第805話、わたくし、原爆投下は米軍では無く、日本側の防衛体制の問題だと思いますの⁉(前編)

ちょい悪令嬢「──いや、いいですね、『ジパ○グ』アニメ版。今回初めて『GYA○!』様の全話順次無料配信サービスで拝見したのですが、これほど『本格的』な内容だったとは、お見それいたしました♫」




メリーさん太「……あ、あれえ?」


ちょい悪令嬢「おや、メリーさん、どうしたのですか? いかにも『意外なことを聞いた』かのような表情をなさって」




メリーさん太「──それはもちろん、いかにも意外なことを、聞いたからだよ⁉」




ちょい悪令嬢「と申しますと?」


メリーさん太「だって、ここ最近の流れからしたら、今回は当然超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』セカンドシーズンの最新第3話に対する、『考察』を行うものと思うだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「ああ、『マギ○コ』第3話ですか、あれは後日改めてやる予定です」


メリーさん太「軽っ⁉ なんかやけに、扱いが軽いな⁉ 前回まではあれほど熱く、『マギ○コ』セカンドシーズンのことばかり語っていたというのに⁉」


ちょい悪令嬢「もちろん、本作の作者の『マギ○コ愛』が失われたわけではありません! ──だがしかし、他ならぬ『本日だけ』は、別の話題をテーマにせざるを得ないのです!」


メリーさん太「本日だけは、って……」




ちょい悪令嬢「お忘れですか? まさに本日が76回目の、『終戦記念日』と言うことを!」




メリーさん太「ああッ⁉」


ちょい悪令嬢「──と言うわけで、今回は【終戦記念日特別編】をお送りするつもりですが、まさか異論はございませんでしょうね?」


メリーさん太「ま、まあそりゃあ、日本における『最重要記念日』の一つに、それに見合った【座談会】を行うことに否やは無いけど、それで今回は、ミリタリィアニメの代表作である、『ジパ○グ』について語り倒すつもりなのか?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、何せ無料配信が開始されたばかりですから、いまだ本作の作者自身、『ジパ○グ』に対する評価が固まっていない段階ですので、今回は『触り』のみにさせていただきます」


メリーさん太「評価が固まっていない段階で、あえて言いたいことって、一体何だよ?」


ちょい悪令嬢「自衛隊作品モノとして──更には、軍隊作品モノとして、『基本』がしっかりしていることです!」


メリーさん太「自衛隊や軍隊アニメとしての、基本、って……」




ちょい悪令嬢「軍隊における『敬礼』のし方です。『ジパ○グ』第1話を見る限り、基本的には何と、『お辞儀』で統一されていたのです!」




メリーさん太「──おおっ、そいつはすごい! 『大正解』じゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「本作の作者においても、自作の『人魚の声が聞こえない』を始めとして、事あるごとに『啓蒙』を重ねてきたのですが、小説・漫画・アニメ・テレビドラマ・映画・演劇等々の、ほとんどの創作物において軍人や警察官に、『お辞儀』馬鹿の一つ覚えみたいに、耳の近くの側頭部に斜めに指先を突きつける『挙手の礼』ばかりさせやがって! それは『制服組』が制帽を着用している『野外における敬礼』という、非常に限定された方式でしかないんだよ! 普通は、制帽の無い私服組も、屋内では制帽を脱ぐ決まりになっている制服組も、『お辞儀』こそが正式な『敬礼』なんだよ!」




メリーさん太「……何でこんな、ほんのちょっと『取材』や『調査』をすればわかることを、おざなりにしているんだよ、『プロの作家』(w)の皆さんてば?」


ちょい悪令嬢「プロのやつらって、基本的に『他人のパクリ』しかできないからなw 大本が『デタラメ』でしか無かったら、『デタラメ』の連鎖になるだけなんだよwww」


メリーさん太「まあ、クソ虫『プロ作家』のディスりはその辺にしておいて、『自衛隊』の基本のほうはどうなんだ? あえて軍隊だけでは無く『自衛隊』と名指しするくらいだから、『自衛隊』独自のトピックスもあったんだろう?」


ちょい悪令嬢「ええ、特に第4話の『み○いの戦闘』において、最も顕著にアピールされておりました」


メリーさん太「……その『み○い』と言うのは確か、『ジパ○グ』オリジナルのイージス仕様の自衛艦のことだっけ?」




ちょい悪令嬢「さすがはイージス艦だけあって、作品の舞台となっている第二次大戦時の太平洋戦線においては、『無敵』と言ってもいいレベルなのですが、第4話において実際に米軍の潜水艦と『交戦』した際には、いたずらに21世紀の攻撃力を行使すること無く、その当時では考えられないほどの機動性や索敵能力によって、完璧なる『回避行動』に徹しつつ、もはや『オーパーツ』とも言えるホーミング魚雷を命中ギリギリまで迫らせておいて自爆させることによって、敵艦を行動不能に追い込みつつ、戦域を悠々と離脱するという、『パーフェクトゲーム』っぷり。いやあ、これぞ『自衛隊の戦い方』というものなのですねえ!」




