第546話、わたくし、『日本学○会議』は、国内の男女の分断を図ろうとする、反日工作機関だと思いますの⁉

ちょい悪令嬢「高邁なる非政治的頭脳集団にして、日本国の良心、『日本学○会議』が、やってくださいました! ついに懸案の『同意に基づかない性交渉の違法化』の提言です!」




メリーさん太「……それって、最近よく聞くけど、『レイプ』とは違うの?」




ちょい悪令嬢「明確に違いますよ! 『レイプ』とは、明確に犯罪的な暴力行為ですが、『同意無き性交渉』とは、場合によっては同棲中の恋人同士を含む男女間における、一見普通の性交渉に見えながらも、では、『後から考えたら、あれは私の本意じゃ無かったんやあw』と言える余地のある、あからさまな犯罪や暴力行為が介在しないケースなのです!」


メリーさん太「……えー、それってあくまでも、『個人的な男女間の諍い』に過ぎず、法律が介入する問題じゃ無いんじゃないのお?」


ちょい悪令嬢「──おやおや、都市伝説のメリーさんともあろうお方が、随分と後ろ向きなご発言ですこと。そんなことでは、『学校の怪談』の皆様に笑われますよ?」


メリーさん太「あたしどうしていきなり、『学校の怪談』のライバル扱いされているの⁉」




ちょい悪令嬢「今や『法の網』は、体罰の温床である学校や、虐待の隠れ蓑である個々の家庭にすらも、及んでいるのです。たとえ同棲中の友人や恋人同士であろうとも、何かと弱い立場にある女性は、法律によって守らなければならないのです!」




メリーさん太「……な、何、どうしたの? 今日のあなたの意見て、いつものとは全然違うじゃないの?」


ちょい悪令嬢「そんなことはありませんよ、何せ『悪役令嬢』は、Web小説においても、指折りの『フェミニスト』というのが、定番ですからねえ」


メリーさん太「──そ、そういえばっ⁉」




ちょい悪令嬢「よってわたくしは、単なる暴力的犯罪の場だけでは無く、普通の男女の間であろうが、法規制が介入してくるのは大賛成でございますわ! さすがは『日本学○会議』! 平等主義の名を借りた、全人民監視&密告奨励、共産主義万歳! スターリン、ハラショー! チュチュ思想、マンセー! 紅いパンダと黄色い熊さん、ニーハオ!」




メリーさん太「──結局、別名『コミーの犬アカナメ仙人計画集団』たる、日本学○会議ディスりじゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「そんなこと、ありませんよ? 日本の女性の地位向上のためにも、『合意無き性交渉』は、どんどんと取り締まっていかなくては!」


メリーさん太「で、でも、これって男女関係が破局した時とか、ひどいのになると、最初から男性側を陥れようと目論んでいながら、女性側が後になってからいきなり、『あの性交渉は、私のほうは必ずしも、合意していなかったんじゃあ!』なんて、言い出すケースだって、十分考えられるじゃないの?」


ちょい悪令嬢「──ひどい! それじゃまるですべての女性が、『犯罪者予備軍』みたいじゃないですか⁉ メリーさんはそんな目で、女性の皆様を見ていたわけですの? それは明らかに、偏見であり、差別ですわ!」


メリーさん太「ちょっ、あたしだってれっきとした、女だよ⁉」




ちょい悪令嬢「……大丈夫ですよ、もしも女性側から、自分たちの関係は『合意無き性交渉』に過ぎなかったと訴えた場合は、女性側も当然のごとく、現行法の下において立派に処分の対象となるし、しかも今回のような画期的な法律を新設する場合は、実際に法的に処罰されることも大いにあり得るのですからね」




メリーさん太「へ?………………………………いやいやいや、ちょっと待って⁉ これって女性を法的に守るための提言なんだろ? どうして女性が処罰される可能性までも生じるんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「ようく考えてごらんなさい? 一般の『レイプ犯罪』とかでは無く、男と女が性的交渉をしておいて、女性のほうから、『私たちは、、性的交渉を行えるような、れっきとした「恋人」や「愛人」同士の関係には』と、宣言するようなものですよ? だったら、本当は心の底では納得いかないままに、暴力をふるわれたわけでも無く、特段抵抗をすることすらも無く、性的交渉を行ったその女性は、一体『何者』なのでしょうねえ?」




