第828話、わたくし、百合百合百合百合、ユリン・アラモードですの⁉

ちょい悪令嬢「──皆さん、超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』セカンドシーズン最新第6話は、もうご覧になりました? まさしく、『思った通り』でしたね!」




メリーさん太「……思っていた通りって、何だそりゃ?」




ちょい悪令嬢「黒○さんが、魔法少女になることの交換条件として、キュ○べえによって実現してもらった、奇跡の『性別』のことですよ!」


メリーさん太「へ? 何だよ、『性別』って? 奇跡に性別とか有るのか?」


ちょい悪令嬢「黒○さんが叶えてもらった『願い』って、何でしたっけ?」


メリーさん太「ええと、確か、『好きな人とつき合いたい』だったっけ…………あっ! まさか、『性別』って⁉」




ちょい悪令嬢「そうなんですよ! その『つき合いたい』お相手って、黒○さんご自身と同様に、『女の子』だったのですよ!」




メリーさん太「……うわあ、さすがは『マギ○コ』」


ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、そのとーり、『さすがはマギ○コ』、なのですよ♫」


メリーさん太「──ちょっ、『嫌み』のつもりで言ったのに、何で嬉しそうなんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「『マギ○コ』と言えば、『百合の虎の穴』とまで、讃えられているんですからね♫」


メリーさん太「と、とらのあな、って…………………ああ、『漢字』のほうか」




ちょい悪令嬢「実はですねえ、『マギ○コ』界隈では以前から、『黒○さんがつき合っていた人って、もしかして女の子じゃ無いの?』という、もっぱらの『ウワサ』でしたの。──百合百合百合百合、ユリん・アラ・ドーモ♡♡♡♡♡♡」




メリーさん太「何その、嫌な界隈⁉ 普通『女の子のお付き合いの相手』と言えば、男の子だろうが? ──ていうか、勝手に第5話の『ウ○サさん』のセリフを改悪するなよ⁉」


ちょい悪令嬢「何と言っても、『スーパークソレズシティ神○市』を舞台にしておりますので☆」


メリーさん太「──それって『マギ○コ界隈』と言うより、『二次創作界隈』の話だろうが⁉ 完全に『風評被害』じゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「……何人、『コネ○ト』した」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「『マギ○コ』主人公のい○はちゃんが、セカンドシーズン第4話で完全復活を果たしてから(OPも含めて)、何人の魔法少女と『コネ○ト』をしたんだと、聞いているんだよ⁉(歴史的超名作TVアニメ『ドロボーは平和ヲー愛す』の銭○警部さんのノリで)」




メリーさん太「──うぐっ⁉」


ちょい悪令嬢「いや、びっくりしましたよ、今回の最新第6話では、ついにあの『元祖レジェンド勢』の一角である杏○ちゃんまで堕としてしまうんですからね? 『ま○マギ組』においては『ま○かちゃん一筋』のほ○らちゃんを除けば、『最難関攻略キャラ』ではありませんか? それをあっさりと『コネ○ト』してしまうなんて、さすがは二代目『淫乱ピンク』! さすがは『えろは』ちゃん!」


メリーさん太「──ぬううううう、まったく反論できねえ⁉」


ちょい悪令嬢「ね、『マギ○コ』全編の主人公──すなわち、『作品の柱』自体が、『百合』こそを重要なテーマとしていますでしょ?」


メリーさん太「……まさか、や○よさんに黒○さんと来て、杏○ちゃんまで『環』にしてしまうとはな。ひょっとしてい○はちゃんの『固有魔法』って、狙った魔法少女をすべて『百合堕ち』させる力じゃ無いだろうな⁉」




ちょい悪令嬢「──おお、さすがはメリーさん! よくおわかりになりましたね⁉」




メリーさん太「はあああああああああああ⁉ マジなのかよおおお!」




ちょい悪令嬢「……ご自分で正解なされたのに、何を驚いておられるのですか?」


メリーさん太「だってそもそもい○はちゃんは、妹の難病の完全快復という『奇跡の代償』として魔法少女になったんだから、当然固有魔法は、自分や他人に対する『治癒魔法』の類いになるはずだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「ネタバレになりますから多くは語りませんが、大体その認識で合っています」


メリーさん太「それじゃあ、他の魔法少女たちを『環にする』能力は、別に魔法でも何でも無いんだな⁉」


ちょい悪令嬢「……むしろ普通の固有魔法だったら、まだ救いようが有ったんですけどね」


メリーさん太「は?」




ちょい悪令嬢「いろいろと余計な要素が付け加わってしまって、今では完全にかすんでしまっていますが、い○はちゃんの『第一目標』はあくまでも、『妹のう○ちゃんの行方を探すこと』なのです。つまりそれこそが現在の彼女の魔法の行使すらも含むすべての『原動力』であるのだから、彼女は自分自身無自覚のままに、自分に関わるすべての女の子たちを、『自分の妹にしてしまう』力に目覚めてしまったのですよ♡」




メリーさん太「──えええええええええええええええっ⁉ 何それ!」




ちょい悪令嬢「そして、血縁関係に無い赤の他人の女の子を妹にすることが、相手を『百合堕ち』させることと同義なのは、かの百合作品の歴史的金字塔『マリア様がみ○る』以来の、常識中の常識なのですわ!」


メリーさん太「何と、つまりい○はちゃんは無自覚な魔法の力で、他の魔法少女たちと強制的に、『姉妹ス○ルの契り』を結んでいたわけか⁉(錯乱)」


ちょい悪令嬢「そうそうそうそうなのですよ、奥さん! い○はちゃんの『おまえが妹になるんだよ⁉』(あるいは『おまえを妹にしてやろうか⁉』)の魔法攻撃は向かうところ敵無しで、何と『マギ○ス』のお二方も例外では無かったのです!」


