第792話、わたくし、『ひぐ○しのなく頃に』の『ホラーアニメ人気投票第一位』を言祝ぎますの♡

ちょい悪令嬢「──『ひぐ○しのなく頃に』シリーズ、栄えある『ホラーアニメ人気投票第一位』獲得、おめでとうございます!」




メリーさん太「えっ、えっ、何だよ、またしても、冒頭いきなり⁉」




ちょい悪令嬢「……いやだから、ネット上で古今東西の『ホラーアニメ』に対する人気投票があって、『ひぐ○し』シリーズが見事に一位を獲得したのですよ」


メリーさん太「へえ、そんなネット投票が行われていたんだ。しかも『ひぐ○し』が一位って、本当かよ………………………う〜ん、ちょっと、意外かなあ」


ちょい悪令嬢「え、意外、ですか?」


メリーさん太「いや、『ホラー系のアニメ』って、むちゃくちゃいっぱいあるじゃないの? 古くは『墓場○鬼太郎』とか『妖怪人間ベ○』とか言ったふうに、現在に至るまできら星のごとく。……それなのに、よく『ひぐ○し』が一位を獲れたな?」


ちょい悪令嬢「やはり現在ピカピカの最新作が絶賛放映&配信中なので、ちょうどネット上でも話題になっているからってのも、あったんじゃありません?」


メリーさん太「まあ、そうだな………………………ていうか、『ひぐ○し』って、言うほど『ホラー』か? どちらかと言うと『サスペンスミステリィ』と言うか、下手したら『SF』の部類じゃないのか?」


ちょい悪令嬢「……ああ、そういうことですか? やれやれ、これだから『アニオタ』は」


メリーさん太「──ちょっ、誰が『アニオタ』だよ⁉ あたしはれっきとした『都市伝説』だっちゅうの!」


ちょい悪令嬢「ほう、『れっきとした都市伝説』さんが、他人様のホラーコンテストの結果ばかり気にしていて、プライドは無いんですか? むしろ自分こそが優勝してやろうとかいった、気概は無いのですか? ──ねえ、『メリーさんの電話』さん?」


メリーさん太「うぐっ⁉」


ちょい悪令嬢「そもそもですねえ、『ひぐ○し』シリーズは、れっきとした『ホラーアニメ』なんですよ? ──あなた方が、だけなのです」


メリーさん太「へ? 忘れている、って……」




ちょい悪令嬢「──今一度、最初のアニメ版の第1章である、『鬼隠○編』を思い出してみてください! そして主人公自身になってみてください! 表面上は人懐っこく可愛い女の子たちのはずだけど、実はみんな何か自分に隠し事をしているようにも思われて、だんだんと疑心暗鬼に陥っていたまさにその時勃発する、謎の連続行方不明事件! そしてついに主人公の我慢とSAN値が限界を迎えて、激情の赴くままにクラスメイトの女の子たちを撲殺した後で、自らも『何かに取り憑かれた』ようにして、首を文字通り『狂った』ようにかきむしることによって、『大事な血管』を傷つけて事切れてしまうという」




メリーさん太「──何ソレ、まったく意味不明なんですけど⁉ 怖っ! どうしてその主人公ってば、猟奇的殺人事件なんかを起こして自殺してしまったの⁉」




ちょい悪令嬢「……落ち着いてください、メリーさんはとっくにでしょうが、『鬼隠○編』の真相なんて?」


メリーさん太「──あ」


ちょい悪令嬢「そう、この『知っている』ことこそが、曲者なのですよ」


メリーさん太「え?」




ちょい悪令嬢「『ひぐ○し』シリーズにはちゃんと、『ホラー』としての側面もあったのです。それも、ネット投票で余裕で一位になれるほどの『最高クラス』のね。──でも、メリーさんやわたくしや、この作品をご覧のほとんどの読者の方は、実は『ひぐ○し』シリーズがいわゆる『ループもの』であり、SF的色合いが濃く、ホラー的な超常現象についても必ず科学的な理由があることをによって、『ホラー』として見ることができなくなってしまっているだけなんですよ」




