第929話、わたくし、『海賊○女』のいきなりの『メタ展開』にびっくり仰天ですの⁉

ちょい悪令嬢「──やはり、本作のモットーである、『見る価値の無いアニメなぞ存在しない』は、正しかったのです!」




メリーさん太「……まあた、冒頭早々から暴走しやがって。もう今期の『秋アニメ』や現在無料配信中の過去の名作については、語り尽くしたんじゃ無かったのかよ?」




ちょい悪令嬢「実は他にも、これまでほとんど話題に上げていない作品が、数本ほど有るのですよ」


メリーさん太「えっ、緊急入院した父親の介護でむちゃくちゃ忙しいなかに、一体何本アニメを見ているんだよ、うちの作者ってば⁉」


ちょい悪令嬢「とはいえ、それらはすべて、以前から継続して視聴しているものや、各動画サイト様で全話一挙無料配信された際にまとめ見しているものばかりですので、それ程時間をとってはいませんの」


メリーさん太「継続視聴しているやつ、って?」


ちょい悪令嬢「『輪るピングド○ム』や『ゴールデンカ○イ』等ですね」


メリーさん太「それじゃ、まとめ見しているというのは?」


ちょい悪令嬢「最近だと『コードギ○ス 反逆のルル○シュ』や『HELLS○NG』なんかですね」


メリーさん太「『輪るピングド○ム』や『HELLS○NG』は知っていたけど、『反逆のルル○シュ』や『ゴールデンカ○イ』まで見ていたのかよ?」


ちょい悪令嬢「『輪るピングド○ム』については、最後にものすごい『仕掛け』があるそうですので、全話視聴してから検証しようと思っており、これまでは本格的に語ったことはありませんしね」


メリーさん太「確かに本作の作者が好きそうな作品なのに、今のところ完全に放置状態だよな」


ちょい悪令嬢「『HELLS○NG』について語るとしたら、アーカ○ド様御自身くらいですかね」


メリーさん太「あれ、『シュレデ○ンガー准尉』君では無くて?」




ちょい悪令嬢「ほら、アーカ○ドさんがこれまで吸血して取り込んだ無数の人たちを、再び実体化させるところなんて、『集合的無意識』から自分が吸血した者たちの『形態情報』や『思考情報』を、大量の血液の海にダウンロードして、変化メタモルフォーゼさせて使役しているのだ──と言った、考察をしたりしてね☆」




メリーさん太「ていうか、アーカ○ド氏自体が集合的無意識のようなもので、彼自身の中に、無数の吸血対象の『形態情報』や『思考情報』が格納されていたって感じだったけどな」


ちょい悪令嬢「つまりシュレデ○ンガー准尉の『イレギュラーな』情報を己の中に取り込んでしまったために、アーカ○ドさんまで『コンフリクト』を起こしてしまったと言うところでしょうか?」


メリーさん太「うんうん、この『アーカ○ド=限定的な集合的無意識』説って、結構信憑性があるよね!」


ちょい悪令嬢「とはいえ、さすがに『ゴールデンカ○イ』までは、集合的無意識や量子論を絡めて、考察するつもりはありませんけどね」


メリーさん太「わからんぞう? ア○ヌの皆様ならではの特殊な習性は、実は集合的無意識を介して、みんなが意識を一つにしているからだったりするかもよ?」


ちょい悪令嬢「──それは確かに、あり得そうですね⁉」


メリーさん太「まあとにかく、『ゴールデンカ○イ』まで見ていたのは驚きだな? 『反逆のルル○シュ』のほうは、本作の作者の好み的に納得できるけど」


ちょい悪令嬢「あら、『反逆のルル○シュ』についても、結構『意外』でしたのよ?」


メリーさん太「……『反逆のルル○シュ』が、意外って?」




ちょい悪令嬢「実はこのシリーズをまともに視聴するのは今回が初めてなんですが、ルル○シュ君てもっと冷酷かつ冷静沈着なキャラだと思っていたんですが、結構『熱血』であるのを始めとして、意外に『お茶目』かつ『おっちょこちょい』であったりして、極めつけは自分のほうが『曇らせ』られたりするという、まあいい意味でも悪い意味でも、いかにも『主人公』然としたキャラですよね」




