第826話、わたくし、色づくみらいの白い砂の黒え大烏ですの⁉【解説・後編】

ちょい悪令嬢「──言うまでも無く、本作の作者の作品においてはもうすっかりお馴染みの、『軍艦擬人化少女が異世界転生する』やつですよ。あれっていかにも『場違い』のようでいて、剣と魔法のファンタジー異世界であるからこそ、軍艦としての力を最大限に発揮することが可能となって、真の意味で文句なしに『チート無双』できた好例ではありませんか?」




メリーさん太「軍艦擬人化少女……………って、もしかして、今回の短編も⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、どうせ第二次世界大戦にオーバーテクノロジーを投入するのなら、イージス艦なんてケチくさいことを言わず、『イージス艦型魔法少女』をぶち込んだほうが、面白いんじゃないかってことですわ☆」




メリーさん太「言わば『イージス能力を有する艦む○』ってことか。確かにどこかの『艦隊これくし○ん』や『アズール○ーン』なんかじゃ比較にならないほど、革新的なシナリオ展開が可能になるかもな」


ちょい悪令嬢「しかも本作の作者ならではの、『艦む○の陸上単独ゲリラ戦投入』パターンにおいても、大いに活躍が期待できますからね」


メリーさん太「……でも、今回の短編の最後のシーンでは、イージス艦と言うよりも、大ガラスなんかに変身して、むしろ航空兵力として活躍しそうだったじゃないか?」


ちょい悪令嬢「実はあれも、『マギ○コ』の影響なんですよ」


メリーさん太「ああ、あれってやっぱり、黒○さんのド○ペルか?」




ちょい悪令嬢「あれを見て、やっと謎が解けましたわ。OPにおいてい○はちゃんの大ピンチの時に、黒○さんが空を飛んで助けに来るではないですか? あれって描写的に省略されていますが、あの(おそらくは『宮沢賢治』作品に登場する『夜鷹』をイメージした)大きな鳥の形態にド○ペル化するとともに、『飛行能力』を発揮できるようになっているのですよ。それで、セカンドシーズンかファイナルシーズンのクライマックスにおける『対エン○リオ・イブ戦』とかで、ド○ペル形態ヴァージョンの黒○さんが大活躍することになるに違いありませんわ!」




メリーさん太「──良かった、散々『フラグ』を立てて心配していたんだけど、黒○さんは少なくとも『エン○リオ・イブ戦』までは、お亡くなりになったりはしないんだ!」




ちょい悪令嬢「そもそもOPの時点で、わかっていたことですけどねw」


メリーさん太「……前回の短編が、『マギ○コ』や『軍艦擬人化少女』に影響を受けているのは、十分わかったけど、他には『参考』にした作品は無いのか?」


ちょい悪令嬢「──そうです、あくまでも『参考』なのであって、けして『パ○リ』では無いのです!」


メリーさん太「言い訳はいいから、キリキリ答えろ!」




ちょい悪令嬢「まあ、ほとんどの方はすでにご承知かと思いますけど、全体的なベースとなっているのは当然『白い砂○アクアトープ』でございますが、丁度ほぼ同じスタッフによる旧作の『色づく世界○明日から』を視聴しておりましたところ、両作のヒロインがそっくりでしたので、ドッキングさせて時間跳躍ネタを投入したら面白いんじゃないかと思ったんですよ。そこでよく考えてみたら、『60年後の未来からやって来た』と言うのは、やはり現在全話順次無料配信が行われている、かの超傑作架空戦記アニメの『ジパ○グ』とも被っているので、いっそのことこれもミックスさせて、沖縄は沖縄でも、第二次世界大戦末期の米軍侵攻直前の沖縄の水族館を、舞台にすることにしたわけなのです」




メリーさん太「何でよりによって、その三つをドッキングさせるんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「だって、『白い砂○アクアトープ』と『色づく世界○明日から』の両方のヒロインが、あまりにも瓜二つでしたものでw」


