第855話、わたくし、『ワルプルギスの夜』からは、リアルに脱出できませんの⁉(後編)

ちょい悪令嬢「幸いにして、『ま○か☆マギカ』シリーズには、『マギア○コード』という外伝がすでに存在していましたから、その第1部の終盤クライマックスにおける『ワルプルギス○夜討伐シナリオ』を活用するというやり方は、『リスク対策』という意味でも賢いやり方でしょう」




メリーさん太「……ああ、ゲーム版とはいえ、一応ファンの皆様に受け容れられているからなあ」


ちょい悪令嬢「とはいえ、すでに広く知られたシナリオをそっくりそのまま、新劇場版の『ワルプルギス○廻天』に組み込むだけでは、それはそれで非難囂々となってしまうでしょう。──そこで講じられたのが、『マギ○コ』セカンドシーズン最終話での、突然の『路線変更』だったのです!」


メリーさん太「……やはり、『ワルプルギス○夜』が見○原市を襲来することになったのは、新劇場版ですべてのケリをつけるためだと言うつもりなのか?」


ちょい悪令嬢「完全に一からストーリーを考案するのでは無く、すでに存在する『マギ○コ』のシナリオを再利用することは、『リスク回避』のみならず『省エネ』という意味でも、理に適っているでしょう?」


メリーさん太「でもなあ、『正統なる続編』を謳っていて、外伝のストーリーや登場キャラを利用するのも、それはそれで物議を醸しそうだけどなあ」




ちょい悪令嬢「そんなことありませんよ? そもそも『マギ○コ』の主人公のい○はちゃんの名字である『環』は、『円環○ことわり』由来であると言うのが定説となっておりますからね。『ま○か』ちゃんだけでは無く『い○は』ちゃんまでもが力を合わせてこそ、真の意味での『すべての魔法少女の救済』が成し遂げられるものと、予想できるところでは無いでしょうか」




メリーさん太「……あー、そういや、い○はちゃんと『円環○ことわり』との関連性は、ゲーム版開始早々の時点で、ネット等で話題にのぼっていたっけ」


ちょい悪令嬢「特にアニメ版セカンドシーズンの最終話において、い○はちゃんが鶴○ちゃんに対して、しれっと『回復魔法』をかけてあげているシーンが設けられているのを、見逃してもらっちゃ困りますよ」


メリーさん太「ああっ、そういえば⁉」




ちょい悪令嬢「元々い○はちゃんは、妹のう○ちゃんの病気快復を『絶対に叶えたい願い』として魔法少女になったのですから、(上○君の回復を願ったさ○かちゃん同様に)『回復魔法』を固有スキルとしているのは、当然と言えば当然なのですが、ファーストシーズンをも含めて、これまで明確に使っているシーンなんて、ございましたっけ?」




メリーさん太「うん、あたしの記憶では、今回が始めだな」




ちょい悪令嬢「これはゲーム版の知識を踏まえてのことなんですが、おそらくはこのい○はちゃんの『回復魔法』こそが、『ワルプルギス○夜』や『エン○リオ・イブ』の討伐に活かされるとともに、『すべての魔法少女の救済』に大きく貢献するものと思われるので、これまでずっと秘匿されていたのではないかと睨んでいるのですよ」




メリーさん太「……なるほど、最後の最後にストーリー上に多大なる貢献をするシーンが用意されているので、あまり『小出し』にするとありがたみが減る怖れがあるし、逆にあまり『出し惜しみ』をしていると、いきなり本領発揮した際に『御都合主義』と見なされる怖れがあるしで、ある意味『予防線』的に、セカンドシーズン最終話で前後の脈略も無しにねじ込んできたってわけか」




ちょい悪令嬢「まあそういう次第ですので、『ま○マギ』新劇場版にしろ、『マギ○コ』ファイナルシーズンにしろ、あっと驚く展開を見せつつも、某アニメみたいな『特定のキャラへのヘイトの押しつけ』みたいなことにはならないでしょうから、年末から来年にかけて安心して楽しみに待ちたいかと思います♡」







メリーさん太「──だからいちいち、『ひぐ○し』を当て馬にするなって、言っているだろうが⁉」
















ちょい悪令嬢「(字数も余りましたことだし)せっかくですので、ここからは『ま○マギ』シリーズと『ひぐ○し』シリーズとの対比を主題メインテーマとした、【お遊びコーナー】を設けたいかと思います♫」




メリーさん太「──あんた、人の話を聞いていた⁉」




ちょい悪令嬢「大丈夫ですって、あくまでも『お遊び』ですから」


メリーさん太「この作者、『お遊び』とか『冗談』とか言っていて、すぐに『悪ノリ』するから、怖いんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「そうは申しましても、【本文】における『伏線』を回収しなければ、むしろそれこそ『片手落ち』ではありませんか?」


