第806話、わたくし、原爆投下は米軍では無く、日本側の防衛体制の問題だと思いますの⁉(後編)

ちょい悪令嬢「──むしろ、『愛国者』だからですよ! 本作において何度も何度も申し上げているように、本作の作者は『広島』や『長崎』や『沖縄』等の、現在においてもなお苦しんでおられる、『被害者』の皆さんの味方なのです!(※ただし『プロ市民』等の外国勢力の工作員は除く)」




メリーさん太「……ああ、そういえば、そうだったな」




ちょい悪令嬢「それに現在の『自衛隊』に対して、全肯定どころか、更なる『兵力増強』にさえも賛意しているのは、あくまでも『専守防衛』に徹しているからであって、『大日本帝国軍』がいかに高邁なる理想を掲げていたとしても、その『負の側面』まで肯定するつもりは無いのです」


メリーさん太「大日本帝国軍の、『負の側面』て?」


ちょい悪令嬢「言うまでも無く、『専守防衛』とは真逆の、『攻撃一本槍』の能無し戦略でございます! ──特に、『神風特攻隊』に及んでは、『人類史最大の愚行』とも呼び得るでしょう!」


メリーさん太「──そ、そんなにぃ⁉」




ちょい悪令嬢「当たり前の話なんですけど、Bー29が日本本土全域に到達できる前線基地を手に入れたのならば、その前線基地そのものを叩くか、本土防衛態勢を完璧に整えるか──の二択しか無く、そのためには何よりも『航空兵力』の増強が必須であり、一人でも多くの戦闘機パイロットが必要となるのに、『神風特攻隊』なんぞで『犬死に』させるなんて、おまえら脳みそ無いのか、日本軍上層部⁉ 死ねよ、今すぐ! 『東京裁判』以前に、わたくしが全員縛り首にしてくれるわ! ──いいか、たとえ新米パイロットといえども、操縦士の『適性試験』にパスするだけで、『体力』や『反射神経』や『視力』を始めとする、人並み外れた身体能力はもちろん、航空機の操縦に必須の高度な『数学能力』をも必要とするので、そこら辺の兵士では務まらず、『使い捨て』にするなぞもっての外なのです! しかも使い途の無くなった『爆撃機』や『軍艦搭載機』のパイロットが余っていて、そのすべてを訓練し直して本土防衛戦闘機パイロットとして活用すれば、米軍航空部隊とも十分渡り合えて、みすみす『原爆投下』や『東京大空襲』なぞを許しはしなかったというのに、この期に及んでも『攻撃一本槍』を捨てることができず、何よりも大切な『防空体制』は穴だらけという体たらく。──おまえら、イギリスが戦勝国になれたのは、絶体絶命と言われた『バトル・オブ・ブリテン』において、国力のすべてを『防空』に全振りして、当時世界最大かつ最強だったドイツ第三帝国空軍に対して、辛くも撃退に成功したからなんだぞ⁉ なぜ戦争末期に同じような立場となった日本も、防御にこそに力を入れなかったんだ⁉ もしもなけなしの全兵力を防御に全振りしていたら、『原爆投下』だって防げたかも知れないのに!」




メリーさん太「……ああ、確かにな。同じような立場にあり、米英連合軍の無数の爆撃機による大規模爆撃にさらされて、国土を焦土に変えられたドイツ軍だけど、あっちは主戦場が対ソビエトの『東部戦線』なので、空軍の主力も対米英の『西部戦線』から出払っていたからであって、基本的にアメリカ陸軍の航空部隊だけを相手にすればよかった日本軍のほうは、比較的余裕が有り、攻撃を捨てて防御にすべてをつぎ込めば、結果的に戦争に負けたとしても、『原爆投下』や『東京大空襲』等は防げたかも知れないのに、どうして『神風特攻隊』とかクレイジーな作戦を筆頭に、『攻撃』ばかりにこだわったんだろうな?」


ちょい悪令嬢「そりゃあもちろん、『ポツダム宣言』を受諾するに際して、できるだけ有利に降伏するためですよ」


メリーさん太「へ? 有利に降伏する、って……」


ちょい悪令嬢「──ケッ、少しでもアメリカに対して『いい勝負』をしてみせれば、面目が保てるとかなんて浅知恵、いかにもクソボケ『軍上層部』が考えそうなことじゃないですか?」


メリーさん太「は? ──いやいや、あの絶望的な状況下において、『いい勝負』って、脳みそ腐っていたのか、日本軍上層部⁉」


ちょい悪令嬢「どうせ苦しんで死ぬのは、『末端の兵士』ですからね。『ブラック企業』の上層部なんて、そんなものですよ」


メリーさん太「……大日本帝国軍て、『ブラック企業』だったんだ」


ちょい悪令嬢「とにかく、そんな能無し経営者モドキが指揮を執っていたからこそ、防御に徹しなければいけない局面において、いたずらに攻撃ばかりに力を入れたので、『原爆投下』という致命傷を負うことになってしまったのですよ」


