第553話、わたくし、すべての主人公を『なろう系』小説から解放しますの♡

ちょい悪令嬢「──ついに前回第552回にて、長らく連載しておりました、『わたくし、オキナワの「狼」少年ですの』が、めでたく最終回を迎えました!」




メリーさん太「一時は『エタる』ことすらも危ぶまれたものの、どうにか【沖縄終戦75周年】である本年中に終了することができて、作者共々ホッとしております!」




ちょい悪令嬢「それと言うのも、短い連載中に何度も社会情勢が激変したこともあって、本作では珍しくあえて政治的題材を真正面から見据えた本シリーズとしては、対応に苦慮したところが多分にありましたのです」


メリーさん太「ただでさえ某『大陸風タイリク・フーウイルス』のせいで、世界中が大混乱に陥っていると言うのに、欧米を中心とした『エセ人権ムーブメント』による破壊工作の跳梁跋扈に、日本国内の政権交代から、混迷を極めたアメリカ大統領選挙等々と、『世紀の大変動』と呼び得る事件イベントには、枚挙に暇がありませんからねえ」


ちょい悪令嬢「特に、結局何も得ることの無かった、前政権における『北方領土交渉』については、散々コケにされたというのに、退陣に合わせてロシアの『元KGB長官プー』に対して、『友情wを再確認するお別れの電話』をしてしまうという、『恥の上塗り』っぷりに、ついに怒り心頭に発して、本シリーズの連載をやめようかと思ったくらいですからね」


メリーさん太「……ある意味、沖縄における、国外勢力からの侵略を阻止することこそを、主要なテーマにしていると言うのに、前政権自体が、『売国奴』そのままの真似をしでかしたんじゃ、やる気も無くなるってもんだよな?」


ちょい悪令嬢「とはいえ、このような重大なテーマを立てて連載を始めておきながら、途中に放り出すのも何ですし、再度チャレンジすることにしたわけなのです」


メリーさん太「そうなると、『落着点』を再考する必要が、生じることになるんだよなあ……」


ちょい悪令嬢「もちろん、最初に考えていた【ラスト案】も、ちゃんとあったのですけどねえ……」


メリーさん太「何か途中で、軍艦擬人化少女とか、主人公が異世界転生経験者であることとかが、どうでもよくなってしまったしな」


ちょい悪令嬢「敵役のオーク隊長なんて、異世界の中つ国ではなく、モロこっちの世界の中つ国からの、侵略軍の隊長になってしまってやんのw」


メリーさん太「いや、ヤバいだろ、それってw 何か新政権って、中韓とは融和路線に行きそうな気配もあるしwww」


ちょい悪令嬢「……もし本当にそのようなことになれば、『粛正対象』に指定するだけですよ。我が新生『大日本第三帝国』には、敗北主義の売国奴なぞ、必要としていませんからね」


メリーさん太「──怖っ⁉ だから何だよその、『大日本第三帝国』って⁉」




ちょい悪令嬢「第三帝国と申しても、『シモ半島製の呪いの不細工パパ活人形大好きな』旧ナチス帝都ベルリンミ○テ区の誇る、かつての『ホロコースト第三帝国』とはまったく関係ありません。そもそも『第三帝国』とは欧米において、『いまだ実現されていない、真に理想的な国家体制』のことを指すのであり、真に主権を取り戻した新生日本のことを、本作の作者において独自に『大日本第三帝国』と仮称しているだけなので、別に『──さあ、80年ぶりに、大東亜戦争の、続きを始めましょう♡』などといった野望はありませんから、ご心配無く」




メリーさん太「──嘘つけ! むしろ『野望バリバリ』だろうが⁉」




ちょい悪令嬢「……ほんと、本作の作者が政権を奪取したら、一兵も軍隊を動かさないままで、北方四島どころか、極東ロシア全域をも、手中に収めるのにねえ〜」


メリーさん太「おまえ、そればっかり言っているけど、なんか嫌だよな⁉ 特にあえて軍事力を使わずに、達成するってところとかな! 一体どんな『外道な手段』を、使うつもりなんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「たとえ世界最強の兵力を有していようと、それを実際に使ってしまっては、愚の骨頂。『戦わずして、敵を屈服』させてこそ、一流の軍略家と申せましょう」


メリーさん太「……いかにも古代中国の兵法者あたりが、言いそうなことだな? ──そういや、大東亜戦争を再開するのなら、特ア諸国は占領しないのか?」


ちょい悪令嬢「──嫌ですよ、あんな面倒くさいやつらを、今更支配して面倒見るなんて。前の戦争や併合時代で、もう懲りましたよ。あそこら辺は全面的に、『更地化』決定ですわ☆」


メリーさん太「おまえ、発想自体が完全に、『悪の大魔王』そのものだな⁉ もう『悪役令嬢』なんてレベルでは無いだろう⁉ 中つ国を丸ごと更地にするなんて、『ザイ』かよ⁉」


ちょい悪令嬢「実は毎度お馴染み『ア○マTV』様において、現在『Vガン○ム』の無料配信が行われていて、本作の作者がいつものごとく、無駄に影響を受けていたりしてw」


メリーさん太「──『一つの惑星丸ごとローラー作戦』かよ⁉ ていうか、『ガー○ー・エアフォース』じゃなかったのか?」




ちょい悪令嬢「──とまあ、このようにいろいろと問題はあるものの、今回の『オチ』は結果的には、案外悪く無かったと思うんですがねえ」




メリーさん太「……ああ、結局『少年』という、タイトルそのものに集約した点は、少々あざとかったとはいえ、結構順当だと思うけど?」


ちょい悪令嬢「実は最初は、『少年』については、それ程重要なキーワードじゃ無かったんですよ」


メリーさん太「──えっ、じゃあ、終わり方のほうも、本当は全然違った形だったの⁉」




ちょい悪令嬢「全然違うってことは無いですけどね、『方向性』としてはほとんど同じであるものの、主人公のイク君が、現在の沖縄と──ひいては、日本そのものと、どのようにして折り合いをつけるべきなのかを、今一度再検討した結果、むしろ『そんなことを考える必要は無かったのだ!』と言う、『真理』に至ったわけですの!」