メリーさん太「い、いやでも、『ホラー』では無くて『SF』的なものであるのは、今となってはもはや、『決定事項』なのでは?」


ちょい悪令嬢「……メリー、さん」


メリーさん太「は、はい?」


ちょい悪令嬢「本作において、何度も何度も申してきましたよね? ──ループの各周回には、前後関係なんて無い──と」


メリーさん太「あ………………って、いやいや! 確かにそれはそうかも知れないけど、少なくとも『ひぐ○し』シリーズにおける『出題編』と『解答編』との間には、明確に前後関係や因果関係があるのであって──」




ちょい悪令嬢「ほう、だったら、それこそ数え切れないほどループを繰り返して、すべての周回カケラの因果関係を知り尽くしているはずの梨○ちゃまが、新シリーズの『業』になってから、どうしてあんなに失敗し続けているんですかねえ?」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「いやむしろ、『知っている』はずの展開とは異なり、思わぬ人物が自分のことを殺そうとしてくるなんて、それこそ梨○ちゃまにとっては、『恐怖ホラー』そのものとは思いませんか?」




メリーさん太「で、でも、それはすべて、沙○子ちゃんが仕組んだことであって──」




ちょい悪令嬢「それもまた、我々が『知っている』から言えることなのであり、何も『知らない』梨○ちゃまには、以前のアニメ版ですら比べ物にならないくらい、ホラーまたホラーの連続のはずですよね?」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「しかも、そのすべての元凶である沙○子ちゃんこそが、まさしく今回の『業』と『卒』における、『ホラー』を体現しているとは思われません?」


メリーさん太「え」




ちょい悪令嬢「『サイコ』ですよ、『サイコホラー』! ──ね、これも立派な『ホラー』でしょう?」




メリーさん太「……た、確かに、今やあの子の代名詞は、『クレイジーサイコレズ』、だったっけ」




ちょい悪令嬢「ふふっ、ようやく、ご理解いただけたようですね」


メリーさん太「ああ、確かにループの各周回カケラに前後関係も因果関係も無いことを、我々はこうして新シリーズの『業』と『卒』によって教えてもらったよな。ホラーと思えばSFだったり、ミステリィと思ったらサイコサスペンスだったりと、いろいろな顔を見せ続けてくれて、けしてその『本当の素顔』は決まっていないのだから」


ちょい悪令嬢「それにまさにここ最近において、梨○ちゃまにとってかつて無き、最大級の『恐怖』に見舞われたばかりですしね」


メリーさん太「ほう、何だろう? 確かに最新話においては、ついに『ボットン便所』の真相が明かされて、これ以上の無い『恐怖』がご披露されたけど」


ちょい悪令嬢「──あんな程度では比べ物にならない、まさしく『乙女としては致命的な恐怖』ですわ!」


メリーさん太「ええっ、ボットン便所に叩き込まれることよりも、乙女にとって致命的なことがあるのか⁉」




ちょい悪令嬢「しかもその悲劇は、本放送では無く、BDの修正版において、文字通り彼女に身に見舞われたのです」




メリーさん太「BDと言うことは、『業』のエピソードか? それに、『文字通り身に見舞われた』って……」


ちょい悪令嬢「ほら、『猫騙○編』だか『郷壊○編』だかののワンシーンで、『部活』のみんなで川辺で水遊びをしていたではないですか? ──そこで何か気がつきませんでしたか?」


メリーさん太「え、それって、本放送を見ていて──ってことか?」


ちょい悪令嬢「ええ」


メリーさん太「うう〜ん、水遊びのシーンねえ。その直前の(ホンマの超弩級ホラーだった)『リアル綿流し』シーンがとてつもなく印象的だったから、あまり覚えてないんだけどねえ。…………強いて言うなら、梨○ちゃまに結構胸があったことくらいかなwww」


ちょい悪令嬢「──それです!」


メリーさん太「はい?」


ちょい悪令嬢「『致命的な恐怖』が降りかかったのは、まさにその、梨○ちゃまの『なけなしの胸部』だったのですよ!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「何とBDにおいては、その慎ましやかな胸部が、ものの見事にナーフされてしまい、まったくの『真っ平ら』と化していたのです!」




