第864話、【ひぐ○し完結記念】わたくし、『考察』は全力で後腐れ無くやるべきだと思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──さて、今回も前回に引き続いて、本作の作者が最近視聴したアニメ作品の中で、(めでたく?)最終回を迎えたものについて、幾つか検証を試みようかと思います」




メリーさん太「えっ、またやるの⁉ ……もしかして、この前言っていた、『魔法少女系作品』についての考証か?」




ちょい悪令嬢「部分的には正解ですけど、全体的には違います」


メリーさん太「何だそりゃ? どうしてそんな、何だか微妙な路線変更をしたんだよ?」


ちょい悪令嬢「……大事なことを、忘れていたのです」


メリーさん太「大事なこと、って?」




ちょい悪令嬢「もちろん、まさしく今期において堂々の最終回を迎えた、『ひぐ○しのなく頃に業&卒』に対する、シリーズ全体を通しての徹底検証でございます!」




メリーさん太「──ああっ、そうか、それが有ったか⁉」




ちょい悪令嬢「……くっ、本当なら、最終話が放映&配信されてすぐにでも、行わなければならなかったのですが」


メリーさん太「あ、うん」


ちょい悪令嬢「……それはどうしても、『無理』だったのですよ」


メリーさん太「あー」


ちょい悪令嬢「……だって、だって」


メリーさん太「う、うむ」




ちょい悪令嬢「──あんな最終話を見せられて、どう評価すればいいのか、まったくわからなかったのですもの!!!」




メリーさん太「………………………………………………あ〜」




ちょい悪令嬢「何ですか、何なんですか、ホントにもう、あの『幕切れていたらく』は⁉」


メリーさん太「う、うん」


ちょい悪令嬢「もうね、3クールにわたってずっと視聴してきた、こっちの身にもなっていただきたいものですよ!」


メリーさん太「お、おう」


ちょい悪令嬢「しかも皆さんようくご存じのように、こちとら全力で作品の『考察』をしてきたんですよ、『考察』を!」


メリーさん太「──うっ⁉」


ちょい悪令嬢「とんだあかぱちをかいてしましたよ。まさか『公式』が自ら、『考察』を拒否してくるとは……」


メリーさん太「……あーうー」


ちょい悪令嬢「それなのに、シリーズ終了に際して、一体何を語れと言うのですか⁉」


メリーさん太「……そのお気持ち、痛いほど、よくわかります」




ちょい悪令嬢「特に問題なのが、これが『ひぐ○しのなく頃に』の【本編】だと言うことなのですよ! ──せめて、【リメイク】や【番外編】だったら良かったのに!」




メリーさん太「………………は? 今更何を言っているんだ、これが【完全新作本編】であることは、すでに周知の事実じゃないか?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、皆さん全然わかっておられません! いまだに性懲りもなく、『特別視』なされております!」


メリーさん太「……視聴者の方のほぼ全員が、『ひぐ○し』の業&卒を、『特別視』しているって?」




ちょい悪令嬢「実際に放映&配信されている間はいいでしょう。これは『新作』であり『待望の復活作』だとか言って、みんなでわいわい騒ぎながら、『考察』なんかをして。──でも、ようく考えてみてください。二年後三年後五年後十年後になって、その時代の人たちが、『ひぐ○し』シーズにおいてこの『業&卒』だけを、『特別視』すると思いますか? おそらくは今から十数年前に放映&配信された、いわゆる『旧アニメ版』である『無印』や『解』と、『同列』に扱うのではなくって?」




メリーさん太「──ああっ、そうか、そう言うことか⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、今回初めて『ひぐ○し』シリーズを知った本作の作者が、初放映&配信当時はまったく別物扱いされた、『無印』と『解』との二作のみならず、アニメ版番外編か原作ゲーム版か漫画コミカライズ版かを問わず、すべてを『ひぐ○しのなく頃に』作品として『ひとくくり』にしたように、おそらくは未来のファンの方も今回の『業&卒』を、極当たり前のようにして、他のシリーズ作品と『同列』に扱うことでしょう」




メリーさん太「『業&卒』を、『無印』や『解』と同列に扱うなんて、そんな馬鹿な⁉」




ちょい悪令嬢「ホントにねえ、あの『原作レイプ』そのままな内容で、れっきとした『本編』なんて、十年後他のシリーズ作品と一緒にご覧になった方なんて、『違和感』バリバリでしょうよw」


メリーさん太「うん、【本編】では無く、せめて【番外編】にしておけば、まだましだったのにな」


ちょい悪令嬢「特に『沙○子ちゃん』なんて、もはや旧アニメ版とは、まったく『別人』ですものね」


メリーさん太「ていうかむしろ、もう作品自体が、まったくの『別物』だろうが⁉ ──特に、最終回の一つ前のやつとか!」


ちょい悪令嬢「……というわけでして、本当ならこれ以上、『ひぐ○し業&卒』の『考察』を行うなどといった、『愚行』を犯したくは無いところなんですが」


メリーさん太「う、うん、そうだな、その通りだよ! わざわざそんなことをしなくても、あんたは何も悪く無いよ!」




ちょい悪令嬢「──しかーし! これまで散々っぱら本作において、『ひぐ○し』シリーズに対して『考察』を行ってきたのは事実であり、ここでほっぽり出したりすれば、読者の皆様に対してあまりにも無責任でございますし、それに何よりも、今回このような論調で終始してしまえば、まるで本作の作者が『ひぐ○し』シリーズに対して、『アンチ』そのものとなってしまいかねないではありませんか⁉」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「そういったわけで、今回むしろ本作において、『ひぐ○し』全シリーズに対する『最終的な考察』を行うことによって、読者の皆様に対して『筋を通そう』かと存じます」




