第882話、【ハロウィン記念】わたくし、ゴミュニストを攻撃するのは、愛と平和と表現の自由のためですの♡(その1)

ちょい悪令嬢「──さて、【ハロウィン記念企画】最終フェーズ第一弾の今回は、前回前々回とわたってお送りした、【単独短編】二話について解説いたしたいかと存じます!」




メリーさん太「……いや、毎年のこととはいえ、今回はまた、『危ないネタ』で来たものだな?」


ちょい悪令嬢「今更何をおっしゃるのです、メリーさん。【ハロウィン記念企画】が毎回『ヤバい』のは、もはやお約束のようなものではございませんか? ──それこそ、あなたが本作に本格的に登場した、『第一回目』からずっと」


メリーさん太「──うっ」




ちょい悪令嬢「渋谷に集まった若者たちに、突然襲いかかる無数の『都市伝説』の少女。──まさしく、昨今の『コロナ禍』の擬人化と言っても、過言では無いでしょう!」




メリーさん太「──人のことを、どこかの『大陸ウイルス』みたいに言うなよ⁉」


ちょい悪令嬢「実はメリーさんたち『都市伝説』って、ウイルスみたいなものなんでしょ? 知っているのですよ、わたくし!」


メリーさん太「なんか時代遅れの、90年代『和製ホラー』みたいなこと言い出したぞ⁉ ──いやあれって、渋谷に集まった若者たちに突然『異世界人』が憑依して、まさしく『現代日本サイドのあんた自身』である明石月詠嬢に襲いかかったものだから、あたしが分身までして助けてやったのであり、むしろ『ウイルス』なのは、異世界人たちのほうでしょうが?」


ちょい悪令嬢「つまりあのエピソードの渋谷の若者たちこそが、ウイルスに取り憑かれて凶行に及んだとおっしゃるわけで? ……くくく、つまりは、昨今の『コロナ禍』と『渋谷のハロウィンでの狂騒』の関係性を、数年前から暗示していたわけで、本作の作者の『先見の明』のほどが、如実にうかがえますわよね☆」


メリーさん太「……それって単に、『偶然』と言うか『こじつけ』と言うかの、レベルじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「そんなことはありませんよ? 毎度毎度申しておるではないですか、本作の作者にとっての何よりの取り柄は、『物事を他者とはまったく違う角度から捉えることのできる独創性』だと。──常にこの独自の視点でもって物事を考察しているので、膨大な作品の幾つかは、あたかも未来の出来事を予測しているかのようになってしまうのです」


メリーさん太「……なるほど、複雑極まる現代社会においては、むしろまったく予測不能なことが実現し得るから、何よりも『これまでに無い発想』こそが必要になるってことか?」


ちょい悪令嬢「そういうわけで今回の短編二作が、あのような(突飛な)内容となった次第であります」


メリーさん太「いやいや、今回のって内容的には、『これまでに無い発想』では済まされないレベルの、『ヤバさ』だったじゃないか?」


ちょい悪令嬢「そんなことを言ったら、去年だって同じではありませんか?」


メリーさん太「──うっ」




ちょい悪令嬢「今回が『キタのゴミュニズム国家』と『日本のゴミュニズム政党』を扱っているのと同様に、昨年は『南の頭K印国家』と『中つ国ゴミュニズム人民共和国』に絡んで、『犬喰いはれっきとした食文化であり、(文字通り)料理の仕方によっては、これまでに無い大どんでん返し作品が創れる』ことや、『頭K印国や中つ国の「反日洗脳教育」は、むしろ「日本人に対する恐怖心や苦手意識」を助長し、実際に戦争になった時に役に立たなくなるので、日本サイドとしては奨励すべきであるwww』こと等を、指摘した内容となっていたではございませんの?」




メリーさん太「ああ、そういえばそんな感じだったな。──つまりは、今回の二作品にも、同じような『(隠し)テーマ』があったってことか?」


ちょい悪令嬢「もちろんです! 【ハロウィン記念企画】ならではに『トリック、オア、トリート』ふうに申しますと、第880話が『戦争か平和か』となり、第881話が『拒絶か迎合か』となります!」


メリーさん太「やけに抽象的だな⁉ ──つうか、そんな内容だったっけ?」


ちょい悪令嬢「各話の詳細についてはこれから述べていくつもりですが、まず最初にお断りしておきますけど、今回のエピソードは二つとも、『未来を見据えた協調主義』に則って作成されておりますので、一見『攻撃的な悪意』が感じられても、あくまでも気のせいに過ぎません」


メリーさん太「──それってむしろ、『攻撃的な悪意』が含まれていることを、ほとんど白状していませんか⁉」


ちょい悪令嬢「そんなことはありませんてば、第880話においては、完璧な『防衛システム』を構築することによって、戦争を未然に防ぐことを目指しており、第881話においては、以前にも申しましたように、むしろ『日本ゴミュニズム党』が政権をとったほうが、長期的には望ましいことを暗に示しているのですw」