メリーさん太「……『何者』って、あなた一体、何が言いたいわけ?」




ちょい悪令嬢「おや、メリーさん、わかりませんか?」


メリーさん太「う、うん(……ていうか、何か非常に危険な予感がして、頭が考えることを、拒否しているのですが?)」


ちょい悪令嬢「ほら、『ある特殊な業種』の女性の方の『手記』なんかで、よく見るではないですか、『私が性的行為を行っていたのは、別に本意では無かった』なんて、いかにも『後出しジャンケン』的な発言ばかり書きつづっているやつ」


メリーさん太「……そ、それって」




ちょい悪令嬢「はい、毎度お馴染み、『パパ活』や『ソープ』や『デリヘル』や『AV』等々、性風俗産業に従事なされている、女性の皆様ですわ♫」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「つまり、男女の間で、暴力的犯罪行為無しに、女性が本当は不本意で性行為に及んだ上で、彼女に何らかの『報酬』や『利益』がもたらされた場合、それは世に言う『売春行為』に当たり、普通に『売春防止法』の対象となるのですよ」




メリーさん太「い、いや、恋人同士かどうかはともかく、けして『行きずり』の関係とかでは無く、日常的に同棲している男女が性的関係に及んだとしても、『売春』扱いはあり得ないだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「そりゃあ、『ラブラブ同棲生活』をしているのなら、単なる『恋人同士の営み』でしょうが、お偉い『日本学○会議』や『似非フェミ』の皆様がおっしゃるには、女性側は本心では嫌々やっている『不本意な性的搾取』なんでしょう? 『何らかの利益が絡んだ性的搾取』って、『売春』以外の何物でも無いでしょうが?」




メリーさん太「──うぐっ⁉ …………で、でも、そもそも『売春防止法』においては、売春婦側も、買春した男性側も、逮捕や処罰をされることは無かったし、そもそも法令上売春行為に当たるのは、『不特定のお客さん』を相手にした場合であって、『特定の同棲相手』は適用外じゃないの⁉」


ちょい悪令嬢「ええ、『売春防止法』では、そうでしょう。──しかし、今回問題にしているのは、日本学○会議が『平等主義の皮を被った共産主義』に則って提言した、これまでまったく法律の適用外であった『一般的な男女関係』にまで手を伸ばしてきた、『日本国内の男女間の分断化工作』の一環なんですよ? こんなインチキ法律で男性側が処罰されると言うのなら、もしもそんな男性との同棲生活で何らかのメリットを享受してきた女性側も、『愛の無い性交渉により不当な利益を得てきたこと』に対して、何らかの処罰を受けなければおかしいじゃ無いですか?」


メリーさん太「……つ、つまり、外国勢力の指令の下に日本の弱体化を目論んで、一見『女性の地位向上』を隠れ蓑にした日本学○会議の提言を、、下手すると現代日本において、狡猾に同棲中の恋人を装った、これまた外国勢力の工作員である『エセ売春婦』どもを罰する、画期的な新法律になるかも知れないと言うことか⁉」


ちょい悪令嬢「『画期的』ですか、まさにその通りです! 通常の売春行為であれば、明確なる『金銭の授受』が存在しますが、今回の新法案では、『何らかの利益』が存在し得るならOKで、それは金銭や物質のみならず、『テレビ局に口をきいてやる』なんて言う、『形無き利益』でも構わず、しかも何と何と、その利益が実際に与えられる必要も無いのです!」


