第666話、わたくし、今期も来期も、ロック!ロック!ロック!ですの♡

ちょい悪令嬢「──ついに我が『わたくし、悪役令嬢ですの!』も、記念すべき第666話に到達いたしました! これもすべて、読者の皆様のおかげです! 誠にありがとうございます!」




メリーさん太「……え、ちょっと、第666話って、あんた何いきなり、中途半端なこと言い出しているのよ?」




ちょい悪令嬢「何をおっしゃっているのです、『666』は立派に、記念すべき重要なる数字では無いですか?」


メリーさん太「はあ? 重要って、あんた『666』の意味をわかって言っているの? 何か変な宗教でもやっているんじゃないでしょうね?………………『悪魔教』とか」


ちょい悪令嬢「『悪魔教』? それって、何のことです? わたくしはただ、かの『第666プ○テクト』に、あやかっているだけですけど?」


メリーさん太「──そっちかよ⁉ つうか、それって一体、いつのネタだよ!」


ちょい悪令嬢「やっぱ『エヴ○』は、元祖テレビ版か、旧劇ですよね☆」


メリーさん太「だから毎回、『新劇』にケンカを売るスタイルはよせ!」


ちょい悪令嬢「まあ、今回は劇場版では無く、テレビアニメをテーマに語っていくつもりですけどね」


メリーさん太「エレビアニメ、って?」


ちょい悪令嬢「今期の冬アニメが、あらかた最終回を迎えたので、ここら辺で総括をしておこうかと思いまして」


メリーさん太「あ、そうか、もう今年も三月が終わりか、早いものだな」


ちょい悪令嬢「ぷっ、メリーさんてば、何だか年寄り臭いのw」


メリーさん太「──うるさい! 『都市伝説』には、季節の移り変わりも年齢も、まったく関係無いんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「……聞きました、皆さん。こいつ今、自分で『ロリBBA』宣言をしましたよ?」


メリーさん太「いいから、とっとと話を進めろ!」


ちょい悪令嬢「今期は『進○の巨人』や『ひぐ○しのなく頃に業』等の、原作付き作品も大好評でしたが、やはり注目すべきは、かつて無いほどに傑作揃いだった、オリジナルアニメ作品の数々でしょう!」


メリーさん太「……ああ、前回も話題に上げた、『ワンダーエ○グ・プライオリティ』に『バック・ア○ウ』や『ゲキ○ル』等々と、いつになく粒ぞろいだったよな」


ちょい悪令嬢「もう完全に、前期のアニオリの大失敗を払拭しましたよね♫」


メリーさん太「──だから、余計なことを言うなって、言ってんだろうが⁉ …………ていうか、『ゲキ○ル』って、アニオリなのか?」


ちょい悪令嬢「まあ、微妙なところですが、アニメファンの多くは、今回のアニメ版がファーストコンタクトでしょうし、構わないのでは?」


メリーさん太「……そういや、かなり長い間、『お蔵入り』していたんだっけ」


ちょい悪令嬢「本来ならまさにこの、現在全話無料配信中の『ゲキ○ル』から話を進めるべきなのでしょうが、今回は少々趣向を変えてみようかと思います」


メリーさん太「え? だったら、何を取り上げるつもりなんだ? 『ひぐ○し』か『進○』か『ワン○グ』か?」




ちょい悪令嬢「やはり(悪魔の数字)第666話にふさわしく、前期においてアニオリの評価を地の底までたたき落としてしまった、二大『戦犯作品』に関係する作品について、主に述べようかと思っております」




メリーさん太「──どうしてあんたは、いつもいつも各方面に対して、無用なケンカを売ろうとするんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「いやあほんと、今期の『ワン○グ』なんて、あまりにも作画がいいものだから、ついつい某『戦犯アニオリA』のことを思い出して、先行きを危ぶんでしまいましたよ。案に相違して、大いに盛り上がって良かったです」


メリーさん太「おいっ!」


ちょい悪令嬢「それに対して残念ながら、やはりアニオリである『ゾン○ガ』モドキの某アイドル作品のほうは、最後まで鳴かず飛ばずでしたけどね。──いやはや、プロデューサーとアンデッドヒロインとの関係は、冒頭では無くシリーズ最後に持ってこなくっちゃねw」


メリーさん太「やめなさいってば!」




ちょい悪令嬢「──と言うことで、今回取り上げますのは、前期の某『戦犯アニオリB』とも関係の深い、『リゼ○』第二期でございます!」




メリーさん太「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい⁉」




ちょい悪令嬢「……な、何ですか、メリーさん。いきなり大声を出されたりして」


メリーさん太「おまえ、『リゼ○』を取り上げるにしたって、そんな紹介の仕方は無いだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「わたくしは単に事実を述べただけであり、別に誹謗中傷なぞしておりませんが?」


