第509話、【緊急提言】わたくし、大陸由来の『フル電動自転車』は、非常に危険だと思いますの!(前編)

ちょい悪令嬢「──読者の皆様、お久し振り! 早速ですが、本日は予定を変更いたしまして、【緊急座談会】を行おうと思います!」




メリーさん太「……へ? 【緊急座談会】って、何か問題でも有ったっけ? 台風12号も、別に大したことなかったし。それにそもそも『予定』って、何のことよ?」




ちょい悪令嬢「本来なら、『リゼ○』アニメ版の『第二の試練』について、語るつもりだったのですよ」


メリーさん太「……『リゼ○の第二の試練』、て?」


ちょい悪令嬢「何とびっくり、『死に戻り』の根幹に関わる、最重要テーマのことなのですわ!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「もし仮に『死に戻り』というものが、『シ○タゲ』とかのように、実在の『並行世界間の移動』だとしたら、主人公のス○ル君は、それまで自分がいた世界に問題を山積させたまま、自分一人だけ別の世界に逃げ出して、そこで改めてのうのうと問題の解決に当たっていたことになるのですよ」




メリーさん太「──ッ。そ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、本作の作者の諸作品において、何度も何度も述べてきた、異世界転生やタイムトラベル等、『世界間移動作品における、最大の問題点』に対する、明確なる『主人公への糾弾』です」




メリーさん太「……ああ、本作の作者の作品では、特に『ラプラスの悪魔たち』において、非常に詳細に語られているわよね」


ちょい悪令嬢「例えば、『うちの病室には神様少女がいっぱい☆』な作品とか、『みるくちゃんをもじってくるみちゃんが、時の精霊として、何度も世界をやり直すアライブ♫』な作品とか、『何でSF&純文学界の大御所が、神様少女作品を(しかもエロ的に)模倣するんだよw』な作品等々の、並み居る超傑作に対して、盛大に『駄目出し』をしましたわよね♡」


メリーさん太「──超人気作や超大御所作家の作品ばかりじゃねえか⁉ 絶対にケンカを売ってはならない相手だろうが⁉ すべての出版社を、敵に回すレベルだぞ!」


ちょい悪令嬢「たとえ相手が大御所だろうが人気作家だろうが、間違っていれば、たださなければならないのです……ッ」


メリーさん太「余計なところで、無駄な『侠気』を見せるなよ⁉」


ちょい悪令嬢「……それにしても、久し振りに読み返してみれば、三作品共判で押したように、例の『神様少女』作品をモチーフにしていますよね」


メリーさん太「いや、うち一作は、まさにその『神様少女』作品だろうが?」


ちょい悪令嬢「あえてそのパロディを狙った、某大御所作品はもとより、今回冗談で『嘘タイトル』をひねり出してみたところ、『みるくとくるみ』という、いかにもアナグラム的な共通点を発見しようとは」


メリーさん太「……ああ、あのバカの一つ覚えの、『安直すぎる世界のやり直し』作品か。あれだけ重要人物を皆殺しにしておいて、何度も『無かったこと』にしたんじゃ、本作の作者がキレるのも無理ないよな。しかし、『時の精霊のキャラクター名』が、神様少女作品の『タイムトラベラーのキャラクター名』のアナグラムか、確かにあり得るな」


ちょい悪令嬢「あの時代のラノベはどうしても、某『神様少女』作品の影響は、免れませんからねw」


メリーさん太「いや、この『同伴ラブ・アライブ!(嘘名)』作品て、『ま○マギ』や『シ○タゲ』の影響も強いんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「当該作者の前作の、『何度世界をやり直そうが、宿業カルマ主人公が死んでしまうので、発狂するヒロイン』なんて、もろ『ほ○らちゃん』ですものね」


メリーさん太「……その主人公と(ロリ)ヒロインの両方共が、女の子であるところもな」


ちょい悪令嬢「あっ、言っときますけど、『同伴ラブ・アライブ!』作品のほうはともかく、『宿業』前作のほうまでも、『パクリ』と言っているわけではありませんよ? 前作において『世界のやり直し』ネタを繰り出したのは、辛うじて『ま○マギ』本放送とほとんど同時でしたからね」