メリーさん太「なっ⁉ 金銭どころか一切の利益の享受も無しに、『売春行為』が成立するだって⁉」




ちょい悪令嬢「だってそうでしょう? 問題は『心からの合意無しに性交渉を行った』事実があること自体が、すでに『必要十分条件』を満たしているのであって、そこに実際の利益のやり取りなんて、もはや必要無いのですよ。そもそも暴力的な強制行為も無いと言うのに、嫌々ながら不本意な性交渉を受け入れるなんて、どう考えてもあり得ないのです。もしも女性側にまったく利益が無いとしたら、『完全無罪』で法の処罰の対象になりませんが、同棲中の家賃や食事代を払ってもらったり、折に触れプレゼントをもらったり、テレビ局に口利きしてもらったり──と言った、一方的な便宜を図ってもらっていたら、当然のごとく、売春婦の皆様同様に、『本当は不本意ながらも利益を享受するために嫌々性交渉を許した』という、著しく公共の福祉に反する不道徳的な行為を行ったことが確定して、まさしくそんな女性に様々な利益を与えることのできる、社会的にも経済的にも有利な立場を笠に着て、自分の欲望のままに女性に意に添わない性交渉を求めた、著しく公共の福祉に反する不道徳的な男性とほぼ同等の、法的処罰が与えられなければおかしくなるのですよ」




メリーさん太「──き、詭弁だ! こんなもの、単なる屁理屈だ!」


ちょい悪令嬢「ええ、詭弁だし、屁理屈ですよ? でも、日本学○会議が提言した、普通の男女関係にずけずけと介入してきて、女性の利益のみを一方的に尊重しようとする、『冤罪大量生産』待ったなしの新法案だって、同じではありませんか?」


メリーさん太「……何なの、一体、この作者って。学歴だけ見れば、立派に日本の最高頭脳集団と目されている、学術会議なんて相手にならないほどの、『悪知恵』を働かせることができるなんて⁉」


ちょい悪令嬢「だから、再三申しているでは無いですか? 『けして本作の作者だけは、敵に回すな』と」


メリーさん太「し、しかし、中には悪い男に騙されて、無理やり同棲生活をさせられて、もてあそばれ続けている、いわゆる根っからの『不幸体質』の(『ダメンズ』大好きな)、可哀想な女性もいるんじゃないのか⁉」


ちょい悪令嬢「え? まさかメリーさん、本作の作者を、『日本学○会議』のメンバーの学者どものような、『能無し』とでも思っていらっしゃるのですか?」


メリーさん太「はあ?」


ちょい悪令嬢「そもそもですねえ、今回の『男女間の完全なる同意に基づかない性交渉』については、こんなふざけた悪法なんかに頼らずに、完璧に解決することができるのですよ」


メリーさん太「──ええっ! い、一体、どうやって⁉」




ちょい悪令嬢「簡単なことです、すべての男性と女性とが、『婚外交渉』をしなければいいのです」




メリーさん太「は?…………………………はあああああああああああああ⁉」




ちょい悪令嬢「そもそも前提条件から狂っているのですよ。──日本学○会議の老いぼれ能無しどもよ、てめえらには『社会的道徳』と言うものは無いのか? 外国勢力の指令に基づいて馬鹿面下げて、日本国民を分断しようとする『工作法律』をでっち上げる前に、すべての日本人が『普通の貞操観念』さえ持ちさえすれば、完全に解決するじゃん? それとも学者どもは、不倫や児童の性的虐待すらも起こしかねない、『婚外交渉』を推奨するつもりなのかよwww」




メリーさん太「──言われてみれば、まさにその通りじゃないの⁉」




ちょい悪令嬢「これは『エセLGBT運動』にも言えるんだけど、人とは変わった道を自らの意志で選び、それを貫き通そうと思うなら、法律の保護を求めようとするんじゃないよ。そう言うのに限って、外国の日本弱体化工作に利用されてしまうんだからな? 例えば『同性婚』が認められた場合、『愛する二人が社会的に認められてハッピー♡』で終わるわけでは無く、結果的に『相続問題』が大荒れしたりもするんだからな? 特に日本の遺産相続においては『配偶者』こそが優先されるから、外国人が同性愛者を装って、日本の家系を乗っ取るなんてことが、容易に実現できるようになるんだぜ?」




