第860話、【試作】わたくし、魔法令嬢ですの⁉【ワイヤード編】(解説回)

ちょい悪令嬢「……前回までの、何だかわけのわからない【突発短編連作】って、あなたの差し金なんでしょう、『なろうの女神』様? 一体どういった魂胆ですの?」




女神サマとお呼び!「あら、『わけがわからない』とか『魂胆』とか、ずいぶんな言いようですこと。せっかくあなたの代わりに、物語を進めてあげたというのに」




ちょい悪令嬢「物語を進めた、って……」


女神サマとお呼び!「自分のその(慎ましやかな)お胸に、よくお聞きになってみれば?」


ちょい悪令嬢「はあ?」




女神サマとお呼び!「この作品の本編として現在絶賛中の、【魔法令嬢編】のことよ。あんたいつまで本編をほったらかしにして、こんな【座談会】なんかでお茶を濁しているつもりなの?」




ちょい悪令嬢「──うぐっ⁉」




女神サマとお呼び!「むしろこっちは親切心から、【魔法令嬢編】の新エピソードを創ってあげたようなものだというのに、少しは感謝してくれてもいいんじゃないのお?」




ちょい悪令嬢「……くっ、ぐうの音も出やしねえ⁉」




女神サマとお呼び!「おやおや、『サン○スが、聞こえないんですけどお』?」


ちょい悪令嬢「ア○ナ先輩かよ⁉」


女神サマとお呼び!「……結局『マギア○コード』セカンドシーズンの本編では、一度もあたしの登場シーンは無かったの。完全に『OP詐欺』なの!」


ちょい悪令嬢「──誰だよ、あんたは⁉ ていうか、【魔法令嬢編】と言っても、私たち『魔法令嬢ちょい悪シスターズ』のレギュラー陣は、一人も登場しなかったではありませんか?」


女神サマとお呼び!「そりゃそうよ、実はあれって、『新作の試作版プロトタイプ』も兼ねていたんだから」


ちょい悪令嬢「は? 新作、ですって?」


女神サマとお呼び!「現在動画配信サイトの『GYA○!』様において、超必見のカルトアニメ『シリアル エクスペリメンツ レ○ン』の全話順次無料配信が、絶賛開催中なのはご存じかしら?」


ちょい悪令嬢「ええ、もちろんです! まさしく『日本アニメ界の至宝』であり、それを今この時に配信開始してくだされた『GYA○!』様に対しては、感謝のしようがないほどですわ!」




女神サマとお呼び!「それで当然のごとく、本作の作者自身も全話視聴しているんだけど、すでにすっかり影響を受けてしまって、ふと考えついたわけなのよ、『いっそのことパソコンを介することによって、これまでに無い、魔法少女や、クトゥルフ神話や、異世界転生作品を、創ることはできないか』、と」




ちょい悪令嬢「……パソコンを介して、これまでに無い作品を創る、ですって?」




女神サマとお呼び!「『魔法少女』や『クトゥルフの邪神』や『異世界の魔物』等と接触するのを、あくまでもパソコン越しの『間接的なもの』とすることで、こういったものに付き物の『エログロ性』をオブラートに包み込みつつ、これまで以上に『何でもアリ』を促進していこうといった趣旨なのよ!」




ちょい悪令嬢「つまりパソコンを通すことで、『魔法少女』や『クトゥルフ』や『異世界転生』の新機軸を打ち立てるってことですの? …………そんなにうまく行くものでしょうか? そのような『電脳世界系』作品って、別にそれ程目新しくないかと思うのですけど?」




女神サマとお呼び!「何言っているのよ、単なる『電脳世界系』では無いところこそが、そもそも『レ○ン』の持ち味じゃないの? もちろん、あの『鬱っぽさ』や『現実と虚構との混濁化』なんかも、前面に押し出す予定よ!」




