第916話、わたくし、『マブ○ヴ』を『ゲーム世界』だと自覚できれば、攻略は簡単だと思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──前回テーマに取り上げた、『マブ○ヴ』アニメ版『トータル・イク○プス』についてですが、実は何とすでに動画配信サイトの『GYA○!』様において、最終話まで無料公開されていました!」




メリーさん太「……はあ? 前回の話では、最終話はまだ見られないんじゃ無かったのかよ?」




ちょい悪令嬢「そ、それがですねえ、『GYA○!』様における期間限定無料配信は、各エピソードごとに赤文字で『あと6日』などと記されているので、最終話についてはまだ配信が開始されていないものと思っていたら、よく見ると赤字では無く黒字で、『12月8日まで』と記されているではありませんか⁉」


メリーさん太「え、それって、どういうこと?」


ちょい悪令嬢「赤字になるのは、大体一週間前からで、それよりも以前の場合は、このように『期限』を記して注意を促しつつ、無料配信が行われているのです」


メリーさん太「──いや、そんなことぐらい、最初からちゃんと確認しておけよ⁉」


ちょい悪令嬢「それで前回のエピソードを書き上げた後で、慌てて最終話を視聴することにしたんですよ」


メリーさん太「ほう、それで、どうだった? やはり最後の最後の大一番と言うことで、『BE○A』との派手な大激戦を繰り広げて、一応の決着をつけたのか?」




ちょい悪令嬢「……え? BE○A、って?」




メリーさん太「──うおいっ、何ソノ、『え、それって、おいしいの?』みたいな反応は⁉ BE○Aと言えば、『マブ○ヴ』シリーズ最大の敵役にして、大人気キャラだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「じょ、冗談ですってば、ちゃんと登場しておりましたよ!」


メリーさん太「やはりそうか! だったら、それはものすっげえ、『最終決戦』を演じたわけだよな⁉」


ちょい悪令嬢「え、ああ、うん、最終決戦と申しますか、一応の落着を見せたと申しますか」


メリーさん太「……何で、いかにも奥歯に物が挟まったような言い方をするんだよ? 『対BE○A戦』に勝ったのか、負けたのか、引き分けたのか、それだけでもはっきりしろよ!」


ちょい悪令嬢「BE○Aはちゃんと、退けましたよ?」


メリーさん太「おお、そいつはめでたい!」




ちょい悪令嬢「ただし、あくまでも人間同士の内紛がメインで、BE○Aはそのための『ダシ』に使われただけで、片手間に相手をして、一番手強い『レーザー級』を主人公が倒した後は、アメリカ軍の重爆撃機編隊によって一網打尽にするという、『お手軽対応』で終わりましたけどね☆」




メリーさん太「──なに人類にとっての『最大の脅威』を、片手間に倒しているんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「いや、きっと第3話あたりでは、BE○Aの恐ろしさは十分描写されていたと思いますよ? 何でも噂によると、『マミった』キャラもいるそうですし………………………本作の作者自身は、未確認ですけど」


メリーさん太「BE○Aが最初だけ脅威なのは、いつものことじゃないか⁉ むしろ終盤にこそもうひと頑張りしないで、『敵役』の意味が有るのか⁉」


ちょい悪令嬢「今回の『トータル・イク○プス』は、それだけ『人間ドラマ』のほうが重要だったってことですよお!」


メリーさん太「それについては、現行の『本家オ○タネイティヴ』も『柴犬』も、同様なのでは?」




ちょい悪令嬢「それが実は、まさしくその『本家オ○タ』にも通じる、重要ポイントがございましたの!」




メリーさん太「じゅ、重要ポイントって、『人間ドラマ』部分にか?」


ちょい悪令嬢「ちょっとばかし、気になるキャラがいたのです」


メリーさん太「気になるキャラって、『TE』にか?」




ちょい悪令嬢「この時代にはいまだ健在なソ連勢力における、美少女戦術機パイロットの、イーニ○・シェスチナちゃんとクリ○カ・ビャーチェノワちゃんですわ♡」




メリーさん太「──ほんとこの作者、『Fa○e』シリーズのイ○ヤちゃんもそうだけど、北方系ロリ美少女が好きだよな⁉」




ちょい悪令嬢「それは否定しませんが、実は彼女たちには、本作とも非常に関連性の高い、ある『秘密』が隠されているのです!」


メリーさん太「はあ? これまで散々くさしてきた『マブ○ヴ』シリーズが、よりによって本作と関連性が有っただと⁉」




ちょい悪令嬢「あまり詳しく述べるとネタバレになりますからかいつまんで申しますと、彼女たちは現在放映&配信されている『本家オ○タ』における社か○みちゃん同様に、『人工的に創られた超能力チルドレン』なのであり、それぞれにテレパシーや未来予測等の力を有しているそうです」