メリーさん太「……つまり、結局は共産主義に繋がる『平等主義』を笠に着て、簡単に変な法律を創ってしまったら、後々いろいろな弊害が生じかねないってことか」




ちょい悪令嬢「特に今回の『日本学○会議』の提言に対しては、『婚外交渉をけして許さない道徳心』で解決してしまう話だし、もしも無理やり制定を決行した暁には、法の平等適用と言う基本原則に則れば、男性が処罰される場合は、女性も処罰されることになるし、それでも悪あがきとして、『いやいや、女性側には落ち度はまったく無いんだ!』とか言うのなら、それに関しては普通に『レイプ』として、既存の法律で裁けばいいだけの話なんですよ」




メリーさん太「『日本学○会議』のやつらは、能無しなのか世間知らずなのか知らないが、『法律』というものを何もわかっていない。『日本国憲法』は何よりも、『基本的人権』と『国民主権』を尊重しているから、社会全体の公共の福祉に重大なる影響を及ぼさない限りは、法律の適用は控えるべきなのだ。バカでクソの外国勢力の工作員である『国内左翼チョッパヨ』どもは、善良なる市民の敵は現政権や自○党だと盛んに喧伝アピールしているが、これは単なる『無知』や『悪意のあるデマ』でしか無い。主権者であり本来絶対的に自由であるべき国民を抑圧する『敵』が存在するとしたら、実はそれは『法律』以外に無いのだ。以前本作の作者が『法律は王様の絶対的専制権力の行使』と言ったのは、まさにこのことであり、今回の『日本学○会議』の提言のように、男女間の自由恋愛に法的規制を行うことなんて、本来絶対許されることでは無く、もしも男性側が何らかの処罰を受けるとしたら、『売春防止法』よりも厳格な罰則を実現するという、明らかに過剰なる『悪法』と言うことになり、結局は自由恋愛の場において、深刻なる『男性不信』や『女性不信』を増加させようとする、外国勢力の日本社会の破壊工作以外の何物でも無くなり、『日本学○会議』の正体おさとが知れようというものだ」




ちょい悪令嬢「──ていうか、先ほども申しましたように、日本国民が全員道徳を守って、『婚外交渉』を一切行わなかったら、何も問題は無いのであって、極論すれば『日本学○会議』は、婚外交渉をすべて『売春行為』と見なして、『売春防止法』よりも厳戒な罰則を、法律として設定しようとしているというクレイジーぶりなのですよ。だってそうでしょう? 自由恋愛は、強制的暴力行為では無いのはもちろん、金銭の授受も無く、何よりも特定の異性を相手にしているからこそ、けして『売春』なんかでは無いので、法規制の対象では無かったというのに、『売春防止法』ですら具体的な処罰が無かった、性的交渉を行った男性側に、一方的に処罰を与えようとしているんですからね。そのように男性に『準レイプ』などと言った、暴力的でも犯罪的でも無いのに完全に言いがかりそのままな処罰を行おうとするのなら、女性に対しても『準売春』行為を働いたとして、法的に処罰すべきじゃないかしら? ──はあ? 『あくまでも犠牲者でしか無い女性を、売春婦呼ばわりするなんて、間違っている!』ですって? じゃあ教えていただきたいのですけど、わたくしには女性の皆様が、売春とレイプ以外で、『同意に基づかない性交渉』を行う場面ケースが、まったく思い浮かばないのですが? これにきちんと納得できる解答をご提示できる方だけが、どうぞ反論を行ってくださいませwww」










メリーさん太「──あ、でも、誤解なさらないでくださいね? 本作は『日本学○会議』様がご提案なされた新法案を、心から応援しておりますからね?」




ちょい悪令嬢「そうですわ! 妻以外の女性と性交渉したりする、不道徳な男性はもちろん、そんな相手に対して完全に同意しているわけでも無いのに性行為を受け入れた、これまた不道徳極まる女性なんて、どんどんと新法律で処罰していけばよろしいのですわ♡」

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