第825話、わたくし、色づくみらいの白い砂の黒え大烏ですの⁉【解説・前編】

ちょい悪令嬢「う〜〜う! う〜〜う! マカ○ン♪ わたしはかわいいマカ○ン♪ Ah〜 かわいいかわいいマカ○ン♪ ララララ〜 マカ○ン♪」




メリーさん太「──うおいっ、てめえ、開幕一発目から、何しやがるんだ⁉ やめろやめろやめろ!」




ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん。人が気持ちよ〜く、歌っていたのに?」


メリーさん太「気持ちよく歌っちゃだめだろうが、他人様の著作物を⁉」


ちょい悪令嬢「大丈夫ですって、このように、何だかわけのわからないサビの部分を、順不同で歌っているだけですから。これで何の曲かわかるのは、相当な『マギ○コ』マニアの方だけですよw」


メリーさん太「……まあ、それはそうだよな。あくまでも『マギア○コード』のソシャゲ版の期間限定のシナリオ内のお遊びイベントにおいて、即興で歌われただけだしな。基本的にゲームをやっている人か、よほどの『マギ○コ』メディアミックス全体のファンじゃ無い限り、存在そのものを知り得ないよな」


ちょい悪令嬢「ホント、すごいですよね。アニメ版のセカンドシーズンがむちゃくちゃ盛り上がっていると思っていたら、本家のゲーム版のほうも『負けてたまるか』と言わんばかりに、こんな反則技をぶち込んでくるなんて。──これって現在のアニメ版の展開からしたら、完全に『キャラ崩壊』レベルの屈辱イベントですよね、や○よさんにとってはwww」


メリーさん太「よりによって仇敵である『ウワサ』から、過去の黒歴史を掘り起こされて、しかも『宴会芸』として他の魔法少女たちの前でご披露させられたんだからな」


ちょい悪令嬢「とにかくこの歌、癖になるんですよね☆ ──う〜〜う! う〜〜う! マカ○ン♪ わたしはかわいいマカ○ン♪」


メリーさん太「──だから、よせって言っているだろうが⁉ それよりもあんたにはもっと他に、言わなければならないことがあるだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「え? わたくしが言わなければならないことって………………ああ、『俺が、俺たちこそが、にーにーだ!』とか?」




メリーさん太「──貴様あああああああああああああああああ!!!」




ちょい悪令嬢「もうね、これほど残酷な仕打ちはありませんよねw 沙○子ちゃんたら、『……圭○さんてば、私を祭りの会場から無理やり連れ出したかと思ったら、「俺がおまえのにーにーだ!」とか、わけのわからないことを言い出したりして』なんて、もはやK1さんご本人だけでは無く、世の『K1&沙○子カップリング推進派』の皆様の息の根を止めかねない、超パワーワードをぶちかますなんてwww」


メリーさん太「……こ、この作者、もしかして今期の『夏アニメ』を全部見ているんじゃないのか⁉ もっと自分の作品づくりに身を入れろよ⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、何も新作の『夏アニメ』だけではありませんよ? 絶対必見の旧作アニメである、『輪るピングド○ム』や『色づく世界○明日から』や『フリップフラ○パーズ』や『おおかみかくし』や『ジパ○グ』等々の、全話無料配信もちゃんとチェックしてますし、9月3日から開始された『楽園○放』の期間限定配信も、断じて見逃せませんしね!」


メリーさん太「──余計悪いわ! いいから前回約束したように、あの『突発短編』の補足解説をしやがれ! 一体何だったんだよ、あれって⁉」




ちょい悪令嬢「ああ、実はあれこそは、『マギ○コ』アニメ版を見ることで確信した、『魔法少女最強説』を、実際に作品化することで証明して見せたんですよ」




メリーさん太「……え、『魔法少女最強説』って? 確かに前回のやつには魔法少女を自称しているやつが出ていたけど、むしろ軍事ミリタリィモノというか、歴史改変モノというか、(最近流行りの?)『沖縄の水族館』モノって感じだったし、唐突なる『魔法少女』ネタは、あまりにも場違いだったのでは?」


