止めようとしたのは、どう考えても理解不能で、パラデ○島の住民としては、完全に間違った裏切り行為だ!』とか何とか言って、ヘイトを向けている輩もいるくらいですからね」


メリーさん太「……いやだから、それは島内から超強大で何かと面倒な『敵対勢力』である、『鎧○巨人』や『女型○巨人』や『車力○巨人』や『顎○巨人』を、言葉巧みに言いくるめて島外に追い払うためだったのであり、むしろ『自己犠牲精神』に則った崇高なる行為なのであって、褒め讃えるどころかヘイトを向けるなんて、もっての外だよな⁉」


ちょい悪令嬢「ホント、『アンチは死んでも治らない』とはこのことですね。──でも、その馬鹿どものお陰で、『新見解』にたどり着くことができましたの!」


メリーさん太「『新見解』て、もちろん『進○の巨人』についてのか?」




ちょい悪令嬢「実はエ○ン君は密かに、すべての戦いと惨劇が終わった後で、生き残った人々が国家や人種の違いを超えて手を取り合うように、巧妙なる策略を巡らせていたのです!」




メリーさん太「──はあ⁉ あんな大量殺戮を断行したエ○ン君が、『すべての人類の調和と平和』の実現を目指していただとお⁉」




ちょい悪令嬢「ほら、エ○ン君が『始祖○巨人の力』を使って、すべての『ユ○ルの民』に語りかけたシーンが有ったでは無いですか? あの場合、パラデ○島内のエルデ○ア人は問題無いけど、マ○レ等の他の地域で暮らしているエルデ○ア人にとっては、『そんなこといきなり聞かされて、どうせえっちゅうんじゃ⁉』と言うしか他は無かったとは思いません?」




メリーさん太「それ、あたしも思った! 『壁の巨人』たちが『地ならし』を始めたら、ユ○ルの民である自分たちも無差別に殺されると言うのに、そんな『死刑宣告』を聞かされたところで為す術は無く、ホント、堪ったもんじゃ無いよな⁉ ……ひどい、ひど過ぎる! エ○ン君てば一体、何を考えていたんだ⁉」




ちょい悪令嬢「──だから、『全人類の真の調和と平和の実現』、ですってば」




メリーさん太「いやいやいや、どうしてそうなるの⁉」




ちょい悪令嬢「実際に原作漫画版で描かれていたように、狭い収容区に閉じ込められているユ○ルの民は逃亡すらできませんから、自分たちを閉じ込めているマ○レ人等の支配者サイドに対して、エ○ン君の『犯行予告』をありのまま正直に伝えて、全民族的に、この危機を乗り越えるほかは無いのです!」


メリーさん太「……でも、『頭の中にいきなり声が聞こえてきた』とか言ったところで、まさしく頭の具合そのものか『虚言癖』を疑われるだけじゃないの?」


ちょい悪令嬢「そうです、とても信じられませんよね? 原作漫画版においても、ア○ちゃんのパパさんが銃火器で脅すことによって、どうにかマ○レ人たちを従わせることができたくらいですものね」


メリーさん太「それのどこが、『真の調和と平和の実現』なんだよ?」


ちょい悪令嬢「エ○ン君は、試したのです」


メリーさん太「試したって、何を?」




ちょい悪令嬢「『ユ○ルの民』自身とても信じられないことを、とても信じられない方法で聞かされておきながら、マ○レ人等の自分たちにとっての『弾圧者』に正直に話して、彼らにも生命の危機が迫っていることを教えてやることができるのか? そしてマ○レ人等の支配者たちのほうも、ユ○ルの民たちの言葉を単なる世迷い言や虚言では無く、真摯に受けとめて、共に手を携えて、これから起こり得る未曾有の難局を乗り越えることができるのか?──ですよ」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「もしそれができたなら、たとえ自分一人だけが『悪役』となって、世界の大半を滅ぼしてしまったとしても、その後にはすべての恩讐を越えて、全人類が手を取り合って、新たなる秩序を育んでいけるものと信じたのです!」


メリーさん太「……なるほど、考えてみれば『壁外』のユ○ルの民って、『壁の巨人』たちと同じような立場にあって、もしも『地ならし』が途中で頓挫した場合、各地で生き残ったユ○ルの民たちが無事で済むわけが無く、支配民族から全力で報復を受けて、下手すれば全滅したっておかしくは無いだろうよ」


ちょい悪令嬢「でも、ユ○ルの民たちが事前に『迫りつつある危機』について、自分たち以外の民族の人々にも教えてあげて、お互いの協力のもとに難を逃れることができた場合は、やみくもに復讐や惨殺の対象になりはしないでしょう」




メリーさん太「……う〜む、確かに『本来まったく意味の無いのはずの、エ○ン君による壁外のユ○ルの民へのテレパシー』に対して、何らかの意味を見いだすとすれば、絶対にあり得ない話でも無いよな」




ちょい悪令嬢「現在の評価のままでは、エ○ン君が『考え無しの虐殺者』以外の何者でも無くなってしまいますからね、このような『深謀遠慮』も秘められてといった見解も、別に存在していても構わないでしょう♡」




メリーさん太「まあ、これって所詮は、本作の作者の個人的な『妄想』のようなものに過ぎないけど、ひょっとしたらこんな意図も有ったかも知れないと想像するのは、あの『エ○ン君一人負け』である惨たる結末に対する、せめてもの『慰めすくい』にはなるかもね☆」













ちょい悪令嬢「──とか何とか言っているうちに、それこそこれまでの『進○の巨人』の世界観を根底から覆す、超『新事実』が発覚してしまいましたよ⁉」




メリーさん太「……うん、いつものあたしなら、『何をオーバーなことを言っているんだ?』とか、ツッコミを入れるところなんだけど、まさかな、」




ちょい悪令嬢「まさか、」


メリーさん太「まさか、」


ちょい悪令嬢「まさか、」


メリーさん太「まさか、」


ちょい悪令嬢「まさか、」


メリーさん太「まさか、」




ちょい悪令嬢&メリーさん太「「『進○の巨人』が、『ループ』あるいは『パラレルワールド』作品モノであることを、今更公式様が自ら証明してしまうとは⁉」」




ちょい悪令嬢「……本当に、『まさかまさか』ですよ」


メリーさん太「原作漫画版が終了して、『ループ説』が完全に否定されて、すっかり油断していたら、こんな『隠し球』を温存していたとは……」




ちょい悪令嬢「隠し球とは、今回初放映&配信されたOADシリーズの一作である、『L○ST GIRLS L○st in the cruel world』のことですが、詳細については後日改めて述べたいと思いますので、ご興味のある方は、現在動画サイトの『GYA○!』様等で絶賛無料配信されていますので、ご視聴のほどを!」




メリーさん太「──いやこれってむしろ、『進○ファン』だったら、必見の一作だろ⁉」

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