メリーさん太「……う〜ん、とはいえ、『ま○マギ』9話や10話の本放映のタイミング的には、非常に微妙なんだよねえ。少なくとも某『神様少女』作品や『ビューティフルな夢老い人ドリーマー』の影響は、否定できないだろうしな」


ちょい悪令嬢「──と言うわけで、某『神様少女』作品こと、『涼宮ハ○ヒ』シリーズにおきましては、今度の11月におよそ9年半ぶりの新刊が発行されますので、どなた様も是非お手に取られてくださいませ♡」


メリーさん太「おいっ、せっかくここまでずっとタイトル名を濁していたのに、いきなり暴露するんじゃないよ⁉」


ちょい悪令嬢「いいじゃないですかあ、これは言わば『販促』のお手伝いをしているようなものですから」


メリーさん太「ま、まあ、それは、そうだけど……」


ちょい悪令嬢「──そして『カクヨム』様においては、本作の作者による二次創作、『うちの病室にはハルヒがいっぱい♡』の、原典オリジナル復活記念作を現在絶賛公開中ですので、どうぞ御一読のほど、よろしくお願いいたします!」


メリーさん太「──結局、自作の宣伝じゃねえか? いい加減にしろ!」




ちょい悪令嬢「……とまあ、このように歴史的超名作や歴史的超大御所さえも、手をこまねいて逃げ出した、『世界間移動型作品の最大の問題点』について、何と『リゼ○』アニメ版最新話においては、自ら視聴者に向けて、敢然とその見解をアピールなさったわけなのですよ」




メリーさん太「おお、そいつはすごい! その覚悟があってこそ、真の『死に戻り』作品を創れるというもの。つまり今回はこのことについて、存分に詳細に語っていくわけですな?」


ちょい悪令嬢「いやだから、それは『そもそもの予定』に過ぎなかったって、言ったじゃん?」


メリーさん太「………………………………へ?」


ちょい悪令嬢「わたくしとしても、『鳥の翼が生える軍用機』の件で大いに助かったから、早くその恩返しをしたいところなんですけど、生憎と更に緊急に議題に挙げるべき事柄が生じましたもので、今回はまずそちらのほうをやろうかと思いまして」


メリーさん太「な、何よ? 本作の作者が『死に戻り』において最重要視していたテーマを、せっかく本家本元の『リゼ○』において取り上げてくれたというのに、みすみすこの機を取り逃がすというの?」


ちょい悪令嬢「もちろんそれについては、次回以降において、必ずやテーマに取り上げる予定でおりますとも!」


メリーさん太「……だったら、今回の【臨時座談会】のテーマは、何なのよ?」




ちょい悪令嬢「電動キックボード、でございます!」




メリーさん太「ふへ?」




ちょい悪令嬢「電動キックボード、でございます!」


メリーさん太「──二度も言わなくてもいいよ! それよりも、どうしていきなりそんなものを、座談会のテーマに取り上げるのよ⁉」


ちょい悪令嬢「何かねえ、政府が業界に後押しされて、これを正式に『公道デビュー』させようとする動きが、本格化し始めているのですよ」


メリーさん太「電動キックボードって、あの凶悪なる社会の癌であるスケボーに毛の生えたようなキックボードを電動化して、更に凶悪化したものでしょう⁉ そんなもの公式化したら、交通事故増大待ったなしじゃん!」


ちょい悪令嬢「ただでさえ現在においても、無動力のスケボーの傍若無人な有り様ですら、社会問題になっているくらいですからね」


メリーさん太「電動化することによって、原付バイク同等の法整備が行われると思うけど、絶対に『ウエーイ☆族』のやつら、平気で歩道の上まで乗り上げてくるぜ?」


ちょい悪令嬢「でも一応のところ、電動キックボードならば辛うじて、外見的に一目で判別できて、十分回避可能なんですけどね。何せ今回の法整備において、バックミラーや方向指示器の付加と、運転者のヘルメット着用が義務づけられる予定ですので」