メリーさん太「え、でも、それってかえって、『傷口を広げる』ことになってしまうんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「大丈夫です、どうして今回『ひぐ○しのなく頃に卒』の終盤部が、『あのようになってしまった』のかについては、ちゃんと『原因』を把握しておりますから!」




メリーさん太「──なっ⁉ 最新版『ひぐ○し』の『セルフ原作レイプ』の原因を、把握しているだってえ⁉」




ちょい悪令嬢「……ていうか、『なるべくして、あのような結末になった』、とも言えるのです!」




メリーさん太「へ? なるべくしてなった、って……」




ちょい悪令嬢「今回の『ひぐ○しのなく頃に業&卒』において、『シリーズ構成』や『メイン脚本』という、ストーリーづくりの根幹部分を担当なされたのは、久弥なお──もとい、『ハヤシナ○キ』さんとおっしゃる方なのですが、実は『Studi○ 3Hz』という制作会社において、かの『フリップフラ○パーズ』や『BLACKF○X』を担当なされた方なのですよ」




メリーさん太「──そ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、どちらの作品も、『ごちゃごちゃ細かいことなんか言わずに、とにかくキャラクターたちを動かし回って、力業でストーリーを押し通す』タイプでございます」


メリーさん太「『Studi○ 3Hz』って言えば、最近では特に『プリンセス・プリン○パル』が注目を集めているよな………………うん、あれもどちらかと言うと、『考察無用』の『力業アニメ』だったっけ」


ちょい悪令嬢「つまり今回の『ひぐ○し』新作アニメは、最初から『考察』の対象になる『オチ』なんて、期待できなかったのですよ」


メリーさん太「……え、それじゃ、あれだけ散々ドヤ顔で『考察』していた人たちが、最初から馬鹿みたいじゃないですか?」


ちょい悪令嬢「──本作の作者も、含めてね」




メリーさん太「もうこれじゃ、『考察』なんか一切やめておいたほうがいいんじゃないのか? ──別に『ひぐ○し』に限らず、すべてのアニメ作品に対しても!」




ちょい悪令嬢「そうですか? わたくしはむしろ、今回『ひぐ○し騒動』に関わることによって、これからも大いに『アニメ考察』を続けていくべきだと思いましたけど?」




メリーさん太「──はあああああああああああああああ⁉ 何でだよ!」




ちょい悪令嬢「先程も申したではないですか? 『考察』を楽しめるのは、新作が新作であり得る『リアルタイム』だけで、本放送&配信が終わってしまえば『過去の作品』となってしまい、もはや『考察』ができなくなるのはもちろん、場合によっては最初から『考察しても無駄でしか無かった』ことすらも、判明するかも知れないと」


メリーさん太「そうだよ? だからこそ『考察』なんて必死にしても、何の意味も無いんじゃないか?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、逆ですよ、逆」


メリーさん太「……逆、って?」




ちょい悪令嬢「どうせ本放送&配信が終わってしまったら、すべてが『過去』になって、ほとんどの作品が話題にも上らなくなってしまうんだから、それまでは思いっきり、たとえまるっきり的外れであろうとも、みんなでわいわいと『考察』を精一杯楽しんでおけばいいのですよ☆」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「先程名前を挙げた『フリップフラ○パーズ』も、全編何かと謎だらけで、そもそもどうして主人公たちが『(パラレルワールドもどきの)ピュアイリュージ○ン』に行けるのか、まったく説明無しで終わってしまって、いかにも『考察厨ホイホイ』であるかのようでいて、むしろ『考察』をまったく受け付けなかったのですが、内容ストーリー的にはむちゃくちゃ面白く、キャラたちもめっちゃ可愛くて、全13話視聴して損をしたとはまったく思わず、大満足でした♫」




メリーさん太「……まあ、そりゃそうだよな。せっかく最低でも十数話以上もあるアニメ作品を視聴するんだ、全力で楽しまなきゃ損だよな」




ちょい悪令嬢「そうそう、そうなのです! たとえ最終的にはまったくの無駄になろうとも、『考察』を行っている最中リアルタイムにおいては、別に気にする必要なんて無いんですよ♡」




メリーさん太「──おお、素晴らしい! アニメファンがみんなうちの作者みたいだったら、『アンチ』なんて一人もいなくなるのになあ!」













ちょい悪令嬢「…………いや、とことん駄目な作品やつとか気にくわない作品やつとかに出くわした場合は、さすがに本作の作者も、本気でディスり倒すと思いますよ?」




メリーさん太「──せっかく人が綺麗にまとめたのに、余計なことを言うなよな⁉」

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