メリーさん太「いや、作品に対する評価は、人それぞれであるべきだって、散々本作でも述べてきたのに、特定の作品を『戦犯』扱いするのはまずいだろうが?」


ちょい悪令嬢「……? わたくしは特定の作品を、名指しした覚えはございませんけど?」


メリーさん太「何言っているんだ、そもそもアニオリとかにかかわらず、『リゼ○』に関係する前期の作品と言えば、原作者様が脚h────おおっと、危ねえ⁉」


ちょい悪令嬢「おや、リゼ○の原作者様が、どうかなさいました?」


メリーさん太「言わねえよ⁉ おまえ今、あたしに罪を被せようとしただろうが⁉」


ちょい悪令嬢「ここまで言ってしまえば、もうすべて明かしたも同然では無いですか?」


メリーさん太「それでも、実際に具体的な作品名を口にするのとしないとでは、全然違うんだよ⁉ いいからさっさと本題に入れ!」


ちょい悪令嬢「はいはいw ──と言うことで、今回は『リゼ○』第二期について、本作ならではの考証をあれこれと行おうかと思いますが、やはり今期も放映&配信中においては、いろいろな意味で『議論百出』しましたねえ」


メリーさん太「……うう〜ん、本作においては、他人様の作品に対してあまり批判的なスタンスをとらないのが、ポリシーなんだけど、『リゼ○』二期に対しては、さすがに諸手を挙げて賞賛するわけにはいかないよなあ」


ちょい悪令嬢「あはは、他人様の作品を批判しないって、そんなことは無いでしょう。最近あれだけ『シン・エヴ○』を酷評していることだし、今更じゃありませんか?」


メリーさん太「『シン・エヴ○』をディスっているのは、あんただけだろうが⁉ 勝手に人まで巻き添えにするんじゃない!」


ちょい悪令嬢「『エヴ○』は元祖テレビ版と旧劇で終わっておりますので、『新劇場版』については他人様の作品でありながらも、尊重したり擁護したりする必要は無く、批判しようが、『Q』の時のように褒めようが、オールOKなのです」


メリーさん太「……ああ、熱狂的ファンであったからこそ、むしろ拗れてしまったわけか。難儀なやつだな、本作の作者って」


ちょい悪令嬢「作者の『エヴ○』に対するこだわりは置いといて、そろそろ『リゼ○』二期について語ることにいたしましょう!」


メリーさん太「──だから、いろいろな意味で意見が言いにくいって、言っているだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「ほう、でしたら、今回の『リゼ○』における『問題点』て、一体何だったと思われます?」


メリーさん太「どうして、一番言いにくいことを、真っ先に聞いてくるの⁉」




ちょい悪令嬢「他人様の作品を自作に役立てるためにも、その問題点の把握及び解決策の模索は、何よりも重要だからですよ」




メリーさん太「──うおっ、いきなり正論をぶっ込んできやがった⁉」


ちょい悪令嬢「それで、メリーさんのご意見のほうは、いかがでしょうか?」




メリーさん太「……ううむ、一期ほどの盛り上がりを見せなかった理由として考えられるのは、やはり何と言っても、主人公のス○ル君が解決すべきイベントが少なく、その結果『死に戻り』をする回数が大幅にダウンして、視聴者の皆様における『ハラハラドキドキ』感が、圧倒的に低下してしまったからじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「おや、てっきり『人気キャラのレ○ちゃんが寝たきりになっているから』とか言ったご意見が出るかと思えば、マジレスで返されるとは、意外でしたね」


メリーさん太「ストーリーの都合のために人気キャラを退場させたのなら、その分他の面でより面白くなるように努力すべきだろうが?」


ちょい悪令嬢「つまり、今回はそれが不十分だったと?」


メリーさん太「──誰もそんなこと言っていないよね⁉ 隙あらば人のことを陥れようとするなよ!」




ちょい悪令嬢「確かに今回は、主な舞台が『聖域』に限定されたために、波瀾万丈だった第一期に比べればこじんまりした印象を与えがちですが、だからこそ『ループ作品』としての『本領』を、更に概念的かつ論理的に発展させたとも言えるのですよ」




メリーさん太「ループ作品としての本領って………………いや、今回の『リゼ○』って、異様に『死に戻り』の回数が少なかったじゃん? むしろそれこそが、不評の理由であるのではないのか?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、それこそ『読みが浅い』と言うものですよ。何と今回の『リゼ○』においては、主人公のス○ル君は、『死に戻り』と密接に関わっているものの、これまでとはまったく異なるタイプの『ループ』を経験しているし、更には何と彼以外にも、ヒロインのエミ○アたんまでもが、同じタイプの『ループ』らしき体験をなさっているのですからね!」