メリーさん太「伏線て…………ああ、『ま○マギ』におけるかの『お菓子○魔女』こと、『百江な○さ』ちゃんのことか?」




ちょい悪令嬢「ええ、『ひぐ○し』シリーズで申せば、『羽○』ちゃんですよね☆」




メリーさん太「──貴様あああああああああああああああああああああ!!!」




ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん。今頃になって、『お約束の奇声』なんて、上げられたりして」


メリーさん太「あたしが奇声を上げるのは、別にお約束じゃねえよ! 全部てめえが悪いんじゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「『違うのです! 僕は悪く無いのです! 僕はただ、チーズシュークリームが食べたかっただけなのです!』」




メリーさん太「──確かに、『どっち』が言っているのかわからねえ⁉ これってまずいんじゃ無いのか⁉」




ちょい悪令嬢「大丈夫ですって(二回目)、先程も申しましたが、『ひぐ○し』のほうでもちゃんと、『オ○シ☆ロリカ』とかでちゃっかりと、『ま○マギ』を『参照』しているのですから」


メリーさん太「……う、うん、もはや『お互い様』ってことか」


ちょい悪令嬢「そもそもそんな『表層的な部分』のみならず、キャラやストーリーの根幹部においても、共通点が多々ありますからね」


メリーさん太「根幹的な共通点て、羽○ちゃんとな○さちゃんにか?」


ちょい悪令嬢「ていうか、羽○ちゃんはむしろ、『マギ○コ』のみ○まさんのほうにこそ、共通点が多いかと思いますけどね」


メリーさん太「──それって、『中の人』が、同じだけだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「そんなことありませんよ? 今回『マギ○コ』セカンドシーズンで明らかになったみ○まさんの、『私には十分な力は無く、他の魔法少女たちが苦しんでいるのを、ただ見ているだけだった』なんて、『ひぐ○し』旧アニメ版の、梨○ちゃんに対する羽○ちゃんの『立ち位置』そのものではないですか?」




メリーさん太「──うっ」




ちょい悪令嬢「特に『目の前で魔女になってしまった子もいた』とか、新アニメ版の『沙○子ちゃんの魔女化』を彷彿とさせるとは思いません?」




メリーさん太「で、でもさあ、羽○ちゃんはどちらかと言うと、『ま○マギ』シリーズでは『キュ○べえ』に該当するんじゃ無いのか? ただの女の子に『ループの力』を与えるところなんて、そっくりそのままだし」


ちょい悪令嬢「あら、キュ○べえは、羽○ちゃんやエ○アさんとは、レベルがまったく違うと思うのですが?」


メリーさん太「……レベルが違う、だと?」




ちょい悪令嬢「確かに最初にほ○らちゃんに『時間遡行能力』を与えたのは、キュ○べえでしたが、彼女が一度時間遡行をしただけで、時間軸のキュ○べえは、『時間遡行が行われたこと』自体をまったく認識できておらず、ほ○らちゃんのことを『正体不明イレギュラーな存在』とまで呼んでいたではありませんか? それに比べて羽○ちゃんやエ○アさんは『すべての時間軸カケラ』を知覚することができるので、自分自身がループの力を与えたことを忘れてしまうなんて、絶対にあり得ないのですよ」




メリーさん太「──そうか、本作で言えば、『内なる神インナー・ライター』と『外なる神アウター・ライター』との違いか⁉」




ちょい悪令嬢「このように、いかに『神様的な存在』といえども、ある程度の『欠点』が無いと、結局は制作者サイドが『ストーリーづくりに詰まってしまう』ことにもなりかねないのは、今回の『ひぐ○しのなく頃に業&卒』によって、痛感なされたかと存じますw」


メリーさん太「おい、やめろ!」




ちょい悪令嬢「それに対して『ま○マギ』シリーズにおいては、全知全能と思われた『アルま○』ちゃんでさえも、『叛○の物語』においてはほ○らちゃんに陥れられたり、『マギア○コード』においては『自分の力の及ばない世界線レコード』を発見することになったりと、ちゃんと『欠点』を与えられているところが、非常に好感が持てますわね♫」




メリーさん太「……何で『全知全能の神様』に、欠点があるんだよ?」


ちょい悪令嬢「それはもちろん、ほ○らちゃんやい○はちゃんが、ある意味『アルま○』ちゃんと『同格』だからですわ」




メリーさん太「悪魔であるほ○らちゃんはともかくとして、い○はちゃんまで、アルま○ちゃんと同格だって?」




ちょい悪令嬢「あくまでも本作の作者の『推測』に過ぎませんが、先程も申したように、ま○かちゃんとい○はちゃんとが二人揃ってこそ、真の『円環○ことわり』が実現するのであって、『ま○マギ』全シリーズの結末として、彼女たちが手を取り合って力を合わせることによって、今度こそ本当に『すべての魔法少女の救済』が成し遂げられるものと睨んでいるのですよ♡」

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