メリーさん太「──うっ」


ちょい悪令嬢「しかも、タイムリープものの二作品が、どちらも『60年後の過去』に行くことになるなんて、もはや『偶然』どころか『奇跡』レベルの合致ではありませんか?」


メリーさん太「──ううっ」


ちょい悪令嬢「それでいろいろとアイディアが浮かんで、最終的には『マギ○コ』の黒○さんのド○ペル化シーンもぶっ込んで、『完全新作』一丁上がりといった次第なんですよ」


メリーさん太「完全『新作』って…………まあ確かに、いろいろと『影響』を受けているのは間違い無いが、具体的な『パ○リ』部分は、一つも無いからな」




ちょい悪令嬢「何度も申しておりますが、今回の最大のテーマは、『場違いのヒロインに、場違いゆえの利点を生かすことによって、これまでに無い無双をさせる』ですからね。何よりも重要なテーマが独自なものである限りは、作者自身の作品であり得るのであって、けして他人様の作品の『パ○リ』はおろか、『パロディ』にすらもなり得ないのですよ」




メリーさん太「……そうだな、普通『架空戦記モノ』とはいえども、完全主権国家『シン・ニッポン』の新生国防軍東シナ海最前線基地なんて言う、『超デンジャラスワード』なんか、登場するわけ無いからな?(皮肉たっぷりに)」


ちょい悪令嬢「あら、実は『別パターン案』においては、現在の沖縄を某国の『第一列島線内侵攻作戦』から守るためにこそ、近未来の完全主権国家『シン・ニッポン』から『イージス艦型擬人化少女』がタイムリープしてきて、卑劣なる侵略者どもを殲滅するという話だったのですけど、そっちほうが良かったでしょうか?」




メリーさん太「──いいわけないだろ⁉ そんなヤバい作品案なんか、永遠に凍結していろ!」













メリーさん太「……そういえば、さっきあんたが『例示』を挙げた時には、あまり深く考えずに流してしまったけど、剣と魔法のファンタジー世界にアンドロイド美少女を転移させた場合、反則技的に大活躍できるのはわかるものの、逆に大昔の女騎士を近未来に転移させたところで、それ程活躍は期待できないんじゃないのか? むしろ現代以上のハイテク世界では、大昔の戦法や武器なんて、ほとんど通用しないはずだしな」




ちょい悪令嬢「確かに武器等の技術面では、近未来の超ハイテクには敵わないでしょう。──しかし、『戦いにおける覚悟』という面では、どうでしょうか?」




メリーさん太「……何、だと?」




ちょい悪令嬢「未来のハイテク戦争なんて、なんかもう(別に『制汗剤エイトフ○ー』みたいなタイトルのアニメに限らず)敵味方とも全員安全な場所にいて、無人の機械同士を戦わせていたりして、文字通り『ゲーム感覚』のイメージではないですか? そんな『生ぬるい』世界において、戦うこと──ていうかむしろ、『人を殺すこと』に慣れきった、女騎士や戦国時代の武将とかがタイムリープしてきたら、『対人の近接戦闘』では向かうところ敵無しとなるだろうし、無人機械兵器相手でもとんでもない戦法を繰り出して翻弄しまくったりして、十分『場違いゆえの無双』を実現できると思いますけど?」




メリーさん太「──ああ、そうか、『ドリフ○ーズ』みたいになるわけか⁉」




ちょい悪令嬢「おい、人がせっかく遠回しにボカして言っていたのに、いきなり核心を突くんじゃないよ⁉ …………確かに、そう言ったほうが、むちゃくちゃわかりやすいとは思いますけど」













メリーさん太「……そういえば(二回目)、何で今回はさっき視聴したばかりの、超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』セカンドシーズンの、最新第6話の内容が反映されていなかったんだ?」




ちょい悪令嬢「予想に違わずむちゃくちゃ急展開の連続で、ついに『マギ○コ組』と『元祖ま○マギ組』とが集結するという、クライマックスならではの胸熱のエピソードとなっており、本作の作者自身は大満足だったのですが、ネット上の反応を見るに『作画面』において不満が多かったので、もう二、三度見直してから、感想をまとめたいかと思っております」

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