メリーさん太「……ああ、なるほど、対BE○A戦の『秘密兵器』ってところか。──特に『テレパシー』なんて、生態が完全に秘密のベールに包まれているBE○Aとの『コミュニケーション』をはかるためにも、非常に有効そうだからな」


ちょい悪令嬢「それで『TE』のクライマックスでは、完全に敵陣営の操り人形となってしまったイーニ○ちゃんとクリ○カちゃんが、そう言った特殊な子供たちが二人乗りタンデムをすることによってすごい威力を発揮できる、特別あつらえの戦術機を駆って、主役の男性戦術機乗りと激闘を繰り広げるんだけど、毎度お馴染みのオチとして、あわやというところで『人間性』を取り戻して、主人公たちと和解して、ついでにBE○Aもやっつけて、大団円ハッピーエンドで終わると言う」


メリーさん太「──だ・か・ら、BE○Aを『ついで』扱いするなよ⁉」




ちょい悪令嬢「それに対して現行の『本家オ○タ』のか○みちゃんのほうは、(ゲームの分岐シナリオで言うところの)『BE○A世界』の彼女では知り得ないはずの、『学園ラブコメ世界』における最新ゲーム機の絵を描いたり、更には何と主人公を一時的とはいえ、『学園ラブコメ世界』へと送り返したりもできるという、驚きの力を発揮するのですよ!」




メリーさん太「──なっ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、紛う方なく、本作お得意の、『集合的無意識とのアクセス能力』そのものでございます」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「本来知り得ない最新のゲーム機も、主人公を『精神だけ』別の世界線に送ることも、自分や他人を、ありとあらゆる世界のありとあらゆる時代のありとあらゆる情報が集まってくるとされている、いわゆる『集合的無意識』とアクセスさせる力を有していれば、十分可能ですからね」




メリーさん太「……まさか『マブ○ヴ』シリーズと本作とに、そんな共通点が有ろうとは」


ちょい悪令嬢「だからこそ、常々申しているではありませんか? 『食わず嫌い』や『アンチ的全否定』では、何も生み出せないと」


メリーさん太「そもそも本作の作者はどうして、あれ程批判的だった現行の『本家オ○タ』を、我慢強く視聴継続していたんだ?」


ちょい悪令嬢「基本的に『マブ○ヴ』シリーズは、『ひぐ○しのなく頃に』シリーズなんかと『同じ匂い』がしていて、このように集合的無意識論や多世界解釈量子論に基づいているものと、十分予測できたのです」


メリーさん太「『ひぐ○し』だって? ……『進○の巨人』や『ガン○レ』では無く?」




ちょい悪令嬢「ある意味主人公自身が、自分が本来『学園ギャルゲワールド』の住人であることを自覚していると言うメタ路線は、ゲームであるからこそ必然的に『ループ展開』とならざるを得なかった、『ひぐ○し』シリーズと相通ずるものがあるのですよ」




メリーさん太「ああ、ゲームならではの『シナリオ分岐システム』が、アニメ版においては『ループ』や『世界間移動』にならざるを得ないってやつか?」




ちょい悪令嬢「同じような世界観シナリオの分岐であれば、『ひぐ○し』のように『ループ』となり、世界観シナリオの分岐によってまったく違う世界になってしまう『マブ○ヴ』ならば、『世界間移動』となるわけですよ」




メリーさん太「……あの本来正統派エロゲであるはずの『ヨスガ○ソラ』すらも、ヒロインごとのルート分岐をそのままアニメ版に持ってくると、必然的にループみたいになってしまうからな」


ちょい悪令嬢「そして言うまでも無く、(パッケージ)ゲームであれば当然のごとく、すべての分岐のためのシナリオは、あらかじめ最初から用意されているといった次第であります」


メリーさん太「それが現実世界における、『集合的無意識』に当たるわけなんだな?」


ちょい悪令嬢「何せゲーム世界にとって必要な『情報』が、すべて揃っているわけですからね」


メリーさん太「よって『集合的無意識とのアクセス権』さえ有していれば、本来だったら知り得ないはずの情報も、知り得ることになるわけだ」


ちょい悪令嬢「『BE○A世界』には存在しないはずの、最新ゲーム機や、『オ○タネイティブ計画に必要な数式』とかもね☆」




メリーさん太「……うん、確かに『マブ○ヴ』のような多重的な世界観の作品は、一見つまらなくても、全話見終えるまでは何が起こるかわからないから、安易に切ることはできないわな」




ちょい悪令嬢「やはり『人気作』には、それなりの理由があるってことですよ。──まあすべては、現行の『本家オ○タ』の放映&配信に合わせて、『TE』や『柴犬』の全話無料配信を行ってくださった、『GYA○!』様々ってところですわ♡」













メリーさん太「……最後によいしょをすることを忘れないところは、さすがは『アニメオタクの鑑』だよな」

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