第915話、わたくし、『マブ○ヴ』の各アニメ版は、『シナリオ分岐』のメタ的具現化だと思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──はい、今回こそ最近の傑作アニメについて徹底考証しようかと思っておりましたところ、何と動画配信サイトの『GYA○!』様において、待望の『進○の巨人』ODAシリーズの無料配信が始まりましたよ!」




メリーさん太「おお、ついにか⁉ それでどうだった⁉」




ちょい悪令嬢「第1話は、本作においてもすでにご紹介済みの──そして何よりも、本作の作者自身最も注目していた、『イ○ゼの手帳 ーある調査兵団員の手記ー』でございました!」


メリーさん太「──と言うことは、今回はそれについて、徹底的に考証するわけだな?」


ちょい悪令嬢「おっとその前に、まずは今期の『秋アニメ』について、少々言及しておくことにいたしましょう」


メリーさん太「ああ、そういえばそろそろ全作品とも、『クライマックス』に突入する頃合いだったな。──それで、どの作品から総括するつもりなんだ?」




ちょい悪令嬢「……そうですね、まずは『マブ○ヴ』なんて、どうでしょう?」




メリーさん太「──よりによって、それかよ⁉ ていうか、まだ切ってなかったのか?」




ちょい悪令嬢「実はですねえ、やはり動画配信サイトの『GYA○!』様において、『柴犬』こと『シュヴ○ルツェスマーケン』の全話無料配信が始まったのですよ」


メリーさん太「ほう、ほんのこの間配信されたばかりと思っていたけど、まあ『柴犬』だったら是非ともお勧めだから、結構なことだよな」


ちょい悪令嬢「それだけでは無いのです!」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「本作の作者自身、まったく気づいていなかったのですが、いつの間にか『トータル・イク○プス』の全話順次無料配信のほうも、『GYA○!』様で行われていたのですよ!」




メリーさん太「──それってもはや、『マブ○ヴ』アニメ版、揃い踏みじゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「……まさか、いつかは見てみたいと思っていた『トータル・イク○プス』が、すでに配信されていたとは、不覚の極みでございます」


メリーさん太「と言うことは、もしかして、最初のほうのエピソードは見逃してしまったとか?」


ちょい悪令嬢「気がついた時にはすでに、20話ほど終わっておりました」


メリーさん太「──もう、終盤も終盤じゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、それ程残念でも無いんですけどね」




メリーさん太「え、何で?」


ちょい悪令嬢「『マブラヴ』シリーズきってのマスコットキャラ(?)である、『BE○A』さんたちの口をお借りして申せば、『……せっかく「オ○タネイティヴ」の本筋メインストーリーが初めてアニメ化したと言うのに、俺たちBE○Aそっちのけで、まあた人間同士で争っているよ』──てな感じじゃ無いですか?」


メリーさん太「ああ、今期の『秋アニメ』のやつのことだな? 古くからのファンの皆様にとっても、その点が一番不評のようだよな」


ちょい悪令嬢「すでにお馴染みの『柴犬』にしたって、BE○Aさんの口をお借りして申せば、『……第1話の俺たちとの絶望的な戦闘の有り様で、せっかく視聴者の皆様のハートをガッチリと掴んだというのに、結局人間同士の争いのほうばかりがメインになっちゃってるじゃんか』──てな感じですしね」


メリーさん太「……ちょっと待て、それじゃもしかして『TE』も──」




ちょい悪令嬢「お察しの通り、20話あたりをいきなり見てみたところ、やはりBE○Aの『B』の字も無く、人間同士で争っていました!」




メリーさん太「──どうしてだよ⁉ 『マブ○ヴ』シリーズは何と言っても、あの奇怪な生態と形態デザインをしている、BE○Aとの戦いこそが、最大の『ウリ』だろうが⁉」




ちょい悪令嬢「おそらく原作者さんの『好み』だからじゃ無いですか? ほら、『しょせん人間の敵は、人間だよ』とか嘯いて、ニヒルな笑みを浮かべたりしてw」


メリーさん太「『エヴ○』かよ⁉ ──いやマジな話、絶対全編BE○Aを出したほうが、むちゃくちゃ評価が上がるって!」




ちょい悪令嬢「それを実際にやって大人気を博したのが、『進○の巨人』なのですよ」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「おそらく諫○創先生が『影響を受けた』と公言なさっているのは、『マブ○ヴ』と言ってもアニメ版では無く、原作ゲーム版のほうだったのでしょうね」


メリーさん太「……なるほど、作品の『真の魅力』って、案外原作者よりも、熱狂的なファンのほうが、より理解していることも少なく無いよな」


ちょい悪令嬢「ホント、『柴犬』の最初の一、二話は、『これから一体何が起こるのか⁉』とか、『この物語は我々視聴者をどこに連れて行ってくれるのか?』とかいった具合に、むちゃくちゃ『期待大』だったんですけどねえ……」


メリーさん太「とはいえ、あれは『人間同士の争い』と言っても、東ドイツにおける『秘密警察シュタージによる国民の弾圧』をテーマにしているから、結構見応えがあるのでは?」