メリーさん太「……バックミラーや方向指示器とかつけたら、それはもうキックボードでもスケボーでも無いのでは? むしろ最大の凶悪性である、『小回りの効き』と『機動性』が失われてしまうじゃん?」


ちょい悪令嬢「これで歩道に乗り上げるのは、原則不可能となったとはいえ、逆に言うと、こんなのが車道にうようよし始めるとしたら、どう思います?」


メリーさん太「……うわあ、想像しただけで、邪魔くせえ! あたしが自動車のドライバーだったら、すでにこの時点でうんざりだよ」


ちょい悪令嬢「しかも、キックボードのほうは原付や自転車なんかよりも、『お遊びスポーツ感覚』で乗っているから、無謀極まる『曲乗り』とかも平気で行ってくるでしょうね」


メリーさん太「ほんと勘弁して欲しいわ。これって業者の強硬なる後押しもあるんだろうけど、今から撤回してもらえないかしら?」


ちょい悪令嬢「それどころではありません、問題は別のところに有るのです!」


メリーさん太「別のところ? 電動キックボード以外にも、何か有るわけ?」




ちょい悪令嬢「ええ、それもズバリ、『電動自転車』なのです!」




メリーさん太「電動自転車って………………何よ、驚かさないでよ、今更何を言い出しているの?」


ちょい悪令嬢「……うん? もしかしてメリーさん、何か誤解なされていませんか?」


メリーさん太「誤解も何も、電動自転車って、アレでしょう? 本作の作者が例の『10万円給付金』で購入した、きつい上り坂道なんかにおいて、バッテリーの力でこぐのが楽になるやつ」


ちょい悪令嬢「それは、電動自転車、でしょうが?」


メリーさん太「……どう違うのよ?」




ちょい悪令嬢「電動自転車とは、そのものズバリ『アシスト』なんかでは無く、まったくペダルをこぐ必要が無く、フルで電動のみで動いてくれるのですよ」




メリーさん太「ペダルをこぐ必要が無いって、それじゃもはや自転車では無く、原付バイクじゃないの⁉」


ちょい悪令嬢「まあ、電気で動いているという点以外では、免許制であること等の法令上からも、原付そのものですけどね」


メリーさん太「あ、やっぱり『アシスト』とかと違って、免許制になるんだ? だったら、何が問題なわけ?」




ちょい悪令嬢「このように、性能や法令上は完全に、原付バイクなのに、外見上は完全に、自転車そのものなんですよ」




メリーさん太「ちょっ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「はい、電動自転車を何らかの方法で手に入れれば、無免許で運転することも、普通の自転車を装って歩道に乗り上げたりして、法令をガン無視することも、歩行者をはねたりした場合でも、ナンバープレートをつけていなければ、パトカーが追いかけて来れない狭い裏道等を利用することによって、まんまと逃げおおせることすらも、十分可能なのです」




メリーさん太「そんなの、むちゃくちゃヤバいじゃないの⁉ ──いや、こぐ必要が無いんなら、自転車用のペダルはついていないのだから、そこで判別できるんじゃないの?」


ちょい悪令嬢「いわゆる『ハイブリッド』という車種だと、普通の自転車としての走行もできるようにペダルがついておりますので、外見上はまったく判別できません」


メリーさん太「それじゃ、見てくれは無駄に悪目立ちする電動キックボードなんかよりも、よほど危険な存在じゃないの⁉」


ちょい悪令嬢「どうです? わたくしが今回あえて【緊急座談会】のテーマに挙げた意味が、十分ご理解できたでしょう?」


メリーさん太「……ええ。でも、こんな『フルの電動自転車』なんて、これまで聞いたこと無かったわよ? 作者だってつい最近、電動アシスト自転車を購入するために、国内の各種メーカーをそれなりに調べたんでしょう? その時に、何らかの情報が引っかからなかったの?」




ちょい悪令嬢「引っかかるわけが無いですよ、──だって、出所は、国内じゃ無いのですから」




メリーさん太「国内じゃ無いって、まさか⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、かの『自転車王国』である『中つ国』ですよ。これも彼の地がもたらした、某『大陸風タイリク・フーウイルス』同様の、『新たなる災厄ザイ』なのです」




(※以降、次回に続きます)

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