メリーさん太「『完璧な防衛システム』に『日本ゴミュニズム党の政権獲得』って、いやいやいや、むしろ真逆の内容だったじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「──それでは、そんなメリーさんの疑問を解消するためにも、個々のエピソードの内容へと移りましょう! まずは第880話についてですが、これは言うまでも無く、現在何かと話題になっている『敵基地攻撃』をメインに、日本の卓越した宇宙開発技術と、『キタ』のゴミュニズム人民共和国の『列車砲型ICBM』とを絡めることによって、鋭意創り上げられております」




メリーさん太「……かなりエキセントリックな内容だったけど、本当に大丈夫なのか?」


ちょい悪令嬢「もちろん、あくまでも『抑止力』こそを、最重要視しておりますので」


メリーさん太「──嘘つけっ! 下手したら、『キタ』の全人民を虐殺する勢いだったじゃねえか⁉」


ちょい悪令嬢「『抑止力』とはまさしく読んで字のごとく、相手の軍事力がどんなに強大であっても、しっかりと抑え込むことができなければならないのですよ? ──それこそ、やろうと思えば、全人民を根絶し得るくらいに」


メリーさん太「……でもよう、核弾頭ミサイルや極超音速巡航ミサイルを擁している『キタ』を、完全に抑え込むことなんて、本当に可能なのか?」




ちょい悪令嬢「ええ! 何せ、そもそも核ミサイルなんてすでに、時代遅れのポンコツ兵器でしかないのですから!」




メリーさん太「は?…………………いやいやいや、あんた突然、何言い出しているの⁉」




ちょい悪令嬢「……え、わたくし何か、おかしなことでも言いました?」


メリーさん太「おかしいも何も、核ミサイルと言えば、現在における最強兵器であり、何よりも攻撃力抜群で、基本的に迎撃不可能で、人類にとっての最大の脅威じゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「……ったく、これだから『トウシロ』は」


メリーさん太「と、トウシロ⁉ 『都市伝説』であるあたしに対して、トウシロって? ──だったらあんたは、一体何の『プロ』だと言うんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「そりゃあもちろん、『兵器研究のプロ』、でございますよ」




メリーさん太「兵器研究のプロって…………ああ、いわゆる『ミリオタ』か、確かにな」


ちょい悪令嬢「我々プロからしたら、核ミサイルなんて、もはや時代錯誤以外の何物でも無いのです! 何せ核兵器にしろ大陸間弾道ミサイルにしろ、およそ80年前の第二次世界大戦中に、すでに存在していたのですからね!」




メリーさん太「……いや、兵器の『無敵さ』と『実用化の時期』は、『絶対に比例する』ものじゃ無いだろう? 例えば『ナイフ』なんて遙か昔から存在しているけど、『人間を傷つける道具』としては、今でも『トップクラス』の実力を誇っているからな。それに元々『核爆弾』と『ミサイル』という別々の兵器を合体させることによって、『莫大な威力を有する爆弾を、超音速で遠距離の敵地に投下する』ことを可能としたように、科学技術の発展と共に、どんどんと改良を加えられており、現在では『極超音速巡航ミサイル』というこれまで以上の超スピードと、極論すると『山なり』の軌道を描く弾道弾に対して『超低空を直進』することによって、球体をしている地球上においてはレーダーに捉えにくいという、更なる『無敵さ』を誇るようになっているしな!」




ちょい悪令嬢「──地球上ではね。でしたら、宇宙において『感知』し、『迎撃』すればいいではありませんか?」


メリーさん太「……え? 宇宙、って?」




ちょい悪令嬢「日本ならではの世界有数トップクラスの宇宙開発技術を駆使して、軍事転用可能な人工衛星を多数東アジア全域の上空宇宙空間に打ち上げて、『キタ』等の毒亜ドクーア三国の軍事的行動の兆候を常に『監視』し、ミサイル等の発射の予兆を掴めば、キタ国内のメディアやネットを乗っ取って『中止勧告』を行い、それに従わない場合は、衛星より『磁気』や『電磁波』をまき散らして、電子機器等をすべて作動不可能にして、軍事行動などできないくらい『機能不全』に陥らせたり、それでも何がしかの攻撃を行おうものなら、衛星から核ミサイルやビーム砲を降り注いだり、何なら原子炉を有する衛星そのものを落下させたりといったふうに、何段階にもわたって、『キタ』等の周辺諸国の戦争行為を未然に防いだり、場合によっては、国土そのものを完全に焦土に変えたりする──といった次第ですわ」







(※その2に続きます)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る