ちょい悪令嬢「ああ、なるほど! 『レ○ン』と言えば、その二つは外せませんよね!」




女神サマとお呼び!「後は何と言っても、『難解さ』ね」


ちょい悪令嬢「……いや、それはどうだろう? 下手に小難しくしてしまうと、よほどの『好き者』じゃない限り、敬遠されてしまうのでは?」


女神サマとお呼び!「でも、昔は初見切りだった本作の作者自身も、今回は順調に全話視聴が続いているようよ?」


ちょい悪令嬢「第1話からちゃんと見ているから、『世界観』や『キャラ設定』がしっかりと頭に入っているからかしら?」


女神サマとお呼び!「確かに途中から見るよりは、わかりやすいかもねw ──でもやはり、『時代性』と言うものも有ると思うの」


ちょい悪令嬢「『時代性』って、まさかあんた、このアニメ界に燦然と輝く歴史的金字塔である『レ○ン』様が、『時代遅れ』になったとでも言うつもりじゃないでしょうね⁉」




女神サマとお呼び!「──と言うよりも、今となっては『フォロー作品』のほうが多過ぎて、すっかり『レ○ンもどき』の作品ばかり目にするようになって、こうして本家本元の『レ○ン』を初視聴した際に、それ程インパクトを感じられないようになっているんじゃないかしら?」




ちょい悪令嬢「なるほど、最近のオタクが、『エヴ○なんてじゃん?』と言っているようなものか」


女神サマとお呼び!「現在のほとんどの作品は、ある意味『エヴ○もどき』ばかりと言っても、けして過言では無いものね☆」


ちょい悪令嬢「同じように、『レ○ン』そのままに『観念的』であったり『難解』であったりするわけでは無いものの、そのような(何かしら)『レ○ンの影響を受けた』作品を見慣れたために、『レ○ン』そのものに対する『苦手意識』が、いつの間にか払拭されていたってことですか」


女神サマとお呼び!「本作の作者自身の新作も、いい意味で『レ○ンに影響を受けた作品』にしたいものよね」


ちょい悪令嬢「でも、前回までの【突発短編】を実際に読んでみたところ、『パソコンを介した魔法少女やクトゥルフや異世界転生』と言われても、いまいち斬新さやインパクトを感じられなかったのですけど?」


女神サマとお呼び!「そこはやはり【試作版プロトタイプ】なので、これからにご期待と言うことでw」


ちょい悪令嬢「とはいえ、あからさまに『レ○ンに影響を受けた作品』にしても、それはそれで問題じゃないの?」


女神サマとお呼び!「大丈夫だって、本作の作者の最大の持ち味として、何と言っても他には無い『独自性』が有るんだから!」


ちょい悪令嬢「本作の作者ならではの、『独自性』って……」




女神サマとお呼び!「もちろん、『量子論』と『集合的無意識論』に、決まっているでしょう?




ちょい悪令嬢「──‼」




女神サマとお呼び!「作中においても述べていたように、どうしてパソコンを介することによって、『魔法少女』や『クトゥルフ神話』や『異世界転生』なんかが実現できるかについては、すべて『集合的無意識とのアクセス』に基づいて説明できるという、いつものパターンなのよ!」




ちょい悪令嬢「……つまり、『魔法少女』や『クトゥルフ神話』や『異世界転生』だけでは無く、本家本元の『レ○ン』自体すらも、量子論と集合的無意識論によって解体&再構築することで、むしろ自分自身の作品にしてしまうってことですか」




女神サマとお呼び!「それどころでは無いわよ? 本文を見ていて気がつかれた読者様も多いかと思うけど、『魔法少女』と『クトゥルフ神話』と言えば、何か思い浮かばないかしらあ?」


ちょい悪令嬢「──ッ。まさか、『虚○玄作品』すらも、解体再構築するつもりなのかよ⁉」




女神サマとお呼び!「まあ、達成可能かどうかはわからないけど、何事もチャレンジすることが大切でしょう?」




ちょい悪令嬢「ホント、どこまでも向こう見ずなやつですわよね。──まあ、各サイト様の来年度のWeb小説コンテストの開催スケジュールも、公式にアナウンスされたことだし、そろそろ新作づくりに本腰を入れる頃合いかもね」

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