第619話、わたくし、『無能な巨人ライナーナ』ですの♡(その6)

ちょい悪令嬢「──と言うわけで、いきなり『進○の巨人』の話題に突入したかと思ったら、日付をまたいて今回へと続いたわけですが、何と本日は『進○の巨人のメインヒロイン』であるミ○サちゃんの、『お誕生日』だったりするのですよ! ハッピー・バースデー♡」




メリーさん太「……え、いきなり何なの、このノリは? 前回の驚愕のラストの余韻は、どうなったの?」




ちょい悪令嬢「そしてこれを受けて、人気動画サイトの『GYA○!』様においては、本日から『進○の巨人 ミ○サ神回セレクション』と題して、これまでのシリーズにおいて、特にミ○サちゃんがフィーチャーされているエピソードを、厳選して配信するサービスが開始されたのです!」


メリーさん太「……あれ? ミ○サちゃんがメイン扱いのエピソードって、そんなにあったっけ?」


ちょい悪令嬢「同じく『GYA○!』様では、ファイナルシーズン最新話の無料配信も行われていますし、『ア○マTV』様のほうでも、第一期の全話連続無料配信を絶賛開催中ですので、皆様もこの機会に、現在全世界で話題沸騰の『進○ワールド』を、十分にご堪能なさってくださいませ♫」


メリーさん太「……おいおい、何で最近『進○の巨人』ばかりを、こうも全力で持ち上げているんだよ、この作者って? ほんの前までは、『ひぐ○し』や『ま○マギ』のような『ループ系』のアニメ作品に熱中していて、前回だって『シ○タゲ』について語っていたのに、急に『進○』の話に路線変更しちゃうしなあ」


ちょい悪令嬢「もちろんそれには、ちゃんとした理由がございますの」


メリーさん太「理由が有る、って……」




ちょい悪令嬢「本作の作者における基本的な創作原理と、『進○の巨人』の根源的作品設定とに、多大なる共通点があることが発覚したのですよ!」




メリーさん太「……『進○』との、共通点だと?」


ちょい悪令嬢「あ、ちなみに、『進○の巨人』と『ひぐ○しのなく頃に』シリーズにも、驚くべき共通点があったのですよ?」


メリーさん太「へ? 『ひぐ○し』、って?」




ちょい悪令嬢「何と、(『ユ○ルの民』限定とはいえ)人間を巨人へと変えていた『大○の悪魔』って、文字通り『××虫』そのままに存在だったし、特に『特別な注射』を打てば、強制的に巨人にできるところなんて、『ひぐ○し』における『雛○沢症××』そのまんまではないですか?」




メリーさん太「ええっ、そうだったの⁉」


ちょい悪令嬢「『進○』の作者様は、『マブ♡』や『エヴ○』等の影響を自認なされておりますが、案外『ひぐ○し』もその中に入るのでは? ……これはひょっとして、一部で騒がれている『ループ説』についても、俄然信憑性が高まってきましたなあ☆」


メリーさん太「高まるか⁉ 『進○』における『ループ説』は、すでに『ガセネタ』扱いされているだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「それがそうとは、言えないんですよねえ♫」


メリーさん太「……何だと?」




ちょい悪令嬢「前回のラストで申したではないですか、『「九つ○巨人」の継承者は、過去の継承者の記憶を垣間見れるし、特に「進○の巨人」(固有名詞)に至っては、自分の次世代以降の未来の継承者の記憶をも、のぞき見できることになっているではございませんか? これって、「シ○タゲ」や「ひぐ○し」のようなループ作品における、「過去や未来の記憶のフラバ」そのものとは思いません?』、って」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「実はこれこそが、前回から引き続いての、当【座談会】の最新のテーマなんですよ!」


メリーさん太「……つまり、『進○の巨人』がループ作品であることを、今回論理的に証明してみせるってことか?」


ちょい悪令嬢「──と言うよりも、『ループ』だろうが、『過去の改変』だろうが、『進○の巨人』(固有名詞)の固有スキルとしての『未来の記憶のフラバ』だろうが、別に大差は無く、その共通する『本質』は、それほど大したものでは無いわけですよ」


メリーさん太「はあ? 『進○』はもちろん、『シ○タゲ』や『ひぐ○し』や『ま○マギ』等の、歴代の超傑作アニメ作品において根幹をなす基本原理が、大したものでは無いだってえ⁉」




ちょい悪令嬢「だってそもそも、『ループ』とか『世界線の移動』とか『過去の改変』とか『未来の記憶のフラバ』とか言ったものなんて、『実体が無い』のですもの」




メリーさん太「おまえもうそれ、各作品に対する『全否定』じゃないか⁉ もしかして本作の作者って、熱烈なるファンを装った『アンチ』だったのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、そんなことはありませんよ? 本作の作者の見解は、これまで通り『首尾一貫』しており、むしろ各作品における問題を解決して差し上げるとともに、先程述べましたように、『進○の巨人』の根本的原理すらも、明確に論理づけることになるのですから」


メリーさん太「……各作品の問題を解決するとともに、『進○』の根本理念を論理づけるって?」




ちょい悪令嬢「前回お話ししたように、『シ○タゲ』アニメ版第一期の『虚像歪曲のコンプレ○クス』において、倫○郎さんが『改変された過去を元に戻そう』としたところ、それに対してフェ○リスさんが、せっかく過去を改変してまで叶えた願望が取り消されてしまうことを嫌って、最初のうちは非協力的だったではないですか、これっておかしいと思いません?」