メリーさん太「ううっ、何か現代日本の縮図そのものにも思えるんだけど、気のせいだろうか?………………もしかして日本て、76年前から、ちっとも成長していないとか?」


ちょい悪令嬢「現在の『コロナ禍』の対応のまずさ等を見れば、一目瞭然ではございませんか?」


メリーさん太「──うぐっ」




ちょい悪令嬢「ただし、心得違いをしてはなりません。一国の政府や軍部はあくまでも、あなたたち国民一人一人の『代表』でしかないのです。戦禍によってもたらされた不幸も、現在のコロナ禍も、すべては個々の国民の責に帰することを、ゆめゆめお忘れ無きよう、この『終戦記念日』に際して、深く反省なされることをお勧めいたしますわ♡」










メリーさん太「──おお、そういうことだったのか! いやあてっきり、『我々国民は何も悪く無い、戦争責任はすべて政府にあるんだ!』とか、すべてをナ○スやヒ○ラーのせいにした、某敗戦国民みたいなことを言い出すんじゃ無いかと思って、ヒヤヒヤしたぞ?」




ちょい悪令嬢「ふんっ、そんなことだから、ドレ○デンを大爆撃されてしまうんですよ。──しかも事もあろうに日本でオリンピックが開催されている時に、どこかの『K印』半島民と手を組んで、『国辱レベル』の日本ヘイトイベントを開催しやがりやがって、このナ○スの残党どもが⁉」


メリーさん太「──どうどう、落ち着いて! 結局のところ、今回のテーマに関する『解答』は、どうなったわけなんだ?」




ちょい悪令嬢「それはもちろん最初に申した通り、『原爆投下』に対する責任は、すべて当時の日本国政府や軍部──ひいてはそれらを生み出した、当時の日本国民自身にありますので、現在の日本人は現在のアメリカ人に対して、何のわだかまりも無く、フレンドリーにつき合うことができるわけですわ♫」




メリーさん太「……おい、わざわざ『当時の』とか『現在の』とか、言っているってことは──」




ちょい悪令嬢「ええ、現在のアメリカ人の若者に、『原爆投下』に対する責任がまったく無いのと同様に、現在の日本人やドイツ人の若者には、『第二次世界大戦』そのものに対する責任は、一切無いのですよ」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「……いいか、日本が被った『原爆』や『主要都市大空襲』は、アメリカのせいでも何でも無い、当時の日本国政府や軍部や国民が下手打っただけだ。──だからも、今更過去のことをほじくり返して、現在の日本人に罪を負わせようとするなよ? 実際、今更日本の若者に対して『真珠湾攻撃』の責任を負わせようとするアメリカ人なんて、ほとんどいないだろうが? これが常識的な『国と国のつき合い』であり、『人間同士の結びつき』ってもんなんだよ? ──そこの『K印』を始めとする毒亜ドクーア三国、おまえらのことだよ、心から反省しやがれ! しかもほとんど『デマ』に過ぎないし、いい加減にしろよな⁉ おまえらはデマを鵜呑みにして、南の京で『何十万人も民間人が虐殺されたア〜ル!』とか言っているけど、そんな多数の住民を助けることもできなかった、弱っちいおまえらの軍隊こそが悪いんだよ! 『俺たちは女も男も奴隷にされたダニ!』とか嘘ばかりぶっこいている『K印』のやつらは、それに対して反抗をするどころか、自分の娘や妻や姉や妹を売って金をもらって酒を飲んだくれていた『御先祖様』こそが悪いんだから、そっちに文句を言いやがれ! ……詳しくは次回以降に述べるつもりだが、いつまでも過去のことをグチグチ文句言っていると、『未来志向の国際関係』どころか、『最悪の事態』すらも招きかねないんだから、いい加減慎むんだな!」







メリーさん太「……あ、やっぱり最後は『毒亜ドクーア三国』に話が繋がるんだ。──そりゃそうだよな。『日本に併合されて悔しいダニ!』とかわめき立てる前に、他の国に為す術も無く併合されるままだった、弱っちい自分の御先祖様や軍隊や国そのものを恨むべきだよなwww」










ちょい悪令嬢「──それでは、日本国政府は、『原爆問題』にどう対処すべきかと言うと、当然のごとく、『国民が二度と核の被害に遭わないための防衛体制づくり』であって、そのためには自国の『核武装』すらも、立派に選択肢に入るのです!」




メリーさん太「ということは、日本国内で『核兵器全面禁止』を訴えている輩って、日本人並びに日本国そのものを『危険な状況』に陥らせようとしている、外国勢力の走狗イヌの『売国奴』決定ってことか……」

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