メリーさん太「なるほど、あのビジュアルと特殊能力の設定からしたら、そう誤解しても無理ないかもな」


ちょい悪令嬢「その分ス○ク君が脇役として描かれてしまうことになり、少々物足りませんけどね」


メリーさん太「あっちはあっちで、ちゃんと主役になっている派生ヴァージョンが有るけどな」


ちょい悪令嬢「これについて考察するとしたら、当然ルル○シュ君の『ギアス』と言うことになりますね」


メリーさん太「……あれに(無理やり)論理づけるのなら、対象の人間を集合的無意識に強制的にアクセスさせて、自分に都合のいい『思考情報』を刷り込んで、言うことを聞かせると言ったところか?」


ちょい悪令嬢「本作基準の考え方では、そうなるでしょうが、今後ルル○シュ君以外にも、特殊能力ギアスを有するキャラが登場するそうですので、そちらをちゃんと確認してから、総合的な考証を行いたいかと存じます」


メリーさん太「まあ、『ゴールデンカ○イ』や『反逆のルル○シュ』は、考察とか難しいことを考えず、ただ見ているだけでも十分楽しめるしな」




ちょい悪令嬢「──そして、今回最後に取り上げるのが、いよいよ大詰めとなりました今期の『秋アニメ』の一作である、『海賊オー女』でございます!」




メリーさん太「……あれ? それって以前に(視聴継続を)『切った』んじゃ無かったっけ?」


ちょい悪令嬢「それが、現在動画配信サイトの『GYA○!』様において、最終話以外の全話を一挙に無料配信なされていて、今更ながらに一気見するチャンスが舞い込んできたのですよ!」


メリーさん太「ああ、あんたがさっき言っていた、連載型とまとめ見型の融合版みたいなものか?」


ちょい悪令嬢「そもそも『海賊オー女』は、各動画サイトでの定期的な無料配信は行われていませんでしたからね、これが最終話以外をまとめて視聴する、最後のチャンスかも知れませんよ」


メリーさん太「でもこれって、途中でストーリーについていけなくなったんじゃ無かったっけ?」


ちょい悪令嬢「だからこそ、このように再び全話を一気見することによって、理解を深めることができたってわけなのですよ!」


メリーさん太「……と言うことは、本作の作者の中で、『海賊オー女』に対する評価が、上方修正されてしまったってことか?」


ちょい悪令嬢「はい!」


メリーさん太「確かあいつ、肝心のヒロインとその恋人候補のことを、どうしても好きになれないとか何とか、言っていなかったっけ?」


ちょい悪令嬢「それについては、最終話において再評価する可能性が見えてきたものの、今のところ相変わらずです」


メリーさん太「だったら、どうして?」




ちょい悪令嬢「実は終盤においていきなりメインを張り出したのが、まさにそのヒロインであるフ○ナちゃんのお母様のヘ○ナさんと、すべての黒幕であったはずのア○ルさんで、彼らのなれそめの【回想編】をじっくりと見せてくださったのですが、それがまさに本作の作者の『好み』にドンピシャで、しかもクライマックスにおいては主役カップルを完全に食ってしまって、映像的にもいかにも幻想チックで美しい『幕切れ』を演じて見せてくれて、もうむちゃくちゃエモかったのですよ!」




メリーさん太「──あの作者にしては信じられないほどの、手放しの大絶賛じゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「しかも、それだけでは無いのです!」


メリーさん太「……まだこれ以上、何か有るって言うのか?」




ちょい悪令嬢「先ほどもちらっと申しました、きたる最終話においては正式なヒロインさんのほうもしっかりと、本作の作者が注目していると言う件についてですが、今回の無料配信の最後の最後において、思わぬキャラがいきなり現れて、ヒロインに向かって『これは君の物語なんだ』と突きつけるとともに、自分のことも『ストーリーメーカー』であるなどと明言したのですよ☆」




メリーさん太「──完全に本作の作者が大好きな、『最後の最後でメタ展開』じゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「いやあ、安易に切ろうとはせず、今回の全話一挙配信の機会を無駄にしないで良かったです。──『GYA○!』様、誠にありがとうございました!」




メリーさん太「……まあ確かに、せっかく話題作を無料で見られる機会があるのなら、少々自分の好みでは無かったとしても、チラ見くらいはしておいたほうがいいかもな」




ちょい悪令嬢「──そうなのです! 冒頭でも申しましたが、『見る価値の無いアニメなぞ存在しない』のであって、読者の皆様におかれましても くれぐれも『食わず嫌い』なぞすること無く、一本でも多くのアニメ作品をご覧になることをお勧めいたしますわ♡」

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