メリーさん太「おかしいって……………あっ、そうか! いくら『過去へのメール』によって過去を改変したところで、それはあくまでも別の世界線の話で、『リーディングシ○タイナー』能力を持つ倫○郎さん以外には影響は無く、『萌文化の無くなった秋葉原の世界』のフェ○リスちゃんは、それまで通り大好きなパパと幸せに暮らしていけるんだよな⁉」


ちょい悪令嬢「そうなのです、しかも彼女にしても、『自己相似のアンドロギ○ノス』におけるル○子きゅんにしても、倫○郎さんとフラグを立てた記憶を失うわけでも無いのだから、問題はまったく無いと言ってもいいのですよ」


メリーさん太「……これって完全に、『シ○タゲ』アニメ版の制作陣のミスってわけか? こうなるとあの二人に、別の世界線の記憶がフラバすること自体も、下手すると筋が通らなくなるのでは?」


ちょい悪令嬢「それが実は、まさにその『記憶のフラバ』こそが、『シ○タゲ』どころか、他の各作品の諸問題を、すべて解決してくれるんですよ!」


メリーさん太「え、どうして?」




ちょい悪令嬢「だってこれってまさしく、毎度お馴染みの『集合的無意識とのアクセス方式』ではないですか⁉ これでしたら、倫○郎さんがすべての世界線の記憶を有することも、フェ○リスちゃんやル○子きゅんやK1君や07ちゃんの、『他の世界線のフラバ』も、何と『進○の巨人』における、『九つ○巨人』の『過去の継承者の記憶のフラバ』も、『進○の巨人』(固有名詞)の『未来の継承者の記憶のフラバ』さえも、すべて論理的に実現できることになるのです!」




メリーさん太「な、なるほど、集合的無意識なら、ありとあらゆる世界線における、過去や現在だけでは無く、未来の記憶さえも、一つ残らず存在しているはずだからな!」




ちょい悪令嬢「──そしてここで満を持して、『超爆弾発言』です! まさにこの集合的無意識こそが、『進○の巨人』で言うところの『道』であるとしたら、どうでしょうか?」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「うふふふふ、ようやくおわかりになりましたか?」


メリーさん太「そ、そうか、本作の作者と、『進○の巨人』の作者様との、『根本的共通点』て、まさにこのことだったのか⁉」




ちょい悪令嬢「『九つ○巨人』の継承者に対しては、『始祖ユ○ル』だか『大○の悪魔』だかから、『集合的無意識との(一部制限がかけられた)アクセス権』が与えられているので、自分より以前の継承者の記憶を垣間見ることができたり、より大きなアクセス権が与えられている『進○の巨人』(固有名詞)の継承者には、次世代の継承者の記憶すらも垣間見ることができたり、そして最大のアクセス権を与えられている(特に王家の血を引く)『始○の巨人』の継承者には、すべての『ユ○ルの民』の記憶を操作できたり、知性を持たないはずの『無○の巨人』を意のままに操ったり、『壁の巨人』(俗称)に『地ならし』をさせたりと言ったことが、すべて可能になるのですよ」




メリーさん太「……何と、『進○』の作者様のおっしゃるところの『道』こそが、本作の作者の作品づくりにおいて根幹をなす、『集合的無意識』そのものだったなんて、これほどの偶然なんかあるものか⁉ 本作の作者が今頃になって、『進○の巨人』を手放しで賞賛し始めたのも、至極もっともな話だよな⁉」




ちょい悪令嬢「──その他にも、『始祖ユ○ル』が、巨人(の継承者)の身体を、粘土を捏ねるようにして創り出すところとかね☆」


メリーさん太「……それこそ、本作で言うところの、『ショゴスによって器を創っておいてから、集合的無意識より任意の物質の形態情報をインストールすることで、どのようなものでも生み出すことができる』そのものじゃんか?」


ちょい悪令嬢「ていうか、むしろ『ユダヤの民が危機に陥った時、神の使者である巨大なゴーレムが助けに現れる』という伝承を、彷彿とさせません?」


メリーさん太「……た、確かに。やはり『ユ○ルの民』は、ユダヤ人をモデルにしていて、各種『巨人』のほうも、ゴーレムをメタファしていたってことなのか⁉」




ちょい悪令嬢「そもそもがどのような作品においても、『すべての超常現象は、集合的無意識とのアクセスで実現できる』わけですが、『進○の巨人』の作者様のように、あえて『道』として具体的に定義づけたところこそが、これまでに無く非常に『自覚的』であると、言わざるを得ないでしょうね」




メリーさん太「うん、間違い無く本作の作者同様に、『集合的無意識』を意識しているよな」(※それにしても、無意識を意識するとは、何という皮肉か……)




ちょい悪令嬢「とはいえ、あまりにも作風が違うので、個々の作品においては、ほとんど共通性は無いんですけどね」


メリーさん太「でも、『進○』を知った後で作成を開始した、『カクヨムコン6』エントリー作品の『ヴァルプルギスの心臓』なんかは、モロに影響を受けているんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「大丈夫ですって、作品の完成度やエンターテインメント性については、心から尊敬申し上げてますが、『個性』に関しては別に負けていませんので、たとえ多大なる影響を受けていようとも、絶対に『別の作品』する自信がございますわ♡」

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