ちょい悪令嬢「それにしたって、後半部においてはあまりにも、現在進行形で進軍中のBE○Aのことを、ほったらかしにし過ぎていましたけどね」


メリーさん太「最終防衛ラインの女性司令官の人、文字通り『孤軍奮闘』そのままにむちゃくちゃ苦労していたからな。あれって秘密警察シュタージがどうのと言うよりも、主人公たちのほうこそ、反乱軍なんか組織している暇が有るのなら、一秒でも早く前線に行ってやれって感じだったしな」


ちょい悪令嬢「『TE』においても、今度は主人公たちとは違う勢力が、反乱軍化しますからね。──だからどうしておまえらは、あの非常時に『反乱』なんかする余裕が有るんだよ⁉」


メリーさん太「聞くところによると『TE』の反乱軍て、難民とか少数民族とかじゃ無くて、どうやらかなり根深い『陰謀』が隠されているらしいじゃないか? 現在無料配信中の最新話のラストシーンで、幹部の一人がいきなり『ドイツ語』をしゃべりだした途端、その上司らしき男が、『馬鹿者! ここでは英語を使え!』とかたしなめていたからな」


ちょい悪令嬢「──ああっ、それって、ひょっとして⁉」


メリーさん太「うん、急にどうした?」




ちょい悪令嬢「実は『柴犬』の登場人物たちが、自分たちこそが『マブ○ヴ』アニメ版の代表作になるために、『TE』の世界観をぶち壊しにするために、潜入してきたんじゃ無いでしょうね⁉」




メリーさん太「──いやいやいやいや、いきなり何言い出しているの⁉ 別に『マブ○ヴ』は、『メタ』作品じゃ無いだろうが?」


ちょい悪令嬢「……いいえ、完全に『メタ』じゃん、あれって」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「最初『学園ラブコメ』そのものだったのが、分岐ルート選択の結果、謎の宇宙生物との絶望的な殲滅戦を行っているパラレルワールドに飛ばされるわ、そのうちまるで自分たちが『ゲーム世界』に存在していることを思い知らされるようにして、同じシナリオを繰り返したりするわ、更なるルート変更をして元のギャルゲ世界に帰ったりするわ──といったふうに、『メタ』以外の何物でも無い展開ばかりを見せているではありませんの?」




メリーさん太「──そう言われれば、まったくその通りじゃ無いか⁉」




ちょい悪令嬢「そうなると、アニメ版においては、『TE』の世界に『柴犬』の世界が侵略してきて、そのまま乗っ取ろうとし始めても、別におかしくないのでは?」


メリーさん太「いやいやいや、おかしいよ! いくら『メタ』気味だからって、そこまではしないだろう⁉」


ちょい悪令嬢「だったら、なぜにドイツの勢力が、日本において反乱を起こそうとするのですか?」


メリーさん太「そ、それは、きっと何か、深い事情が有るのでは?」


ちょい悪令嬢「まあとにかく、『TE』については、あと数話でおしまいですので、最後まで見てみないことには何とも言えませんね」


メリーさん太「いや、あと数話しか無いのに、今更敵の正体が『ドイツ勢力』であることが判明したりして、ちゃんと『対BE○A戦』の決着をつけることができるのか⁉」




ちょい悪令嬢「できるわけ無いでしょう? そもそも『TE』にしろ『柴犬』にしろ、膨大なる『マブ○ヴ』サーガの枝葉に過ぎないのですからね、BE○Aとの最終的決着が持ち越しになるのは、最初から決まっていたことでしかないのです」




メリーさん太「あ」




ちょい悪令嬢「そういう意味でも、シリーズの根幹である現在進行中の『オ○タ本筋メインストーリー』こそが、大いに期待できるところなんですがねえ」


メリーさん太「……とはいえ、『オ○タ本筋メインストーリー』にしたって、今の状況からすると、BE○Aと決着をつけるのに、あと何クール必要になることやら」


ちょい悪令嬢「でも、今のところ一応の『目標』は、『オ○タネイティヴ4』を成功に導いて、『オ○タネイティヴ5』の発動を阻止することでしょう? 作中においてはあと数週間ほどで、ケリがつくのでは?」


メリーさん太「え? もしも『オ○タネイティヴ4』が成就すれば、BE○Aを殲滅あるいは追い払うことができるわけ?」


ちょい悪令嬢「そこまで行かなくても、人類側の反攻の目処くらいはつくのではないですか?」


メリーさん太「……結局、『俺たちの戦いはこれからだ!』になるわけか」


ちょい悪令嬢「1クールしか無いのならね」




メリーさん太「──いやもう、そんな『設定』はどうでもいいから、今回の最新版の放映&配信分のクライマックスくらいは、ちゃんとBE○Aを出して戦おうよ!」




ちょい悪令嬢「もしもそのバトルシーンの評価が良ければ、ひょっとしたら続編作成に繋がるかも知れませんので、制作スタッフの皆様におかれましては、是非とも頑張ってくださいませね♡」

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