ちょい悪令嬢「むしろ『場違い』だからこそ、いいのです!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「第二次世界大戦指折りの激戦地である『沖縄』において、歴史改変をしようと思った場合、イージス艦をタイムスリップさせるなんて、誰でも考えつくじゃないですか? ──わたくしだったらむしろ、『魔法少女』を時間跳躍させてみますわ!」




メリーさん太「──だから、全方面にケンカを売っていくスタイルは、よせって言っているだろうが⁉ 本作の作者って、『某イージス艦漫画&アニメ』に、何か恨みでもあるのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「だってほら、『戦国自○隊』に登場するほんの数台の戦車部隊同様に、たかだかイージス艦が一隻存在しているからって、あの大戦争の趨勢が変わったりすると思いますか? 特に当時の科学技術では量産不可能なミサイル等の精密兵器の補充なんて、どうするつもりなんでしょうね?」


メリーさん太「……うんまあ、あの手の作品における『兵站の問題』って、致命的にダメダメではあるけど、あくまでもフィクションなんだから、あまり突っ込んでやるなよ? ──逆に言わせてもらえば、魔法少女を一人だけ沖縄戦に投入してみたところで、一体どうなるって話だよな?」


ちょい悪令嬢「十分、『チート無双』できるかと思いますけど?」


メリーさん太「なっ⁉」




ちょい悪令嬢「わたくし、『マギ○コ』セカンドシーズンの最新第5話を見ていて疑問に思ったのですよ、たとえ量産型とはいえ、魔法少女数人がかりでも討伐に苦労する魔女に対して、や○よさんがたった一人で一度に十体前後も退治してしまったことを。どうしても解せなくて後から調べてみると、彼女って魔法少女になる時叶えてもらった願いが、『絶対に生き残ること』だったのですよ。──つまりや○よさんは、あらゆる奇跡を起こすことのできる神様にも等しいキュ○べえから、どのような事態であろうとも(自分一人だけは)『生き残ること』を保証されているから、本来なら絶対不可能なはずの魔女の多数同時討伐を、単独で成し遂げることができたわけなのです」




メリーさん太「──あのいかにも何のことも無いような無双っぷりには、そんな秘密が隠されていたのか⁉ 確かにベテランとはいえたった一人で、魔女を何体も倒すのはおかしいと思ったけど、『絶対に生き残れる』という『チートスキル』持ちだから、『どんな戦いにも負けない=どんな強敵相手にも必ず勝てる』と言うわけなのか⁉」




ちょい悪令嬢「どうです? いくら沖縄戦において絶対的優位を誇っていたアメリカ軍であろうとも、『絶対に負けない魔法少女』相手では、分が悪いでしょう?」




メリーさん太「いやでも、沖縄戦のアメリカ軍に魔法少女をぶつけるなんてことアイディア自体が、むちゃくちゃじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「言ったじゃ無いですか、『むちゃくちゃ』だからいいのですよ。いくら最新のイージス艦や戦闘機を第二次世界大戦に投入できたとしても、本作の作者のような『屁理屈を言わせたら右に出る者がいない』輩に、何らかの『弱点』を指摘される可能性がありますけど、ただでさえ世のことわりから外れている魔法少女であり、しかも『絶対に生き残る』スキルなんてものを持っていては、どんな相手に対しても無双できることでしょうよ」


メリーさん太「──うっ⁉」




ちょい悪令嬢「これは他のパターンにおいても同様で、(ビートがレスな)近未来を舞台にしているからって、どこかの研究所から逃げ出してきたアンドロイド美少女をヒロインにするんじゃ無くて、中世ヨーロッパあたりから女騎士をタイムスリップさせてきたほうが、よほど面白くなるだろうし、逆に剣と魔法のファンタジー異世界に、アンドロイド美少女を異世界転移させたりしたほうが、これまでに無い『なろう系』を実現できるかも知れないし、むしろいかにも『場違い』と思われるキャラ配置こそを、心掛けていくべきではないでしょうか?」




メリーさん太「……つまり、今回の【突発短編】は、その試作版プロトタイプだったと?」




ちょい悪令嬢「いえいえ、すでに何本か、同じ主旨の作品が公開済みですよ?」




メリーさん太「──へ?」







(※後編に続きます)

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