メリーさん太「──何だよそれ? そんなまさに『思考停止』そのものの結論が、『真理』だと⁉」




ちょい悪令嬢「これについては、本文に書いた通りですよ。そこに住んでいる者が、『何も考えたり悩んだりする必要の無い』沖縄や日本こそが、『真の理想』だし『サイコー!』だと言うことですよ」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「……とは言っても、大人の皆さんはいろいろとしがらみがあるので、まったく悩みが無いなんてことはあり得ないから、『少年』たちが──つまりは、何よりも『子供』たちが、何も考えずに平和に暮らせる国や地域こそ、理想的ってことなのですわ」




メリーさん太「あー、確かに、『子供に対しては、肉体的にも精神的にも、余計な負担を与えることの無い、国や地域や大人こそ、真に理想的なのだ!』と言うのは、至極妥当な見解だよな」


ちょい悪令嬢「うんうん、『子供』たちに対しては、そうじゃなくっちゃねえ! ──でもこれって、すべての創作物においても、非常に『革命的な大快挙』だということが、おわかりになります?」


メリーさん太「へ? 革命的な大快挙、って……」




ちょい悪令嬢「現在の自分の置かれた状況に満足しきって、何も考えず何も悩まずに、ただひたすら平和に幸せに暮らしていくのみ──って、ただの子供ならともかく、物語の『主人公』としては、『失格』以外の何物でも無いではありませんか?」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「何せ、最終的にはイク君は、異世界における『転生勇者』でも、軍艦擬人化少女にとっての『提督』でも、自分の生い立ちにコンプレックスを抱いている日米のハーフでも、ただの『少年』になってしまいましたからね」




メリーさん太「……た、確かに、最後まで残っていたと思われた、『提督』であることについても、結局日本国政府の差し金でしか無かったしな」




ちょい悪令嬢「これがそんじょそこらの三流『なろう系』Web小説だったら、『──くっ、俺様のご自慢のチートスキルが、すべて奪われてしまっただと⁉ 何という大ピンチなんだ!』とか何とかわめき立てて、大騒ぎするところだろうけど、本作においては、『ハッピーエンド』に昇華してやったわけ♫」




メリーさん太「……あー、『口先だけのスローライフ』でお馴染みの、『なろう系』かあ」


ちょい悪令嬢「そもそもチートスキルとか持っていて、スローライフとかできっこないんですよ」


メリーさん太「──おい、『スローライフ系Web小説』を、全否定するのは、よせ!」




ちょい悪令嬢「ある意味これぞ、『すべての主人公の、なろう系からの解放』ですわね♡」




メリーさん太「何カッコいいこと言い出しているんだよ⁉ …………うん? それってどこかで、聞いたことあるような?」


ちょい悪令嬢「『マギア○コード』の第二期の予告編ムービーにおける、キャッチフレーズの一つですよ。『すべての魔法少女の、物語からの解放』とか何とか言うやつ。それにしても、『マギ○コ』の第二期って、一体いつになるんでしょうねえ……」


メリーさん太「やかましい!」




ちょい悪令嬢「……まあ、正直言うと、『偶然』的な部分も、大きいんですけどね?」




メリーさん太「──おいっ⁉(二度目)」




ちょい悪令嬢「いろいろな変更点を踏まえて、いろいろと『ラスト案』をこねくり回していたんですけど、悩んだ末に結局のところ、タイトルの『少年』に落ち着いたって次第なんですよ」


メリーさん太「──騙された! 感心して、損した!」




ちょい悪令嬢「でもそれも、ちゃんとテーマを決めておいて、最初に決められた結末へ至るように、プロットを組んでいたからですけどね!」




メリーさん太「……出た、お得意の『自画自賛』だよ」




ちょい悪令嬢「そもそもこのシリーズって、事もあろうに「黒人擁護デモ』を沖縄でやろうとした、人道主義の皮を被った大陸コミー系テロ組織に対する、警鐘を目的に始めたのですが、様々な時局の変遷に即して軌道修正をし続けた結果、このようなラストに落ち着いたわけですので、現在の複雑極まる状況下において、可能な限り無難に落着させたものと、自負しておりますわ」




メリーさん太「ああ、そういえば、最初の出発点は、そこだったよな。思えば遠くに来たものだ」




ちょい悪令嬢「政治的な問題を前提にしながら、最後は政治的カラーを全廃することで、綺麗に着地を決めるという、これぞ『健全なるWeb小説』の、お手本とも言えるでしょう♫」




メリーさん太「──くっ、さっきは自分自身で、『偶然』であることを告白したくせに……ッ」


ちょい悪令嬢「ちゃんと真面目に小説づくりに取り組んでいたら、『偶然』すらも、味方してくれるってことですよ」




メリーさん太「さすがは、『ひぐ○しの主人公』に負けず劣らずの、『口先の魔術師』だな、本作の作者ときたら⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、今回のような政治的なテーマは、当分遠慮したいところですので、いい加減ここら辺で本来の、『百合百合魔法少女』路線に戻りたいかと存じますわ♡」




メリーさん太「ようやくかよ⁉ もう読者の皆様も、それが本作における本筋メインストーリーであることを、忘れておられるんじゃないのか⁉」

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