メリーさん太「『マギ○ス』って、灯○ちゃんとね○ちゃんのことか⁉ 数多の魔法少女の中にあっても、超カリスマ天才少女であるあの二人までなんて!」




ちょい悪令嬢「あんな小さい女の子たちまで、毒牙に掛けるなんて、まったくもう、えろはちゃんたらw……………視聴者の皆様からすれば、あくまでもい○はちゃんこそを『主人公』だと見なしているから、わからないかと思いますけど、灯○ちゃんのほうからしたら、堪ったものじゃ無いでしょう。見ず知らずの女の子がいきなり現れて、自分のことを『妹の親友』だとか言い出しただけでは無く、自分自身まで『妹』にしようとし始めたりして。しかも気がつけば、本物の親友であるね○ちゃんが、完全に術中に嵌まっていて、い○はちゃんのことを『お姉さん』とか呼び始めたりして。こんな『恐怖』が他にありましょうや?」




メリーさん太「──うおっ、ホントだ⁉ 『灯○ちゃん視点』に変換するだけで、『マギ○コ』におけるい○はちゃんの言動って、完全に『サイコホラー』になっちまうじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「まさしく、神○市における『クレイジーサイコレズ』の新たなる女王クイーンですものね、い○はちゃんってば☆」


メリーさん太「……確かに、い○はちゃん以外の魔法少女からしたら、とてつもなく『不気味』な存在だよな。存在の痕跡がまったく残っていない『妹』を探しに、突然よその街からやって来て、神○市においてギリギリのところで保たれていた各勢力間の均衡を、激しく揺さぶり始めたりして」


ちょい悪令嬢「そもそもあのキュ○べえですら、『一人の人間の痕跡を完全に消し去るよりも、い○はに偽物の記憶を植えつけるほうがよほど現実的』と──つまりは、『狂気に犯されているのは、むしろい○はのほう』と、明言しているのですからね」


メリーさん太「……その『いもしない妹』を探してさまよい歩いている狂気の魔法少女が、ついに赤の他人の魔法少女たちを妹にする、邪悪なる『サイコレズ魔法』に目覚めてしまったというわけか?」


ちょい悪令嬢「『魔法少女を環にするウワサ』とか、呼ばれていたりして☆」


メリーさん太「──それじゃ、むしろすべては、(『ウワサづくり職人』である)ね○ちゃんの仕業ってことになるじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、『マギ○コ』にとって『百合』は重要なる『テーマ』の一つですので、今回冒頭で述べた、『黒○さんに関わる百合ストーリー』についても、これから詳細に掘り下げられていくことでしょう♫」




メリーさん太「そこまでやるかあ? ただでさえ『尺』が足りないというのに」


ちょい悪令嬢「でも今や黒○さんは、れっきとした『メインキャラ』の一人でございますし」


メリーさん太「……そうなんだよなあ、アニメオリジナルのキャラのくせに、なんか作品の根幹部分に関わっているような節があるんだよね」


ちょい悪令嬢「ド○ペル化すればかなり強いようだし、しかも飛びますよ、あの『鳥類形態』は間違いなく!」


メリーさん太「ド○ペル形態で飛べる魔法少女って、『ワルプルギス○夜』や『エンブ○オ・イブ』との決戦の際には、大いに役に立ちそうだよな。──しかしどうして、『マギ○ス』においては下っ端に過ぎない『黒羽○』の黒○さんに、そんなチート能力が発現したんだろうな?」


ちょい悪令嬢「それはまさに、羽○の○さんだからですよ」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「『マギ○ス』って、構成員である『羽○』たちをフードマントの色で区別して、白いほうが黒いほうよりも『上級』だと設定されているでしょ? これって、欧米の『ポリコレ』的にまずいんじゃないですの?」




メリーさん太「ああー、言われてみれば、その通りじゃん⁉ ヤバい、ヤバいぞ⁉」




ちょい悪令嬢「大丈夫ですって、そのための黒○さんの(準)メインキャラ化なのですから」




メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「黒羽○にして元々パーソナルカラーも黒色の黒○さんを、主人公のい○はちゃんと(初登場時以来の)『相棒ペア』にして、しかもド○ペル化した際には最強クラスの力を誇らせることで、白羽○のような敵の中間管理職よりも立場が上であることを大々的にアピールして、『ポリコレ』どもの目を欺こうとしているのですよ」




メリーさん太「……い、いや、別にポリコレごときの『クレーム対策』なんかでは、無いのでは?」




ちょい悪令嬢「まあとにかく、『マギ○コ』のこれからの展開については、『百合』と『黒○さん』の二つの隠しテーマこそが、『鍵』になってくると思いますので、読者の皆様も是非ともお見逃しなく!」











メリーさん太「……ていうかさあ、その二つこそが『隠しテーマ』なんかじゃ無く、むしろ『マギ○コ』にとっての『メインテーマ』になってくるんじゃ無いのか? 例えば、い○はちゃんのすべての魔法少女を自分の『妹』にすることのできる『百合パワー』こそが、黒○さんを完璧に篭絡して、彼女がド○ペル化した際のチート能力を、自分たちの陣営のものにすることを成し遂げたりしてな」




ちょい悪令嬢「うっ、『チート百合無双』を誇るい○はちゃんなら、十分にあり得そう!」




メリーさん太「──何だよ、『チート百合無双』って⁉ 最後の最後に来て、変な『造語』を生み出すんじゃねえよ!」

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