メリーさん太「……最新の兵器を『防御』のみに全振りするって、まさしく『自衛隊』ならではだな」


ちょい悪令嬢「いやいや、作者のかわぐちか○じ先生は、現代兵器の運用方法のみならず、『自衛隊の在り方』というものを熟知されておられるようで、心から感服いたしました」


メリーさん太「手放しでべた褒めじゃん⁉ 本作の作者にしては、珍しいこともあるものだな?」




ちょい悪令嬢「まあ、『ジパ○グ』についてはこれからも視聴継続決定と言うことで、そろそろ『本題』に入りましょう!」




メリーさん太「……本題と言うと、『終戦記念日』か? こういったセンシティブな『お題』は、実際のところどうなんだ? また作者のやつが暴走しそうで怖いんだけど?」


ちょい悪令嬢「大丈夫です、これについてはネット上で見つけた、『公開質問状』にお答えする形をとりますから」


メリーさん太「公開質問状?」




ちょい悪令嬢「『なぜ日本人は、広島と長崎に原爆を落としたアメリカ人と、何のわだかまりも無く仲良くできるのか?』、です」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「答えは、どこかの『ゆすりたかり民族』のような、哀れな『洗脳奴隷』では無い日本人は、現代に生きることが忙しくて、昔のことを気にする暇が無いからです」




メリーさん太「──うおおおおおおおおい⁉ いきなり『正論』で話を終わらせるなよ!」




ちょい悪令嬢「でも、実はこれこそが、『正解』なのでは?」


メリーさん太「それはそうかも知れないけど! せっかくの『終戦記念日』なんだから、もっと軍事的な面から検証しろよ⁉」


ちょい悪令嬢「そうですか、それでも構いませんけど、どっちにしろ話は早いですよ?」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「『原爆』だろうが『東京大空襲』だろうが『真珠湾攻撃』だろうが、政治や軍事を司っている、被害者側の『国家』が悪いのですよ」




メリーさん太「はあああああああああああああああ⁉ 主に『敵の攻撃』の話なのに、自国の政府や軍部が悪いって、何ソレ⁉」




ちょい悪令嬢「例えば、アメリカには原爆は落とされておりませんよね? それはアメリカの政府や軍が、日本よりもしっかりしていたからとは思いません?」


メリーさん太「……いやそもそも、日本は原爆を完成させていなかっただろうが?」


ちょい悪令嬢「ほら、『原爆を完成できなかった』、日本国政府や軍部が悪いでしょう?」


メリーさん太「あ、あれ?」


ちょい悪令嬢「それに、たとえ日本が原爆を完成させていたとして、どうやってアメリカに投下するのですか?」


メリーさん太「そ、そりゃあ、爆撃機とか、ミサイルとか──」


ちょい悪令嬢「あの時代に米国本土まで到達する爆撃機もミサイルも、存在しておりませんけど?」


メリーさん太「だったらどうして、アメリカのほうは投下できたんだよ?」


ちょい悪令嬢「それはもちろん、米海軍が日本の帝国海軍をほぼ壊滅させて、日本本土すべてが飛行可能圏内に入る最前線基地を手に入れて、制海権及び制空権を完全に掌握したからに決まっているでしょう?」


メリーさん太「──全然駄目じゃん、日本軍⁉」


ちょい悪令嬢「ね、『原爆投下』も、帝都東京を始めとする主要都市の『大空襲』も、日本の軍部や政府こそが悪いでしょ?」


メリーさん太「あ、あれ?(2回目)」




ちょい悪令嬢「わたくし前々から、疑問──いえ、『怒り』をいだいていたのですよ。実は広島に原爆を投下したBー29『エノラ・ゲイ号』は、同じBー29爆撃機である計三機の気象観測機と映像記録機しか随伴しておらず、Pー51等の軽量高性能護衛戦闘機は一機も連れていなくて、文字通り『丸裸』状態だったというのに、日本陸軍航空隊のほうは、ろくな迎撃行動も行わないまま、まんまと広島へと原爆投下を成功させてしまうという、信じられない体たらく。こんなことなぞ戦時下の軍事国家では考えられない『ザル防衛』であって、一体何やっていたんだよ、てめえらは⁉ 広島や長崎の非戦闘員が数十万人も死んだのは、すべててめえら能無し軍隊のせいだろうが⁉ 当時のアメリカやイギリスなら、むざむざ敵国の原爆投下を許しはしなかっただろうよ! 能無しなら能無しらしく、思い上がって戦争なんかしようとはせず、大人しく世界の片隅で縮こまっていろ!」




メリーさん太「──おいっ、やめろ! 一体どうした? この作者って、自他共に認める『愛国者』じゃ無かったのかよ⁉」







(※いきなり主人公(及び作者)のアイデンティティが崩壊しつつ、後編へと続きます)

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