メリーさん太「エミ○アたんが、ループを? いや、そんな描写なんて無かっただろうが? それにス○ル君自身も、『死に戻り』以外のループを体験しただと? 一体何を馬鹿なことを言い出しているんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「ちゃんとやっておられたではありませんか、むしろ本作における『これぞ真に理想的なループの在り方』そのままな、『試練』という名の『別の可能性の自分自身の追体験』を」




メリーさん太「なっ、『聖域の試練』が、ループだと⁉ ──しかも、本作においてたびたび言及していた、『真に理想的なループの在り方』を実現していただって⁉」


ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、これがあるから、どんなに自分の好みでは無くても、自作創りに役に立ちそうな作品は、ちゃんとチェックしておくべきなのですよ。──しかも『ループ系』の作品であれば、尚更でございます」


メリーさん太「……確か『聖域の試練』て、第一の試練が、『今更振り返りたくも無い、忌まわしき過去を直視させること』で、第二の試練が、『別の可能性の現在を見せつけること』で、第三の試練が、『実現可能性の高い未来を垣間見せさせること』だったっけ? これのどこがループだと言うんだよ? どちらかと言うと、タイムトラベルや未来視みたいなものだろうが?」


ちょい悪令嬢「ええ、おっしゃる通り、ループもタイムトラベルも未来視も、すべて同じようなものですけど? それこそ本作において散々申してきたではありませんか? ──このような超常現象を実現するやり方は、実はって」


メリーさん太「──ッ! それって、まさか⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、『集合的無意識とのアクセス方式』、ですよ」




メリーさん太「ああ、そうか、そういうことか! つまりは、ス○ル君やエミ○アたんに対して、試練を課したり、お茶会空間に招いたりしていた、エキ○ナさんこそが──」




ちょい悪令嬢「名うての魔女ならではに、他者を強制的に集合的無意識とアクセスさせることができる、『上位のアクセス権の持ち主』だったわけです」




メリーさん太「──すげえ、すべてのつじつまが合っているじゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「『死に戻り』を含むループって、実際に時間を遡行したり、世界間を移動したりしているわけでは無く、常に唯一絶対の『現在』に居ながら、『別の可能性の自分自身』の記憶を、集合的無意識を介してインストールされているだけに過ぎず、それは『事前の失敗の予行練習』のための『自分がイベントに失敗して死んでしまった世界の記憶』のインストールだけでは無く、現実でも十分再現可能な、『早く忘れてしまいたい、ものすごく嫌な過去の記憶』も、『まさしく自分がイベントに失敗して死んでから以降の世界の記憶』も、『無限に存在し得る未来の記憶』も、ありとあらゆる世界のありとあらゆる時代のありとあらゆる存在の『記憶と知識』が集まってきている集合的無意識には、当然存在しているので、上位のアクセス権者であるエキ○ナさんだったら、思うがままにス○ル君やエミ○アたんの脳みそにインストールさせることができて、まるで本当に体験したかのような『聖域の試練』を実行し放題となるのです」




メリーさん太「……ほんとすげえな、本作における『集合的無意識とのアクセス方式』って、これって『進○の巨人』における『道』(とのアクセス)そのものでもあるからして、『リゼ○』や『進○』における最重要ギミックである、『死に戻り』や『ユ○ルの民全体の記憶操作』等の仕組みを、完璧に論理的に説明することができたわけだ」


ちょい悪令嬢「そりゃあ、事あるごとに口を酸っぱくして申しておりますしね、『すべての超常現象は、集合的無意識とのアクセスによって実現できる』って」


メリーさん太「いや、まさか他人様の作品である『リゼ○』における、『死に戻り』どころか、『聖域の試練』までも、こうもあっさりと論理づけしてしまうなんて」


ちょい悪令嬢「第三の試練なんて、まさに(固有名詞としての)『進○の巨人』における固有スキル同様に、作品そのものにとっても非常に重要なものなのですが、本作の作者の手にかかれば、赤子の手をひねるようなものですよ」


メリーさん太「──おおっ、そうか、まさに『進○の巨人の固有スキル』そのものじゃん⁉ ……なるほど、あれほど『進○ループ説』が、まことしやかにささやかれるわけだ」




ちょい悪令嬢「──と言うわけですので、何かと不評だった『リゼ○』第二期でしたが、実は量子論SF及びユング心理学的にも、非常に重要なシリーズだったりしますので、今一度第1話から視聴なされてみると、面白いかも知れませんよ?」




メリーさん太「まさか『リゼ○』と『進○』に、こんな意外なる共通点があったとはね。つまりエキ○ナさんや嫉○の魔女さんは、『進○』で言えばユ○ルちゃんに当たるわけで、そう言った視点で最初から見直してみると、また新たな発見があったりしてね♡」

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