メリーさん太「──ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!」




ちょい悪令嬢「……どうです、乙女にとって、これほどの『恐怖』は無いでしょう?」


メリーさん太「ど、どうして、そんなむごいことを! ──『鬼』だ! もはや『オヤシ○さま』や『雛○沢大災害』なんかのレベルでは無い! 『ひぐ○し』アニメ版制作陣こそ、『本物の鬼』だ!」


ちょい悪令嬢「……仕方ない、のです」


メリーさん太「何が仕方ないんだよ⁉ これじゃ文字通りに梨○ちゃま自身が、『かわいそかわいそなのです☆』だろうが⁉」




ちょい悪令嬢「だって、旧アニメ版の『解』のエピローグにおいて、『八尺様』──じゃ無かった、成長した梨○ちゃまを登場させた際に、同じく『人の心を持たない』スタッフの皆様が、二十歳はたち絡みに成長した彼女を、胸部だけまったく成長していない『まな板』状態に描いてしまったのですから!」




メリーさん太「──そういえば、そうでした!」




ちょい悪令嬢「……確かに今回の新シリーズにおいては、制作会社が変更になったとはいえ、この作品にとって最大級の『重要設定』を変えることなぞ、絶対に許されないのです!」




メリーさん太「え、梨○ちゃまの胸部が未来永劫『永遠のゼロ』なのは、竜○士作品ならではの『赤き真実』だったの⁉」


ちょい悪令嬢「その証拠に、今回うっかり胸部を書き加えた結果、制作陣に非難囂々のクレームが殺到したとのことです」


メリーさん太「──それって、スタッフじゃ無くて、むしろ『歪んだ嗜好に取り憑かれた』、一部の過激派ファンが悪いんじゃないのか⁉」


ちょい悪令嬢「……恐ろしい、まさか『絶壁ウォール教』の残党が、いまだ生き残っていたとはッ⁉」


メリーさん太「だから、『進○の巨人』のネタとは混ぜるな危険だと、あれ程口酸っぱくして言っているだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「……つまるところは、スタッフもファンも、同じく『人の心を持っていない』だけなのです! 梨○ちゃまにとっては羽○ちゃん以上に、『疫病神』みたいな存在なのでございます!」


メリーさん太「羽○ちゃんが『疫病神』なのも、もはや『赤き真実』なんだ……」


ちょい悪令嬢「胸部を強制的に『乏しく』されてしまうという意味では、『貧乏神』かも知れませんね☆」


メリーさん太「誰が、うまいことを言えと言った⁉ ──いや、あまりうまくは無いけど」




ちょい悪令嬢「これも一種のループのようなものであり、たとえ一時的に胸が盛られたとしても、けして安心することはできないのです。──女性にとって、これ以上の『恐怖』があるでしょうか⁉」




メリーさん太「……確かにな。ループするごとに、胸の大きさが増えたり減ったりするなんて、恐怖以外の何物でも無いよな」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、『ひぐ○し』シリーズが最凶最悪の『ホラーアニメ』であることが、今回見事に証明されました♡ 皆さんどうか、盛大なる拍手を!」
















メリーさん太「……いや、他人様の作品のことなんかどうでもいいから、本作の作者は一日でも早く、今年の『夏のホラー』の作品を仕上げろよ?」




ちょい悪令嬢「ここ当分は、無理です」




メリーさん太「ど、どうして?」




ちょい悪令嬢「実は昨日8月1日におきましては、新型コロナウイルス用のワクチン(第一回目)を接種いたしましたので、これから数日間において重篤な副反応等があった場合、小説作成が滞ることも十分あり得るかと存じます」




メリーさん太「──ええっ、どうしてあいつがいきなり、ワクチン接種なんかするの⁉」




ちょい悪令嬢「これについては、そのうち発表予定の『実体験レポート』のほうを、どうぞお楽しみに♫」




メリーさん太「また、そのパターンかよ⁉」

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